糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

皆さんは牛乳を毎日のように飲んでいますか?

前回の続きです。
 
アメリカでは「赤身肉・牛乳」が1970年と比較して40~50%摂取量が減っていて、大腸がん死亡率も50%以上低下させている。
日本ではたんぱく質での摂取量が「赤身肉」が1960年からなら約6倍、牛乳・乳製品は7倍近くの伸び率です。
 
大腸がんは上昇傾向、増加率が高いのは肺がんが一番(死亡率も1番)で、次に大腸、次いで膵臓前立腺(男性)という感じですね。
女性だと、膵臓・肺・大腸・乳が同じくらいの伸び率で、死亡者数は大腸がんが一番多いです。
 
肺に関しては「喫煙」が大きな理由となるかなと思うのですが、男女ともに死亡者数・増加率も高い部類に大腸がんが入ってます。
そんな感じなので、「加工肉・赤身肉」のリスクもありますが「牛乳・乳製品」のカテゴリーの方がヤバくね?という話をしたつもりです。
 
では「牛乳・乳製品」というカテゴリーなのですが、全ての食材がダメなのかというと私はそう思っていません。
 
「牛乳」と「乳製品」を分けないといけないと考えます。
「加工肉」と「赤身肉」を分けないといけないと考えるのと同様ですね。
 
私が「牛乳」と「乳製品」で何を基準にするか言うと「そのままの状態で提供しているかどうか?」という部分です。
少し分かりにくいですね。
 
「乳たんぱく質の主成分であるカゼインが多い状態なのかどうなのか?」
といえば良いでしょうか?
 
私はカゼインに対して良いイメージを持っていません。
ちなみにですが、牛乳の乳タンパクは8割がカゼインですが、母乳はカゼイン、乳清たんぱく質(α?ラクアルブミンラクトフェリン等)、非たんぱく態窒素(遊離アミノ酸尿素ヌクレオチド、ポリアミン、RNA等)という大きく3つに分けられ、母乳中のこれらの比率は25:55:20とかなり少ないです。
 
カゼイン」は「たんぱく質」です。
 
私が毎日のように食べている大好きなバターは、牛乳の「脂肪」部分です。
乳脂肪はコクもあり大好きです。
ヨーグルトはチーズ同様「発酵」の過程があります。
発酵を行なう事で、乳タンパク質であるカゼインをエサに乳酸菌が増加するため、カゼインの含有量は牛乳よりは少なくなります。
一番多いと思われるのが低脂肪乳です。
ある商品の原材料は
「生乳(50%未満)、脱脂濃縮乳」
という感じになってます。
脱脂濃縮乳というのは、文字通り生乳(牛乳)の脂肪分を取り除き3倍程度(?)に濃縮したものではなかろうかと思います。
まぁ脱脂粉乳スキムミルク)がこの脱脂濃縮乳を乾燥させたものなのですが、そんなイメージで大丈夫です。
たんぱく質も濃縮されているので、その分カゼイン含有量は増えると思います。
低脂肪乳は何度か飲んだことはあるのですが、コクが無い(味が薄い)と感じて口にしなくなりました。
カゼインの話をしだすと話が長くなるので割愛しますが、身体によろしくない影響を与えやすい成分と私は受け取っています。
「乳製品」も細分化可能のため表現するのが難しいので、基準を「カゼイン」としたいのですが、食品群での呼称ではないんですね。
 
長くなりましたが、このような理由で「牛乳(低脂肪乳スキムミルク)」と「乳製品」という感じ(カテゴリー)で区別をしないといけないと考えています。
 
色々とデータを基に話をしたいんですけど、これがなかなか見つからない。
 
ちなみに私は低脂肪乳もそうなのですが「牛乳」を4年前くらいから飲んでいません。
バニラアイスも好きだったんですが、ここ1~2年は食べてませんね。
それで低カルシウム血症のような症状になる事も無いですし、骨密度が低下しているという事もありません。
 
過去に牛乳を飲んでいた時は、お腹がグルグルとなっていました。
乳糖不耐症という感じで、たまにお腹が痛くなったりしていました。
習慣として飲んでいたのですが、
「こんな腹鳴りがしたり腹が痛くなったり下痢とかも起きやすくなるんだったら、無理して飲まなくてもいいんじゃね?」
と思い始めて、習慣として飲むのを止めました。
あるツイッターでありましたが、
「牛乳は温めて飲んだらお腹に負担が小さいですよ」
と呟いている人がいたのですが、そうまでして飲まないといけないのでしょうか??
身体に取り入れて、良くない傾向があれば避ければ良いだけです。
無理して飲まなくても、代替品は数多くあります。
 
私はですが、「牛乳」にはリスクがあると考えているので、すすんでは飲んでいません。
ここまでの内容では、「牛乳」が健康に良くないとするにはちょっと説得力は小さいと感じています。
世の中は「牛乳は健康に良い」と勧めていますし、「カゼインは良質なタンパク質の一部だ」と表現されていますが、皆さんはどう捉えるでしょうか?
 

牛乳のたんぱく質の成分のうち、一番多く含まれているのがカゼイン(80%)です。カゼインには、健康に役立つさまざまな機能(小腸でのカルシウムの吸収を助ける、神経の興奮を鎮める、免疫力を高めて病原菌の増殖を抑えるなど)があることが知られています。

 

私は、「特に腸に与える影響」の大きさは
「赤身肉」≦「加工肉」≒「牛乳」
というイメージを持っています。
上記とは真逆ですね。(牛乳メーカーがネガティブな話をするわけがないのですが)
 
中途半端な感じですが、ここまでにしたいと思います。
カゼイン」「乳糖不耐症」に関しては、色々まとまり次第、テンションが上がれば書いていきますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
 
今回のテーマはここまで。