「大根でデトックスが出来る」らしい?
ツイッターという短い文章制限の中なので、どういった方法論かというのがよくつかめなかったです。
過去にも色々ネット上でも調べてみたのですが、よく言われるのは
「「大根と梅干し」を一緒に煮込んだものをスープとして飲む」
という事です。
この方が話をしているのが「大根のみ」なのか?「大根と梅干」といった「大根と〇〇」とうものなのか?
これによって視点が変わります。
いろいろあるのですが、今回は下のリンク先の情報を基に話を進めたいと思います。
そもそも何をもって「デトックス」とするかというのでしょうか?
それが「宿便」とするのであれば、私は
「宿便は存在しない」
と回答します。
「数日以上排出されない便」は、ただの便秘です。
それが出たら「便秘解消」であり、デトックスではないと考えます。
便秘=老廃物がたまりやすい=宿便もたまりやすい=デトックスが必要
という考えを素直に受け止めているならば、ある程度の印象操作を受けているかもしれませんね。
「大根だけ」という視点でいくと、
大根の成分は約95%が水分。100gで18kcalと低カロリーなのに食べごたえあるのも魅力ですが、美白の味方ビタミンCや食物繊維も豊富で女性にとって嬉しい食材。
というように紹介されているのですが、
100gあたり
ビタミンC 11㎎(ピーマン76㎎ ブロッコリー54㎎ トマト15㎎)
食物繊維 1.3g(ゴボウ6.1g ほうれん草3.6g セロリ1.5g)
ビタミンC 11㎎(ピーマン76㎎ ブロッコリー54㎎ トマト15㎎)
食物繊維 1.3g(ゴボウ6.1g ほうれん草3.6g セロリ1.5g)
と、下から数えた方が早いくらいの栄養素しかないです。
何をもって「栄養豊富」としているのか?意味が分かりません。
引用サイトの中では、その後は「梅大根」の話になって、「座禅断食」の話になっていくのですが、
私が以前に参加した座禅断食では、この方法で40人の参加者全員が宿便取りに成功していました。宿便は、ポロポロしたウサギのフンのよう、もしくは黒い色であることが多いようです。このデトックスのポイントは・梅干し入りのあたたかい煮汁をたくさん飲む
・煮大根をたくさん食べる
「宿便」として説明のは、ただの長時間体内に存在し続けたコロコロとした便であったり、酸化した便である様に見えます。
デトックスのポイントとして「煮汁を飲む」「煮大根をたくさん食べる」としているのですが、
「断食をしているのに煮大根を馬鹿みたいに食べるの?」
という矛盾を感じてしまいます。
おそらく回復食として食べるのだと思いますが、ちょっと説明が不足しているように感じます。
断食にも細分化すれば色々な手順があると思うのですが、どの方法かについては言及していません。
この「大根の梅干し煮」ですが、以前取り上げましたが「マクロビ」では有名な方法のようです。
梅干しの「クエン酸」はキレート作用を生み出します。
その作用により、ミネラルであるカルシウムや便秘改善に繋がりやすいミネラルであるマグネシウムがより吸収されやすくなります。
その結果、便秘解消に繋がりやすくなるという事になります。
煮汁を飲むという事で水分摂取量も多くなります。
私としては、これに「脂質」を追加したい所ではありますが、効果は得られやすいと思います。
大根は?
カルシウム量は23㎎(小松菜150㎎ キャベツ43㎎ きゅうり26㎎)
マグネシウム量は10㎎(ゴボウ40㎎ 春菊24㎎ きゅうり15㎎)
マグネシウム量は10㎎(ゴボウ40㎎ 春菊24㎎ きゅうり15㎎)
程度を100g当たりで含んでいるのですが、どの部分で大根を優遇しているのでしょうか?
煮込んで柔らかくすると口当たりがいいから、健康的なイメージが生まれているのでしょうか?
私には大根に対して「大根は全てを解決する」というような、そこまで特化したものを持っているとは思わないです。
美味しいので好きですけどね。
何か健康を実感したいとか、健康になりたいとアプローチをしたいというのであれば、別に大根にこだわらず、他の食材も食べてみてはいかがでしょうか?
例えばイワシの梅煮
良質な脂質であるオメガ3もたんぱく質も含んでますし。
消化にもいいのでこちらの方が良いのではないかと感じます。
「〇〇で〇〇の効果が期待できる」とするのは良いですが、根拠部分がハッキリしないとよく分からないという感じです。
「現状では」ですけどね。
このテーマについては、また今後もアプローチしていきますので、よろしくお願いします。