糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

スポーツジム・フィットネスジムのメリットデメリットについて

皆さんはジムに通われているでしょうか?
私は通ってません。
必要としてないからというのが一番ですが、理想とする身体にするためには、まず食事を変える事が一番になるからです。
 
先日、ジムの看板に
「身体を引き締めるには、筋トレしかない」
と表示されているものがありました。
 
引き締めるには身体に緊張・張りを与える事が必要 → 筋トレが大事・効率良いというイメージ植え付け → 利用者増 
 
という事に持っていくためではなかろうかと感じますが、筋トレだけで身体を引き締める事は出来ません。
前述したように、身体を変えるためには、それが効率良く行われるように必要な食事・栄養を摂取する必要があります。
食事内容が変わらなければ、いつまで経っても目に見えての変化は出にくいです。
それは長年ジムに通っている年配の人達の姿を見ればわかります。
私の父親も数年、週2~3回程度ジムに通ってますが、一向にお腹周りは100cmを下回る事が出来ません。
これは引き締まっているのでしょうか?
いつの間にか目標が「痩せる」から「筋力維持」に変わっていました。
食事内容を変えなければ、こんな感じです。
でも、この広告では、「筋トレしかない」と断定しています。
景品表示法違反で訴えてやろうかとも思える広告内容です。
 
少し怒りを感じました。

さてさて、話しは変わります。 
スポーツジムであったり、フィットネスジムであったりと、言葉が生まれていますが、この2つの違いって、何なんでしょうか?
私は良く分からないので、調べてみました。
 
実はこの2つ、同じように思えて実は違います。
まずスポーツジムは、トレーニングマシーンなどの器具が置いてある施設で、トレーニングジム、トレーニングルームとも呼ばれています。
一方でフィットネスクラブは、トレーニングマシーンなどの器具に加えてプールやスタジオ、スパなど複合施設となっておりスポーツクラブなどとも呼ばれ、さらにインストラクターがいてほとんどが会員制となっています。

スポーツジムは上手く利用すれば料金も安く目的を達成することができますが、自己流で行うため偏った筋トレをして全体のバランスを崩してしまうデメリットがあります。
一方フィットネスクラブは入会費、月額費用が掛かってはしまいますが、モチベーションが上がるようなプログラムやトレーナーの指導があるので、自分の目的に合ったトレーニング方法を見つけることができるメリットがあります。

 

フィットネスクラブの定義は必ずしも明確ではなく、アスレチッククラブやヘルスクラブ、などを含む場合やそれらの総称として使われることが一般的です。
経済産業省の定義では、
室内プール、トレーニングジム、スタジオなどの運動施設を融資、インストラクター、トレーナーなどの指導員を配置し、会員にスポーツ、体力向上などの個人指導を行う事業所、とされています。
ただし、室内プール以外に室内運動施設を有しない事業所は除外する、といった記述もあり、スイミングスクールはこの中に含まないことが分かります。
 スポーツクラブは室内運動施設を有している事業所、とされており、室内プールが必要ありません。
一般的に言われるトレーニングルームやスポーツジムがこの部類です。
大きな違いは室内プールがあるか否かということです。

 

後者の方がわかりやすいですね。
プールがあるかないかという違いのようです。

さて、このジムですが、いろいろトラブルも起きているようです。
 
①解約しようとすると、不当に高額を請求されたりするパターンであったり
②高額な物品・健康食品の販売を迫られるというパターンであったり
③入会後に契約内容が異なるというパターンです。
 
これはジムに限らず、どんなところでも起こり得るものなのですが、相談件数は増えているとの事です。
 
①は論外ですね。
辞めたいときに辞める事が出来なければ、それは不当です。
それならそうと、最初の契約段階で念を押さないといけないと感じます。
運営側は新規入会が欲しいですから、そういった部分の案内を疎かにしたり、着目させないようにしたり、一番最後にコッソリ伝えたり、意図的に隠そうとしたりします。
そういった会社をぜひ公表して欲しいのですが、なかなか発表されないですね。
不思議です。
 
②は多いですね。
美容室でも専用のヘアケア商品を提案してきますし、糖質オフの商品を販売したり、プロテインを販売したり・・・
客単価を上げるため、少しでもプラスの売り上げを取るために、なんやかんやのサービスを売り込んできます。
それがメリットを感じるものであれば良いのですが、そうでないと押し売りのようなイメージを与えてしまいます。
 
③も良くあるパターンですね。
契約時に調子のよい事を話して、実際にやってみると、色々な縛りがあったり課金サービスになっていたりするものです。
そういった所でトラブルが発生し、相談件数が増えているという結果になっているようです。
営業をかける為に声掛けをするのは、まぁ、当然だと思います。
ですが、消費者は基本的に追加料金を渋る傾向にあると思います。
自分の悩みにピッタリのものがあれば良いんですが、基本的にそんなものはありませんし、取り入れたところで実感は得られにくいと感じます。
 
あとは問題点としては、米国ではパーソナルトレーナーとして活動するには、協会が認定する資格が必要なのですが、日本では無資格でも可能です。
そういった部分も良くない影響を与えているのかもしれません。
 
それでは、自分だったらどうするかの話をしていきます。
それは次回に。