糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

土用の丑の日にウナギを食べるという事ですが

皆さん、こんにちは。
少し話を変えて、土用の丑の日の話をしたいと思います。
老健施設等で働く方々は、高額なウナギを給食で使用しないといけないので、食材費で頭を悩ませる事もあったと思います。
 
さて、お金の話から始まってしまいましたが、皆さんは、7月27日が丑の日でしたがウナギを食べたでしょうか?
 
私は食べていません。
別に食べなくても良いとも考えています。
ただ、食文化の一つでもあるので、否定はしませんけどね。
 
私の考えだけで話をするのであれば、私は「かば焼き」が苦手です。
甘いタレが旨いというのも分かるのですが、それだったら、ウナギでなくてもいいわけです。
 
ウナギを食べてるのでしょうか?
かば焼きの甘いタレを食べているのでしょうか?
 
それがわからない食べ方をしている人が近くにいました。
タレをかけまくって食べて、ウナギが無くなったら、「もうタレだけでいい」と、白米にタレをたっぷりかけて、おかわりをしてモリモリ食べている姿を見ていました。
それって、ウナギを食べても、余計に「タレ+ご飯」という糖質を普段以上に食べていれば、大義名分である「夏バテ予防」の逆効果になってしまいますし、肥満にも繋がります。
 
私は天ぷらは好きですが、天丼は苦手です。
理由は「天丼にかけられるタレが甘すぎるから」です。
「タレは少なめに」というのが面倒でもあります。
 
九州に住んでもいますが、「あまくち」という醤油があります。
これは他の地域には見ないモノだと大人になってから知りましたが、そのような甘口の醤油は使っていません。
 
せっかく栄養価の高いものを補ったとしても、ご飯という糖質をより多く食べてしまったら、私のように普段運動をあまりしない人にとっては、コンディションが良くなる訳がないのです。
 
だったらと、ウナギの白焼きというのもありますが、未だ食べた事が無いです。
それを食べて美味しいと感じたら、今後も食べるでしょうし、感じなかったら食べないかもしれません。
嫌いでは無いのですが、好んで食べたいとは感じない食品です。
それだったら、サバやブリカマの塩焼きを食べたいなぁと思う訳です。
 
ここまでで私とウナギの距離感を知ってもらったのですが、話を進めたいと思います。
 
土用の丑の日にはウナギだ」と、諸説ありますが、このように文化として根付いてきてます。
ですが、それに手が届かない庶民もいる訳です。
で、昔の人は凄いですね。
「う」がつく食べ物なら、同じ効果が得られるという事で、うどんや梅干しを食べたりしていたそうです。
 

「土用」とは、「土旺用事」(どおうようじ=土が旺盛で支配する)から転じた言葉で、立春立夏立秋立冬の前の各18日間のこと。
古くから「土用」には、胃腸に良いものを食べるべきとされてきましたが、特に夏の土用の日は、「う」の付く食材を食べると夏バテしないと言われています。

 

という事で、「う」が付くものを食べようとするのですが、当然何でもいいわけではないとの事です。

『う』のつくものは、鰻以外でも良いですが、もちろん全てが同じ効能ではありません。
「栄養補給には、牛と鰻、暑気あたり予防には瓜、暑気あたりと解毒には梅。
食欲がないときにはうどんなどがお勧めです」

 

という事ですが、ネットではこんな感じで取り扱われていました。
という感じで、ここまでが前フリです。
 
本来の目的は「夏バテ予防」「暑い時期を乗り切るために栄養価の高いウナギを食べるという習慣」というはずなのですが、それにそぐわない食べ物もあるわけです。
 
目的がズレて、「「う」がつく食べ物を食べる」という部分が最優先になっては、本来の目的をはたすことなど、出来る訳がありません。
 
次回は、その辺に触れていきたいと思います。
今回は、ここまで。