梅干しが宿便に良いとされるのは?
前回からの続きです。
そもそもですが、宿便という定義や対処方法がマクロビ界隈にも定まってるようには思えないです。
でも彼らは「宿便がー」と主張をしますが、どんどん崩していきたいですね。
普段便秘がちの人がこれを行なう事で改善に繋がりやすいと感じます。
普段よりでたので「頑固な便が取り除かれた」とこれを宿便としたり、デトックスとしたりしているようです。
これだったら、別に前提としての「2~3日の断食」というのは、あまり影響が無いように思えますが、どうなのでしょうか?
便秘がちな人が「マグネシウム」を薬としても服用すれば改善します。
食事療法としては良い方法だと思いますが、「ただの日常的な便秘改善」をするための行為を、「宿便解消」と銘打っているようにしか思えません。
宿便と言われるものは西洋医学では存在しません。
目に見えないものですから。
東洋医学?では存在しているようです。
というか、存在させたいのかもしれません。
これで利用者が増えるかもしれませんから。
便秘は良くないではあるので改善するためのアプローチとして紹介するのは良いのですが、存在しないもの(目に見えず、定義も定まらないようなもの)に対して、不安を駆り立てて利用をさせるというのは、いかがなものかと感じます。
マクロビ実践者は、宿便の存在を否定されると、そもそもの存在意義を否定されるかもしれないのですが、情弱な人を誘導するための手段とするのは、良くないですね。
「宿便解消のためには断食と梅流し」という主張をすればするほど、私はこのような考えが強くなっていきます。
また、梅流しとして梅干しとして大根を煮込んだらいいという話もしていましたが、基本的には食物繊維を取るという事ではないかと感じます。
これは、サイトによっては生野菜であったり煮込み野菜であったりするので、憶測です。
そもそもですが、便秘解消に食物繊維はそこまで有効ではないです。
梅流しとして梅干しと梅干を煮込んだスープとして水分を大量に摂取するから出やすくなるのではないかと感じます。
大根は何かしらの良い影響・良い印象を与えるためのおまけではないかと感じます。
大根自体に便秘改善につながるものを持っていないからです。
少し話が逸れますが、ファスティング業界では断食後に身体にやさしいもの・消化に良いものを食べようとアプローチをしているのですが、その中に柔らかく煮込んだ野菜スープとかも推奨されています。
ですが、食物繊維は人間には消化出来ないものです。
なぜ、人間が消化できないものを取り入れる事が、身体にやさしいと評価されてしまうのでしょうか?
吸収もされません。
食物繊維が短鎖脂肪酸になるという働きはありますが、それだったらバターや酢(牛乳)でも良いはずです。
固形でもないし消化が出来ないものでもないので、余程体にやさしいのではないかと考えます。
(効果のほどはどうかわかりませんし、下記サイトではスッキリしない原因を短鎖脂肪酸だけに求めるのもおかしいとは思います)
今の主流(?)では、食物繊維はとても良いものだとされています。
昔はゴミ扱いとされていましたが、これも時代だと思います。
それは否定はしませんが、便秘改善に食物繊維が良いとするのは、こじつけであると感じます。
某番組で便秘解消には「キウイフルーツを食べましょう」とされています。
なんでも水溶性と脂溶性の食物繊維のバランスがいいからだそうです。
でも、それでも解消しない人もいます。
そのためにはスプーン一杯の油を摂りましょうとされていました。
私からの視点で言えば、その「脂質」が便秘改善につながるのだと考えます。
ですが、一般的には食物繊維万能説が蔓延しているため、最優先に「食物繊維を摂りましょう」という主張になります。
不思議ですね。
とりあえず以上です。
宿便否定派の話で面白そうなのが見つかれば、それを追記したいと思います。
今回のテーマは、とりあえずここまで。