糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

病気を引き起こす「原因」は全てが「ストレス」なのか?

病気の原因で良く挙げられるのが、生活習慣悪化であったり、ストレスであったりホルモンの乱れであったりします。
あるサイトでは、
 
ストレスの蓄積で起きる病気と受診・診断
①蕁麻疹
ストレスが加わると、自律神経やホルモンが乱れる影響で蕁麻疹が出ることがあります。
それと同時に、頭痛が生じることも少なくありません。
蕁麻疹はかゆみや痛みをともなったり、夜リラックスしている時間帯に、ひどくなることも多いといわれています。
ストレス以外が原因の蕁麻疹なら短時間で治癒することがありますが、ストレス性のものは、繰り返し現れることが多いといわれています。
蕁麻疹の診断は、見た目で分かることが多いですが、血液検査が行われることもあります。
また、蕁麻疹は皮膚科を受診しますが、総合的な治療を視野に入れる場合は、精神科や心療内科の協力が必要となることもあります。
②急性胃腸炎
ストレスが原因で胃酸が過剰分泌し、胃の免疫力が低下することがあります。
そのためウイルスなどに感染しやすくなり、急性胃腸炎を引き起こすことがあります。
急性胃腸炎の特徴は、激しい下痢や嘔吐が生じることです。
もし、このような症状が続く場合、消化器科や内科、胃腸科でなるべく早く治療をすることが大切です。
③鬱
ストレス社会の現代において、鬱病は一生のうち15人~16人に1人が発症する病気です。過度なストレスを感じることにより、脳へ神経伝達物質が正常に伝達することが困難となり、憂うつ感や焦燥感、頭痛や注意力が低下するなどの症状が現れます。
このような状態が2週間以上続くようなら、精神科や心療内科を受診しましょう。
自律神経失調症
ストレスと自律神経は密接に関わっています。
本来、自律神経はバランスを保ちながら心身の健康を守る働きをしています。
しかし、ストレスを感じることでバランスが乱れてしまい、だるさや頭痛、憂うつ感、イライラ感などが生じるといわれています。
しかし、内科などで検査をしても、悪いところが見つからないというケースも多いです。そういう場合は自律神経失調症であることも多いため、精神科や心療内科を受診すると良いでしょう。
突発性難聴
突発性難聴とは、ある日突然耳が聞こえにくくなる病気です。
ストレスを感じているときに陥りやすく、何らかの因果関係があると考えられています。
しかし、まだはっきりとした原因は不明だといわれています。
特徴は主に片耳で起こり、聞こえにくくなった時期が、明確に分かる場合がほとんどです。また、症状が生じる前は、耳鳴りや吐き気などを伴うこともあります。
診療科は耳鼻咽喉科で、耳のX線検査などで診断が行われます。

 

特に⑥に顕著に出ていますが、「原因が不明なもの」という事に対して、よく使われやすい言葉です。
 
何らかの因果関係による事は間違いないが、特定は出来ないので、まずはリラックスした状態を作ろうという対処療法を取る所が多いと思います。
で、薬を処方するという事になっていきます。
医師ですからね。
一般的といいますか、大部分は薬を処方して解決しようとします。
 
ですが、ちょっと待ってほしいのです。
 
本当に「原因が不明なもの」に対して、「薬」で全てが解決するのでしょうか?
しっかりと特定したからこそ、根治療法が出来るようになります。
ですが、「原因はわからないけど、とりあえず効きそうな薬を出しますね。副作用はあるけど。」というようなスタンスで処方されて、治療が出来るのでしょうか?
あくまでも「対処療法」のため、根本的な解決にはなりません。
 
一般的には「風邪」も同様です。
風邪に対しての「風邪専門の治療薬」はありません。
風邪薬と区分されている薬品の表示をみてみたらわかりますが、

【効能・効果】
「かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき、たん、発熱、悪寒、くしゃみ、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和」

 

とあり、症状をこの薬を飲む事で症状が出にくい状態にするという対処療法の一つであり、根治療法ではありません。
薬の成分の作用により、「鼻水鼻づまり解消・痛み止め・咳止め」というものが複数入ると風邪薬となるだけなのですが、副作用として「便秘・口の渇き・眠気・目のかすみ」といったものが生まれたりします。
 
薬は、その作用・副作用があるため、用法・用量を守らないといけないのですが、逆に言うと、副作用を上手く使って人間の身体を望ましい変化にさせようとしているとも言えます。
 
例えば、鼻炎薬としての成分は、身体の内側から水分を排出するのを抑えようとする働きをします。
これにより、ガンガン出まくる鼻からの水分(鼻水)を抑えようという事に繋がります。
ですが、同時に排出が必要な「尿」も止めますし、口腔内の「唾液」も分泌しにくくなります。
「汗」は記憶にないですが、ひょっとしたら汗も出にくくなるかもしれません。
夏場は熱がこもりやすくなるのでしょうか?(これは憶測です)
そして眠気を引き起こします。
良い事ばかり生み出すように記載され、販売されていますが、本来の作用は副作用部分であり、その結果危険性も低く、鼻炎の症状を抑える事に繋がるので、薬として処方されたり販売されたりしています。
もちろんこれが悪いという訳ではありませんので、誤解の無いようお願いします。
この薬で救われている人が多いというのも現実ですから。
 
ですが、医師が診断し、薬を処方されて、「安静にして下さいね」とか、「仕事の事を考えないようにしてくださいね」とか、「消化に良いものを食べて下さいね。うどんとか」というのは、果たして根治治療に繋がるのか?という事に疑問を抱きます。
 
ちなみに最後の「消化に良いもの・・・」という話は、私が胃腸の調子が悪くて痛みがつらい時に言われたセリフですが、この医師の力量を感じ取った一言でした。
何故、消化に悪い炭水化物を勧めるのか?と思いました。
詳細はこちらから↓
さて、色々な症状に対して、一般的なサイトや医師・管理栄養士等、医療従事者はこぞって、
「治療にはストレスを感じないようにするのが良い」
という事を話のどこかにねじ込んできます。
恐らく、「過度のストレス = 悪影響を与えやすい」という意味からの、「安静にしてね」「リラックスして張りつめすぎないようにしてね」という言葉の裏返しであったりすると思います。
風邪をひいている人に大事な事は「睡眠」「休養」であるので、そういった人と接する繰り返しで、習慣的に言っているのかもしれません。
肥満防止としても、「ストレス = 過食」に繋がりやすいので、そういう人も多いと思います。
 
でも、必要以上に「ストレス = 悪者・全ての原因」としている人もいます。
ストレスというのは、原因にもなり得るのですが、「きっかけ」である場合もあるわけです。
 
おっと、少し長くなってきました。
 
次回に続きます。