マクロビに私視点での疑問をぶつけてみる
さて、前回の項目の最後に
恐らく、前回記載した内容も簡略化されている(と思われる)ので残念ですが、
・食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。
一カ月に一度?
マクロビって、大変ですね
・体調が優れない時の朝食は梅醤番茶か味噌汁のみが良い。
・食事は時々抜いても問題ないし、むしろ少食のほうが体に良い。
・甘い物(砂糖や果物)をあまり食べず、歯磨きをしっかりしていれば、虫歯にはならない。
・油はたくさん必要。
・タンパク質はたくさん必要。
・昔ながらの和食は日本人の体質に合っていて、体に良い。
・塩分は多く摂った方が体に良い。量は味覚に任せて味付け。
・穀類はしっかり食べるほうが良い。
・葛は体に良い。体を暖めて、治してくれる。
・健康と冷え改善のために、小豆昆布を毎日食べるべき。
・昼過ぎに出る熱は「陰性」の熱。
・子供は陰性体質だと思ったので、お菓子や果物を食べたら梅醤番茶を飲ませて中庸に戻す。
・飲み物は三年番茶が良い。
・玄米は毎日食べるのが良い。
・野菜を増やす時は、サラダを多めに。
・切り干し大根などの乾物、こんにゃくは、ヘルシーで健康的。
・ジュースは体を冷やすので飲まないし、子供にも飲ませない。
・果物は体を冷やすので食べないし、子供にも食べさせない。
・塩を抜いたり減らしたりしたら、陰性になるのでよくない。
・だるいのは陰性の症状。
・鼻血は陰性の症状。
・陽性の食べ物、飲み物は、浄血力があるので、どんどん摂るべき。
・肉・魚・乳製品からの栄養も少しは必要。
・マクロビオティックは、体調が悪くなった時に利用する便利な対処方法。
完全栄養食についてのとりあえずのまとめ
前回からの続きです。
こういった完全食と言われるものや健康食品と呼ばれるものは、イメージ先行の商品です。
「身体にいいと呼ばれるものを取りまとめれば、当然身体にいいでしょ?」
という様に捉えているのですが、皆さんはどう思うでしょうか?
最初に取り上げたベースパスタを用いての、「ベースフードキャンプ」という企画があるようですが、私は、なぜこの商品が「完全食」としての座を得ているのかが、理解が出来ません。
HPでもちゃんと紹介されていますが、配合されているとされている栄養成分は、「※推定値」です。
しっかりと摂取出来て初めて健康に繋がっていくと思うのですが、3食食べても必要と言われている栄養素量を経口摂取出来ているとは限らないわけです。
というか、出来てないと考えた方が良いと思います。
そして、どんな品質の栄養素が含まれているかも分かりません。
「カロリー・糖質・脂質を抑えて、少し栄養分を加えて練りこんだパスタ」
という様にしか、私の眼には映りません。
それぐらい、「健康食品」というのは、表示成分と実際の含有量には大きな差があります。
この差を小さくするよう努力している企業もありますが、表示成分と全く同じな訳がありません。
同じにしないといけないという、成分保証は義務ではないからです。
これを「完全食」「完全栄養食」として販売しているのは、意味が分かりません。
この「ベースフードキャンプ」という中でも、30日で20食しか食べないようです。
これだったら、普段の食事の置き換え程度にしかなりません。
月間の普段の摂取カロリー・糖質・脂質が減るわけですから、理論値では摂取エネルギーも減って、体重を落としやすくなるとは思います。
それだったら、30日間で180食にすれば良いと思いますが、そうはしないと思います。
理由は、これだけで30日間やると、栄養不足になる可能性があるのではないかと感じます。
あくまでも憶測ですが、理由は上記の通りです。
含まれている栄養量を取り込んだとしても、推定値ですから。
圧倒的に不足するため、それをしないと思います。
30日間での20食を除いた160食分の時に食べるもので、不足している栄養素やエネルギー分を補うのだったら、健康被害は起きないと思います。
その結果、置き換えがうまくいって、
「このキャンプに参加して、とても良い結果が出ました~」
というような事に繋がるのだと感じます。
確信にも似てるかもしれませんが、「憶測」ですよ?
あくまでもね。
また、前述しましたが、基準を厚労省が定めている基準となっていますが、それを行う事で、健康になれるのでしょうか?
以前にも書いたと思いますが、この基準は、1980年代頃に世界中が生活習慣病が蔓延していたが、当時一番患者が(先進国の中で?)少なかったのが日本であり、当時の食事内容が和食としてアメリカでブームになった事に繋がるのですが、その当時の平均的な食事のバランスが、「2:2:6」のPFCバランスであるというだけの事です。
それから生活様式は大きく変化もしつつあり、今では生活習慣病が蔓延するような国となったのが、日本です。
当時は一番少ないという事でしたが、今では世界第6番目に多い国となっています。(2011年度 1070万人)
その「理想的」と言われるバランスを推奨しているにもかかわらずです。
これが、本当に「理想的な食事」「バランスの良い食事」となり得るのでしょうか?
そして、このバランスをベースと考えてつくられた、「完全食」「完全栄養食」と呼ばれるものが、本当に理想的でしなやかな身体を作り、健康的な生活を送る事ができるのでしょうか?
私は出来ないと考えます。
出来るのは、「生命維持に必要な最低限のエネルギー摂取くらい」ではないかと思います。
「完全食」という言葉を調べました。
完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品、あるいは食事である。
私は、この考え方には賛成です。
ですが、個人差・体格差・運動・活動量の差・目的の差が当然あるので、それぞれに理想とする基準があると思います。
ですので、ただ一つの基準を基に、「完全食」というのは、思考停止な状態であると考えます。
この商品化された「完全食」が持つ意味は、
「厚労省が示しているたった一つの基準に対して、完全にカバーできている食品」
という事だと考えます。
それが自身の健康に繋がるかどうかは、別の話です。
こんなバカバカしい表現をされた、品質保証も検証もされていない商品に踊らされないで欲しいと、切に願います。
今回の「ベースパスタを30日間食べてみた」という記事を見た時、他の人のコメント(タグ付け)を見ました。
- 思いますという推測
- 時短になるという栄養とは関係ない要素
- 個人の感想です
- 食卓の彩を貧しくしてくれる
毒を吐いていて笑ってしまいました。
同時に、踊らされない人もいると安心しました。
今回は、以前よりは踏み込んで書きました。
また、しばらく後に思う所が生まれたら、更新しようと思います。
ここまで話を出来たので、スッキリしたので終わります。
下記は、以前投稿していたものです。
リンクさせておきます。
ありがとうございました。
サプリを取り続ければ、人は健康を手にする事が出来るのか?
さて、前回からの続きです。
健康食品・器具の通販等で表示される「打消し表現」についてです。
テレビショッピングやCMの中でも、ダイエットに関する者であれば、前回取り上げたような
「ダイエットには適度な運動と栄養管理が必要です」
「個人の感想です」
「専門家による食事管理を行っています」
「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」
というような表現は往々にして存在しています。
しかも小さく、短時間の表示しかありません。
私は、この「打消し表現」の意味が、さっぱりわからないんですね。
今までさんざんアピールした内容を、自身でバッサリ否定している訳ですから。
簡単に言うと、
「この商品を使ったら、とても健康になりますよ~。知らんけど」
「この商品を使って良かったと、この人が勝手に言っているだけだから」
「この商品を使っても、結局普段の生活がダメだったらいけないから、バランスや見直しが大事だよね?」
みたいな感じでしょうか?
今まで商品をアピールしてきた時間は、一体何なのか?
時間を返せと言いたくなります。
打消し表現をするのであれば、商品の情報提供に一貫性が無いので全く信頼を置けないのです。
よくテレビや新聞とかでも、大々的に取り上げるような記事がありますが、それが間違った時に謝罪・訂正記事を載せます。
それは良いのですが、一面で誤報を取り上げたにもかかわらず、訂正記事は、隅っこに小さく「お詫びします」と掲載するような手法です。
一面で紙面を広くとったのであれば、それだけインパクトを与えます。
ですが、間違っていたのであれば、小さく目立たないように謝罪をします。
おかしいですね。
訂正や謝罪も、一面でドカッとやらないと、最初のインパクトを払拭できず、間違った情報が頭の中で正解とされてしまいますし、訂正があった事すら気付かないという事にも繋がります。
このような方法と似ていると思うんですね。
「打消し表現」をすれば、全てが許されるわけではありません。
そういった事をやり続けるからこそ、「健康食品 = 怪しい」というような印象を与えるのではないでしょうか?
お客様の声として紹介しているものがあります。
Q
〇〇を飲んでたら、たくさん食べてもいいですか?A
女性らしい健やかな体型のためには、バランスのとれた食事や運動、睡眠などを基に作られると考えているため、通常よりも多くの食事量を摂取する事はおススメしておりません。
効果を感じられないという話をしてきた時の企業側の免罪符のようだと思います。
「あなたはバランスのとれた食事をされてきたんですか?」
「運動時間が少なかったんじゃないですか?」
「睡眠はしっかりとれているんですか?」
という反論をしてくると考えられるのですが、どうでしょうか?
また、別の「体内フローラを応援してダイエット(サポート)」という商品では、
Q
どれくらいの期間のめばいいですか?A
3カ月から半年くらいで実感しているお客様が多いようです。
お客様の体質や体調により個人差はありますが、ご実感いただいている方の多くは、3カ月から半年くらいというお声をいただいています。
まずは3カ月、毎日忘れずにお飲みいただく事をお勧めします。
と、3カ月コース(8,460円で途中解約不可)を推奨しています。
でも、3カ月から半年くらいで、「何を」実感しているのかは明記が無いです。
お客様の声として、
「1カ月で「今までとは何か違う!?」という実感がわき始め・・・(中略)私に必要だったのは体内フローラバランスだったんですね!・・・」
※体験談は個人の感想です。使用感には個人差があります。
※適切な食事制限と運動、本商品を併用した結果。
※写真はイメージです。
継続する事で、何を実感出来ているのでしょうか?
私には疑問です。
そんな事より、どんな「適切な食事制限と運動」をしたのかの方が、よっぽど気になります。
だいたい言いたい事を言ってスッキリしてきたので、次回でまとめに入りましょうかね。
先日起きたダイエットに関する広告表示措置命令について
1月17日に、「はぴねすくらぶ」で販売されている「酵母と酵素deさらスルー」が、景品表示法違反で措置命令が出されました。
自社のインターネット通販サイトで摂取するだけでダイエット効果があるような記載をしてサプリメントを宣伝販売していました。しかし、公正取引委員会が調べたところ、実際はダイエット効果の根拠が確認できない栄養補助食品でした。
という事です。
皆さんはこのニュースをどう思うでしょうか?
以前、糖質制限について、某メンタリストの方が批判し、自分のやり方がいいぜというような動画を投稿しました。
その際には、すぐに反論動画やブログやツイッター上で大きなリアクションがありました。
さて、今回の件ですが、酵素ダイエット界隈からの反論等がないです。
なぜ、声が上がらないのでしょうか?
動画をチェックしても、この内容に触れているものを見かける事が出来ませんでした。
ちなみに、「ダイエット 酵素」で検索しました。
ツイッター上でも、「アフィをしている人は、こういった事に気をつけましょう。アドバイスしますよ」というものは見かけましたが、他は、自社商品のアピールと、ダイエットにいいぞという相変わらずのつぶやきばかりです。
ある映像媒体で、酵素についてどう思いますか?という質問に対して、
健康に良さそう
これだけでやせそう
ダイエットに良さそう
という声が上がっていますが、イメージ的にもそうなのでしょう。
こういう声やイメージがあるにもかかわらず、そして、「酵素サプリメントでダイエット効果の根拠が確認できない」という事を言われているのですが、反論が無いのです。
何故でしょうか?
もし私が酵素を取り扱っているのだったら、「あそことは違うよ」と、絶好のアピールチャンスとなるのではないかと思う訳なんですね。
そして、酵素利用者も、「あんなのはダメだ」とか、「こういう風にすればいいよ」というようなブログや動画での発信があっても良いのですが、なぜ、ほとんど見かけないのでしょうか?
静かに波風が収まるのを待っているだけなのでしょうか?
「こんなにいいぞ」という事をアピールできない何かがあるのでしょうか?
「何か」があるんでしょうね。
というのが、私の考えです。
打消し表現というものがあり、ダイエット・健康商品(食材・機材含む)の広告・動画については、
体験談の後に「個人の感想であり、効果を保証するものではありません」などと書いてあり、必ず広告に書いた通りの効果が出るわけではないと打ち消す表示のことです。
と言うような表現をしています。
今回の件では、「ダイエットには適度な運動と栄養管理が必要です」という表示です。
前置きで、
「発酵パワーでダイエット!」
「ゴハンや甘い物を食べながらでも、すっきり&スリムへ導きます。ダイエット中の方、つい食べ過ぎてしまう方、ぜひ一度お試し下さい。」
とあるにも関わらずです。
今はサイトが消されているので、画像として残しておきます。
今回は、ここまで。
ビタミンEも一種類ではない
さて、高価なビタミン剤とって思い浮かぶのは、「ビタミンE」ではないかと思いますが、どうでしょうか?
ちなみにここで取り上げた「ビタミン」の範囲は、ビタミンA・B・C・D・E単体販売を行っている中での話です。
医薬品の中で一番高価なのは、「ユベラックスα」だと思います。
さて、高価なビタミンEですが、色々な商品に配合されたりして販売されています。
某「ビタミンEC錠」とか、「酸化防止としてビタミンE配合」というように表示されたりして、安価なビタミン剤や食品添加物として配合されたりしています。
これらすべてに、最高級品種であるユベラックスαと同じものを使っている訳がありません。
当然、品種にはランクがあります。
http://www.asama-chemical.co.jp/TENKAB/YUKAWA18.HTM
この中に以下の表記があります。
これらの中で酸化防止の目的で使用するのに適したものは、d-δ-トコフェロールおよびミックストコフェロールである。指定添加物のdl-α-トコフェロールは、使用基準で酸化防止の目的で使用することに限られているが、その効果は、上記した既存添加物の2種類のトコフェロール類に及ばない。
さて、食品成分表には、ビタミンEのトコフェロールの種類として、α・β・γ・δとありますが、栄養成分の中で基準値として存在するのが、α‐トコフェロールです。
かつてはα-トコフェロール当量 (mgα-TE) で所要量が表示されていたが、厚生労働省が策定した2010年版の食事摂取基準においては、α-トコフェロールのみの目安量(adequate intake, AI)及び耐用上限量(tolerable upper intake level, UL)を定めている。
血液及び組織中に存在するビタミンE同族体の大部分がα─トコフェロールであるため、α─トコフェロールのみを指標にビタミンEの食事摂取基準を策定している。目安量
成人男子(18–29歳) 7 mg/day
成人女子(18–29歳) 6.5 mg/day
上限量
成人男子(18–29歳) 800 mg/day
成人女子(18–29歳) 650 mg/day
※ビタミンE 1 mg = 1 IU (国際単位) に換算される。
という感じです。
次に、ビタミンEにはランクがあります。
天然ビタミンE d-α-トコフェロール
天然型ビタミンE 酢酸d-α-トコフェロール
人工ビタミンE dl-α-トコフェロール
人工型ビタミンE 酢酸dl-α-トコフェロール
の4つです。
これは昔の知識なので、今では、天然・人工・合成の3種なのかもしれません。
先に紹介したユベラックスのHPには、以下の文言が記載されています。
ヒトの体内での効力(生理活性)は、合成<天然型<天然の順で高くなります。ユベラックスのビタミンEは、最も効力の高い天然ビタミンEを使用しています。
さて、ここでようやく本題に入るのですが、この食材には、どのランクのビタミンEが配合されているのでしょうか?
あるサイトでは、効果の比較を記載をされています。
天然(食物由来)のビタミンEは「d-α-トコフェロール」と食品やサプリメントの製品ラベルに記載されます。
合成の(人工の)ビタミンEは「dl-α-トコフェロール」と記載されます。
天然のビタミンEのほうが合成のそれに比べて効力が高く、天然型ビタミンEの100 IUは、合成型ビタミンEの150 IUに相当します。γ‐トコフェロール、トコトリエノール、混合トコフェロールなど、α‐トコフェロール以外の型のビタミンEを供給するサプリメントもあります。
ビタミンEをサプリメントとして供給する場合に、これらの型のほうがα‐トコフェロールよりも優れているかどうかについては科学的にわかっていません。
というように、どのようなレベルのものを使っていても、「α-トコフェロール」であればビタミンEとして表現できます。
また、ランクとしては落ちるα-トコフェロール以外のものを使ったとしても、ビタミンEと表現できているものもあるようです。
それでも、表記は「ビタミンE」となるわけです。
この商品は、いったいどのレベルの「ビタミンE」を使っているのでしょうか?
そういった事を明記してないので、恐らく品質の良いものを使っていないと思います。
前回の記事でも書きましたが、加工されて、どれくらいの量が残っているかの記載は不要です。
あくまでも、裏面に記載されている栄養成分量は加工前の段階なので、「理論値」でしかないです。
ちゃんとHPでも「※推定値」という表現をしています。
完全食 BASE PASTA® おためしセットshop.basefood.co.jp
そのような状態で、
「ちゃんと食べる」ことでしなやかで筋肉質なからだづくりを目指しています。
目指しているだけなのでしょうか?
実現するかどうかは、別の話なのでしょうか?
1食でバランスがとれる安心感。
「食生活の乱れが気になっている。」「無理なく、健康的なからだを維持したい。」「でも、献立を考えて自炊するのは大変。」そんなときに頼れるのが、完全食BASE PASTA®です。
※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除き、全ての栄養素で1日分の基準値の3分の1以上を含む。
とするので、あくまでもバランスというのは、「脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除き」という事で、この食材以外と食べる事を前提としているから、問題無いという事でしょうか?
打消し表現がされていないだけ、まだましなのかもしれませんが。
ちなみに、当初の記事で1食350円と書きましたが、約500円だそうですね。
キャンペーン価格だったのか、値上がりしたかは分かりませんが、お詫びして訂正をさせていただきます。
次回は、「打消し表現」の方に少し話題を変えます。
今回は、ここまで。
医薬品と栄養補助食品(健康食品)の決定的な違い
前回からのベースパスタの話の続きです。
1食に本当に必要な栄養素が全て含まれているのか?
含まれているとされる栄養素は、本当に入って(残って)いるのか?
「必要な栄養素」という基準は何なのか?本当に必要なのか?
この商品が1食分で350円となるのを、安いと思えるか?
という部分があるため、私は「現状の完全食」というものを信じていません。
まず栄養素についてです。
一日に必要な栄養素の量というのは、本当に必要なのか?という事です。
この「完全食」と表現するだけの根拠として、「これだけを食べれば健康になれる」という事だと感じます。
そして、その数字としての根拠は、一日の栄養摂取基準によるものだと思います。
商品特徴として、
これ1つで、1食分の栄養を全て摂ることができるという完全栄養食です。
食べるものを「制限する」のではなく、「ちゃんと食べる」ことでしなやかで筋肉質なからだづくりを目指しています。特徴は以下の3つ。
厚生労働省が定める1日に必要な31種類の栄養素を全て配合
糖質40%OFF、カロリー30%OFF
主食だから無理なく続けられる
というものが挙げられていますから。
それでは、本当に厚労省が定める基準を満たす事で、「しなやかで筋肉質なからだづくり」が出来るのでしょうか?
そもそも、糖質オフ・カロリー30%オフという時点で満たしてないと感じるのですが、そこの所はどうなのでしょうか?
厚労省があれほど「米を食べよう」とキャンペーンを張っているのですが、それで基準を満たしていると言えるのでしょうか?
ちなみに原材料部分を取り上げている記事です。
基本的に、パスタだけで食べず、トッピングがあるからいいでしょ?みたいなことを言いたいのでしょうか?
カロリーも375㎉しかないのであれば、明らかに不足ですからね。
さて、中途半端ですが、次に進みます。
含まれているとされる栄養素は、本当に入って(残って)いるのか?
についてです。
私は残っていないと思います。
理由は加工段階で変質したりして成分としての効能を失われていると考えるからです。
さて、タイトルにも挙げましたが、「医薬品」と「健康食品」は、決定的に違います。
医薬品・・・・認可を受ける為には効能として、95%以上の人が効果を得られる必要があり、純度が高い
健康食品・・・表示は加工前の段階のものは出来、加工後にどうなったかの表示義務はない
という違いです。
恐らく、原材料部分で表示しているのは、「これだけの割合で配合しますよ」という部分であると感じます。
成分保証というものであれば、それだけ原価上昇となってしまい、もうけも少なくなりますから。
そもそも、それだけの分が残っているのであれば、ちゃんとアピールすると思います。
そして、配合している成分も、当然医薬品ではないと思います。
「医薬品」という表示もないですし、配合するとその分だけ高価になってしまいますから。
そもそも、それだけの高品質のものを使っているのであれば、ちゃんとアピールすると思います。(医薬品配合とは出来ないとは思いますが)
ということで、健康食品としても販売出来るような程度の純度のビタミン群を使っていると思います。
どれだけの純度となっているかどうかも分からないビタミン群です。
作っている所も日本と限りません。
海外製品で、ひょっとしたら粗悪なものとなっているのかもしれません。
それでも、ビタミン群として表示は出来ます。
そのような粗悪なものが入っているかもしれない栄養素のようなものを練りこんで、どれくらいの栄養成分が残っているかもわからないものを「完全食」とし、これを食べるだけで、「しなやかで筋肉質なからだづくり」が出来る訳が無いのです。
この製品で信じる事が出来るのは、
カロリー
糖質
たんぱく質
くらいじゃないのかな?と思っていますが、偏見でしょうか?
あくまでも私の憶測です。
いずれにしても、「上質なビタミン・ミネラルといった栄養素」を摂取する事は出来ないと思います。
長くなってきたので、次回に。
完全栄養食と称する食べ物について
前回、ここで終わるといったにもかかわらず、少し引っ張ってしまっているかもしれません。
先日、「すべての栄養素を含む完全栄養食「ベースパスタ」を30日間食べてみた結果」という投稿を見ました。
簡単に言うと、「これだけで、1食分の栄養を摂取出来、健康になれる」というものです。
それで、これだけの評判がいいものを1カ月食べつづけて、健康になりませんか?
今ならお安くしてますよ?
という内容の記事です。
私は、基本的にこのように「〇〇(単品の商品)だけ食べれば健康になります」というような記事に、信憑性は無いと思います。
また、1カ月という割には「20食を30日で食べる」とありますが、なぜ、30日×3食で180食では無いのでしょうか??
これでは1日に1食ですら必ず食べる事が出来ないのであれば、はたして、これにより健康になれているのか?なれていないのか?
検証すらできないのではないでしょうか?
私は、こういう商品をみて連想するものがあります。
健康食品の棚に並んでいる、「置き換えダイエット」のような類の商品です。
「一日のうち、一食分をこの商品に置き換えて食べるだけで、必要な栄養分も摂取出来、みるみるダイエット出来ますよ」
という言葉を謳い文句に、ドラッグストアを中心にさも効果が出るような表現をして販売されています。
私はドラッグストアに勤務をしていましたが、この視点とは違うアプローチで販売していました。
「3食食べて、おやつをこれに置き換えるのはどうですか?」
「おかずのプラス一品として食べてみてはいかがですか?」
という感じで、「カロリー制限」ではなく「栄養補給」という意味合いで販売していました。
この考え方だと、年配の方で食が細くなってきた人にも勧めやすかったですし、仕事や日常が忙しい方にもアプローチをしやすかったです。
まぁ、あくまでも昔の考え方ですが。
さて、本題に戻りますが、私は「完全食」というものを信じていません。
理由がいくつかあります。
- 1食に本当に必要な栄養素が全て含まれているのか?
- 含まれているとされる栄養素は、本当に入って(残って)いるのか?
- 「必要な栄養素」という基準は何なのか?本当に必要なのか?
- この商品が1食分で350円となるのを、安いと思えるか?
こんな感じでしょうか?
これについて書きだすと少し長くなりそうなので、次回に続けます。
以前、完全食についての所感を軽くまとめたものがあるので、よければ、それまでこちらに目を通して頂ければと思います。
今回は、ここまで。
メリットデメリットの2例目
前回の続きです。
早速ですが、正解は「糖質」です。
ちなみに、先日紹介したゴボウの記事は、2015年のもののようです。
この著者も、当時はそこまで糖質には着目してなかったのかもしれませんね。
2017年11月18日の記事に、ご飯についてのテーマで話していました。
ここでは糖質量について触れていますが、残念ながら、主軸は「カロリー」です。
糖質についてのメリットデメリットには、ほぼ触れていません。
カロリーには触れていますが、そのカロリーの中で何を意識すればいいかについて触れてないのは、とても残念です。
「カロリーは減らせば良い」だけではないですから。
そもそも、「低カロリー = 健康・ヘルシー」という考え方自体がおかしいとも思っていますが。
さて、話を戻します。
ゴボウの糖質量は、100gあたり9gです。
それを多いか少ないかは、考え方によると思いますが、私は多いと感じます。
私は糖質量摂取基準を、1日あたり20g以下にしていて、少なければ少ないほど良いと考えるからです。
白米を茶わん一杯(平均150g)食べると、糖質量は55.1gです。
そのような食生活をしているのに、カロリー重視の論調では私の心は揺れません。
いくら「栄養が良い」「健康に良い」と言われても、それに糖質量が20g以上も含まれているのであれば、口にする頻度は限りなく少なくなっていきます。
ですので食べるのであれば、月に一回程度となるのは必然となるわけです。
そして、それくらいの頻度で満足出来ています。
続いて、玄米についての話をしたいと思います。
色々なサイトはありますが、基本的には、
「身体にいいから食べましょう」
「私にとっては良いと感じる」
「栄養価が高いので、デメリットよりもメリットが大きいです」
という論調ばかりです。
上記に挙げたサイトの中で
ネット上には玄米の危険性を必要以上に強調しているものが多数ありますが、客観的に見て、胃腸に不安がある人以外は心配せずとも大丈夫だと思います。
という文章がありました。
いやいや、まるで血糖値にふれていないですし、どんな客観的視点での発言なのか、意味が分かりません。
そもそも、メリットだと考える論調の人は、「基本的に、穀類を食べる」「白米を食べるよりは玄米の方がいい」という考え方をする傾向にあると思います。
ですが、私の視点から見れば、「糖質が多いのであれば、栄養価が高いとしても口に出来ない」となります。
糖質が低いものだけで、人間の身体は作る事が出来るし、健康を維持できるからです。
なりたい身体になるため・ボディメイクのために必要というのであれば、短期であれば特に止めませんが、長期になる程、健康からは離れていくと考えます。
こういった感じで、視点をどこに置くかで、印象は大きく変わります。
どんなモノだったとしても、メリット寄りの視点でかけば印象は良くなるし、デメリット寄りの視点でかけば、印象は悪くなります。
ゴボウも玄米もそうですが、必要な栄養素があったり、食感が好きというのであれば、食べれば良いと思います。
私もそうですから。
ですが、視点によっては大きなデメリットがあるにもかかわらず、その話をしないで勧めるのは、無責任ですし、印象操作をしているだけだと感じます。
食物繊維も、玄米やゴボウで摂らないといけないわけではありません。
ビタミンB群も、玄米で摂らないといけないわけでもありません。
「白米と玄米を比較してどっちを食べるのか?」
という視点であれば、私は参考にしたいと考えます。
「玄米を食べると健康になる」という視点であれば、私は否定的な印象を持ちます。
という感じの事を、色々なサイトを見ながら思いました。
もう少し続ける事も出来ますが、今回はここまでにしたいと思います。
以上です。
ポジティブな内容は、ネガティブな内容を払拭できるのか?
前回の続きです。
さて、最初に話しておきますが、私はゴボウは好きです。
うどんの具材でのごぼう天や、ゴボウのかき揚げも、煮物も、サラダも好きです。
そこの所は誤解の無いようにしておきます。
たまたまサイトで見つかったから、ゴボウを引用しているだけです。
それでは、話を進めます。
ゴボウに関してのネガティブなキーワードとして、
・栄養はほとんど無い
ポジティブなキーワードとして
・アルギニン含有
・食物繊維多い
・ミネラル豊富
という内容です。
まず、最初から少し矛盾している部分がありますね。
ミネラル豊富というのは、栄養があるという事では無いのでしょうか?
栄養
栄養(えいよう、英: nutrition)とは、生物が体外(外界)から物質を摂取し、それを体を構成したり(維持したり)生活活動を行ったりするのに役立たせる現象。
以前は「営養」と表記されることも多かった。なお「栄養」は体外から取り入れられる物質のことも指しているが、取り入れられる物質は、より厳密には「栄養素」と呼ばれる。
栄養とは生体が外界から物質を取り込むことや、とりこむことにより体の機能を維持したり高めたりすることである。
別の表現をすると、口から入った食品を消化・分解・吸収などを通して利用する、健康に生きてゆくための様々な営みを指すための総称である。
生物はこうした栄養という営みを通して体を構成する成分を作り、体内でエネルギーを生み出して生きている。ウィキペディア参照
栄養には以上のような定義があるが、ポジティブな内容でミネラル豊富とつなげるのであれば、「多くの種類の栄養素はそこまで多くないが・・・」というような前置きをする方が良いと感じる。
また、ポジティブな内容部分には上記の「アルギニン」「食物繊維」「ミネラル」というのを列挙しています。
とても残念なのが、
「何と比較して、「多い」「豊富」としているのか?」
「どれくらいの基準・レベルから、「多い」「豊富」としているのかの数値が示せてない」
というものです。
こういった紹介のページでは、非常にこの手法が多いです。
読者のイメージに依存するような論調になっているため、情報弱者であればあるほど、簡単にイメージを操作されてしまいます。
多いというのであれば、何と比較してというのをしっかりと示さないと、相手には伝わりません。
筆者が何と比べているのかが記載されてないと、イメージや情報を共有できません。
これだけのふわふわとした情報だけで、「ゴボウは良いから食べましょう」というのであれば、
なんだかごぼうの回し者みたいな記事になってしまいましたが(^^;
それでもごぼうはやっぱり栄養満点!ということがわかりましたね♪(※回し者ではありません!)
と記載されても、ごぼうとの繋がりの疑惑は深まるばかりです。
また、ここには私の視点からだと最大のデメリットがあるのですが、それに対しては一切記載がないです。
それがあるからこそ、私は毎日食べないし、食べても月に1回程度しか食卓に並ばないです。
それは何か?
恐らく、私のブログを見ている人は、「あれかな?」と連想出来ているかもしれませんね。
それでは、解答を含め、次回に続けます。