糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

梅干しの成分について

梅干しに含まれるクエン酸効果がすごい!
梅にはクエン酸と呼ばれる成分が含まれています。クエン酸の量は梅干しにすると、さらに増えます。クエン酸疲労回復効果があることで知られる栄養素です。
私たちが疲労を感じる原因は、体内に蓄積された乳酸と呼ばれるものです。体の中に乳酸がたまってしまうと、疲労という形になってあらわれます。疲労回復のためには乳酸を分解すればいいわけですが、このときに活躍するのがクエン酸です。
さらにクエン酸がエネルギー代謝を活発にして、食べたものが効率よくエネルギーに変える働きがあります。
クエン酸は余分なものを排出する働きと、エネルギーを新たに作りだす働きを同時にしているということです。
最近梅干しは、疲労回復以外にも、殺菌、血圧抑制、老化予防など素晴らしい効用があることが分かって、改めて見直されている注目の食材です。
動脈硬化予防や老化予防
梅干しには血液を弱アルカリ性に保つことが出来るため、血液をサラサラに維持する効果があります。そのため体の器官を正常に保つことができ、お肌など美容への効果も考えられます。
整腸作用、殺菌作用
腎臓、肝臓、胃といった内臓の働きを助けることで、二日酔いを解消すると言われています。また、梅干しに含まれる、カテキン酸は殺菌の働きがあり、食中毒の予防や整腸機能もあります。

 

梅干には次のような効能があると言われている。
唾液の分泌を促す(梅干しを見るだけで唾液が出てくるのは条件反射の一種)。
クエン酸の酸味が唾液の分泌を促して消化吸収を良くするとされる。梅干を見たり想像しただけで唾液が分泌されるのは、梅干を実際に食べてみて酸味を感じた経験を有することに由来する。
疲労回復などの効果
クエン酸の効能のほか、血糖値の上昇を抑えたり、便秘の解消を助けたり、肝機能を高めることによって酔いを防止する効果もある。
療養時には米のおかゆと梅干しが供されることもある。これは脱水症状を防ぐ意味合いもある。
乳酸を殺す作用もある。(経口補水液の項も参照)。
抗菌・防腐
抗菌の効能があるとされる。このことから、弁当やおむすびに梅干が入れられる。
但し、1個丸ごと入れただけでは梅干の周囲にしか効果は期待できない。

 

さて、梅干しを煮込んだものを飲むと宿便が取れるとする主張があるのですが、整腸作用の部分が関連付けたいのかなと感じます。

少し胸やけがするので、(食べすぎ?)昆布茶に梅干しを入れて飲みました。
ああスッキリした! ワタシは、風邪をひいたときのおかゆにも梅干しをトッピングします。梅干しって、やっぱり胃腸に優しい! そこでどんな効果や栄養があるのか調べてみました。
梅干しといえば、日の丸弁当ですね。
梅干しのクエン酸が、お弁当の雑菌の繁殖を防いでくれます。また、クエン酸は胃腸の病原菌が繁殖することも防いでくれます。近年は、なんと胃がんに関係するピロリ菌も抑制するという研究結果が発表されているのです!(やっぱり胃腸に優しいのね)
クエン酸だけでなく、梅干しにはリンゴ酸、コハク酸、ピクリン酸、ピルビン酸などの有機酸も含まれているため、酸性に傾きがちな体を中和し、アルカリ性に保ってくれるそうです。体がアルカリ性に近づくと、免疫力と抵抗力が底上げされるといわれています。
ほかにも、疲労回復、便通の改善、血栓予防、糖質の代謝をうながす、肝機能の強化など、梅干しの効果は広範囲にわたります。
梅干しの栄養は、小さいからとあなどってはいけません! ミネラルが豊富なので、貧血気味の人には特におすすめ。たとえば、リンゴ100gのカルシウムとマグネシウムは共に3mgですが、梅のカルシウムは12mg、マグネシウムは8mgです。この梅を加工して梅干しにすると、カルシウムは65mg、マグネシウムは34mgと大幅にアップするとか。

 

梅や、グレープフルーツ、レモンなどのかんきつ類に含まれる成分で、さわやかな香りと酸味が特徴のクエン酸。「疲労回復に良い」「ダイエット効果がある」と言われていますが、実はその効能について未知数の部分が多いのです。
 疲労回復、ダイエット効果があると言われるのは以下の理由からです。
①糖や脂肪を代謝してエネルギーを生み出すクエン酸回路の構成成分だから。
ブドウ糖をエネルギーとして使用する場合、ピルビン酸に変化した後、疲労物質といわれる乳酸(※注)になるが、クエン酸は乳酸をピルビン酸に戻すことができるから。
 「クエン酸疲労回復効果」を記す文献は複数ありますが、国立健康・栄養研究所の「健康食品の安全性・有効性情報」には「クエン酸疲労回復効果やダイエット効果があるということは、ヒトでは信頼できる十分なデータがみつからない」と記載されており、今も、研究が進められているところです。
明らかなのは、クエン酸にはミネラルの吸収を高める効果があるということ。カルシウム、鉄、マグネシウムなどの金属ミネラルは、そのままでは水に溶けない不溶性ですが、クエン酸とくっついてクエン酸塩になると、キレート効果で水溶性になり、吸収されやすくなります。アスリートに必要な栄養素の吸収を高めるために、クエン酸を一緒に摂取することは有用です。

 


梅干しはクエン酸を多く含みます。
その影響で、ミネラル吸収効率が良くなり、便秘改善や腸内環境に繋がりやすいと感じます。
 
ですが、あくまでも「便秘改善」です。
腸内にこびりついているとされる2~3㎏の宿便を取り除く効果までは記載がありません。
 
そして次はミネラルに関してです。
リンゴ100gのカルシウムとマグネシウムは共に3mgですが、梅のカルシウムは12mg、マグネシウムは8mgです。この梅を加工して梅干しにすると、カルシウムは65mg、マグネシウムは34mgと大幅にアップするとか。
とあるのですが、確かにこの数値は正しいです。
ですが、この数字は100g当たりの含有量です。
リンゴは1個約300gです。
100gくらいは簡単に食べる事は出来ます。
梅干しは中サイズ1個10gですので梅のカルシウムもマグネシウムも1/10です。

 

そこまで効果がアピールが出来る程の量は存在しません。
マグネシウムを大量に求めるのであれば、梅干しを大量に食べる寄り、アサリ(Mg100mg)とか納豆(Mg100mg)マグロ(赤身)(Mg45mg)という所を一緒に食べたりした方が効率が良いと考えます。
続きます。
 
もうすぐこのテーマも終わりますので、もうしばらくお付き合いくださいませ。