糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

これまでの話を踏まえた上での免疫力を高めるという事について

前回までの話で、免疫力を上げるには体温保持と血流・血行を良くするという話をしてきました。
そのために効率の悪い方法である「糖質」の摂取を控えるという話と理由を話してきました。
 
続いては免疫力を上げるには身体に入ってきた異物(ウイルス・細菌)を退治する力も高める必要があります。
免疫力というよりも抵抗力という言い方が合っているかもしれません。
 
身体に入ってきた異物を排除する働きが人間にも、他の多くの生物にも備わっています。
その役目を果たしているのが「白血球」です。
細かく分類すると「好酸球」「好塩基球」「リンパ球」とか、さらに細分化するとB細胞とかT細胞とかにも出来るのですが、詳細を話すと長くなるので、ここでは
「白血球=異物(ウイルス・細菌)排除する役割を持つ細胞」
と、ひとまとめにして簡単に話していきたいと思います。
 
そもそもですが白血球も赤血球も、血球は骨髄の中に存在する「造血幹細胞」に由来しています。
そこから赤血球・白血球・血小板へと分化していくのですが、造血幹細胞が細胞分裂することにより生まれていくという事になります。
この過程をスムーズに進めるためには、以前までに話した「血行・血流」を良くして酸素や栄養を十分に送る必要があります。
血流を良くして細胞への酸素供給量を増やすのですが、栄養も十分に送り届けないといけないです。
 
では細胞にとっての「栄養」とは?今回は細胞分裂なので、その過程で必要なものは何か?
 
ビタミンやミネラルも必要となりますが、分かりやすく「たんぱく質・脂質・炭水化物」という「3大栄養素」で話をします。
細胞を作り出すのに必要なのは「たんぱく質と脂質」です。
筋肉も内臓も血管も全ては細胞の集合体であるのですが、細胞自体は「たんぱく質」で出来てますし、そのタンパク質を保護するために細胞壁というのがあるのですが、その材料はコレステロールであり、それは「脂質」です。
人間の身体は文献によって異なるのですが、60~70%前後の水分で出来ています。
残りの10~15%がタンパク質・10~15%が脂質、さらに残りの5%程度がミネラル(骨・歯他)であり、1%程度が糖質です。
こういった感じで構成されているのが人間の身体です。
 
私が免疫力を高める食事と提案するのであれば、
「良質なタンパク質と脂質の摂取、そして水分とビタミン・ミネラルを摂取する」
という食事が効率が良いという紹介をしますし、これまでの話が提案する理由です。
もっとかみ砕いて話すと
「赤身肉やレバー・青魚や魚介類・玉子を良い塩を使って食べよう。バターで炒めたりしたらコクもでて美味しいぞ?水分もしっかり摂るんだぞ?野菜は葉物野菜をオリーブオイルたっぷりで食べよう。米やパンや麺は、どうしても食べたいなら食べてもいいけど、食えば食うほど効率悪くなるぞ?」
という感じです。
皆さんの生活リズム・習慣・活動量等によって個人差は当然あるので、これをベースにして個々対応をするようになっていきます。
 
今回引用した動画の中では「発酵食品・食物繊維・ビタミンA・ビタミンC・大豆製品・サプリメント」という感じで、「腸内環境を良くする=免疫力が高まる」「普段の食事が一番だよ」というアプローチをしています。
大きく違うように見えませんか?
 
今の身体というのは、これまで食べた物であったり生活習慣により作られたものです。
例えばこの状態から「自分の身体を〇〇に変化させたい」と目標を立てたとします。
筋肉ムッキムキになりたいとか、体重を100キロから60キロに落としたいとかいう目標にします。
今現在の身体というのは、これまでの習慣で作られたものなので、変化を与えれば与える程、負荷が大きくなればなるほど変わりやすくなります。
中肉中背でお腹周りが90㎝近くあるような人がこれまでに行ってきたものから、ムッキムキに変化させるのであれば、当然生活習慣や食べる物というのは変化します。
筋トレの習慣は必要だし、筋肉を作りやすいような食事内容になるし、生活リズムも筋肉が成長させやすいように気を遣う事になります。
体重100キロになっている人は、体重100キロを維持するような食事内容になっているので、60キロの身体が維持出来るような食事内容に変化しないと行けないですし、生活習慣も変化させないといけないです。
 
目的をより効率良く達成するのであれば、これまでよりも大きな変化をもたらすためには、これまでとのギャップが必要です。
それが大きくなればなるほど、効率良く身体を特化させる事が出来ます。
内容にもよるので、あくまでも一例です。
普段の食事をするというのでも良いのですが、その時点から「免疫力を高める」というのであれば、食事内容も生活習慣も変えた方が当然「変化は」しやすくなります。
それまでの食事内容の精査も当然必要ですけどね。
 
何を目的にするか?どんな効果を得たいか?で食事内容が変化するのは当然です。
 
何を「普段の食事」とするかにもよるのですが、野菜と発酵食品食って適度なタンパク質を取ってご飯食べてればいいという様なアプローチを「普段の食事」として、それが一番というのであれば継続すれば良いと思いますが、それだと「フリーで活動する栄養士」が存在する意味って何だろう?と思います。
目的に対してアプローチ方法・選択できる種類がある方がいいですし、そういった引き出しを準備したり制約に縛られずに発言できるのが「フリーで活動する栄養士」の良い所だと思うのですが、違うのでしょうか?
ダイエットしたいという人に対して「1日の摂取カロリーを1500㎉にしてね」とだけしか選択肢を持たない栄養士のいう事を聞いて説得力って生まれるのでしょうか?
多分厳しいと思うので、だったらという事で私だったら複数の選択肢を用意する事は可能です。
過程を見ながら試行錯誤をして効率良くダイエットを実践する事が必要であるし、個人差もあるのでその方法論は一つではないはずです。
そういった細部までとことんアプローチできるのが「フリーで活動する栄養士」の良い所の一つではないかと思うんですけどねぇ。
当然、責任は個人に対して生まれますけどね。
会社が守ってくれませんから。
 
という感じなので(?)、免疫力向上のためには食事は大事ですが、食事以外の要素もとても大事です。
「〇〇したいなら〇〇だけすれば良い」
という感じの「唯一の方法ですべてが解決するような方程式」は基本的に成り立たないと考えています。
各々の環境下で、リスクを下げる方法を選択し続けるというのが大事だと思います。
で、どの行為がリスクを上下させるのか?というのを把握する事は、考え方のベースになるのでとても重要です。
自分がいくらリスクを下げる習慣を実践していたとしても、隣に感染者が強制的に(例えば医療機関で働いている人のように)長時間いる事になったら、感染しやすくなってしまいます。
 
どのリスクを抱えて、どのリスクを下げるか?という選択は必要です。
その選択のためのベースとなる知識を大事にしないといけないです。
選択肢は無限にあると思うので、皆さんが周囲に惑わされず、自分の信念を持つことが必要だと思います。
普段よりもしっかり手を洗ったりうがいをする事でインフルの患者数が例年の1/6でしたっけ?減少したという事実があります。
出来る範囲の中でも、これまでとは違う習慣を行なう事で、感染リスクの低下・免疫力の向上につながるわけです。
 
まずは「体調を整える・ウイルスを取り込まない生活習慣にする」という事が大事であり大前提ですかね。
その細分化した先が、上記の「免疫力を上げる食事」になっていきますので、順番を間違えないようにしてくださいね。
 
こんな感じでまとめてみました。
このテーマは、とりあえず以上です。
また書きたくなったら追記するので、良かったらお付き合い下さいませ。
 
ありがとうございました。