糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

免疫力を高めるのに効率良い方法とは?

前回の続きです。
 
穀物」の摂取量については、基本的には少なければ少ないほど良いと考えています。
という所で終わりました。
今回はそこを掘り下げていきます。
 
まず前々回に取り上げましたが、「免疫力を強化する生活習慣」という事で9つの項目が挙げられています。
 
手洗い・うがい・マスク・食事・環境・睡眠・服装・運動・ストレス対策
 
最初の方の「手洗い」「うがい」「マスク」に関しては免疫力を強化云々よりも「予防対策」「ウイルスを身体に取り込まない」という意味合いが強いように感じますので「免疫力を強化」という部分とは少し違和感を感じていますが、それは置いておきます。
食事については後述するのですが、睡眠・ストレス対策は言わずもがな。
ストレスにさらされ続けた状態だったり寝不足の状態が続くようなら、そら抵抗力もですが思考力・判断力も鈍っていきます。
寝不足の脳状態(判断力)は、酔っている時と同じと言われている程ですからね。
で、少し掘り下げたいのが「服装」「運動」の部分とおまけで「ストレス解消」についてです。
 
服装と運動には共通点があります。
 
服装は、今の季節はだいぶ温かくなってきつつはありますが「保温」が一番の目的だと考えます。
身体を冷やしてしまうと寒さで凍えて、風邪・凍傷・インフルのような事が起きやすくなり、肺炎にすらかかりやすくなるし、少し極論ですがヒートショックで血圧に大きな影響をあたえて最悪死にも繋がってしまいます。
 
身体を動かさない状態、例えば座りっぱなしのデスクワークをし続けていると、筋肉・関節のこわばりを防ぐ事も出来るし、体力増進とありますが、筋肉・心肺機能を向上させやすくなります。
ストレス対策には色々ありますが、今回は「風呂」を取り上げます。
風呂に入る事により血行促進と自律神経を整える事が可能になりやすくなり、それがストレス解消にも繋がります。
湯船につかってストレスが上昇するという人は、そこまで多くないと思います。
でないと温泉地は修羅場・世紀末なヒャッハー状態になっているはずですから。
温泉は「癒し」だと考えていますがどうでしょうか?
 
さて、風呂の部分で触れましたが、服装・運動・ストレス対策(風呂他)についての共通点は「血流を良くする」という事です。
気温が下がると寒さから身を守るために服を重ね着すると思います。
寒いと手足の方へ血液を送りづらくなり、冷え症や凍傷・しもやけと繋がりやすくなります。
それを防ぐために温かい環境と服装で対策し、血流・血圧が正常・通常の状態を維持しやすくなります。
運動も、身体を動かす事で筋力もですが、体温・心拍数・血流量が上昇しやすくなっていきます。
風呂は言うまでもないですね。
 
という事で、食事についても「血行を良くするもの」「血液を増やすもの」「体温を上昇させやすいもの」「免疫機能を高めるもの」と言った部分に働きかけるものをメインで食べる方が当然効率は良くなる訳ですね。
 
以上、前置きでした。
で、この考えからの視点で見ると「穀類」というのは当てはまりにくいもの、効率としては良くないもの(むしろ悪くなる)となってしまいます。
穀類としてますが、これに含まれている「糖質」が大きな影響を与える事になります。
 
その理由については、次回!