糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ご飯は、腹持ちがいいのか?消化に良いのか?

今回は、消化にかかる時間についてです。

あと今回は文章の構成上、結構抜粋が多いです。ご了承ください。

 

皆さん、消化にはどれくらいかかるという知識をお持ちでしょうか?

私は、この事を考えるきっかけとなった出来事があります。


「ご飯(コメ)を食べると腹持ちがいい」(空腹感を感じにくい)

と、小さい頃から聞かされていましたが、一方では、

「ご飯(コメ)は消化に良い」(すぐにエネルギーになる)

 

という風な声も耳にしていました。
皆さんはどうでしょうか?

私が思ったのは以下のような感じなのですが、

 

腹持ちが良いという事は、胃腸に滞留し続けている。
し続けるという事は、消化は少しずつ行われている?。
でも、ご飯を食べると一気に血糖値は急上昇し、1時間程度には最高値となり、急降下していく。
血糖値が下がると空腹感を感じやすくなる。
3~4時間後には、空腹感を感じる(小腹が空く?)という事は、腹持ちは良くないのか?
そもそも、腹持ちがいいとは、どれくらいの時間を指すのか?

イメージとしたら8~12時間くらいを持ってしまうが・・・。

 

という疑問が生まれました。


で、調べてみました。

今回は、消化にどれぐらい時間がかかるかという事で、検索をかけました。

 

基本的には、

 

果物>野菜>炭水化物>タンパク質>油脂

 

という感じで、消化が早いのは、果物が一番だとあります。
で、胃を通過するのがタンパク質で4~6時間程度。
中には、バター50g12時間というのもありましたが、50gって、どれだけ食べるんだとも感じてしまいます。


少し話はそれますが、以下の文を見つけました。

 

「野生動物が怪我や病気をした際、最初にすることをご存知でしょうか?それは、発熱と絶食です。
発熱により、体内からウィルスや菌などの毒素を排出し、食べないことで消化エネルギーを節約し、代謝の為にエネルギーを使うのです。」

 

この件は、興味深く感じている事があるので、後日まとめたいと思います。

 


これ以降は、実際に記載されていた文章を抜粋したものです。
どのようにまとめられているか?
代表的なものを端折りながら、転載しています。

よく読んでいると、いくつか矛盾が生まれている箇所があります。

よかったら探してみてください。

 

もちろん、次回に続きます。


●専門医様
2015年のコラムの中で


食べ物の胃内滞留時間

20分~30分・・・・・果物

果物は、消化にほとんど時間がかからず、果物自体に食物酵素が豊富に含まれているので、
人間のもつ体内酵素も無駄使いしない食べ物。

1時間~2時間・・・・・・野菜

野菜も、消化にあまり時間がかからず、食物酵素を豊富に含んでいます。

2時間~4時間・・・・・炭水化物

炭水化物(米、パン、パスタ、麺類、調理済みのイモ類)の消化には、時間がかかります。
でんぷん質を分解するための酵素が必要になります。

4時間~6時間・・・・タンパク質

タンパク質(肉、魚、卵、乳製品、木の実、種子類)の消化には、最も時間を要します。
タンパク質を分解するための酵素が必要です。
人間は、ホモ・サピエンスという種類の動物でチンパンジーなどと消化器の構造はほとんど変わりません。
チンパンジーは果食動物で一日の食事の50%は果物です。
普通、動物たちは1回の食事で1~2種類の食べ物を食べます。
しかし食物連鎖の一番上に位置する人間は、かなりの雑食をしているようです。
液体の食品は固体の食品より胃の中の滞留時間が短いことが知られています。
また、液体でも糖分が多いと滞留時間が長くなります。
同じ量の固体でもタンパク質、脂質、炭水化物の含有率が異なると滞留時間も違ってきます。
一般的に、食物繊維<タンパク質<脂質が多い食品の滞留時間は長くなることが知られています。

 

●美容記事を記載されている女性代表様
2015年のコラムにて

 

【「消化」にエネルギーがかかるわけ】
実は消化には、フルマラソンを走るくらいの大量のエネルギーが費やされているとも言われています。
それ位、人間を含め、動物は体で使うエネルギーの約40%位を、消化活動に使っているのです。

特に消化にかかる時間は、胃の中で約3〜5時間、小腸の中で約5〜8時間、胃に食べ物が入り、肛門から排泄されるまで約40時間かかると言われています。

また食べ物によっても消化の時間は異なります。果物は約40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は約8時間、お肉は約12〜24時間かかります。
お肉を食べると胃がもたれるのは、通常約3〜5時間の消化活動で済むところ、3倍以上の時間がかかるからです。

 

●おそらく一般の方

2017年のブログにて

 

「消化が良い」とは、食べたものが早く体に消化されるもの、
「消化が悪い」とは、食べたものが長く体にとどまるもの、
というイメージはなんとなくあると思います。
そもそも人間の体は、今日食べたものが、どれくらいの時間をかけて排泄される仕組みなのでしょうか。
口から肛門までは、一本の消化管で出来ていて、食べ物は約8メートルも移動します。


平均的には
胃の中で約3〜5時間
小腸の中で約5〜8時間
大腸の中で10〜20時間
ほど通過するのに時間がかかると言われています。
ですから、口から食べ物が胃に入り排泄されるまでは、
合計約24〜72時間かかるとも30〜120時間(約5日間!)とも言われています。

消化に良い食事5つの条件
胃にとどまる時間が短い
胃腸を荒らさない(消化に負担が少ないもの)
柔らかくて温かい料理
小分けにしてよく噛んで食べる

消化の良いもの
半熟卵(1時間30分)
麦飯・白米がゆ100g(1時間45分)
牛乳100g(2時間)
米飯100g(2時間15分)
うどん100g(2時間45分)
うどんの煮方やおかゆの水分量で弱冠違うかもしれませんが、1時間前後の差があります。また、水分でも牛乳は思いのほか胃の中に長時間滞留することがわかります。
消化の悪いもの(各100g)
牛肉の煮物(2時間45分)
豚肉、かまぼこ(3時間15分)
海老天ぷら(4時間)
ビーフステーキ(4時間15分)
バター(50g)(12時間)
油脂成分が消化に時間がかかることがわかりますね。そのため、米飯でも炒飯にして表面を油でコーティングすると、消化にもっと時間がかかるようになります。

一般的に
果物は約40分
野菜は約2時間
炭水化物(ごはんなど)は約8時間
タンパク質(お肉など)は約12〜24時間
かかります。
果物→野菜→炭水化物→タンパク質の順ですね。
お肉を食べると胃がもたれるのは、通常約3〜5時間の消化活動ですむところ、
3倍以上の時間がかかるからです。それだけ消化するのに体への負担が大きいということです。

 

という風に言われているのですが・・・・

次回以降は私の持論です。