糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

マインドフルネスダイエットについての中身を見てみる

 
前回の続きで、マインドフルネスダイエットについて触れていきたいと思います。
この方も成功例として自身の経験を書かれています。
実際に取り組んで、5カ月で10kg体重を減らしたとの事です。
元々は何キロだったのか?そして、これが2017年10月の話で、今現在は何キロなのか?というのは不明です。
ちなみに現在の姿をみても、10キロ減った姿からあまり変わりが無いように見えます(
(失礼)し、下手したら10キロ減る前「以上」の姿に近いようにも見えてますが、写真の角度によって違うのかな?
検証の為に必要な行為であり、決して悪意のような感情で記載している訳ではありません。
まず「体重が〇キロスタート」というのは、検証する上であったり難易度に直結するので結構大事です。
でないと「本当に減らしたんですか?」という指摘に返す事がこの方も出来ないと思います。
 
どれだけの期間で〇キロから△キロ減少したというのは、スタートする体重〇キロがどこなのかによって、達成しやすいかどうかの判断になります。
例えば体格が「肥満」で体重100kgの人が90kgまで減少させるのと、「普通」で60kgの人が50kgまで減少させるのとで、どちらが時間がかかるかと言うと、当然後者であるし、チェック項目が増えていきます。
シビアになっていくという感じですね。
前者であれば、極端な話「穀類を食べないようにしてね」だけで達成できる場合も有ります。
これは極論です。
 
あと、現在の姿と以前の姿を比較したのは、この方がマインドフルネスダイエットを実践する事の良い事として、
「リバウンドに悩まない」とか「一生モノの太らない習慣が手に入る」
と明言しているからです。
で、それが2年以上前の話ですが、現在の御姿がどうしても画像のせいか実施前の姿に見えてしまうので、それが事実あれば矛盾しているというか、一貫性がないという事なんですよね。
 
習慣化出来てないじゃん。
 
という声が見方によって上がるのは当然ではないかと感じます。
写真も比率が同じでないし全身の姿も映ってないし角度も違うしと、かなり難しいです。
なぜ、この写真を出したのだろうと気になります。
やせたとする時の姿がラインが出にくい服を着ているのも比較しにくいです。
非常に「定点観測」がしにくい資料です。
 
さて、この方が実践した内容というのが、
・ふだん、「自動操縦」のような状態で、無意識に食べている人には、とてもよいエキササイズです
ふだんの食事も、ここまではやらなくても、しっかり「今ここ」に意識を向けて食べるようにすると、どか食いがなくなり、結果的に食べる量は、それぞれの身体の必要に応じたほどよい量になっていくでしょう。
 
・ダイエットするときは、空腹という感覚との戦いになりますね。
たいていは、別のことをして空腹から意識をそらす、または、コンニャクなどのローカロリーなものを食べて、空腹自体を感じなくする、という対処をします。
これはこれで有効なアプローチですが、わたしの場合は、そのうちリバウンドというワナが待っていました。
マインドフルネスでは、そのようなアプローチとは違い、感覚(空腹)は自分自身ではなく、いずれ過ぎ去るもの、という実感をもつことによって、空腹に飲み込まれなくなるのです。
 
・呼吸を意識して瞑想することによって、交感神経と副交感神経のバランスが整い、緊張やストレスが解消されるので、その後、ゆっくり眠れるようになります。
ストレス過多だと夜中に目が覚めてしまったりするのですが、そういうこともなくなり、朝までぐっすり眠り、自然にほどほどの時間に目が覚めます。
ダイエットに睡眠不足は大敵です。
体重が落ちるのは夜眠っている間です。
睡眠の質が改善されるマインドフルネスの効果は、もちろんダイエットの大きな助けになります。

・ダイエットだけではなく、生活の質を高め、いきいきと楽しく暮らすために、マインドフルネスがとても役立つことは明らかでしょう。

 

という感じの事がまとめられてますが、よく現実が見えないです。
実際にやった例が「レーズン一粒をしっかり観察し臭いをかいで3~5分かけてゆっくり食べる」というのは分かりました。
あとは食べるタイミングの選別であったり、食べる量を意識するという感じでしょうか?
結果的には特に運動をされているようでも無いので、
「食べる量の全体量が少なくなって、睡眠の質が良くなった」
という事が体重が減少した一番の理由ではないのかなと感じます。
普段だったら目の前にあったらパクパク食べていたのを、少し立ち止まって食べないように意識した。
その原動力となった部分は「瞑想」によってもたらされたという事なのでしょう。
 
肥満を解消するのに必要な部分として、食欲のコントロール・食べる物の選別・食習慣というのは大きな影響を与えます。
その習慣を変える手段として「瞑想」を用いるというのは、良い方法だと思います。
あまり詳しくないですが、自分と向き合うような事でもあるので思考に差が生まれやすくなると感じます。
 
ただ、このダイエット方法に関しては、その時の「食べる量」や「食習慣」を変える事が出来るとしても、この方が話をするような「リバウンドを防ぐ」という事には繋がりにくいとも感じます。
 
そもそも「リバウンドって何?」という事にも触れないといけないとも感じます。
という訳で、次回はリバウンドという考え方と、瞑想について触れていきたいと考えています。