ファスティングをして減ったものは何なのか？
よくこういった界隈では、「体重さえ減ればすべてダイエット」という論調を用いられます。
1キロ体重が減ったとアピールして、みんなもやりましょう！という感じの展開です。
ですが、着目点が体重だけにしか行っておらず、身体から何が減って〇〇キロ減ったという事の詳細には触れていないです。
そこをハッキリとしないと、最初の結果が良く分からない成功体験となり、今後も結果を感じにくい内容を継続して、「このダイエットは効かない」と、意味の無いネガティブな印象を持ち続ける事になっていきます。
エステで身体が細くなったという話も聞きますが、身体にたまっていたものをゴリゴリ動かしたので、部分的に細くなったとしても、もともとの生活習慣が変わらなければ、しだいに元の身体になっていくのと一緒です。
それを今後も続けるかどうかは、本人次第となっていきます。
さて、本題に戻ります。
ファスティングをする事で、体重は確かに落ちます。
では、何が落ちたのか？
「身体が抱えている水分」です。
人間は、糖質を食べると身体に水分を抱え込むシステムがあります。
そのため、普段から糖質を食べる生活をしていたら、ある程度の水分を常に抱えている状態になります。
そこで、普段以上に糖質をとらない生活をすると、水分を抱え込む事が出来にくくなるため身体から放出されます。
それが、結果的に体重減少に繋がっている事になります。
糖質制限食を実践したら、最初は体格にもよりますが、数日で２～３キロ体重が落ちたりします。
理由は、上記の通りです。
ただ単に身体の余分な水分が落ちただけです。
でも、「体重が落ちた！」と、素晴らしい成功体験として、実施者は受け取ります。
ここで止めたら、簡単に体重が戻るのは当然です。
エステでも、普段からむくんで太くなっている足や気になる部分をマッサージしていきます。
圧迫を加える事で、水分を分散するので、細く小さくなったような状態になります。
でも、身体にたまっている水分を分散しただけなので、しばらくしたら元に戻ります。
システム的には似ているので、エステの話をしました。
という事ですので、これをはたして「ダイエット」と呼ぶのかどうか？という事になります。
ファスティングをする事で循環は良くなるかもしれません。
あとは、「広義の意味でのデトックス」にも繋がるかもしれませんが、このシステムだけを見て、「ダイエット」とするのは、強引では無いでしょうか？
それこそ、「広義の意味でのダイエット」というのであれば良いのかもしれませんが、よく分からなくなっていきます。
「ダイエット」の定義をハッキリさせればこのような誤解も生まれにくくなるのですが、配信者はあくまでもハッキリさせません。
都合が悪くなると思いますから。
都合の良い事は、全て「ダイエット」という言葉で良い印象を与える事が出来るようになりますから。
それを基に、持論を都合よい方法に持っていこうとしていますから。
一般論で「ダイエット」と定義しているものを、私は「ボディメイク」と表現している部分があります。
これは目標設定を数字で決めるのか？体感で決めるのか？により変わると考えています。
詳細は、以前の投稿を確認して欲しいと思います。
次回に続けます。
