食物繊維と血糖値とセカンドミール効果についての所感
引き続き前回からです。
引き続きお伝えしますが、この内容をもって「野菜を食べなくてもいいぞ」と断言するつもりはありません。
ただ「野菜を食べたらヘルシーという根拠部分について、過剰に表現されているのではないか?」という所に対しての根拠部分を羅列しているものになります。(ここまでコピペ)
ただ「野菜を食べたらヘルシーという根拠部分について、過剰に表現されているのではないか?」という所に対しての根拠部分を羅列しているものになります。(ここまでコピペ)
セカンドミール効果は、トロント大学のジェンキンス博士が1982年に発表した理論。1日のなかで最初に食べた食事の内容が、2回目の食事における食後の血糖値に影響を及ぼすというものです。朝食で食物繊維の豊富な食品を食べると、昼食時の血糖値の上昇をコントロールできると言います。
色んな所でこのような研究結果が出ているという事で引用されているのですが、私が不思議に思う部分があります。
「なぜ最初の食事内容と2回目の食事での血糖値の関連性しかないのか?」
「2回目でも食物繊維を摂りまくれば3回目の食事(夕食)でも血糖値が下がるんじゃね?」
「夕食や寝る前にも食物繊維摂りまくれば翌朝も血糖値が下がるんじゃね?」
という点です。
そもそも
①「食物繊維が影響を与える時間ってどれくらいなのか?」
②「食物繊維1グラムが血糖値を下げる量ってどれくらいなのか?」
ここの部分がハッキリと分かっていないのが一番気になります。
こういった根底部分がしっかりとしているからこそ「2回目の食事の血糖値が~」とか「食物繊維は食後血糖値を~」という事が言えるのではないかと考える訳です。
ちなみにどのような感じの実験結果かと言うと
(以下グーグルの自動翻訳)
レンズ豆または同じ炭水化物含有量の全粒粉パンの朝食は、7人の健康なボランティアによって摂取されました。レンズ豆は、パンと比較して、血糖面積の71%(p未満0.001)の有意な減少をもたらし、血漿インスリンおよび胃抑制ポリペプチドの応答を平らにしました。さらに、レンズ豆の朝食に続いて、標準的なパンランチに対する血糖応答が大幅に平坦になり、4時間後に続いた(38%、0.01未満p)。昼食の4時間前にパンの朝食をゆっくりと与えることにより、血糖パターンを模倣しました。炭水化物の4分の1を含むパンの朝食を与えると、朝食のグルコースプロファイルは低下しましたが、昼食に対する血糖応答が著しく低下しました(コントロールの168%、pが0.01未満)
という様な感じのようです。
これだけだと上記の①の持続時間は4時間程度という感じがしますが、②は分からないですね。
ちなみに糖質1グラムで血糖値を約3mg/dl上昇させます。
そして、それぞれの栄養価を見てみると
レンズ豆100g
炭水化物61.3g
食物繊維17.1g
糖質44.2g
炭水化物61.3g
食物繊維17.1g
糖質44.2g
全粒粉パン100g
炭水化物41
食物繊維7g
糖質34g
炭水化物41
食物繊維7g
糖質34g
という感じですが、「炭水化物が同じ量」という事なので分かりやすく100gの炭水化物量に換算すると
レンズ豆
炭水化物100g
食物繊維27.8g
糖質量72.2g
炭水化物100g
食物繊維27.8g
糖質量72.2g
全粒粉パン
炭水化物100g
食物繊維17g
糖質83g
炭水化物100g
食物繊維17g
糖質83g
となります。
そもそも全粒粉のパンを食べる時点でレンズ豆よりも約13%は血糖値を上昇させるのですが、ここを無視して(?)このデータを基に全ての考察が始まっているように思えます。
炭水化物は「糖質+食物繊維」です。
食物繊維量が多いものを食べたら当然糖質含有量は減少するので血糖値を下げるのは当然です。
血糖値を上げるのは「糖質」ですから。
これが「糖質量を同じとして食物繊維の量を少ないものと多いもの」という比較であれば参考になると思うのですが、この検証で一体何がわかるのかなぁ?と感じてしまいます。
恐らくですが、ここから「GI値の違いによって受ける影響が違う」という感じの研究に繋がったんだと思うのですが、この実験だけで「食物繊維が血糖値を下げる」とするのはかなり無理があると感じます。
そしてセカンドミールが有効な論調なのかどうかは、前述したように「食物繊維1グラムがどれだけの血糖値を低下させるのか?」の研究が進まないと関連性がわからないのではないかと感じます。
セカンドミールが有効だとする所の根拠部分のほとんどが、この1980年代の検証になっているからです。
こんな感じで。
他の資料を私が見つける事が出来てないだけかもしれませんが。
ちょっと短いかもしれませんが、ここを区切りにしたいと思います。
そろそろまとめたいなぁ。
でもまだまだ続いてしまいます。