糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

マクロビが誤解を与えやすいというのであれば、なぜ分かりやすくさせないのか?

このサイトは、マクロビの第一人者として講演会も開いている人のサイトです。
 
先に話をしておきます。
この方は理論が独特で、私は信じがたいのですが、塩を摂取しない事を目的とする「無塩食ダイエット」を推進している方です。
多数の著書も出しています。
マクロビの第一人者という存在でもあると思います。
そういった方が、塩を摂取しないと主張すると、その影響力は大きいかもしれませんね。
 
ですが、私はこの考え方には反対です。
これからの話は、徹底的に調べてないので、中途半端な知識のまま話をさせていただく事を前提にします。
ですので、間違っているかもしれません。
もし誤解を与えてしまったら、とても心苦しく、頭の痛くなるような事になると思います。
そうなると、読者の皆様には大変申し訳ないと思います。
 
無塩食ダイエットと、さらっと話をしていますが、私は受け入れられないです。
良く実践できるなぁ、と、尊敬の念すら実践者には抱きます。
 
理由は簡単です。
「無塩の料理はおいしくない」からです。
 
簡単にいえば、茹でただけの肉や野菜を食べる事になります。
今は、塩分を一日8gとか6gとかにしようとかいう動きはありますが、それでもおいしくないと思います。
イギリス料理が美味しくないという話をよく聞きますが、イギリスの食堂に行くと調味料がテーブルに置かれています。
料理が出てきますが、味がついておらず、ただ茹でただけとか、焼いただけというのが出てきます。
それに、大量に塩や胡椒といった調味料を大量に振りかけて食べるというのが風物詩(?)となってます。
 
以前の私の記事でも投稿しましたが、「塩」は人類にとって最高の調味料です。
それを避ける・使わないというのは、よほどの拷問ではないのかな?と感じるからです。
「敵に塩を送る」という言葉もあります。
これの語源としては有名な話なので、皆さんご存知だと思います。
 

【敵に塩を送るの解説】 戦国時代、遠江の今川と相模の北条の両氏から武田信玄が、経済封鎖をされ塩不足で困窮していたとき、長年敵対関係にあった上杉謙信武田信玄に塩を送って助けたという話に基づく。

 

美談なのかどうかはともかく、というくらい塩というのは、生命維持に関して必要なものです。
以上のように、味覚を通じて幸福感すら得られたり、生命を維持するために必要である「塩」の摂取を否定する訳です。
 
私は一食で約10g程度を摂取しています。
とても美味しく食事をしています。
そして、健康でいる事が出来ています。
私の生活とは真逆の内容である「無塩食ダイエット」ですが、私はやるつもりは、サラサラありません。
それを行なうのは、私にとっては苦痛です。
ですので、そんな苦痛の伴うような内容のダイエット方法を実践されているというのは、とても驚きを抱きますし、それで健康を保てているというのであれば、尊敬の念を抱くのは当然です。
 
私は世の中に流れる「減塩」という風潮には理解が出来ません。
理由を話だすと長くなるので割愛しますが、塩を摂取しない事で発生する悪影響もあるからです。
盲目的に「塩を適量摂るだけでOK」という無責任な言い方はしませんが、条件付きであったり、身体に不調や違和感が生まれなければ、問題無いと感じます。
 
条件付きですからね。
経過観察も必要ですからね。
 
長くなってきました。
今回は著者の紹介だけで終わってしまいました。
ちなみに、第一話で取り上げたメールでの内容も、このブログです。
この著者の考え方(論調)も、私から見たら疑問符がついてしまう部分があります。
それについて書きたかったのですが、次回に回します。
 

陰陽の決め方とは?中庸の状態とは??

前回、紹介しきれなかったマクロビ否定派の体験記がありましたので、これものせておきます。
下の方から①②③・・・となるので、よければご覧ください。
 
さて、陰陽の決め方です。

ここでは健康な人が日常生活に活かせる陰性と陽性の体質の基本的な見分け方をちょっとだけご紹介しますね。

 


筆者が「私は陽性なのか陰性なのか」をよく聞かれるとの事で、基本的な「見分け方」を紹介しています。
が、
見れば見る程、よく分からなくなっていきます。
一番意味が分からないのは、
 

背が低いと陽性。
背が高いと陰性。

 

背が高い低いと「体格」に言及してきています。
身長が高くなる要素は、簡単に言うと睡眠量とたんぱく質摂取量の過多が影響していると、私は考えています。
それなのに、効率良くたんぱく質を摂れる肉・魚・玉子を陽性食品として過剰なまでに食べないような生活をしていると、身長が伸びる訳がなく、低くなりがちです。
そのような状態なのに、背が低いと「陽性」体質というのは、矛盾する考え方では無いのでしょうか?
背が低い人は、もっと動物性たんぱく質を取るなという事なのでしょうか?
そして、背が低い=陽性なら、身長は変わらないので一生動物性たんぱく質を基本的に取るなという事なのでしょうか?
逆に、背が高いと陰性という事なら、陽性方向に向ける為に動物性たんぱく質を取り続けるという事になるのでしょうか?
 
また一番問題なのは、背が高い低いの「数字での基準がない」という事です。
身長が〇〇㎝以上が高い・以下が低いという事があればまだしも、イメージを受け手に委ねられているような紹介をしています。
それを判断するのは、マクロビ指導者だと思いますが、それが全く解説されてないです。
 
この部分は、「私の個人的な見解を含めた見分け方」としていますが、どのような部分を「見分ける基準にしているのか?」は、個人的な見解であればあるほど解説しないと誤解や独り歩きをしてしまうと感じます。
それをつければ、何でも言っていいと思っているのでしょうか?
言及されても、「私が個人的に思っているだけ」と言えば、逃げられると思っているのでしょうか?
 
これだと、以前記事にもしたのですが、健康食品販売での「打消し表現」と同じような論調になると感じます。
散々時間をとって「この商品を使用すれば、健康になったという人が続出しています!」と繰り返しアピールするのですが、短い時間で小さくのっける文字・表現をします。
「ダイエットには適度な運動と栄養管理が必要です」
「個人の感想です」
「専門家による食事管理を行っています」
「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」
こういった事を踏まえた上での「健康になった」というアピールです。
消費者が販売元に「同じようにならない」と訴えても、
「あなたはバランスのとれた食事をされてきたんですか?」
「運動時間が少なかったんじゃないですか?」
「睡眠はしっかりとれているんですか?」
と返すための企業側の免罪符・予防措置だと考えています。
 

さて、このブログを引用したのは、批判するだけのためでは無いです。
面白い数値データを載せていたからです。
 
「中庸」ということは、血液中の成分のナトリウムとカリウムが1対5〜7の状態であることです。この2つのミネラルは人が生きて行く上で欠かせない主たるミネラルです。
そしてそのバランスが取れていて中庸であるということは、肉体のみならず、精神面でも最も健康的な状態です。
これよりナトリウムが多いと陽性、カリウムが多いと陰性になります。
ちなみにこのNa:K=1:5〜7の中庸の条件を満たしている食品が玄米です。
それから太陽が地球を引っ張る求心力を1とすると、地球が太陽から離れようとする遠心力は5〜7です。もうここまで来ると、この1:5〜7の法則は宇宙規模になってきます。

 

最後の求心力・遠心力のくだりは意味が全く分かりませんが、具体的に出てきた数値データです。
このことから、「マクロビ=玄米」となっているのかなと感じる事が出来ました。
ようやくここにたどり着けました(笑)
 
さて、調べました。
まず、電解質を調べる血液検査による基準値です。

・ナトリウム(Na)[基準値] 135~150 mEq/ℓ
カリウム(K)[基準値] 3.5~5.5 mEq/ℓ

 

そして、中庸の条件を満たしている玄米の栄養成分値です。
無機質であるナトリウム・カリウム
水稲穀粒 玄米(100gあたり)
ナトリウム  1mg
カリウム 230mg
(食品成分表より)

血液中の成分の「ナトリウム:カリウム = 1:5~7」が中庸の状態という事ですが、血液検査での基準値は、「ナトリウム:カリウム = 135~150:3.5~5.5」となるのが基準値であるとしています。
シンプルに置き換えると、「ナトリウム:カリウム = 30:1」でしょうか?
 
真逆ですね。
中庸の状態とは、私には実現不可能な数値だというのが良く分かりました。
さすが宇宙規模の法則ですね。
 
仮に、
 
もし仮に、
 
「ナトリウムとカリウムの表記を間違えて逆にしてました~(てへぺろ)」としたとします。
 
ですが、それでも基準値の割合とは程遠いです。
 
また、中庸の条件を満たすとされる玄米は、「ナトリウム:カリウム = 1:230」です。
これが、なぜ中庸の条件を満たすとするのでしょうか?
最初の論調である「ナトリウム:カリウム = 1:5~7」の範囲に全く該当しないのですが、なぜこれで「条件を満たす」とされるのでしょうか?
理論がぶっ飛んでいるので、まったく共感を得られないですね。
 

あまり宇宙の果てまで行っても皆さんがついて来られないので身近な食品からこぼれ話を。

 

さすが、宇宙の果てまで行っている人は、ひと味違うと感じます。
そしてこのように紹介している内容を、「体質の見分け方」としたり、人間の数値としてはあり得ない基準を用いて「これが中庸でバランスが取れている」とし、それが肉体面でも精神面でも最も健康的な状態です。とするのは、意味が分かりません。
 

う〜〜〜ん、難しいですか?

 

なぜ、これだけの情報で「理解を得られる」と考えているあなたの思考を探る方が難しいですね。
 
以上です。
もう少し続きます。

マクロビ(動物性たんぱくの否定)否定派の論調

いくつか、紹介していきたいと思います。
こちらのサイトは、「動物性タンパクも摂らないと、身体の成長や貧血等に影響を与えるから、適度に摂ろう」というソフトな書き方をしていますので、この程度で。
 
「完全排除」というような話はよく出てきます。
相手を否定する時によく使われるキーワードです。
 
例えば、私は緩やかに糖質制限を行っていますが、よく反対派として耳にするのは、「糖質を完全に排除するなんて、もっての外」という意味に近い言葉です。
何でも、「糖質は人間にとって必要な栄養素」「糖質を排除するような極端な食事方法は、危険である」という事のようです。
 
私は、糖質を「完全に排除」する事は不可能だと思っています。
なぜなら、糖質がゼロと出来る食材は、「脂質」くらいだからです。
いくら「糖質」を多く含む穀類・根野菜を口にしないからと言っても、たんぱく質である「肉」には微量ながら糖質は含まれます。
という事で、もともと糖質を「完全に排除する」のは「基本的に不可能である」と考えているのですが、なぜか、そういった話をすっ飛ばして理論を展開されます。
そういった人は、自分だけの体験や知識で話をしているので、そこから受け入れるか受け入れないかによって、盲信しているか習慣化しているだけなのかが別れるようになっていきます。
盲信している人に「医療従事者や栄養士」が多いのも残念な話なのですが。(制度上そうせざるを得ないのかもしれないのですが)
相手の話を過剰に受け止め、思い込み(?)で話をする人の多い事、多い事。
話しても悪いのかもしれませんけどね。
突然「米を食べずに肉を食べる」といわれたら、受け手は衝撃を受けやすいとは思います。
 
このサイトでも、「適度に食べる」としているのですが、その「適度」の量が分からないので何とも言いづらい部分はあります。
ちなみに私が推奨しているPFCバランスは、「4:5:1」です。
こういった数値があるかどうかだけで、基準が明確になりやすくなります。
こういった数値化・言語化がされていないように思えるのは、マクロビに限らず、多くの「ダイエット」と呼ばれるサイトのほとんどで見られる傾向で、非常に残念ですし、もどかしいです。
 

食べ物は「質」を最重要視しましょう。これに尽きます。

 

と、締めの言葉にありますが、私には何かピンとこないです。
 
あと、分かりにくいなぁと感じた部分がこれです。
 

マクロビオティックの料理教室なのに、出汁巻き玉子が登場してビックリされたものです。
ちなみに、卵黄は陽性ですが、出汁巻き玉子は中庸の食べ物です。
食材の陰陽と料理方法の陰陽を知れば、鶏卵は動物性だからのひと言で排除するのはあまりにも現実的でないと思ったからです。

 

調理方法で変わるというのが、意味が分からないですね。
私視点で情報整理や考えてみると、
鶏卵 陽性
卵黄 陽性
出汁+鶏卵 中庸(←?)
となると
卵白 陽性or中庸
出汁 中庸or陰性
出汁 ← 何の出汁?動物性(カツオ・あご等)?植物性(昆布・しいたけ)?
動物性タンパクが陽性なら、そこからとったエキスも陽性?
植物性タンパクが陰性なら、そこからとったエキスも陰性?
となると、この出汁巻き玉子は植物性の出汁だから、陽性+陰性となり「中庸」となる?
 
でも、動物性の出汁で作ったら、だし巻き卵は陽性になるのでは?
一概に「だし巻き卵」とくくっているが、それはまた誤解を与えやすい表現となるのではないでしょうか?
また他の所では、火を加えるかどうかで陰陽が変わるという話をしていたが、そこは影響を与えないのでしょうか?

という事まで考えたり覚えたりする必要があるなら・・・。
凄く面倒臭いですね。
 
最後に
 

東洋医学の原点である陰陽の視点

 

とありますが、本当にこの「陰陽」という分類の仕方は理論的に正しいものなのでしょうか?
一向にこの部分に関する科学的な理由がどこをさがしても出てこないのですが・・・。
 
次は、ここの部分に触れていきたいと思います。
 

マクロビにマニュアルはあるのか?

皆さんは、「望診」という言葉をご存知でしょうか?
私も知りませんでしたが、

中国医学の診断法の一つで、身体や顔を観察することで健康状態を診断すること

 

という事のようです。
これはとても重要です。
私は医師ではなく、カメラ越しでカウンセリングを行うので「定点観測」という言葉を使いますが、その人の目・髪の艶・フェイスライン・口元・首回りや、たまに映る腕の太さ・体のライン等、色々な所を見て、その人の変化や現在の悩みを知ろうとします。
当然ですね。
その人の健康に貢献するためには、多くの情報を得る事は必要です。
 
ただ、その実施者のレベル(どれだけ気付く事が出来るか?)によって、アプローチは変わっていきます。
医療現場でも、多くに気付く事が出来て対応する事が出来れば、「患者に寄り添ってくれる」とか、「名医」と評価されやすいのではないかと思います。
逆に、気付きが少なければ、患者の事よりも自分の思い込みが優先するような状態となり、「話を聞いてくれない」とか、「ちっともよくならない」というような印象を与えやすくなるのだと考えます。
 
さて、このブログはマクロビ推進派のものですが、凄くもっともらしい文章となっています。
少し長いですが、よく分からない例もあったので、軽く触れたいと思います。
 

たとえば糖分を例にあげて考えてみましょう。
精製した砂糖をたくさん使ったお菓子は、カルシウムを大量に使います。
時々楽しむ分には気持ちを和らげる働きがあるのでとても良いのですが、ストレス解消と称して毎日たくさん食べていると、心にも体にもその影響が少しずつ出てくるようになります。
カルシウムが不足して酸がたまり、疲れやすくなったり落ち着かなくなったり、時には悲観的になりやすくなります。
あるいはイライラして暴力的になることもあるかもしれません。
いつもなら気にならないようなことも、何かこころに引っかかりができることもあるでしょう。
お砂糖の過剰は肝臓を疲れさせます。肝臓は東洋医学では「怒り」の臓器。
肝臓の働きが悪くなると、ちょっとしたことでも怒りっぽくなるよ、と言うことです。
つまらないことで怒って好きな人と別れなければならなくなった、会社で人間関係がうまくいかなくなった、と言うことが起こりやすくなります。
同じことはお酒についても言うことができます。お酒も糖分ですから。
このようにして、こうしたい、こうありたいと言う自分本来の想いから外れていきます。

 

この文章の前半は、私も理解できる部分です。
人間の身体は、食べた物で出来てますし、影響を受けます。
ただ、後半部分からズレてきます。
肝臓が「怒り」の臓器という事は知りませんでしたが、そう主張するならそれで大丈夫です。

ですが、肝臓の働きが悪くなると、人間関係がおかしくなるという事につなげるのは意味が分からないです。
世の中でマクロビが普及されてないから、人間関係がおかしい世の中になっているという事でしょうか?
マクロビが推奨している生活が江戸時代の食事と誰かが言ってましたが、その頃は人間関係に問題が無かったのでしょうか?
マクロビをやる事で、人間関係も良くなったり、上手くいきやすくなるという主張に対しては、関連性が全く見えないです。
 
同時に、「お酒も糖分」というのであれば、白米も玄米も糖分です。
にも拘らず玄米や穀類や糖質たっぷりの食事を推奨するマクロビは何なのでしょうか?
私の眼には矛盾点にしか見えないのですが、どうなのでしょうか?
それとも、マクロビでの食事を実践している中での、さらなる糖質補給はいけないという事でしょうか?
食欲に支配されて食べ過ぎれば、病気や不自由といった不幸への道に、反対に食欲を支配し、食べ物をコントロールすれば、病気知らずの幸福で自由な道に向かいます。
食べ物によって運命が変えることができるのです。
その理(ことわり…方法)を説いたのがマクロビオティックです。
その土地の環境にあったものを食べる。
頭から尻尾まで皮も全部食べる。
そしてYIN(陰)とYANG(陽)の調和、これがマクロビオティックの真髄です。

 

その理を説いているというのがマクロビだ!と主張するのは良いのですが、それだったら、なぜ多くの人が悩みを持つ人の状態の見極めが出来ずに、
 
先日の玄米の炊き方講座に参加された人で、もうとんでもなく陽性な人がいたのですが、この人が某マクロビオティック料理教室でやはり陰性だと言われたそうで、毎朝梅醤番茶を飲んでいるというのです。
もう腰が抜けそうなくらいビックリします。
陰性が悪いのでもなく、陽性が良いのでもなく、ちょうどよい中庸が一番落ち着くのですが、そこのさじ加減がなかなか判らない人が多いですね。
下手をすると、マクロビオティックの先生と言われる人でも見誤りをしています。

 

というような話が出てくるのでしょうか?(あるサイトより抜粋)
 
また、このサイトでは、一言で

「冷え症」を解消する為には陰陽を理解する必要があります。

 

としていますが、それ以外に解決方法は無いのでしょうか?
私はそんな事を知らなくても多くの方を食事内容を変えるだけで解決に導けていますが(笑)。
なぜ理解する必要があると説いているのにもかかわらず、健康食品を販売しているのか?よく分かりません。
 
それはともかく、そのサイトの下の方では、陽性・陰性食品が紹介されていますが、砂糖(糖質)は陰性になる食べ物のようですが、黒砂糖・玄米・果物類・さつまいもが間性(中庸?)となっていて、根菜類は陽性と別れています。(あれ?白米は??)
これらの共通点は、「糖質の多いたべもの」なのですが、なぜ同じ糖質・グルコース(果物はフルクトースですが)が多いもので、ここまで違いが生まれるのでしょうか?
理解しろと言う割には共通点が少なく、ルールが難解なだけなのか?それともガバ理論なのか?
また、新しい食材が出るたびに、陽性だの陰性だの論争が巻き起こるのでしょうか?
 
大変ですね。
マクロビって。
 
最後にですが、ここに触れたいです。
 
アメリカを始め全ヨーロッパで、特に環境問題や平和運動をしている人々から絶大な指示を得ています。
自分の心と体の平和と安定を守ろうとすることで、まったく無意識のうちに地球環境を守ることに繋がる食事方法だからです。
マクロビオティックは21世紀の自由で平和な、そして幸福な世界を作る新しい 食事法です。
さあ、そのマクロビオティックの基本的な考え方を一緒に学びましょう!

 

怖いです。
 
活動家から絶大な支持(指示?)を得ているとの事です。
マクロビは日本発祥だと聞いていますが、なぜ日本で広まらず、アメリカ・ヨーロッパ(ヨーロッパと全ヨーロッパは違うのですか?)で支持を得ているという現状になっているのでしょうか?
言い換えると、活動家以外の人には支持を得られてないという事になります。
多くの人がしているような印象を与える一文ですが、実践者の割合はどれほどのものなのでしょうか?
ベジタリアンの人が、肉屋の前で死んだ動物を持って立って肉を食べないようにするようなアピールをしたり、レストラン内で肉を喰っている人に「ベジタリアンの私の前で肉を食べるな」と殴りかかっているようなニュースを見ますが、そういった人は活動家だと思いますが、彼らはマクロビ実践者なのですか?
 
相手を否定(攻撃)する事で「自分の心と体の平和と安定を守ろうとする」というのは、上記の例に当てはまるのですが、短絡的に考えてはいけないと思いますが、怖いですね。
 

幸福な世界を作る新しい食事法です。

 


以前から薄々気付いていましたし、途中途中でも文字にしたかもしれませんが、この考え方だと、「宗教」となります。
マクロビ = 宗教
と考えると、結構理解はしやすくなるんですね。
 
変に難解なルール
儀式のような方法
実感はなかなか得られにくい
やればやる程結果から遠ざかる
でも、まれに成功例がでる
周囲から理解を得られにくい
ローカルルールが多い
現実より理想重視
指導者のいう事は絶対
救いを求める
 
他にも色々あると思いますが、私は宗教はこんな感じという偏見を持っています。
 
一番大事なのは自身の身体的な健康であり、幸福な世界を作る事ではありません。
そして、肉体的な変化を求めるためであり、精神を癒すものではありません。
(結果としては精神的にも余裕生まれ、幸福感を感じる事が出来るようになりますが)
 
この考え方がマクロビ業界での共通認識とするならば、私は「健康法としては」全否定をします。
 
次回からは、反対派(?)の話をしたいと思います。
 
長くなり過ぎました。 

マクロビでなぜ肉を食べないかの理由が不可解

次はこのサイトです。
ここでは、このような紹介がされています。
 

玄米菜食の考え方なので肉を含め動物性食品をあまり食べません。
しかし厳格に食べてはいけないとしているわけでもありません。
あくまでも食べないほうがいい、食べなくても他で補うことができるとしています。
食品には動物性食品と植物性食品の2種類があります。
その中でタンパク質も動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類に分類することができます。
動物性タンパク質は、消化吸収に時間がかかり人間の体に負担をかけやすいとされています。
また動物性タンパク質には飽和脂肪酸や悪玉コレステロールが含まれており、増えすぎると動脈硬化の原因にも繋がります。
一方、植物性たんぱく質は善玉菌を増やし、腸内環境を良くしたり、人間の体、特に日本人の体が吸収しやすいタンパク質です。
これらのことから考えて肉を含め動物性食品は控えるべき食品だと認識されています。

 

ここで私が気になるキーワードが
  • 動物性たんぱく質は人間の身体に負担をかけやすい
  • 植物性たんぱく質は善玉菌を増やし腸内環境を良くする
  • 特に日本人の身体が吸収しやすい
 
私は、動物性たんぱく質よりも植物性たんぱく質の方が、消化吸収に時間がかかり負担をかけやすいと考えています。
理由を簡単に言うと、消化が出来ない食物繊維を大量に含んでいる植物性たんぱく質の方が当然胃の中に残留しやすく、消化に時間がかかるからです。
 
続いて、植物性たんぱく質が「特に日本人の身体が吸収しやすい」という根拠は何でしょうか?
海藻類を消化する酵素は日本人に含まれるという事は聞いた事があるんですが、それ以外にあるのでしょうか?
そして、「特に日本人の身体が」というのであれば、他の国の人との比較を教えて欲しいです。
このサイトについては、これくらいで次に行きます。
 
こちらのサイトでは、避ける理由を3つ挙げています。

陽性をもつ食品だから
穀物中心の伝統的な食生活に合わない
穀物の大量消費、森林伐採を招く

 

上から2つの理由は、繰り返しになるのでよいですが、問題は3番目の理由です。
 

1kgの食肉を生産するのに、鶏は2kg、豚は4~5kg、牛は8kgの穀物を消費すると言われます。
世界中の食糧危機、飢餓問題を考えても「貴重な穀物を家畜の餌に回すべきではない」という考えがあります。
人間が食べる「食用穀物」と、家畜が食べる「飼料用穀物」は別の品種ですが、肉食が増えれば増えるほど、飼料用穀物を栽培する農地面積が広がり、本来人間が食べられる穀物量が減ってしまいます。
また家畜の飼育や飼料用穀物の栽培の為に、森林伐採や開発も進むことから、肉食が避けられています。

 


本気で言っているのでしょうか?
まさか、マクロビを調べていて、政治や環境保護の内容に近づくとは思いませんでした。
 
勘違いをしてほしくないのですが、鶏も豚も牛も、基本は草食です。
鶏もミミズを食べたりしますが基本は草食ですし、牛もグラスフェッドでの飼育方法が人気となっている事から分かるように、牧草が本来の食事です。
豚もエサとしては下記の通りです。

穀物・ぬか類・油粕のような栄養成分の多い「濃厚飼料(ノウコウシリョウ)」と根菜類・青草・牧草など食物繊維が多く含まれている「粗飼料(ソシリョウ)」があります。

 

このような姿が本来のものなのですが、コスト面により配合飼料として大豆・トウモロコシが加えられたりしているだけです。
人間がかってに飼料として与えているだけです。
現在は、それ以上にバイオマスとして使われる方が、割合としてはより大きくなってきているのではないでしょうか?

バイオマス・エネルギー、バイオ燃料の需要の高まりにある。 バイオ燃料の原料は、トウモロコシなどの穀物や菜種などの油糧作物である(バイオマスとは、エネルギー源や原料として利用できる、生物資源または生物由来の資源)。

 

家畜の飼育や飼料用穀物の栽培の為に、森林伐採や開発も進む
 
とありますが、マクロビでは自然保護活動も必要になってくるのでしょうか?
そして、畜産業を日本から排除しようとしているのでしょうか?
日本では、耕作放棄地が増えてきています。
 

耕作放棄地(こうさくほうきち)とは、農作物が1年以上作付けされず、農家が数年の内に作付けする予定が無いと回答した田畑、果樹園。 世界農林業センサスで定義づけられている。

 

だったら私は、こういった土地を利用して、畜産に回せばいいと感じます。
北海道方面で独占されていたようですが、西日本でも獣医学部が新設されたので、獣医師が増え、より発展しやすくなってきています。
また、そんなに耕作地の心配をするのであれば、そして、世界的な食糧危機や飢餓問題を気にするのであれば、そういった土地を有効活用して、そういう国々に輸出・寄付したらどうでしょうか?
 
この問題をマクロビに関連付けるなら、このように言いたくなります。
とってつけたような理由を掲げるのは、やめていただきたいです。
 
もし、そのように「家畜の飼育や飼料用穀物の栽培の為に、森林伐採や開発も進む」と主張したいのであれば、毎年どれくらいが新規で飼料用穀物栽培のために伐採されているのかを証明して欲しいものです。
同時に、この考え方を持っているマクロビ実践者が、どれくらいの割合いるかも教えて欲しいですね。
 
これ以上言うと私も言葉が熱くなりそうなので、ここまでにしておきます。
次に行きます。
 

マクロビではなぜ動物性たんぱく質を避けるのかを調べてみた

続きです。
 
さて、動物性たんぱく質を避ける方が良いとする考え方を示している記事をいくつか拾いました。
まず一つ目です。
この記事は、最初からぶっ飛んでます。
 

日本食が健康って色んな発表がされてますが、江戸時代の食生活が一番健康になれるって意味なのを知らないと怪我します♪
日本人は腸が他の国の人よりも長いので、基本はお肉を消化するのが苦手。
欧米人は腸が短いからどんどん消化してウンチとして出すまでに時間がかからないんですが、日本人の場合腸を通過するのに10時間以上かかってしまってその間に腐敗して大変なことになってるんです。

 

そもそも、日本食って何ですか?
懐石料理?精進料理?季節食?割烹料理?本膳料理江戸料理京料理
「和食」の事を言いたいのでしょうか?
 

ユネスコ無形文化遺産に登録された和食は、「多様で新鮮な食品とその持ち味の尊重」「栄養バランスに優れた健康的な食生活」「自然の美しさや季節の移ろいの表現」「正月などの年中行事との密接な関わり」である。
日本は「和食」を料理や調理法だけでなく「いただきます」や「もったいない」といった食事という空間に付随することがらも含めた「自然の尊重という日本人の精神を体現した食に関する社会的慣習」として提案、年末年始における餅つきや御節料理、食育教育を中心にプレゼンテーションを行った。

 

ユネスコに登録をしただけで、何か「健康にはベストだ!」という根拠でもあるのでしょうか?
江戸時代の食生活をしていても、当時の平均身長150cm台なのですが、自身の子供にそのような食事ばかりを提供して、そのような体格になっても良いというのであれば、私は止めません。
この著者がアピールする「健康」と「体格」を天秤にかけて、「健康」をとるという事であれば、それは理想に近づいたという事でしょうから。

続いて、日本人は腸が長いという事ですが、明確な根拠はあるのでしょうか?
私も以前の投稿で触れましたが、色んな数字データが出ました。
 

●(日本人の腸は)3倍も長い
●2倍も長い
●1.5倍長い
●1.3倍長い
●1~2割長い
●4mも長い
●2~3m長い

 

さて、この著者は、どのデータを用いて「日本人は腸が他の国の人よりも長い」としているのでしょうか?
他の国の範囲はどこまででしょうか?
日本人の腸の長さが最長!としているのでしょうか?
欧米人が腸の長さが短いというのであれば、それ以外の地域の人はどうなのでしょうか?
アフリカ地域は?
中央・東南アジアは?
オーストラリアは?
すぐ隣の中国・韓国は?
欧米人とまとめているが、欧州人と米国人と南米人では、長さは一緒なのでしょうか?
 
ランキングの発表を心よりお待ちしています。
私自身は、「変わらない」と考えてますし、違ったとしても個人差・誤差程度だと考えます。

欧米人は腸が短いからどんどん消化してウンチとして出すまでに時間がかからないんですが、日本人の場合腸を通過するのに10時間以上かかってしまってその間に腐敗して大変なことになってるんです。

 

胃で消化され、原型もとどめてないような状態になっているのですが、そもそも食べ物って、10時間程度で「腐敗」するのでしょうか?
胃酸でほとんどの菌が失活します。
もし、そうできなければ、たちどころに体調に変化を与えます。
食中毒のような状態ですね。
この状態は、また別の話です。
 
胃酸により殺菌された食材が、10時間程度で菌が増えない状態なのに、どういった理由で「腐敗」するのでしょうか?
調理した肉をさらに殺菌して無菌室にいれて10時間経過した時に、どれくらいの菌が増えているのでしょうか?
増えたところで腐敗臭がしてくるレベルに達するのでしょうか?
どんな状態になっているのかを「腐敗」としているのかもわからないので、ここまでにしておきます。

この文章の流れとして、
 
江戸時代の食事が一番!
肉や魚も取った方がいい
でも、腐敗して毒素がでるから取り過ぎ注意
魚がマシだが水銀注意
牛乳飲んでも骨粗鬆症は治らない
飽和脂肪酸は脂が体内で固まるから駄目
たんぱく質は重要だが摂るのは危険!
その点植物性たんぱく質は安全!
ベジタリアンになるのではなく、適度に「安全な」動物性たんぱく質も食べる
日本人は炭水化物を主食にするよう作られている
100年で進化できる
日本人はまだ米を食べるべき消化器官をもっている
皮ごとなんでも食べれば太る心配はない
 

ただ、自分の意見が正しいって決めつけず、今の常識は5年後には逆転される可能性があるってことを受け入れつつ進んでいってほしいです。
自分の体をしっかり見つめてあげて、本当に調子が良くなる食べ物を考えながら摂るのが一番正しいことなのかなって最近は思います。

 

後半になればなるほど、意味が分からないです。
最後の「ただ・・」以降の文は、自己弁護にも感じますし、ブーメランにも感じます。

動物性たんぱくが消化に悪いとするのは別に良いです。
私はそんな事はないと考えますが。
ですが、それ以上に消化されないものがあります。
消化しにくいではなく、消化されないものです。
食物繊維です。
これについてはどうなのでしょうか?
食物繊維万能説が、ここにあると感じます。
 
私は、食物繊維が便秘を解決するとは考えていません。
消化出来ない食物繊維を多く含む植物・穀類・全粒穀物が、果たして本当に「消化に良い」ものなのでしょうか?
私は矛盾を感じるんですね。
 
こういった話をしだすと長くなるので、以前に投稿した関連記事をリンクしておきますので、そちらを参照くださいませ。
 
今回は、ここまで。
 
 

マクロビでは動物性たんぱく質を摂らないのが基本?

前回の続きで、予告通りにたんぱく質摂取の話をしていきたいと思います。
今まで取り上げてきた内容の中では、基本的にたんぱく質は「動物性のものは避ける」というものです。
 
私が今回のマクロビ特集を行おうと思ったのも、2つの事がきっかけでした。
 
一つは、最初に転載したリストです。
 
もう一つは、某番組で紹介された「マドンナも実践。マクロビ食は凄い!」というようなコーナーを見たからです。
 
以下、内容を箇条書きにしたもの
外国人では、ミランダカー ブラッドピット ニコール・キッドマン スティング トムクルーズ がハマっている食事
玄米・旬の野菜を食べると健康になりダイエットにもなる
気分的に良いものになる
日本で生まれたマクロビであり、1960年代にアメリカで人気に。マドンナ(60)はマクロビ歴17年
被験者
42歳女性中性脂肪266 → 10日間で130に(基準値149以下)
49歳女性 肌がカサカサ 肌のはり 63% → 86%に上昇
地産地消 旬の時期に食べる
②加工・精製をしない
1日の理想のバランス
全粒穀物 50~60%
野菜   25~30%
豆・海藻 10~15%
スープ  5~10%
ダイエットに効果的なサラダレシピ
ひえ・あわ・きび 食物繊維→便秘改善 ビタミン→代謝促進 キヌアでもいい
鍋に3種・ニンジン・ブロッコリーを入れて炊く
葉野菜・トマト・豆腐(チーズの代わり)・バルサミコソースをかける
豆腐チーズは、水気を切った豆腐に味噌を塗る→一日置く
動物性乳製品は控えるという考え方
二日酔いには、醤油と梅干の葛湯
酒は身体を酸性にするが、アルカリ性の梅干しが中和する
水で溶いた葛 梅干しを熱を加えながらかき混ぜ、醤油を一たらし
お酒の糖分は身体をゆるめるが、醤油のアミノ酸はむくみ解消となり引き締める
肌荒れ改善には、サツマイモと黒豆 美肌になるために最適
黒豆は、抗酸化力が強く、ビタミンB群もたっぷり→美肌に タンパク質で肌を保湿・ハリを保つ
黒豆・昆布・サツマイモ・ごま油・玉ねぎ・ソース(豆腐・レモン汁・塩)を乗せる
サツマイモ・・食物繊維豊富  
豆腐・・肌艶アップとなる植物性エストロゲン含有
イライラする人には小松菜 牛乳に匹敵するほどカルシウムが豊富
こぶだし しいたけ 小松菜 味噌を使用
しいたけにビタミンD カルシウム吸収アップ
みそ ギャバ ストレスを和らげる効果あり
疲労回復には蕎麦サラダ
そば ビタミンB1 疲労回復 ルチン 毛細血管に弾力
小松菜 人参 水菜 大根 油揚げを水で炒める(ウォーターソテー)
葉野菜とドレッシング(不明・しょうゆベース?)といりごまをかけて完成
絶対食べないとは言わないが、肉・乳製品・玉子 は月に数回がおすすめ
例 麩をカツレツに ダシにつけて軽く絞る 小麦粉・パン粉で上げる
肉をどうしても食べたいなら、大匙3杯の大根おろしと一緒に
肉の脂質やたんぱく質を分解する消化酵素があるため

 


という内容です。
少し乱雑ですが、メモとして書きなぐったものなので、申し訳ないです。
 
ここでまず注目したのは、食事の割合です。
 
1日の理想のバランス
全粒穀物 50~60%
野菜   25~30%
豆・海藻 10~15%
スープ  5~10%
 
ようやくこのような数字データが出てきたので、検証をする事が可能になります。
ただ、食事の割合の「単位」が何なのかは明らかにされませんでした。
カロリーでしょうか?
重量でしょうか?
たんぱく質量でしょうか?
糖質量でしょうか?(←これは恐らく無いですね)
テレビの傾向としては、カロリーだと思いますが、どうなんでしょうか?
 
一番よくわからないのが「スープ 5~10%」です。
スープでカロリーを取るという事でしょうか?
水分としてこれくらいを取るという事でしょうか?
カロリーを取る基準であれば、別に「スープという調理方法」を示さなくてもいいとは思います。
「野菜スープ」だったら、野菜の中に含めればいいだけです。
でも、お茶や飲料水ではなく、スープとしているのですが、これは何を意味しているのか?
紹介されているレシピの中に、スープはありませんでした。
番組内でもスルーされたので、謎は深まるばかり・・・。
 
はたして、この「スープ 5~10%」の正体とは・・・??
 
あと、何度も繰り返されてましたが、「肉・乳製品・玉子は基本食べない」「食べても月に数回がおすすめ」と話をしていました。
そこまで否定する・距離を置く理由が、よく分からないんですね。
 
少し調べたのですが、長くなってきているので次回に回します。

人間の身体は3タイプしかないんですか?

さて、マクロビについての所感を続けていきます。
 
以前に挙げたリストが、正解だとは思いませんが、一般論(イメージ?)として取り上げられている内容だと仮定して述べていきますので、ご了承下さい。
私も知識不足なのは否定しません。
 
さて、マクロビですが、「陽性」「陰性」「中庸」とタイプがあるそうです。
故・大森英櫻先生のお弟子さんである伊藤先生が、現在、日本でこの体質判断をきちんと見極める事ができる人はごく少数に限られるだろうと言っておられました。
事実、病気の手当の際など、それが陰性の症状か陽性の症状なのか、同じ様に見えて異なる症状があり、判断を間違うと大変な事になります。
まず基本は陰性過ぎても陽性過ぎても良くないということ。
中庸であることが大切です。
朝パッと起きられる、疲れない、食欲がある、毎日が楽しい、お通じがある・・・だと、中庸の状態と言えるようです。

 

これ以上は、リンク先を確認してみて下さい。
この記事は、2010年6月30日に投稿されているものです。
日本で、きちんと見極める事が出来る人は、ごく少数との事です。
それぐらい自分の状態を見極めるのが困難のようですが、マクロビを実践している人は、自分がどの状態というのを把握できているのでしょうか?
そして、自分が今「陽性だ」「中庸だ」「陰性だ」という境目の所は、どのように判断しているのでしょうか?
そもそもですが、「陽性の食事ばかりしていると・・・」という事ですが、どんな食事をどれくらいの期間や量を摂る事で陰性→陽性へと変わるのでしょうか?
平常時が中庸という事で、症状が出たら「〇性だ」と言っているだけなのでしょうか?
 
非常に分かりにくいですし、見極める人のさじ加減ではないかとも思えてしまいますが、違うんでしょうね。
細かいルールが多数あるにもかかわらず、少しカウンセリングをしただけで見極める事が出来るのでしょうか?
さらに、

事実、病気の手当の際など、それが陰性の症状か陽性の症状なのか、同じ様に見えて異なる症状があり、判断を間違うと大変な事になります。

 

というのであれば、より明確なルールが無ければ、「大変な事になる」と思うのですが、なぜそういった事を明確にして広めないのでしょうか?
情報弱者を生み出したいのでしょうか?
ルールがあり過ぎる事で、指導する側が「管理」をするために必要という事でしょうか?
よくわからないですね。
 
さて、先のリストの中で「鼻血」というキーワードが出ました。
ちょっと興味深いブログを見つけました。
こちらは、青魚やカレーや給食を食べると、息子が鼻血を出すというものです。
大森先生の本には、鼻血は、
「過食が原因。特にカロリー過多のときや、酸化するものを食べたときに起こる。アレルギー体質で起こることもある」
と 書いてあります。
ほぼ全てのおかずに 三温糖と 動物性たっぷりの給食は息子にとっては食べ過ぎ状態、カロリーありすぎなんだなと思いました
そして 今年になって 息子のアレルギー体質がわかりアレルギー体質も相まって 鼻血が出ることを確信しやっぱり 給食は合わないなと 思いました
そして 実際 給食を食べないと 全然、鼻血は出ません。

 とあります。

こちらでは、過食・カロリー過多・酸化するもの・アレルギー体質・三温糖と動物性たっぷりの給食に原因があるとしています。
 
で、こちらは、鼻血が「右から出るか?左から出るか?」で違うとしています。
左から出る鼻血は陰性。
主食のごはんをしっかり食べさせ、甘いものは厳禁。
ごま塩、梅干入り番茶や、しょうゆ番茶を飲ませる。
右の鼻血は陽性。
動物性食品を控え、食べる量を減らす。
夏野菜、果汁、きのこ類などを食べさせる。

 

昔からの日本の食生活を見直すだけで、放射線だけでなくいろいろなものからからだを守ることができます。
何よりも、食べると気力が沸いてくる。
お米の種に入っている生きる力がそのままからだに入ってくるからなのだろうかと、改めて感じることができたお話でした。

 

どちらにも共通している事は、糖質たっぷりの食事はして良いが、極力動物性食品を避ける事という所でしょうか?
植物性食品は全てを解決するような論調です。

忙しいときは、ごはんさえあればOK。
玄米は完全栄養食品。玄米ご飯にごま塩と梅干、味噌汁とぬか漬け。
これでよし!
宮沢賢治の世界ですね。
それを聞いたら、「そうだ、主食さえ間違わなければそれでいい」と再確認。

 

とても怖いまとめ方をしていますね。
思考停止しているような論調です。
再確認というか、刷り込みの強化ではないでしょうか?
玄米が完全栄養食品という考え方自体も怖いです。
この論調だと、健康を追求しているのか?マクロビという考え方を追求しているのか?優先順位がおかしくなっているように感じます。
 
2番目に紹介した記事では、鼻血が右からでるか、左から出るかで対応が異なるという事でしたが、両方から出た時はどうなんでしょうね。
 
「それは、喧嘩をして殴られたからだよ」
 
というようなジョーク(?)のひとつでも入っていたら、私はもっとこのブログの著者に興味を持ったと思いますね。
 
次は、マクロビと動物性たんぱくの話をしていきたいと思います。

身体に良いと言われる食材は、本当に良いのか?

前回からの続きです。
今回は、前回触れなかった小豆昆布についての話をします。
 

小豆は玄米に近い量のビタミンB1を含み、皮部分にはアク成分の一種であるサポニンを含んでいます。
ビタミンB1は疲れやだるさを取り、サポニンは利尿やむくみ取りに優れた効果を発揮します。
塩で味付けすることでビタミンB群の減少が抑えられ、昆布と一緒に煮ることでより利尿作用が高まり、糖尿病・高血圧・脂質異常などの生活習慣病の予防が期待できます。
冷蔵庫で約1週間は保存が可能です。

 

さて、上記の文章だけを見ると、「小豆昆布って、すげーな」と思えるようになるかもしれません。
特に、上記のような内容のお悩みを抱えている方ならなおさらだと思います。
 
こういった食材の紹介は、良く行われています。
というか、この手法ばかりです。
 
比較して良いと言われるものが多いという特徴があれば、さも、それが大量に入っているような印象を与えていきます。
下手したら、「これを食べたら、身体にすぐに作用する」というくらいにまで記載されているものまであります。
他にも、多少多めの成分があったら、紹介して、「〇〇は、一般的には〇〇に効果が期待できる」と言われて、一般論を引き合いに出す手法もあります。
 
メリット部分をアピールするのは良いのですが、数字での比較が無いので、読み手は結構印象操作をされやすいです。
文章に出てきたキーワードに触れていきます。
 
小豆は玄米に近い量のビタミンB1を含む
ビタミンB1含有量(100g)
玄米 0.41㎎
小豆(乾)0.45㎎
 
確かに含まれています。
ですが、食べる量と計測状態が異なります。
玄米も、小豆も、調理前の状態での計測です。
これを調理するとどうなるか?
 
【茶碗1杯(150g)あたりのビタミンB1】 炊いた玄米:0.24mg
小豆も乾燥から茹でると、だいたい2.4倍に膨らみます。
どれくらいを食べるかは知りませんが、食べる分量は、10g程度じゃないでしょうか?(※)
となると、あずき(乾)は5gなので、ビタミンB1含有量は、0.02㎎程度です。
食べないよりは食べた方がいいとは感じるのですが、はたして、これくらいの量で、期待されているような疲れ・だるさを摂る事は可能なのか?については、疑問符です。
 
また、ここでは一切触れていませんが、玄米も小豆も糖質を含んでいます。
糖質の代謝するためには、ビタミンB1が必要です。
玄米は、100gあたり34.2gふくまれてます。
茶わん一杯(150g)であれば、51.3gです。
あずき(乾)だと、100gあたり40.9gの糖質を含んでいます。
 
さて、これだけの糖質を含む食材を食べるとどうなるでしょうか?
糖質を食べているので、その食べ物を消化するために利用され、さらに味付けで砂糖を使ったりするようであれば、食べ物に含まれているビタミンB1だけでは対応が出来ず、身体の中に存在するビタミンをも使わざるを得なくなるのではないでしょうか?
こう言った状態に陥った状態が、「夏バテ」です。
暑くて食欲がないという事で、冷たい麺類(糖質)ばかり食べていると、代謝にビタミンB1が使用され、食べ物での補給も少なくなると、疲れが蓄積していくというパターンです。
 
それぞれに「ビタミンB1が含まれている」とアピールするのは良いのですが、食べる量がそもそも違います。
マクロビのルールはたくさんあり過ぎると感じていますが、どこまで徹底できるかで、実感は異なっていくと思います。
その中で、「むくみや疲労感が・・・」と感じる人が、この小豆昆布をやってみようとこれだけを始めたとしても、恐らく効果は実感出来にくいと思います。
それ以外の生活習慣の見直しも必要ですし、実感するまでには、それまでに不足している栄養素の補給からスタートとなります。
医薬品でもないですから、これだけですべてを解消できるとは思えないです。
医薬品でも難しい場合もある程です。
簡単に「むくみが取れるレシピ」と称していますが、どれくらいの効果を得られるのでしょうか?
できるというのであれば、数字データで根拠を示して欲しいものです。
 
ちなみに、「塩で味付けすることでビタミンB群の減少が抑えられ」とありますが、私は初耳です。
どういった仕組み・根拠で減少するのでしょうか?
ぜひお伺いしたいものです。
 
今回は、ここまで。

※ 書き終わった後で調べ直したら、「小豆昆布は毎朝お椀に1杯くらい食べて下さい」との表記あり。
そんなに食べないといけないんですね。

マクロビって効果を実感できるんですか?

前回からの続きです。
 
マクロビでは、このようにした方がいいという色々な情報を集めて実践していたというリストを見ての所感です。
まず、私は初めて目にした単語なのですが、「梅醤番茶」って、なんですか?
さも当然のように登場していますが、マクロビの世界では常識なのでしょうか?
 
で、調べました。
 
作り方自体はシンプルのようです。
簡単に言うと、番茶に梅干しと醤油と生姜を入れて飲むそうです。
上の記事の中にありましたが、
 

身体がぽかぽかあたたまるお茶は、ちょっと元気がでないな、疲れたな…という時に、身体だけでなく心もあたためてくれそうです。

 

これは身体を心から温め、梅干しやショウガが身体の免疫力アップをサポートしてくれます。

 

毎年夏に移行する時期になんとなく身体の不調を感じる人も少なくないでしょう。そんな時は自分でできるセルフケアがおすすめです。梅醤番茶なら、台所にあるものをさっと混ぜ合わせるだけで健康効果の高いエナジードリンクを簡単に自分で作ることができます。

 

梅醤番茶は毎日飲むことで健康的効果に期待ができます。ただ毎食後に飲んでしまうと塩分過多になってしまうので、1日に1回程度が良いでしょう。作ったものを朝昼晩と分けて飲むのもおすすめです。特に「風邪っぽい」「疲れている」「体が冷えている」といった時に飲むのがおすすめです。空腹時や食前に飲んだ方が身体を温める効果を実感できます。

 

空腹時や食前に飲む。
子供に飲ませるときは、4~5倍に薄めたものか、甘味を加える。
味加減は、薄くしたり、濃くしたりと本人がおいしいと感じるように調整してもよい。

 

ちょっと元気が出ないときや疲れた時に飲むと良いそうです。

 
続いて、「小豆昆布」です。
これも私は初めて目にしました。
 

小豆は玄米に近い量のビタミンB1を含み、皮部分にはアク成分の一種であるサポニンを含んでいます。ビタミンB1は疲れやだるさを取り、サポニンは利尿やむくみ取りに優れた効果を発揮します。塩で味付けすることでビタミンB群の減少が抑えられ、昆布と一緒に煮ることでより利尿作用が高まり、糖尿病・高血圧・脂質異常などの生活習慣病の予防が期待できます。冷蔵庫で約1週間は保存が可能です。

 

他にも、下記のサイトにも紹介されていました。

さて、とりあえず上記の2つの単語が目についたので取り上げました。
それぞれの効果として期待できるものとして、
 
梅干し・・アルカリ食品、抗酸化に優れているが、下記の注意書き有。
醤油・・・アミノ酸が豊富で、大豆発酵食品。
生姜・・・ショウガオール、ジンゲロール含有で、血行促進・免疫力アップ
番茶・・・ほうじ茶を指す地域も多いが、カフェイン含有量が低く、カテキンが含まれ、殺菌・抗酸化作用を期待。
小豆昆布については、前述の通りです。

ですが、条件がある様です。

"梅しょう番茶"に使う梅は、天然塩と赤紫蘇のみを使った昔ながらの自然な梅干しを使ってください。

 

とありました。
何でもいいわけではないようです。
 
また、醤油に食物性乳酸菌は聞いた事がないですね。
乳酸菌が無いとは言わないです。
ですが、少量しか使わない調味料に「腸内環境を整える事にも期待」というのは、期待をかけすぎではないでしょうか?
 
このように、身体に良いとされる効果を無理やり引き出したような表現を食材にあてはめて紹介をしているんですが、本当に効果を実感できるのでしょうか?
こういうものの集大成が、マクロビなのでしょうか?
となると、少しマクロビに対して警戒を強めてしまいそうになってしまいます。
まだまだ、これが結論ではないので理解を深めていきますよ。
上記で、私自身が効果を実感できる順で言うのであれば、「生姜>梅干し>その他」というイメージです。
 
その続きは、長くなりそうなので次回に。