ビタミンEも一種類ではない
さて、高価なビタミン剤とって思い浮かぶのは、「ビタミンE」ではないかと思いますが、どうでしょうか?
ちなみにここで取り上げた「ビタミン」の範囲は、ビタミンA・B・C・D・E単体販売を行っている中での話です。
医薬品の中で一番高価なのは、「ユベラックスα」だと思います。
さて、高価なビタミンEですが、色々な商品に配合されたりして販売されています。
某「ビタミンEC錠」とか、「酸化防止としてビタミンE配合」というように表示されたりして、安価なビタミン剤や食品添加物として配合されたりしています。
これらすべてに、最高級品種であるユベラックスαと同じものを使っている訳がありません。
当然、品種にはランクがあります。
http://www.asama-chemical.co.jp/TENKAB/YUKAWA18.HTM
この中に以下の表記があります。
これらの中で酸化防止の目的で使用するのに適したものは、d-δ-トコフェロールおよびミックストコフェロールである。指定添加物のdl-α-トコフェロールは、使用基準で酸化防止の目的で使用することに限られているが、その効果は、上記した既存添加物の2種類のトコフェロール類に及ばない。
さて、食品成分表には、ビタミンEのトコフェロールの種類として、α・β・γ・δとありますが、栄養成分の中で基準値として存在するのが、α‐トコフェロールです。
かつてはα-トコフェロール当量 (mgα-TE) で所要量が表示されていたが、厚生労働省が策定した2010年版の食事摂取基準においては、α-トコフェロールのみの目安量(adequate intake, AI)及び耐用上限量(tolerable upper intake level, UL)を定めている。
血液及び組織中に存在するビタミンE同族体の大部分がα─トコフェロールであるため、α─トコフェロールのみを指標にビタミンEの食事摂取基準を策定している。目安量
成人男子(18–29歳) 7 mg/day
成人女子(18–29歳) 6.5 mg/day
上限量
成人男子(18–29歳) 800 mg/day
成人女子(18–29歳) 650 mg/day
※ビタミンE 1 mg = 1 IU (国際単位) に換算される。
という感じです。
次に、ビタミンEにはランクがあります。
天然ビタミンE d-α-トコフェロール
天然型ビタミンE 酢酸d-α-トコフェロール
人工ビタミンE dl-α-トコフェロール
人工型ビタミンE 酢酸dl-α-トコフェロール
の4つです。
これは昔の知識なので、今では、天然・人工・合成の3種なのかもしれません。
先に紹介したユベラックスのHPには、以下の文言が記載されています。
ヒトの体内での効力(生理活性)は、合成<天然型<天然の順で高くなります。ユベラックスのビタミンEは、最も効力の高い天然ビタミンEを使用しています。
さて、ここでようやく本題に入るのですが、この食材には、どのランクのビタミンEが配合されているのでしょうか?
あるサイトでは、効果の比較を記載をされています。
天然(食物由来)のビタミンEは「d-α-トコフェロール」と食品やサプリメントの製品ラベルに記載されます。
合成の(人工の)ビタミンEは「dl-α-トコフェロール」と記載されます。
天然のビタミンEのほうが合成のそれに比べて効力が高く、天然型ビタミンEの100 IUは、合成型ビタミンEの150 IUに相当します。γ‐トコフェロール、トコトリエノール、混合トコフェロールなど、α‐トコフェロール以外の型のビタミンEを供給するサプリメントもあります。
ビタミンEをサプリメントとして供給する場合に、これらの型のほうがα‐トコフェロールよりも優れているかどうかについては科学的にわかっていません。
というように、どのようなレベルのものを使っていても、「α-トコフェロール」であればビタミンEとして表現できます。
また、ランクとしては落ちるα-トコフェロール以外のものを使ったとしても、ビタミンEと表現できているものもあるようです。
それでも、表記は「ビタミンE」となるわけです。
この商品は、いったいどのレベルの「ビタミンE」を使っているのでしょうか?
そういった事を明記してないので、恐らく品質の良いものを使っていないと思います。
前回の記事でも書きましたが、加工されて、どれくらいの量が残っているかの記載は不要です。
あくまでも、裏面に記載されている栄養成分量は加工前の段階なので、「理論値」でしかないです。
ちゃんとHPでも「※推定値」という表現をしています。
完全食 BASE PASTA® おためしセットshop.basefood.co.jp
そのような状態で、
「ちゃんと食べる」ことでしなやかで筋肉質なからだづくりを目指しています。
目指しているだけなのでしょうか?
実現するかどうかは、別の話なのでしょうか?
1食でバランスがとれる安心感。
「食生活の乱れが気になっている。」「無理なく、健康的なからだを維持したい。」「でも、献立を考えて自炊するのは大変。」そんなときに頼れるのが、完全食BASE PASTA®です。
※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除き、全ての栄養素で1日分の基準値の3分の1以上を含む。
とするので、あくまでもバランスというのは、「脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除き」という事で、この食材以外と食べる事を前提としているから、問題無いという事でしょうか?
打消し表現がされていないだけ、まだましなのかもしれませんが。
ちなみに、当初の記事で1食350円と書きましたが、約500円だそうですね。
キャンペーン価格だったのか、値上がりしたかは分かりませんが、お詫びして訂正をさせていただきます。
次回は、「打消し表現」の方に少し話題を変えます。
今回は、ここまで。