糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ダイエットの方法には多くの方法で溢れていますが

世の中には、これまでの歴史の中で多くのダイエット方法が生まれてきています。
 
これまでのカロリー制限であったり、糖質制限であったり、脂質摂取であったりというものが良く耳にしますし、自分も実践しているものもあります。
大きな転換期となったのは、「糖質」という部分に着目したダイエット方法が登場した部分であると思います。
同時期くらいにマクガバン・レポート(Dietary Goals for the United States)での精糖メーカー等が多額の政治献金をしていた事実も発表されていましたが、それも後押ししていると感じますが、いかがでしょうか?
 
ただ、それまでは基本的には「カロリー制限」が中心でした。
ですので、どれだけ食べないか?カロリーを抑えられるか?という事ばかりに焦点が当たっていたので、ななかな続かないという方法でもあり、そこからさらに方法論が発展していきました。
 
で、そんな中から、これは意味が分からないという内容を少し引っ張ってきたいと思います。
いかに世の中には科学的ではないダイエット方法で溢れているのか?という部分の参考になればと思います。
 
まず最初は「リンゴ酢ダイエット」です。
意外と最近の投稿もされていたので、そこをメインに話をしていきます。
 
あるユーチューブの動画では、こんな感じで紹介していました。
効果・メリット
酢は身体にいいが、刺激が強いので、リンゴ酢なら大丈夫ではないか?という消去法で選ばれている
 
・食事制限と必ずしもセットで行なう必要がなく、毎日リンゴ酢を何らかの形で摂取するだけなので簡単
 
・1日に摂取する目安は30ml
 
・酸味が苦手な方には辛いかも
 
・飲みやすくする工夫として、牛乳・はちみつと一緒に混ぜると口当たりも良く甘みも増す
 
・市販品のリンゴ酢ドリンクは清涼飲料水扱いなので蜂蜜やリンゴ果汁をあらかじめ加えているので飲みすぎるとカロリー摂取量が増えて注意
 
・血糖値急上昇を防ぐ 上昇を緩やかにしてくれる
 
・高血圧・むくみ予防 塩分過多になりがちな人は、リンゴ酢にはカリウムが配合しているので、効果的。不要な水分を排出してくれる
 
睡眠障害対策 睡眠時間は十分とれているが、毎朝何だかスッキリと目覚められない・仕事中や授業中についつい眠くなる
 
・普段の食生活が糖質中心だったり甘い物を食べ過ぎてしまうという人は血糖値が上昇する→インスリンで血糖値が下がる→下がり過ぎた血糖値を上げようとしてアドレナリンが分泌される→激しく血糖値が乱高下する→朝起きても疲労感が全く取れてないいという状態になる事もあるようです
 
・リンゴ酢の酢酸 糖の吸収を緩やかにしてくれるため、血糖値乱高下を防ぐ
 
・食事の前や寝る前にリンゴ酢を適量飲むだけでこんなにも健康効果を得られる

 という感じで説明されていました。

リンク先は省略します。

続いて、サイト上でもみつけました。
 
実際にある研究では、肥満ラット(実験用ネズミ)に高脂肪の食事を与えていたケースで、食事に酢酸を追加するようにすると、ラットの体脂肪が大きく減少したという結果も出ています。 
 また、『バイオサイエンス、バイオテクノロジー、アンド バイオケミストリ』誌に掲載された別の研究では、毎日大さじ1、2杯の薄めたリンゴ酢を12週間にわたって摂取した被験者たちは、平均して1.8kg痩せたという数値も出しています。 
 
 ジョンストン博士は酢に含まれる酢酸について、「食欲をコントロールする効果もあり、別の意味でもメリットがある」と語ります。
とは言え、この場合に明白な効果が見られるのは、でんぷん質の多い食事と組み合わせて摂ったときのみだそうです。
「例えば、あなたがベーグルを食べたとします、すると酢酸は、これが胃から小腸に運ばれるのを遅らせる働きをします。また、酢酸には糖質の吸収を遅らせる作用も期待できます。この症例は、体重減少に役立つ可能性が見い出せるのです。それは、消化吸収が遅れることで満腹感が長くキープされ、一日を通して摂取するカロリーの減少につながるからです」と、ジョンストン博士。 
 
 ただしジョンストン博士は、「もしリンゴ酢に体重減少効果があるとしても、1、2キロの体重を落とすには通常3〜5カ月はかかると思ってください」と、指摘します。加えて、「脂肪は筋肉に比べてはるかに軽く、ウエストが何センチか引き締まっても体重はあまり変化がないことも認識しておいてください」と、解説してくれました。

ジャガイモや米など、多くのでんぷん質を含む食べ物をたくさん食べているのなら、毎日食事の前にリンゴ酢を飲んでみるといいかもしれません。
ジョンストン博士は、大さじ1、2杯のリンゴ酢を240ccの水と混ぜて毎食前に飲むことをすすめています。 
 ただし、酢酸には若干の毒性があるため、これを超える量を摂取するのは危険性があるとのこと。食道にダメージを与えたり、歯のエナメル質を腐食させてしまう可能性もあると述べてもいます。
 
リンゴ酢を飲む際の注意点
空腹時の摂取は、基本的に控えることをおすすめします。
空腹時にリンゴ酢を飲むと、胃腸が荒れる可能性があります。
食前に飲むことにより、食欲増進の効果が期待できるのですが、胃腸が荒れてしまっては元も子もないでしょう。
胃腸が荒れることへの対処法に関しては、胃の粘膜を保護する薬を併せて飲むことや、牛乳、ヨーグルトといった乳製品と一緒に摂取するとよいとされています。

 

www.esquire.com

こんな感じで紹介されています。
次回は、私の所感を書き留めていきたいと思います。
今回は、ここまで。
 

頭痛が1日以上続いた事についての所感

先日、朝からずっと頭痛が続いていました。
 
頭痛自体はたまに起きる事なので、「ほっとけば治るし、さっさと作業を進めよう」という感じですごしていましたが、一向に収まらないのです。
「あれ?おかしいな??」と思いながらも作業を続けるも、少しでも頭を動かすと痛みが走るという事の繰り返しで、いつもとは様子が違う感じでした。
次第に、「あれ?ヤバくな~い?」という感じに考えが変わり、色々とやる気も起きず、結局その日はろくな作業もせず寝ました。
 
で、翌朝になったら治るかなと思っていましたが、少し残っていました。
初日よりはだいぶ落ち着きましたが、継続してます。
頭を大きく動かすと痛みが走りますが、初日程ではないです。
 
その翌日の朝には、頭痛は収まっていました。
 
で、原因を考えました。
 
私の生活リズムはほぼ同じです。
食べるものもある程度固定化していますので、特別に普段食べないものを食べたとかいう事もありません。
特段暑いという事も無かったので、冷房の風にあたり過ぎているという事なかったです。
 
何が原因だったのかを考えて、ようやくある事に思い当たりました。
「コーヒーに含まれるカフェイン」
です。
 
私は、毎日コーヒーを飲んでいます。
1日に2~3杯程度以上飲んでます。
冬でも夏でも、オールシーズンホットコーヒーを飲んでます。
それをここ数年繰り返しています。
で、そのコーヒーが先日在庫が切れました。
午後や遅い時間に飲む用に購入してあった「カフェインレスコーヒー」を飲んでいました。
その翌日か翌々日くらいに頭痛が発症しました。
 
いつの間にやらというか、多分そうだろうなとは思っていましたが、私はカフェイン中毒を生じていたようでした。
コーヒー自体は飲用していたため、気付くのが遅かったですが、考えてみればこれが該当します。
意図せず「カフェイン断ち」を行っていた事になっていました。

カフェインを急激に大量摂取すると・・・という様な記事は良く見かけると思います。

カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります。

 

これはかなり重度な状態ですが、普段からエナジードリンクを一日に4~5本程度飲んでる人もいると思いますが、こういった人は中毒症状に陥っていると考えやすいです。
で、そういった人は、日常から「頭痛・貧血・胃痛・体の冷え・落ち着きが無い・不眠」といった症状を引き起こしているようです。

 

私もコーヒーのおかわりをしていると、胃部不快感を抱えるので、そこからは水であったり、カフェインレスコーヒーに切り替えたりしていました。
頭痛はたまにくらいで、他の症状は特になかったです。
で、カフェインを取らなくなったら、上記のように一日中頭痛が続きました。
カフェイン断ちを行なうと、以下のような離脱症状が出るようです。
【カフェイン断ちの離脱症状
●頭痛
●倦怠感
●眠気

 

そして、カフェイン断ちを行なうと、メリットとして
・情緒安定
・夜にぐっすり眠れる
片頭痛が無くなる
・お金が浮く
との事です。
 
夜にぐっすり眠れるという事は問題無かったのですが、倦怠感やネガティブな考え方はあったと思います。
そしてたまに訪れる「片頭痛」も、解消できるのであれば、少し実験も兼ねて継続しようかなと感じました。
 
キッカケは、いつも飲んでるコーヒーが切れて、「買いに行くのがめんどくさいから、家に残っているカフェインレスでしのごう」というものでしたが、1日以上続いた頭痛と引き換えに、健康な身体を手に入れようとしている段階に変化しているようです。
 
突然訪れた検証ですが、いい機会なのでやっていきましょう。
1カ月程度経過したら、検証結果をお届けしたいと思います。
 
今回は、以上です。
 

これからスポーツジム・フィットネスジムに通おうと思う人に向けての話

前回の続きです。
ジムに通っている人に質問ですが、続いているでしょうか?
現在はサービスも変わってきていて、24時間いつでもトレーニング可能というようなシステムを持つジムもあります。
利用者にとっては便利な時代になってきています。
便利でもあるのは間違いないのですが、自由があり過ぎると、人間行わなくなります(涙)。
 
自分の中で時間のルールを決めて、この時間は絶対これをするというようにがんじがらめにし続けて習慣化できると、それが当然になっていくのですが、そこまでに1か月程度かかるのではないでしょうか?
筋トレは毎日行わない方が効率良いとも聞きますので、休みという名のジムに通わない日が生まれます。
そうすると、習慣化の強化がしづらいので、間が空けば空くほど、「まいっか、明日行けば」という感じで縛りが弱くなっていきます。
私も大学時代にトレーニングルームがあって、生徒であればいつでも使う事は可能でしたが、通い詰める事はありませんでした。
 
無料であったり、縛りが少ないと、こうなってしまうんですよね。
 
これはジム通いの人にも言えます。
基本は月謝であったり前金で支払います。
一度支払うと、金銭的な痛みというのは、少しずつ薄れていきます。
キッカケは得る事が出来ても、「もうお金もしはらったし、自分が活きたいタイミングでいけばいいさ」と、後回しにしてしまいます。
 
結局自身にルールを設定しなければ、中々続かないです。
結構ネガティブなイメージばかりを話してますね。

さて、それでは私の場合です。
私自身も筋トレをしています。
とはいうものの、あまり継続的ではありませんが。
私自身も、こんな感じで継続的に行なう事が出来ないので、ジムに通う事はしません。
金銭的な問題もありますが、定期的な時間を約束出来ない部分もあります。
なかなか習慣化出来ない部分が大きいと考えます。
 
で、やっている事と言えば、自重トレーニングです。
私はトレーナーではないので、手探りで行っています。
別にどこの部位を大きくしたいという理想の姿はないので、スクワットであったり、大胸筋付近を鍛える事をやっています。
筋トレして最初の1~2週間程度は筋肉痛に苛まれますが、それ以降は以外と筋肉痛は少ないです。
それを乗り越える事が出来るかどうかでも継続できるかどうかに影響を与えるとも感じます。
で、スクワットを続けていたせいか、階段の駆け上りをしても息切れはしなくなりました。
大胸筋を鍛えるおかげで、胸囲が大きくなり、胸部分がぴちぴちになってきました。
そのような変化は、1カ月もかからない程度で生まれました。
このように変化が目に見えれば、継続は生まれやすくなります。
自重トレーニングでも、変化を生み出す事は出来るので、その都度目標が生まれ、継続は出来ます。
自重なので、特別なダンベルを用意する必要もありません。
 
確かにトレーニングの負荷を大きくしたり、トレーナーがついてくれると、変化の効率は良くなると思います。
ですが、それも継続しなければ意味がありません。
 
「ジムに通う」
と、最初に目標を立てるのも良いのですが、継続できるかどうかは別です。
通おうと思えば、市民体育館にでもトレーニングを設置している所もあります。
それなら千円程度(かからない?)で利用できます。
まずはそこから始めれば良いと思います。
それで、継続できて、さらにより良い効率を求めたいという事であれば、ジムに通えば良いと思います。
 
最初っから大金を支払うのも縛りの一つなので良いのですが、自身で「筋トレをする」という習慣をつけてから通うという方が、自分がどうしたいのか?どうなりたいのか?を突き詰めやすくなると思います。
それで足りなければ、ジムに通えば良いと思います。
プールで泳ぎたいというのも、市民に開放している温水プールもあります。
そういった所で不自由さを感じるようになったら、フィットネスジムに通えばいいと思います。

こんな感じで話してきましたが、一番の障害は、「継続できるかどうか?」と考えています。
急に思い立って始めれば始める程、熱も冷めやすいです。
無駄にするか、実になるかは自分次第ですが、まずは自分の環境を変える事から始めてみてはいかがでしょうか?
 
なんだか、よく分からないような感じになりましたが、こんな感じで終わりたいと思います。
たまには、こんな感じも良いでしょう。
 
今回はここまで。

スポーツジム・フィットネスジムのメリットデメリットについて

皆さんはジムに通われているでしょうか?
私は通ってません。
必要としてないからというのが一番ですが、理想とする身体にするためには、まず食事を変える事が一番になるからです。
 
先日、ジムの看板に
「身体を引き締めるには、筋トレしかない」
と表示されているものがありました。
 
引き締めるには身体に緊張・張りを与える事が必要 → 筋トレが大事・効率良いというイメージ植え付け → 利用者増 
 
という事に持っていくためではなかろうかと感じますが、筋トレだけで身体を引き締める事は出来ません。
前述したように、身体を変えるためには、それが効率良く行われるように必要な食事・栄養を摂取する必要があります。
食事内容が変わらなければ、いつまで経っても目に見えての変化は出にくいです。
それは長年ジムに通っている年配の人達の姿を見ればわかります。
私の父親も数年、週2~3回程度ジムに通ってますが、一向にお腹周りは100cmを下回る事が出来ません。
これは引き締まっているのでしょうか?
いつの間にか目標が「痩せる」から「筋力維持」に変わっていました。
食事内容を変えなければ、こんな感じです。
でも、この広告では、「筋トレしかない」と断定しています。
景品表示法違反で訴えてやろうかとも思える広告内容です。
 
少し怒りを感じました。

さてさて、話しは変わります。 
スポーツジムであったり、フィットネスジムであったりと、言葉が生まれていますが、この2つの違いって、何なんでしょうか?
私は良く分からないので、調べてみました。
 
実はこの2つ、同じように思えて実は違います。
まずスポーツジムは、トレーニングマシーンなどの器具が置いてある施設で、トレーニングジム、トレーニングルームとも呼ばれています。
一方でフィットネスクラブは、トレーニングマシーンなどの器具に加えてプールやスタジオ、スパなど複合施設となっておりスポーツクラブなどとも呼ばれ、さらにインストラクターがいてほとんどが会員制となっています。

スポーツジムは上手く利用すれば料金も安く目的を達成することができますが、自己流で行うため偏った筋トレをして全体のバランスを崩してしまうデメリットがあります。
一方フィットネスクラブは入会費、月額費用が掛かってはしまいますが、モチベーションが上がるようなプログラムやトレーナーの指導があるので、自分の目的に合ったトレーニング方法を見つけることができるメリットがあります。

 

フィットネスクラブの定義は必ずしも明確ではなく、アスレチッククラブやヘルスクラブ、などを含む場合やそれらの総称として使われることが一般的です。
経済産業省の定義では、
室内プール、トレーニングジム、スタジオなどの運動施設を融資、インストラクター、トレーナーなどの指導員を配置し、会員にスポーツ、体力向上などの個人指導を行う事業所、とされています。
ただし、室内プール以外に室内運動施設を有しない事業所は除外する、といった記述もあり、スイミングスクールはこの中に含まないことが分かります。
 スポーツクラブは室内運動施設を有している事業所、とされており、室内プールが必要ありません。
一般的に言われるトレーニングルームやスポーツジムがこの部類です。
大きな違いは室内プールがあるか否かということです。

 

後者の方がわかりやすいですね。
プールがあるかないかという違いのようです。

さて、このジムですが、いろいろトラブルも起きているようです。
 
①解約しようとすると、不当に高額を請求されたりするパターンであったり
②高額な物品・健康食品の販売を迫られるというパターンであったり
③入会後に契約内容が異なるというパターンです。
 
これはジムに限らず、どんなところでも起こり得るものなのですが、相談件数は増えているとの事です。
 
①は論外ですね。
辞めたいときに辞める事が出来なければ、それは不当です。
それならそうと、最初の契約段階で念を押さないといけないと感じます。
運営側は新規入会が欲しいですから、そういった部分の案内を疎かにしたり、着目させないようにしたり、一番最後にコッソリ伝えたり、意図的に隠そうとしたりします。
そういった会社をぜひ公表して欲しいのですが、なかなか発表されないですね。
不思議です。
 
②は多いですね。
美容室でも専用のヘアケア商品を提案してきますし、糖質オフの商品を販売したり、プロテインを販売したり・・・
客単価を上げるため、少しでもプラスの売り上げを取るために、なんやかんやのサービスを売り込んできます。
それがメリットを感じるものであれば良いのですが、そうでないと押し売りのようなイメージを与えてしまいます。
 
③も良くあるパターンですね。
契約時に調子のよい事を話して、実際にやってみると、色々な縛りがあったり課金サービスになっていたりするものです。
そういった所でトラブルが発生し、相談件数が増えているという結果になっているようです。
営業をかける為に声掛けをするのは、まぁ、当然だと思います。
ですが、消費者は基本的に追加料金を渋る傾向にあると思います。
自分の悩みにピッタリのものがあれば良いんですが、基本的にそんなものはありませんし、取り入れたところで実感は得られにくいと感じます。
 
あとは問題点としては、米国ではパーソナルトレーナーとして活動するには、協会が認定する資格が必要なのですが、日本では無資格でも可能です。
そういった部分も良くない影響を与えているのかもしれません。
 
それでは、自分だったらどうするかの話をしていきます。
それは次回に。

エナジードリンクって飲んでますか?

先日、知り合いの人が休憩にと冷蔵庫からドリンクを取り出していましたが、その手にはエナジードリンクが握られていました。
で、タバコを吸いながら、グビグビと飲んでいます。
自販機をみても、当然のように210円という値段で並んでいます。
根強い人気があるのだと思います。
 
皆さんは飲まれているでしょうか?
私は飲んだことがありません。
もっと言うと、栄養ドリンクという名の付くものを飲まないようにしています。
医薬品・医薬部外品である「リポ〇」とか「チオビ〇」とかの類です。
私も以前はドラッグストアで働いていたので、率先して販売していましたが、販売しながら、「こんなのを飲んだところで、景気づけ程度にしかならないよな」と思いながら接客していました。
ですので、1本100円台程度のものを飲むくらいなら、1000円程度するものを飲む方が効果を実感出来ると、それくらいの価格帯のものを販売していました。
これくらいのものであれば、私も勧めますし、たまになら飲んでもいいかなと思います。
 
今は全く飲んでないですが。
 
医薬部外品の商品の成分として、「タウリン1000mg配合!」という感じで紹介されているように、まずタウリンが配合されています。
タウリンアミノ酸)と、ビタミンB群とイノシトールグルコースを原料として生合成される神経細胞を正常に保つ)やカフェインといったものが配合されています。
配合量は若干違えど、だいたい各社同じです。
値段が上がると、配合割合が変わったり、高価な生薬が配合されたりしたりします。
で、安価なドリンクの中身というか、ほとんどがそうなのですが、基本的には甘くして飲みやすくしています。
 
リポビタンDの中にも入ってますが、1本100mlの中に白糖(糖質)が19g配合されています。
約20%が糖質です。
私は飲みたくないと思います。
 
で、エナジードリンクですが、
タウリンが入っていると医薬品・医薬部外品扱いになるので、清涼飲料水としての規格に収まる様、代用成分としてアルギニンというアミノ酸が入っています。
日本では清涼飲料水としての規格の下で製造・発売されているためにタウリンを使用することができず、アルギニンなどで代用されているがタウリンと同等の作用はしない。

 

モンスターエナジーという商品の内容を見てみると、

100ml当たりの成分表示はエネルギー50kcal、たんぱく質0g、脂質0g、炭水化物13g、ナトリウム78mg、ビタミンB2が0.7mg、ナイアシン8.5mg、ビタミンB6が0.8mg、ビタミンB12が1~6μg、L-アルギニン125mg、D-リボース125mg、高麗人参82mg、L-カルニチン29mg、カフェイン40mgとなっており、レッドブルよりアルギニンやカフェインの含有量が少し多いことや、高麗人参L-カルニチンといった独自の成分も含まれているのが特徴。
また、レッドブルの最小サイズである185mlと同価格で2倍近くの分量を飲めるため、コストパフォーマンスにも優れています。

 

ただ、これは100mlあたりです。
一缶には355mlが配合しています。
ですので、一缶全部飲むのであれば、それぞれ約3.5倍です。
糖質だけに着目すると、約45.5gです。
ヤバいですね。
米飯一杯(150g)で、糖質量55.2gなので、それに近い糖質を摂取する事になります。
 
で、糖質を代謝するには、ビタミンB1(ピルビン酸)が必要です。
疲労回復のビタミンとしても知られるビタミンB群ですが、糖質代謝にまず必要です。
それを基にエネルギーとして疲労回復にも繋がっていくのですが、これだけの糖質量があると、果たして補っていく事が出来るのでしょうか?
補いきれない部分があれば、当然疲労にも繋がりますし、普段疲れているという事であれば、圧倒的に不足しているだけなので、あまりプラスになる事が出来ません。
 
また、これだけの多量の糖質を一気に摂取したら、当然血糖値も一気に上昇します。
その血糖値の急上昇急下降で精神的不安や疲労感・倦怠感を生み出します。
糖尿病を抱えている親族がビタミンドリンクを飲んで、一気に体調が崩れたのを見て、とても恐ろしく感じました。
 
そういった経緯と配合内容から、飲んだところで逆効果だと感じるんですよね。
で、カフェインも約140mg配合されています。
コーヒー150mlで60~90mg程度です。
医薬品の錠剤で、無水カフェインが300mgです。
眠気覚ましの清涼飲料として眠眠打破という商品がありますが、これで120mgです。
それ以上のカフェインを急激に摂取する訳です。
カフェインにも糖質にも常習性があります。
飲み続けた所で、身体に良い影響を与える訳がないのです。

という訳で、デメリットばかりの内容になりましたが、これを飲んで「景気づけだ!」とテンションが上がるというのであれば、それはそれで良い事でもあるとは思います。
ただ、飲用するのは否定しませんが、常習的に愛飲するレベルになってしまいやすいですし、そうなると体調を崩しやすくなるという事にもなります。
 
飲用するのであれば、頻度を意識した方が良い商品だと考えます。
以上です。

生体濃縮×加工による成分濃縮による影響はいかほどか?と言っても数値データはありません

前回までの話になりますが「企業も商売だからお金儲けのために使う原料は選別するよね」という事を根底に話を進めているものです。
で、メリットに使う部分には当然お金をかけるけど、それ以外の所は原価を下げる(利益を上げる)ために、「安全性に問題が無いとされている商品」であれば、できるだけ単価を抑えようとするのは当然だという話です。
ですので、全ての商品が粗悪な品質のものを使っているという断定をするわけでもないですし、メリットとなるような文言(「遺伝子組み換えの大豆不使用等」)がなければ、基本的には「可能な限り安価なものを十把一絡げに扱われるような商品を使っている」という事になるのは、自然な事だと思います。
 
ビタミン剤でも、国産もあれば、外国産もあります。
外国産なので、アメリカでも中国でも作っています。
医薬品でも健康食品でも、安価なビタミン剤であれば、外国産である可能性が非常に高くなります。
どこで作ろうと、品質が良かろうと悪かろうと、結果としてはビタミン剤です。
 
この考えを健康食品・プロテインにあてはめてみます。
どんな飼料を与えて育てたとしても、乳牛として成長させる事は出来ます。
その飼料が遺伝子組み換えのものであったとしても、農薬をガンガン与えて育てたものであったとしても、基準があるかどうかは知りませんが、飼料として使う事が出来ます。
 
乳牛が成長する(乳を出す)まで、一般的には24カ月必要です。
当然ですが、そこまで育つために大量の飼料が必要ですし、合わせて乳牛となってからも同量以上の飼料が必要です。
そのような飼料で育ってますから、かなりの生体濃縮が行われている事になります。
これは、どのような飼料を使っても、例え牧草であっても当然起こり得る事です。
牧草でも空気中に漂う良くない成分が雨となって大地に吸われ、それを使って草も成長します。
我々人間だって同様です。
食べた物によって身体は作られます。
 
少しそれました。
 
このように育っている(飼育されている)乳牛から出る牛乳というのは、どの程度の品質のものなのでしょうか?
でも、どのような事で育てられたとしても、成分・基準として問題無ければ流通させる事は出来ます。
そして場合によっては、基準を満たさなかったものも使用されている可能性もあります。
混ぜ込んだり、さらに加工して流通されたりのパターンがありますが、それは置いておきます。
それらの原料を使ってプロテインを作るという事になれば、
・遺伝子組み換えを行った大豆・トウモロコシ
・それを効率良く成長させるために大量の農薬使用
・そのような育った飼料を大量に食べて育つ乳牛
・そこから搾乳された生乳を、加工して濃縮
という過程を経て作られる訳になります。
 
前回の投稿でも記載しましたが、

ちなみに「牛乳そのもの」に含まれるたんぱく質量は、100gあたり「3.3g」です。

となると、この商品であれば単純計算で「約750g」に匹敵する牛乳由来のたんぱく質を含んでいる事になります。

 

日常であれば、普通の牛乳の状態で、コップ2杯程度(400ml)を飲まれているのではないでしょうか?
私は久しく飲んでいませんが、これの重量比で約2倍に濃縮したものを食べている訳です。
そしてそれは特に摂取制限はありません。
勧めているのは、
・トレーニング前後
・食後・捕食
・食事前後・就寝前
という感じで、捕食としての回数にもよりますが、一日7回程度の摂取タイミングがあります。
こちらのサイトでは、3回のタイミングを紹介しています。
3回であれば、牛乳換算で約2リッター以上。
7回であれば、牛乳換算で約5リッター以上と同等のものを食べる事になります。
これで、身体にどのような・どれほどの生体濃縮が行われているのでしょうか?
 
あくまでも品質が悪いのであればという仮定で話をしているのですが、プロテインが一言で「健康によい」と言えない部分として、私が考えている部分でもあります。
 
憶測です。
 
ですが、使われている原料が、必ずしも高品質なものだけで占めている訳でも当然無いです。
目的があって、摂取するというのは勿論否定しませんが、「ただ、何となく」というだけで、普段の食事殻ではなく、食事がわりにプロテインで済ますという様な人は、後々どのような影響を与えていくんでしょうか?
これがただの杞憂であればいいのですが、何かが起こっても、恐らくメーカーからの保証はないと思います。
それが原因だとは特定できない場合がほとんどでしょうから。
 
こういった事が理由で、私は「健康な身体を手に入れ、維持向上させる」という意味では、健康食品に頼らない方が良いのではないか?」と考えます。
健康食品を食べたからと言って、それだけで理想な身体を手に入れることはできませんから。
 
私のお勧めは、そのようなものにお金をかけるくらいであれば、普段使っている調味料や食材の品質レベルを上げればいいと思いますし、そのように提案します。
 
という事で、これでこのテーマは終了します。
何か書きたい事が生まれたら追記していきますので、よろしくお願いします。
 
以上です。

プロテインの原料の一つである牛乳について

この投稿も前回からの続きで「企業も商売だからお金儲けのために使う原料は選別するよね」という事を根底に話を進めているものです。
誤解を与えるような表現ですが、これまでのネガティブな考え方を持たず、高品質の商品を提供している会社もあると思います。
そこまでは調べてないのですが、恐らくあるはずです。
ですので、プロテインを全否定している訳ではないので、それを踏まえて読んでいただければと思います。

さて、前回は遺伝子組み換え大豆を使っているものや使っていないものを原料にしたソイプロテインが存在しているという話をしました。
あくまでも表示としては「大豆が遺伝子組み換えのものを使用しているかどうか」だけの視点で記載がされています。
それをつらつらと書いてきて、次は「牛乳」を原料としている「ホエイプロテイン」「カゼインプロテイン」についての話をしていきます。
 
牛乳ですが、乳牛から搾乳したものとなります。
乳牛も生きてますから、当然飼料を必要とします。
 
質問ですが「乳牛の飼料は何でしょうか?」
 
牧草でしょうか?
牧草だけで育てた牛も存在します。
そのような牛は「グラスフェッドビーフ」「グラスフェッドバター」というように区別され、付加価値がつきます。
結果、高単価になります。
手を加えずに(加工せずに)販売出来るので、わざわざ必要以上に加工するような事はしないですし、そのような品質の牛から作られたのであれば、必ず「グラスフェッド~~〇%使用」というような表記があるはずです。
企業側としても、そこがアピールポイント(お金をかけた部分)になるわけですから。
ポジティブな部分の記載がないという事は、使ってないという事で同義としてよいと考えます。
 
それでは、一般的な牛・家畜の飼料は何でしょうか?

牧草牛は”牛本来の餌である牧草や野草”に対し、穀物牛は”大麦・トウモロコシ・大豆・魚粉”などの餌を食べて成長していきます。

 

という事になるのですが、ここで着目点は当然「トウモロコシ・大豆」です。
前回の投稿でも記載しましたが、

遺伝子組み換えの餌を食べて育った家畜の肉や卵・牛乳・乳製品などの畜産品や、油、醤油、液糖、水飴、コーンフレークなどには表示義務がない

 

という事になります。
表示義務が無いのです。
飼料の中に遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシを大量に使っていたとしても「この牛は遺伝子組み換えの大豆・トウモロコシで育てました」というような表示義務がありません。
どんな飼料で成長したかなど、把握する事が出来ません。
 
生体濃縮という言葉があります。
食べれば食べる程、身体の中で蓄積していって何かしらの異常が生まれるものです。
戦後に「公害」として「水俣病」とか「イタイイタイ病」というような痛ましい症状が生まれてしまいましたが、そのような症状も生体濃縮の結果です。

水俣病(みなまたびょう)とは、メチル水銀化合物(有機水銀)による中毒性中枢神経系疾患のうち、産業活動が発生源となり、同物質が環境に排出され、食物連鎖によってヒトが経口摂取して集団発生した場合に言う。

ja.wikipedia.org

 

そして、身体の中に高濃度で存在している成分は、体外にも排出されやすくなります。
ヒ素中毒の患者の髪の毛からヒ素が検出されたり、尿を用いてドーピング調査をするように、乳牛から搾乳された牛乳にも当然排出(流出?)されます。
人間でも酒やコーヒーを飲めば、尿にも母乳にもアルコールやカフェインの成分が流れ出ます。
これらの成分が影響しない(検出されない)訳が無いのです。
そして、こういった飼料を食べていると、病気にもなりやすくなります。

本来の牛は牧草や野草を食べて育つことから、穀物しか食べない生活を続けていると病気になりやすくなり、病気になった牛には薬や抗生物質などを飼料に混ぜることで、無理やり症状を抑えながら成長を早めることだけを重視し、その際にホルモン注射などを使用していることもあるそうです。

 

成長ホルモン(肥育ホルモン)という名で知られていますが、それを使う事で早く成長させ、出荷サイクルを短くする事で、餌代も安くつくという事になり、収入を多く手に入れる事が出来るという事になっていると考えます(実情を知らないので憶測ですが)。
この記事では、日本では医薬品扱いなので大丈夫だが、輸入牛肉ではそれが使われているリスクが、安いほど高くなるという様な内容が記載されています。
本当であれば(これが現実だと思いますが)、気付かないうちに日常でも口にしている事になっていきますね。
 
このように育てられた乳牛から搾乳される牛乳ですが、品質はあまり考えないでいいとすれば、安価で提供される事になります。
そして、ただでさえそういった影響を与えかねない(与える可能性がある?)成分が含まれている牛乳を加工していく事になるのですが、それを濃縮していくわけです。
 
ある商品のホエイプロテインで、1食(33g)あたりの栄養成分表示によると、
たんぱく質は24.6g摂れるそうです。

www.dnszone.jp

 

ちなみに「牛乳そのもの」に含まれるたんぱく質量は、100gあたり「3.3g」です。
となると、この商品であれば単純計算で「約750g」に匹敵する牛乳由来のたんぱく質を含んでいる事になります。
 
決してこの商品が悪いという事ではないので、誤解の無いようにお願いします。
これだけの濃縮加工を行っている事になるわけです。
 
牛乳に健康被害を与えない程度の成分しか含まれなかったとしても、重量換算で「約1/22」まで濃縮するとなると、当然影響人間に与える影響は大きくなる訳です。
大容量のプロテインを購入したとなると、それを日常的にに摂取する事になるので、なおさらです。
 
もちろん、全ての商品が何かしらの悪影響を与える訳ではないと考えています。
ですが、安さだけの視点でプロテインを購入している方は、これまで記載してきたような根拠を基に作られているものを摂取する事になるかもしれないという注意喚起です。
 
こういった事がリスクとして潜んでいるので、私が健康食品を進めない理由の一つとなります。
 
続くかな?

プロテインや健康食品に対して、盲信的に信頼を抱いていませんか?

突然ですが、質問です。
 
・高濃度の成長ホルモンを使って育てられた家畜
・高濃度の農薬を使われて育った食物
・遺伝子組み換えを行われた食物
 
こういった言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージを抱くでしょうか?
ポジティブなイメージでしょうか?
ネガティブなイメージでしょうか?
多くは後者であると思いますし、私も同感です。
 
上記のように育成される目的は、可能な限り出荷までの期間を短くし高回転で大量に市場に送り出すためです。
安価ではありますが、大量に育成・収穫できる可能性が高く都合が良いため、作り手も減る事は無いと感じています。
 
前回話しましたが、
「企業も商売だからお金儲けのために使う原料は選別するよね」
という所につなげるとどうなるでしょうか?

大豆やトウモロコシ他には「遺伝子組み換え」が行われているものもあります。
で、それが分かるように表記の方もされているのですが、表示義務がないものもあります。
 
① 組み換えDNA、およびそれによって生成したたんぱく質が残らないものには表示義務がない
組み換えた遺伝子や、その遺伝子がつくりだしたたん白質が、食品の中に残っていれば、検査でそれが検出できる。
ところが、油や醤油などの場合は、それが残らないので、検査をしても材料が遺伝子組み換えかどうかがわからない。
そういうものには表示義務がない
遺伝子組み換えの餌を食べて育った家畜の肉や卵・牛乳・乳製品などの畜産品や、油、醤油、液糖、水飴、コーンフレークなどには表示義務がない

② 「主な原材料(原材料の重量に占める割合が上位3番目以内で、しかも原材料に占める重量の割合が5%以上)」にしか表示義務がない
たとえば、コーンスターチ(とうもろこしのでんぷん)には基本的に表示義務があるが、分量が少しであれば、遺伝子組換えであることが表示されない場合もある
③ 5%以下の意図せぬ混入には表示義務がない

 

大豆をメインとしている「ソイプロテイン」はどうなのでしょうか?
当然原料の大部分に大豆を使っているのですが、「遺伝子組み換え」についての表記があるものと無いものがあります。
「遺伝子組み換えでない」という表記が無ければ、「遺伝子組み換え大豆」を使っているという事になります。
どのように表記されているかは、下記リンクの通販サイトのページで確認ください

my-best.com

せっかく摂取するのであれば、この「遺伝子組み換えでない」と明記されているものを選択する方が良いのかなと感じます。

それでは「牛乳」を原料とするものはその影響を受けないかというと、当然ですが、そんな事はありません。
「大豆」の時よりもヤバい可能性もあります。
 
その点については、次回にします。
少し短いですが、今回は、ここまで。

健康食品であったりプロテインの中身についての話

さて、前回は「企業も商売だからお金儲けのために使う原料は選別するよね」という事を根底に話を進めていましたので、その続きです。
 
企業が大きくても小さくても、売り上げであったり利益というのを追求していくのは当然です。
商売ですから。
限られた予算の中で、どのようにやりくりするかを考えるのは当然で、その結果商品化されて店頭に並ぶという事になります。
そのやりくりは商品によって、当然変わってきます。
何を一番にアピールするのか?という所が決まったら、そこに一番お金(コスト)をかけるのは当然だと思います。
それが使用する成分であったり、希少価値・差別化であったり、広告費であったりすると思います。
品質・効果云々よりも広告費に全振りする健康食品が数多くありますが、個人的には「そんなものは消えてしまえば良い」と考えますが、それはまた別の機会に。
 
で、一番にアピールするものにお金をかけたら、残りの予算で材料・製造コストを補う事になるのですが、しわ寄せが大きければ大きいほど、品質の悪い成分を使わざるを得ないのは当然になるわけです。
 
「安価なもの ≒ 低品質」という事になると思います。
 
という事を前提にして、話を進めていくのですが、プロテインに話をシフトしていきます。
 
たんぱく質をしっかり摂るようにしましょう」という考え方が浸透してきたと感じています。
筋肉を落とさないようにしたり、スポーツ選手やボディビルダーが自分の身体の機能・筋肉の大きさを
維持向上させるために取り入れている人も多いと思います。
利用者それぞれに目的があるので、それ自体を否定する事はしません。
ただ、「プロテインなら、なんでもいい」とか、「プロテインさえのめばいいんでしょ?」という考え方を持つ人に対しては、「大丈夫かな?」と不安になる部分があります。
 
プロテインの種類ですが、大まかには3種類あるようです。
大きく分類すると、プロテインには牛乳を材料とするホエイプロテインカゼインプロテイン、大豆を原料とするソイプロテインがあります。
 
ホエイプロテインは、牛乳に含まれるタンパク質の一種です。
ヨーグルトの上澄みにできる液体のことをホエイ(乳清)といいますが、このホエイに含まれるタンパク質がホエイプロテインです。ホエイには他に、ミネラルや水溶性ビタミンが含まれます。
 
ホエイプロテインと同じく牛乳を主成分とするのがカゼインプロテインです。この主成分であるカゼインは生乳を構成するタンパク質の約80%を占めています。
ホエイプロテインが水溶性で吸収が早いことに対し、カゼインプロテインは不溶性で固まりやすく、体への吸収速度がゆっくりであることが特徴です。
 
ソイプロテインの原料は、その名の通り大豆のタンパク質部分だけを粉末にしたものです。タンパク質の比率を高め水分や糖質、脂肪を減らし植物性タンパク質を効果的に摂取できるようになっています。価格が比較的安いことも特徴の一つです。

 

cp.glico.jp


このように、他にも種類はあるとは思いますが、上記の3つのプロテインたんぱく質部分の原料が、「牛乳」「大豆」という事になります。
 
そこでなのですが、この「牛乳」と「大豆」なのですが、どのようなレベルのものを使っているのかを、イメージした事はあるでしょうか?
上記の
「企業も商売だからお金儲けのために使う原料は選別するよね」
という所に当てはめると、結構怖いイメージが浮かんでくる人もいるのではないでしょうか?
私は、そのネガティブなイメージが強いので、健康食品には基本的には良いイメージを持たないですし、頼ろうともしないですし、積極的に勧めもしません。
 
おっと、少し長くなってきたので、次回にします。
ネタバレになるかもしれませんが、次回のテーマは「生物濃縮」です。
 
どんな話になるのか、次回まで考えといてください。
そしたら何かが見えてくるはずです

健康食品であったりプロテインの話の続き

前回「加工により成分は変化します」という投稿をしました。
製造過程により、高温で加工するため、栄養素が残っているとは限らないという事です。
で、その点に注意しているというサプリメーカー(かな?)のサイトを見つけたので、少し紹介します。
 

低温製造のため熱に弱い栄養素も活性を限りなく保ったまま入っています。
ダグラスのサプリメントは体温以下の低温製造のため、活性化された成分や栄養素がほぼそのまま入っています。
一方、国産のサプリメントでは一般的に60度~ 80度の高温で製造するため、ビタミンBやビタミンCなど高温に弱い栄養素が壊れてしまっていることがあります。

 

という事で、自社製品の特徴・良さをアピールしています。
値段も1カ月分で1万円超と、中々なものですね。
こんな感じでアピールする事が長所・イメージアップにつながるくらいですから、この手法(製造工程)をアピールしていない所は、基本的に高温製造で、かなり栄養素が失われているというのが想像できると思います。
 
この点が、健康食品を信用できないとする理由の一つです。
 
次に、健康食品で使われている「成分・栄養素の原料」についてです。
成分表示でも、「ビタミン・ミネラル・たんぱく質・脂質・炭水化物・よく分からないものの抽出エキス」というような表記が並んでいますが、どんな品質のものを使っているのが、とても不透明です。
 
基本的に商売ですから、利益を生み出す事が必要です。
経済は得意ではないですが、会社が簡単に利益を出す方法を3つ挙げるのであれば、
①人件費削減
②販売価格アップ
③原価コストダウン
という所はイメージしやすいと思います。(他にもあると思いますが、割愛します)
①と②をそのまま据え置くとしたら、③をどれだけ下げるかという所になります。
 
サプリの商品紹介でも、よく使われる文言なのですが、
 
天然成分を使用
・医薬品を作るのと同じ厳しい基準によって製造管理
・安全性を高めた高品質なサプリ
・香料・着色料・保存料が無添加となっており、余計なものを含んでいないので安心
 
という様な内容が、商品アピールの文言として使われています。
私は言葉尻を捕らえる事を忘れないようにしているのですが、これがアピール内容となるのであれば、そうでない商品も当然あるという事になります。
 
・天然成分を使わず、人工的に使われた栄養素を使っている
・製造管理の基準はユルユルで、とりあえず作ろうぜという考え
・安全性は最低限で、品質も意識せず、イメージで売れればいいという考えで生み出されたサプリ
・香料・着色料・保存料基準内でたっぷり使用
 
という商品があるからこそ、差別化となり、商品アピールに繋がると考えます。
 
以前にも投稿したのですが、ビタミンEと一言で言っても、種類が別れます。
 

ビタミンEにはランクがあります。
天然ビタミンE  d-α-トコフェロール
天然型ビタミンE 酢酸d-α-トコフェロール
人工ビタミンE  dl-α-トコフェロール
人工型ビタミンE 酢酸dl-α-トコフェロール
の4つです。
これは昔の知識なので、今では、天然・人工・合成の3種なのかもしれません。

 

天然ビタミンEが「一番高価だが、高品質で効果も得られやすい」となります。
下に行くほど、低品質・安価となっていきます。
健康食品がどのレベルのビタミンEを使っているかというのは、表示やアピールを見ればわかります。
何も特筆すべきものが無ければ、基本的には下のランクのものを使っています。
 
安価ですから。
 
そして、脂質でもそうです。
「n-3系多価不飽和脂肪酸」というような表記も無く、ただ単に「脂質」とあれば、サラダ油レベル(ひょっとしたらもっと低品質の可能性もあるのでは??)の脂質を使っていると考える事も出来ます。
 
安価ですから。
 
そして、たんぱく質です。
プロテインで使われているものですが、これも当てはまる部分が多いと思います。
 
長くなるので、次回に。