糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

罪悪感を払拭するには考え方と知識と行動を変える事が必要

前回からの続きです。
 
私はたまにですが、思い立った時に食べる量を一気に減らします。
普段は2食とたまに間食という感じなのですが、一日1食にしたり全く食べなかったりというような感じの事をやります。
だいたいは「料理を作るのが面倒臭いし、買い物・外食のために外に出るのもおっくう」というタイミングの時に食べないという事を選択します。
他には、前日の夜に食べ過ぎて満腹感が持続している時に、
「朝は別に食べなくてもいいや」
という感じで色々と作業等行っていたら夜になって、
「今日はもういいや。作業で疲れたし」
という流れで全く食べないという事が起きます。
その翌日にお腹が空いていれば食べるし、空腹感を感じなければ食べないです。
 
皆さんはこのような食事スタイルというのをどのように感じるでしょうか?
3食食べないのは信じられないとか、断食するなら事前準備をしないといけないとか、色々なネガティブなイメージを持つかもしれません。
 
ですが、私の方からみたら
「3食食べないといけない理由って何ですか?」
「3食食べないという選択肢が合っても良いのではないですか?」
という感じです。
 
こういう私も、以前は必ず3食食べていました。
理由は、3食食べないとお腹が空いて動けなくなるという事と、これまでの習慣です。
そこから意識的に少しずつ食事方法を変えていって、今に至っています。
ある日突然、大きく食事内容を変えたからと言って、すぐに体が順応するかどうかは別の話です。
 
一般的に「バランスの良い食事」と言われるものは糖質が多めの食事となるのですが、それだと3食食べる事を前提とした食事内容となっている訳です。
これを少しずつコントロールして3食トータルの食事量を減らしたり、食事回数を減らしたりという事が可能になっていくわけです。
その少しずつの歩み寄りをしないまま一気に食事回数を3食から1食に減らすとか、摂取カロリーを一気に1000㎉くらい減らすとかしても、続くわけがないんですよね。
 
肥満で悩む方を例にして話をすると、数か月の時間を経て今の身体になったのであれば、数か月かけて昔の身体に変えていけば良いと思います。
長期にわたって起きた変化を1カ月とかの短期で強引に変えようとしたら、そら失敗体験を積み重ねる結果になりやすいですよね。
同じ方法で失敗しているのであれば、違う方法を試す方が早道なのですが、なぜか効率が良いか悪いかの検証をせずに同じ方法を繰り返して、また失敗体験を積み重ねる人が多く、その結果「ダイエットをしてもだめだ。遺伝や家庭環境のせいだ」とよく分からない理由をこじつけて自身を正当化していくわけです。
 
罪悪感という言葉は、恐らく「目的を達成しないといけないのに、その達成の障害になる事が分かっているけどやめられない」行為であると感じます。
似たような感じであれば、例えば煙草を止めたいという人がどうしても我慢できなくなって喫煙するような行為であったり、禁酒をしたい人が我慢できずに酒をコッソリ飲むような行為と同じだと感じます。
 
これまでの習慣であったり快楽物質によって止められないという事が多いです。
タバコのニコチンにも酒のアルコールにも、そして糖質にも「中毒性をもつ性質」があるので、なかなかやめられない人は多いと思います。
皆さんは、突然「米や穀類や糖質を食べるな」「砂糖が切れたので甘味は出せない」といわれて対応出来るでしょうか?
現実にはありえない話ですが、皆さんは我慢できるでしょうか?
私は大丈夫です。
肉・魚・玉子・油・バター・塩だけ(香辛料もあればなお良し)で、結構な期間過ごす事は可能です。
この考え方にものすごく抵抗を感じるようであれば、違う食習慣を受け入れがたいという事にも繋がるので、カロリー制限のダイエット方法のみに頼らざるを得ない状況に陥りやすくなり、大した変化を手に入れる事が出来にくいと感じます。
 
大きく変化をあたえたら、結果も大きく変わるわけですから。
 
変化が小さいのに結果が大きく変わるわけがないのです。
 

今回はダイエット方法の指南のようになってしまいましたが、次回でまとめましょうかね。