糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

乳酸菌って便秘改善を実感出来るの?

前回からの続きです。
 
まず医薬品の話をします。
分類で言うと「整腸薬」がこれに該当すると思います。
整腸薬にも色々と種類がありますが、効能・効果はだいたい共通しています。
・整腸(便通を整える)、便秘、軟便
・腹部膨満感、消化不良、消化促進
・もたれ、胸つかえ、食欲不振、食べ過ぎ
という感じです。
整腸剤と言っても、主成分は商品によって様々あります。
例を挙げれば
 
 
コンク・ビフィズス菌
主に大腸にすみつき、乳酸と酢酸をつくり、整腸効果をたかめます。
コンク・フェーカリス菌末
主に小腸にすみつき、すばやく増えて乱れた腸内菌叢を整えます。
コンク・アシドフィルス菌
主に小腸にすみつき、乳酸を多くつくり、有害菌を抑えます。

 

 
パンラクミン錠
 
有胞子性乳酸菌(ラクボン原末)
乳酸菌の胞子を製剤化したもので、安定性がよく、服用後は腸管内で繁殖して腐敗菌などの有害細菌の増殖を抑えて、整腸作用を発揮します
タカヂアスターゼN1
広いpH域で働く消化酵素で、消化を助け、栄養の吸収をよくします
またラクボン菌の発育を促進させます
ビオチン(ビタミンH)
ラクボン菌の発育を促進します

 


皆さんは、整腸剤を飲んで「便秘が解消した」とか「下痢がおさまった」という経験はあるでしょうか?
医薬品の中には「便秘薬」「止瀉薬(下痢止め)」と分類された服用薬があります。
ビオフェルミン製薬が販売している薬には、整腸成分を配合した便秘薬・止瀉薬があります。
整腸薬がもたらす効果というのは、これは私が持っているイメージですが、
 
整腸薬を服用する
→ 善玉菌・善玉のえさになる
→ 善玉菌が活性・増加する(しやすくなる)
→ 腸内環境のバランスが良くなる 
→ 便通でのトラブルが起きにくくなる可能性が上昇する 
→ 結果、腸内環境がいいので便秘・下痢が起きにくくなる
 
という考え方が根底にあるから、効能効果として「便秘・軟便」というものが認められていると考えます。
 
これだけで改善しないなら「便秘薬(止瀉薬)を飲んでね」という事になると思うのですが、
 
「予防の観点では服用する事で効果が得られやすいものだが、あくまでも予防であり、今現在辛い便秘に対して効果を得られるものではない」
 
と考えますし、皆さんも実感しているのではないでしょうか?
 
そして予防というのも結構曖昧です。
腸内環境が食べた物でガラリと変わるのであれば、薬をちょっと(2~3日とか)服用しただけでガラリと変わった環境を劇的に変える事など出来ないと考えます。(長期の服用が必要ではないかという事です)
なおかつ「腸まで生きたまま届く」という表現をしているものもあるのですが、どれくらいの成分や数が「生きたまま」送り届ける事が出来るのでしょうか?
生きたまま(「活きたまま」と表現している所もあります)届いたとしても定着しなければ意味がないですし、僅かであれば他のものと差別化など出来る訳がありません。
 
私自身は、整腸剤とビタミン剤は同じようなものとして捉えています。
治療というよりは、予防というような位置付けです。(凄く誤解を与えやすい表現ですが、私の中ではこのような位置付けです)
 
で、ここまでが医薬品の話です。
次に普通の食品であり、乳酸菌を多く含む事で有名な「ヨーグルト」の話をしたいと思います。
 
医薬品というように認可がされるためには、ほとんどの方に効果が得られるという事が承認されているから医薬品として販売をする事が出来ます。
健康食品がいくら健康に良いと言われていても、「医薬品」という表示を得る事は出来ないですし、そのレベルにあったとしても、認められるためには研究費用といったお金がかかったりもします。
 
で、健康食品は「良いと言われる成分を凝縮したもの」と私は考えているのですが、それよりも濃度が低い食品である「ヨーグルト」が
「本当に整腸作用の改善につながり、便秘や軟便の予防・改善に直接作用するのでしょうか?」
という事です。
 
医薬品である「新ビオフェルミンS錠」に含まれる成分は1日分で54㎎です。
それで効果を実感出来れば良いのですが、成分の特性上、なかなか実感出来ない場合がほとんどです。
ヨーグルト自体はどうかと言うと、厚労省のページでもそうなんですが、

乳酸菌は腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑え、腸内菌のバランスをとる役割を果たしています。そして便通の改善だけではなく、コレステロールの低下や免疫力を高めがんを予防するなど、さまざまな働きがあると言われています。最近ではピロリ菌を排除するなど、特徴のある機能を持つ乳酸菌も研究されています。

 

このような有益な事に繋がりやすくなるから食べようとアピールしています。
 
腸内菌のバランスをとる役割を果たす = 便通改善
 
という書き方であり、どこにも「便秘に効果がある」とは表記出来ないのはわかるのですが、「便秘」という言葉はこの中にはありません。
下痢もガスも改善するという直接的な言葉もないです。
あくまでも「バランスをとる」「免疫力を高める」という言葉があるように、こういった効能は得られやすいのではないかと考えています。
 
ヨーグルトを食べる事でのメリットを挙げているデータもあったりするので、食べても意味がないという話をするつもりは無いです。
 
ただ、ヨーグルトを食べると便通が良くなる・実感出来るというレベルまでには、なかなかいかないのではないかとも考えています。
 
 外来の菌は簡単には腸に定着できません。もちろん一時的に腸内フローラのバランスを変えることはできるかもしれませんし、生きて腸に届き発酵を促すことでよい効果を発揮する場合には、生きて腸に届かないと効果は得られませんが、腸に届くけれど何もしないで出てくる、という菌もいるでしょう
 

style.nikkei.com

 という見方をしている方もいらっしゃいます。
 
皆さんはヨーグルトを毎日食べて、健康を実感出来ているでしょうか??
健康だと言われるものを食べているから「健康になっているという気分・満足感」を得ている人は多いといますが、どうでしょうか??
 
花粉症の時期が近づくと「ヨーグルトを食べよう」という動きが生まれるのですが、私が知る情報では即効性はなく、半年以上前から食べ続けないと効果を実感出来ないという話を商売をしていた頃に客人に話たりしていました。
 
食べてのフラシーボ効果は得られると思うのですが、花粉症で言うと昨年比という事での変化となります。
たまたまその時期とタイミングでは花粉量が多い事もあれば少ない時もありますし、単純な比較は「個人がどのように感じるか?」という部分が大きいと思われるので、難しいと思います。
 
何もしないよりはいいとは思いますが・・・
 
 
今回はここまで。
 
次でまとめられるかな?

排便を毎日しないといけないのは義務なのか?

前回からの続きです。
前回最後の方で便秘に関してのウィキペディアを引用しました。
 
便秘の「定義」部分は非常にあいまいな部分があります。
一応の基準として「3日以上排便がない」とか「排便困難・残便感がある」というキーワードが出てきているのですが、逆に言うと
「3日以上排便がなくても膨満感や残便感等といった違和感や不快感が無ければ便秘ではない」
という事だと考えます。
出ないのに、その気配も無いのに「毎日トイレに行く」と指導・アプローチするのは違和感しかないですが、それが理由の一つでもあります。
 
そもそも「健康なうんち」って何でしょうかね?
色んなサイトで「理想のうんち」とか「良いうんち」とかいう話がされています。
そして、排便回数も
 

1日3回から1週3回程度の回数なら正常範囲内で、1日1~2回です。

 

というような案内もされているのですが、上記サイトではこれが「正常」範囲内としています。
前回までに触れたように、食べた物の結果が「うんち」になるだけです。
「毎日1回山吹色でバナナ状で水に浮いたり沈んだりするうんちを出す」
が目的ではないからです。
あと便秘の紹介で「腸内に長期間溜まった状態」という言葉が良く使われると思います。

女性には「3日以上排便がなければ便秘と考える」人が多いのですが、これは勘違いです。良好な腸内環境であれば、排便は1日1回。食べたものの消化・排便までの時間は24時間が目安ですから。

 

このサイトでは「3日以上なんてとんでもない。1日に1回を目指すべき」と主張しています。
文頭で「腸内に長期間溜まった状態」が便秘としていたのではないのでしょうか?
それは置いておいて、この「長期間」という言葉が結構色んな所で曖昧なんです。
長期間という言葉があるなら「短期」「中期」とか「平均」という範囲の期間があるはずです。
色んなサイトで紹介されている「長期間」とは、何日以上なのでしょうか?
私は「登録販売者」でもあり、服薬指導で「薬の長期連用は良くない」と紹介する事はあります。
私は長期間というと1カ月以上とか1カ月を目安・ベースに話をします。
商品ごとで「長期」に該当する期間は異なりますが、一般的には2週間~1ヵ月程度です。似たような注意書きに「5、6回使用しても改善しない場合は相談すること」がありますが、使用した時に症状が改善する場合でも2週間~1ヵ月を超えて続けてはいけません。
これは服薬の話なので、これくらいを基準にしています。
鎮痛薬を一箱が4~5日分しかないのに一箱飲みきった事に対して「長期にわたっての使用は・・・」
という話はしないです。
便秘薬で1カ月分とか錠数があり、それを毎回のように使っていたら長期連用と判断し医者の診断を勧めたりします。
「腸内に長期間溜まった状態」とは、上記の引用だと「3日以上排便が無い」が長期のような印象を受けますね。(私の思い込みかもしれませんが)
ただ「IBSで便秘型の人は2週間とか1カ月とかでない」という話も聞きます。
このような人に対してはどのようなアプローチをとるのでしょうか?
 
それともう一つ気になる事があります。
腸内に留まり続けると「腐敗して毒素を出すんです」と話をする所も多く散見されますが、定義も曖昧ですし、どのくらいから腐敗であったり毒素を出すようになったりというのも記載されてないのにお気付きでしょうか?
腐敗であったり毒素をだすというのなら必ず化学変化(反応?)が行われるという段階(プロセス)があるはずです。
そしてどの状態を「腐敗」としたり何を「毒素」とするのかをハッキリさせないとふわっとしたイメージしか与える事が出来ません。
ほんのわずかの「毒素」でも発生したら「体に悪影響をあたえるんだ~」と騒ぎ立てるのでしょうか?
 
私は「腐敗」を身体に悪影響を与える細菌が発生して身体に下痢症状を引き起こすような「食中毒」のようなイメージを持っていたのですが、そうではなく「臭いがくさい」という状態が腐敗としている所が多いです。
それならそれでいいのですが、どれくらいの臭いレベルになったら「腐敗」とするのでしょうか?
 
まさか小腸と大腸のつなぎ目部分を「回盲口」というのですが、それを通過した瞬間から腐敗(排便後の臭いと同等レベルの臭いを発している)が起きているとは考えにくいと思います。
ちょっとでも臭いがついたら「腐敗している」とするわけでもないとは思っているのですが。
 
他にも大腸内の細菌が云々という事にもなると思うのですが、どれくらいの時間をかけて、どれくらいの腸内細菌の割合であったらどの色になるという定義がハッキリしないです。
腸内環境が良いとする状態の人が一日肉のみをモリモリ食べたら、一気に悪玉菌がその瞬間だけ優位に立つのでしょうか?
そんな訳が無いと考えます。
少しずつ善玉菌より悪玉菌の増加割合が増えていって・・という事になると思います。
悪玉菌が増えるまでに善玉菌が増えるような食事をすれば健康な便を排出する事が出来ないのでしょうか?
 
あと善玉菌に栄養を与えるという話をしているのですが、どれくらいの量の野菜や発酵食品という感じのものを食べたらどれくらい増えるのでしょうか?
色々な検証結果を見ると、少しずつ変化をしてるように見えるのですが、だいたい何を食べているかとか、毎日の数字の変化という追跡調査・詳細なデータの紹介がないんですよね。
本当にそのような傾向の食事をしているのかも気にはなります。
テレビとかでも平気でうそをつきますからね。
 
可能性の話かもしれませんが、食べた物によって善玉や悪玉の優位性が一気に瞬間的に変わるかもしれないですね。
日和見菌がたんぱく質を多く食べていると悪玉菌の手助けをするために一気に変化するかもしれないですし、無くなったら少しずつ戻るかもしれないですし。
逆に乳酸菌とか食物繊維が大量に入ってくると対応するために日和見菌が一気に善玉に変わるかもしれないですし。
あくまでも可能性ですが、この考え方は私にしっくりくるので結構好きです。
そこは変化の過程をしらないし、研究機関の人間ではないので分かりませんが。
 
最後にビフィズス菌を摂ったからといって便秘解消・改善に繋がるのか?という部分もあります。
その話を次回はしたいと思います。

トイレの頻度や安定したリズムが健康の条件になるのか?

色々なサイトを見るのですが、便秘が起因での不健康を煽る所がよくあります。
便秘により「毒素(?)」が溜まって大腸がんのリスクが高まったり高血圧、肝臓病などの生活習慣病を誘引したりするとか紹介されていますし、「解消のためにぜひ我が社の乳酸菌を摂りましょう」とか販売につなげるようなサイトもあります。
 
厚労省のサイトの中でも、
 

弛緩性便秘の予防や治療には、規則正しい日常生活・食事・排便・適度な運動を心がけましょう。
(中略)
これらのポイントに留意するとともに、水分を十分に補給しましょう。特に朝食を欠食しないようにして規則正しい食生活を心がけましょう。それから薬物に頼らず、栄養食事療法・運動療法を根気強く続けて自然な排便リズムを回復することが理想的なので、朝食後など決まった時間での排便を、たとえ便意がなくても毎日続けて習慣化させましょう。

 

安易に薬に頼らない方がいいという話をしていますが、紹介している内容が便秘改善に繋がらないから薬に頼るんじゃないのとツッコミを入れたくもなるのですが、それは置いておきましょう。
 
で、上記の引用先にもあるように「自然な排便リズム」が大事としているにもかかわらず、文章の後半では「決まった時間での排便習慣をえるために毎日「便意が無くても」続ける」としています。
この文章から「色んな習慣や生活リズムがあるけれど毎日排便するのが理想だし、それが一番だよね」という風にしたいのかなと感じてしまいます。
 
排便リズムって食事内容によって人それぞれのものになるんじゃないですかね?
 
別のサイトでもありますが、
 

朝食をしっかり食べましょう
朝食は、ただ単に1日3食のうちの1食ということだけではありません。体の中の老廃物や有害無益な物質を体外に排出させるという大変重要な役割を持っています。朝食後に便意を催すことが多いと思いますが、この機を逃がさないことが肝心です。

 

という感じで「便秘の予防としての」朝食を推奨を推奨しているのですが、朝食が関係するのかどうかは、その人の生活習慣に大きく影響すると考えます。
人間に限らず、生物って食べる物や時間帯によって排便の内容は当然変わります。
私は朝食を摂ろうが摂るまいが便意が生まれる事もあれば生まれない事もあります。
そして朝食の時間も一定ではありません。
例えば朝7時に起きてから昼過ぎまで食事を摂らずにコーヒーや水だけで過ごす事もありますし、9時前にはお腹が空いて食事をする事もあります。
それでも毎日出る時もあれば、2~3日出ない時もあります。
食べる物や生活リズムが毎日同じ訳ではありません。
生活リズムは安定しやすいかもしれませんが、食べる物は毎日異なる場合がほとんどだと思います。
それなのに、毎日「便意が無くてもトイレに入れ」というのはちょっとおかしな考えだと、私は子供のころから思ってました。
まぁ、便秘には悩まされていましたが(笑)
 
毎日のリズムを作るためにも「朝食を摂る」という項目はよく見るのですが、ただ朝起きてから排便の衝動に駆られるタイミングが朝食の時間に近いタイミングであるという事ではないかと考えます。
物を食べてすぐにその物が排便されるわけではないですから。
食べ物を食べて消化されるのに10時間~と言われているデータを参照にすると、前日の夕食や昼食のもの(朝食やその前日の夕食が含まれている場合もあると考えられる)が朝の時間帯の排便となりやすくなる訳です。
 
朝食関係ないじゃん!と考えています。
 
あと便秘から生まれる症状としては、前述しましたが、生活習慣病やがんの誘因となる他に有名なのが、お腹が張ったり「肌荒れや吹き出物が出来やすい」というのがあります。
お腹の張りは排便したいものがどんどんたまればそらそうなるよと思いますが、
「肌荒れ・吹き出物というのは便秘だから肌にも悪影響を与えて発生するのか?」
それとも
「便秘になりやすい状況だから肌荒れ・吹き出物が発生するのか?」
 
私は後者だと考えています。
 
肌荒れ・吹き出物の原因としては、外的な環境の変化であったり老廃物が溜まったりして体の外に出せない時の炎症であったり肌状態が悪くなる事で起きやすくなります。
 
そもそもですが、肌環境というのは「水分(保水)と油分(保湿)」のバランスが影響します。
水だけを与えても揮発して返って乾燥を促す事になりますし、油だけを与えてもカピカピになり水をはじいてしまいます。
化粧品でも化粧水・乳液・クリームと種類があります。
風呂上がりの状態からまずは化粧水で水分を与えます。
次に、水と油の混合である乳液で化粧水を肌に馴染ませるように働きます。
最後にクリームで水分蒸発を防ぎ、皮脂膜の代わりのような働きをし、バリア機能も果たします。
私はこんな感じのイメージで薬店勤務時代に身につけて販売してました。
ちょっと化粧品のニュアンスが違ったら申し訳ないです。
 
このように水分のバランスが乱れても油分のバランスが乱れても肌に悪影響を与えます。
以前、便秘改善には「脂質とマグネシウム」という話をしましたが、食事に関してで「肌荒れが起きやすい」要因で有名なものがあります。
 
カロリー制限ダイエットをした時に起きうるものです。
 
「ダイエットをすると肌荒れしたり、髪がパサパサしたりするよね~」という話は、職業柄よく耳にします。
徹底して脂質摂取を避ける事でカロリー低下につながるので、ダイエットの主流となっていた(なっている?)方法論だからです。
脂質が不足すると、脳や臓器のような生命維持に必要な部分への脂質供給優先されるため、身体の隅々に行き渡らせる事が出来なくなり、肌荒れや髪質低下につながりやすくなります。
身体に脂質が十分以上にあると、肌・爪・髪といった部分にも行き届くため、潤いや艶や肌トラブル改善につながるし、当然便秘改善にも繋がります。
 
少し言い過ぎかもしれませんが、「便秘が肌荒れを誘発する」という主張は何が原因か?というものを入れ替えて、自身の理論を主張するための道具に使っているように見えてしまいます。
ひょっとしたら私の主張もそれに該当していると感じる人がいるかもしれませんが・・・。
その時は指摘をいただけると嬉しいです。
 
話が逸れたかな?
ちなみに便秘の定義としては
 

3日以上の排便間隔と残便感を基準とし「排便の頻度が週2回以下で、便が硬く、排便困難、残便感がある状態」や「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」と考える専門家もある。一方、本人に自覚症状がなくても腹部X線画像診断により便の滞留を認めた場合は便秘と診断される事もある。

 

という事のようです。
次回は「長時間滞留すると酸化や腐敗がすすむ」というが、その「長期間ってどれくらいだよ」という時間についての考察をしたいと思います。
 

便が黒くなる理由として見過ごされている部分の続き

前回は便が黒くなるものとして考えられる要素として「鉄分」があるのではないか?という話をしました。
で、次は腸管内の通過スピードについてです。
 
私のブログの中でも以前から取り上げていますが、これは食物繊維が影響すると考えられます。
食物繊維を取り入れると便秘改善につながるという話は良くされていますが、私はそう考えていません。
便秘を改善するのは「脂質」であり「マグネシウム」が大きな影響を与えると考えていますし、色んな人に推奨して、結果に繋がっています。
医薬品でも「食物繊維を主成分とした便秘薬はない」事からも理解しやすいと思います。
 
では、なぜ食物繊維が便秘予防や改善につながるとしているかと言うと、
ヒトが消化しきれない食物繊維が食べかすとなり、その量が増えるので便の総量が増えて便意が起きやすくなる
という事実があるからだと感じます。
食べかすが増えれば、それが刺激となり便意に繋がりなっていきやすくもなりますからね。
突然ですが、皆さんが「消化に良い食べ物」としてイメージするのはどんな食べ物でしょうか?
 
多くは「お粥」とか「軟らかく煮た野菜」とかをイメージすると思うのですが、私は肉・魚といったたんぱく質と脂質です。
 

食べた物が腸内に長時間滞在すると、酸化や腐敗が進み便の色が濃くなります。
さらに、腸内に長くとどまっている間に水分が余分に吸収されると、「濃い褐色で、かつ硬い便が出る」という状態になるのです。
また、黄土色や茶褐色といった便の色は、肝臓で生成される「胆汁(たんじゅう)」に含まれる「ビリルビン」という色素がもとになっています。
肝臓で生成された胆汁は胆嚢(たんのう)に一時的に蓄えられ、食事をすると胆嚢から排出される仕組みになっていますが、肉食中心の食生活になると肉を消化するためにたくさんの胆汁が必要となり、その結果、ビリルビンの量も増えて便の色が濃くなるのです。
肉食中心の食生活は、消化に時間がかかる・腸内で酸化や腐敗しやすい・消化するために多くの胆汁を必要とするという点で、便の色を濃くする条件がそろっているのです。

 

何度も登場している引用元はこんな感じで紹介しているのですが、色々不可思議な部分があります。
 
肉食中心だと消化のために胆汁を比較的多く必要というのは当然となるのですが、胆汁が作用する部分は「脂質」です。
脂質とくっついて乳化させ消化をしやすくするような働きをしていきます。
肉にも脂質の多いものや少ないものもあるため、肉(たんぱく質)が影響を与えるというよりも「脂質の量」が影響を与えるという事になるはずです。
次にその胆汁ですが、1日に約600ml分泌されているようですが、十二指腸部分で分泌された胆汁はほとんど(90%程度)が小腸内(回腸?)で再吸収されます。
続いて排便回数・頻度についてです。
 

肉類中心の食事でおならのくさい人は、便秘にもなりやすい。世界中の人の腸内細菌を調べている理化学研究所の辨野義己・特別招聘研究員によると、肉類をよく食べる欧米人は3~4日に1度、少なくてくさい便をする人が多かったという。

 

他のサイトでこんな一文がありました。
肉類中心の食事をすると排便の頻度が少ないとの事です。
 
当然だと考えます。
肉類(たんぱく質や脂質)の割合が多くなると他の穀類や野菜(炭水化物)といった摂取割合が減少しやすくなるので、食べ物のカスが生まれなくなる(生まれにくくなる)からです。
 
肉や脂質に「食物繊維(セルロース)のような」消化出来ない部分はないです。
ほとんどが消化されるため食物繊維のようなカスが生まれにくくなり、便の総量が少なくなります。
そしたら便意も起きにくくなるのでトイレの回数も少ないでしょうね。
私自身も1週間レバーと脂のみというような食生活をした事があるのですが、排便はありませんでした。
その後野菜食べたら一気に排出されましたね。
 
肉を食べるとその中に必須アミノ酸として「含硫アミノ酸」が存在しています。
メチオニンシステイン・ホモシステインがそれに該当するのですが、そういった成分を含んだ肉を多く食べたら、そら硫黄成分が蓄積されるので臭くなるよね。という話です。
 
その臭くなる当然の生理作用を「腐敗」としているのであれば問題です。
 
臭くない排便をする事が目的であれば、そういった硫黄成分を含む食べ物を避ければ良いと思うのですが、含硫アミノ酸は骨・軟骨・皮膚・爪・髪に必要なものでもあるため、見た目や骨に影響を与えやすくなってしまいます。
 

食品では肉類(特にレバー)、魚類、鶏卵、野菜ではにんにく、たまねぎ、ブロッコリー芽キャベツなどに含まれる。

 

こういった食品に硫黄成分が含まれているのですが、なぜか肉は悪役のように避けろ避けろと声を荒げる人は多いのですが、ニンニク・玉ねぎ・ブロッコリーを食べるなという人は耳にしません。
 
ニンニクやタマネギを食べて臭くなった便は「腐敗」ではないのでしょうか?
発酵だと言い張るのでしょうか?
 
肉を食べるなという人は魚や卵を食べるなとは言いません。
ひょっとしたら明記してないだけで暗に示しているのかもしれませんが、そこも不思議ですね。
みんなベジタリアンになれとでも言いたいのでしょうか?
 
もう少しだけ続きます。

便が黒くなる理由として見過ごされている部分

前回はちょっと横道にそれた感がしたりしなかったりしますが、引き続き引用元をいじっていきたいと思います。
 
さて、私がこの記事をみて色々な所が気になったのですが、その中の一つに
「栄養が多いと濃い色、逆に足りないと色は薄くなります」
という引用している図説部分の解説があります。
「栄養が多い少ない」の話のようですが、何の栄養なのかについては全く触れてないです。
(出典元がkarada-navi.comとあって辿ったのですが、よく分からない所に飛んでいきました)
 
便の話ですが、構成されている割合は多くが水分で残りが腸内細菌・腸粘膜(細胞)・食べかす等です。
栄養というのは「食べかす部分」での話なのでしょうか?「水分以外の部分全て」での話なのでしょうか?
そして栄養が「足りないと色は薄くなる」とあるのですが、過不足ない栄養を含む便って、一体何でしょうか??
という部分が気になりました。
 
そのキーワードから私がイメージしたのは「食糞」という言葉です。
 
糞便というのは肥料になります。
昔は「肥溜め」という言葉があるように人糞をあつめて熟成する場所がありました。
江戸時代には、一般の人からでも便を集められていて、栄養状態のよい階層(大名クラス)から出された人糞は高値で引き取られたりしていました。
長屋に住んでいた人は共同便所を使っていたので、これで糞便が町にあふれず100万人都市を形成するまでに成長する事が出来た理由の一つです。
中世ヨーロッパでは溜まった糞尿を窓から投げ捨てるような習慣があり、そこからペストのような伝染病が発生し、多くの病死者が生まれたりしました。
糞便を踏まないようにハイヒールが生まれたりしたのですが、それはまた別の話ですね。
話を戻して食糞に触れます。
犬が自分自身の糞を食べる事があります。
栄養補給目的でなく空腹・ストレス・玩具感覚らしいのですが、ただ病気リスクも上がるためしないように躾をする必要があります。
ただウサギのような一部の動物に関しては食糞を行なう事で必要な栄養素を得る事が出来るため、他の動物と同じように食糞をやめさせるのは虐待行為に繋がるようです。
 
当然ですが、人間には食糞習慣は一部を除いてないです。
細菌感染や寄生虫寄生リスクが上昇するし、肥溜めも肥料化するのにコストがかかるし手軽に化学肥料を入手できるため、日本でほとんど見られなくなりました。
で、あらためて確認したいのですが、何の栄養が多いと濃い色になるんでしょうか??
 
私が思い当たるのが「鉄分」です。
 
「鉄分」の吸収率は悪いです。

食事中にはヘム鉄と非ヘム鉄とが含まれています。ヘム鉄は肉や魚に多く含まれ、非ヘム鉄は穀類、緑黄色
野菜、海草に多く含まれています。ヘム鉄の吸収率が 15~25%であるのに対し、非ヘム鉄の吸収率は 2~5%と
吸収が不良です。

 

例えば豚レバーには100gあたり13.0mgの鉄が含まれているのですが、吸収率は1.95~3.25㎎程度で残り10㎎程度は糞便と一緒に体外に排出される事になります。
野菜だと小松菜が含有量の上位に位置するのですが、100gあたり2.1㎎の鉄が含まれますが、0.042~0.105㎎程度しか吸収されず、残りは同様に糞便と排出されます。
 
鉄分が多ければ多いほど便の色が黒くなるのは、引用先にもあるように事実です。
逆に言えば、鉄分が多いものを食べなければ色が薄くなりやすくなるので、明るい色である山吹色のような色に繋がるのではないかと考える訳です。
「栄養」って、これの事ですかね??
 
そして、もう一つは腸管内の通過スピードです。
それについては長くなったので、次回にします。

腐敗とはいうものの有害な面ばかりではない

前回の続きです。
腐敗には色々な意味があり「悪臭が強くなる=腐敗」という側面があるという話をしました。
私自身は「腐敗=有毒物質発生」というイメージを持っていたので、これまでのブログでもその根拠を基に話をしていましたが新しい気付きとなりました。
ただ「悪臭=腐敗」という意味があり、それをベースに肉を避けようとか悪玉菌を減らして善玉菌を増やそうというアピールをしている所が多いのですが、「悪臭=健康に害を与える」という方程式が成り立たない場合もあります。
 
食品が微生物の働きによって次第に味やにおい、テクスチャー、外観などが変化していく現象はあるときは腐敗と呼ばれ、あるときは発酵と呼ばれる。いずれも食品がおかれた環境や食品成分に適した微生物が増殖して食品成分を分解することで生じる現象である。
発酵は、ヨーグルトや酒のように、糖類が分解されて乳酸やアルコールなどが生成されるような場合が分かりやすい。一方、魚や肉でみられるように、タンパク質やアミノ酸などの食品成分が分解され、硫化水素アンモニアのような腐敗臭を生成し、最後には食べられなくなってしまう現象は腐敗と呼ばれる。
 しかし、タンパク質やアミノ酸が分解される場合が腐敗で、糖類が分解される場合が発酵かというと、そうではない。腐敗はタンパク質を多く含む食品で顕著であるが、それだけでなく、米飯や野菜、果実類などでもふつうにみられる。また原料が同じでも、蒸した大豆に枯草菌を生やして納豆が作られる場合には発酵とよばれるが、煮豆を放っておいて枯草菌が生え、ネトやアンモニア臭がしたときは腐敗と呼ばれる。
 また、代謝産物の違いで腐敗と発酵が区別されるのかというとそういうわけでもない。牛乳に乳酸が蓄積して凝固したものはある時は腐敗、ある時は発酵と呼ばれる。

 

そして後半では

腐敗と発酵の区別は、食品や微生物の種類、生成物の違いによるのではなく、人の価値観に基づいて、微生物作用のうち人間生活に有用な場合を発酵、有害な場合を腐敗と呼んでいるのである。したがって、臭いの強いくさややふなずしなども、微生物の有用性が認められるのであれば発酵食品と呼ぶことができる。納豆はそれが好きな人にとっては発酵食品であるが、嫌いな外国人にとっては腐敗品に過ぎないということになる。

 

腐敗は食品に微生物が増殖した結果、食品本来の色や味、香りなどが損なわれ食べられなくなる現象で、微生物の種類がとくに限定されるわけではない。
という話をしています。
結構腐敗の定義って、いい加減なイメージがありますね。
引用元にもありましたが、臭い食べ物で有名な「くさや」であったり「シュールストレミング」ですが、これは腐敗したものではありません。
あくまでも「発酵」と評されています。
 
腐っているものを食べても即座に食中毒になるわけでもなく、あくまでもその細菌の種類や数が増える事によって身体に悪影響を与えるものとなり得るという事になりますね。
 
前回からも引用してますが、

とくに動物性タンパク質や動物性脂肪を多く含む食事は消化に時間がかかり、腸内の滞在時間が長くなる傾向にあります。
食べ物が腸内に長くとどまることで酸化や腐敗が進み、濃い色の便になります。
(中略)
腸内で酸化・腐敗した物質が多く溜まると悪玉菌が増え、腸内はアルカリ性に傾くのです。

 

このように記載があるのですが、色んな情報をカットしまくって一気に結論を話しているような文章になっている気がします。
この書き方だと
 
「動物性たんぱく質・動物性脂肪を食べる=悪玉菌が増える=アルカリ性に傾く=腐敗(臭いが強い)」
 
という印象を受けます。
逆に言えば「動物性たんぱく質・動物性脂肪を食べない=消化によい=腸内滞在時間が少ない=腐敗が進みにくい(臭いが少ない)=理想的な便が出やすくなる!」という感じになりそうですね。
 
植物性たんぱく質ばかり食べていたら腸内は酸性に傾き、善玉菌が増えるか?というと、そうでもないです。
あるテレビ番組内の実験なので信憑性は薄いかもしれませんが、毎日のように米5合とふりかけのみを食べている人がいたとの事で、その人の腸内の善玉菌を調べたら「ゼロ」だったと言われたそうです。(ゼロに近い数字なのをゼロと脚色したのかもしれません)
 
で、その善玉菌・悪玉菌と日和見菌の割合なのですが、理想とされるバランスも特に定義づけされてないようです。
多くの場面では
 

腸内細菌の比率は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」のバランスが理想といわれています。善玉菌が2割存在している腸は、悪玉菌の働きが抑制されます。とはいえ、善玉菌と悪玉菌を合わせても3割ほどで、残りの7割はどちらの味方につこうか常に様子をうかがっている日和見菌です。この日和見菌が悪玉菌に加勢しないように、善玉菌の量を一定に保ち、悪玉菌の勢力を抑える必要があります。

 

という感じが多く、中には日和見菌を除外し、善玉菌と悪玉菌のみの比率を出している所もあります。
 

内環境が良い状態とは善玉菌の比率が高い状態で、悪い状態とは悪玉菌の比率が高い状態です。理想的な比率は善玉菌と悪玉菌の比率が7:3と言われています。

 

ですが中には
 

腸内の菌の割合は、健康な人で「善玉菌:土壌菌:悪玉菌=1:8:1」程度です。ある人が実験で、善玉菌だけを増やそうと善玉菌の一つである乳酸菌をたくさん摂りました。ところが健康になるどころか、おなかを下してどうしようもなかったのです。善玉菌が増えるばかりではダメで、腸内細菌のバランスが保たれていることが大事なのです」

 

という話をしている所もあります。
善玉菌が少ないとダメ
善玉菌が多すぎてもダメ
と主張している所も多く、ここに私は矛盾を感じます。
 
このような話を聞くと思い出すのが、「食物繊維」です。
食物繊維を摂らないと便秘になる
食物繊維を摂り過ぎても便秘になる
という表現をしているサイトもいくつもあります。
(私は便秘と食物繊維は大きく影響を与え合うとは考えていません)
 
こういう話の流れの時に感じるのは健康食品の話の時でもしたと思うのですが、
「情報提供者が自己弁護を行なう時に使われるもの。実践して何か悪影響や結果が出ない時は、あなたのやり方や生活リズムに何らかの悪影響を与えるものがあり、悪いのはあなただ」
という主張が情報提供者にはしやすくなる環境があります。
他の人は結果が出ているのにあなたに出ないという事は、継続期間が短いからかあなたの生活環境が悪い。我々は何も悪くないという主張ですね。
 
これは宗教と同じです。
 
信仰心が足りないから、もっとお布施を増やせとか勧誘をしろとか修行しろとか〇〇をしなさいという感じで、ずっと自身を捧げる(縛る?制限する??)ようなやり方があるのですが、これと似ている気がしてなりません。
本当なのかな?と思ってしまいます。
 
調べて見つけたので、下部を追記しておきます。

腸内フローラのバランスが乱れて悪玉菌が増えてくると、異常発酵によりガスが発生します。
根菜やイモ類、豆類などの食物繊維を多く含む食べ物や発酵食品を多くとると、ガスが発生しやすくなります。

 

悪玉菌は、脂がのったお肉やクリームたっぷりのケーキなどの高タンパク、高脂肪の食事が大好き!
また、腸の掃除をしてくれる大切な成分「食物繊維」も過剰に摂取しすぎると消化しにくくなり、悪玉菌のエサとなります。

 

どっちなんだよ!!どうすればいいんだよ!!とツッコミを入れたくなります。
 
大きく横道にそれてきましたので、ここまでにしておきます。
次回はちゃんと黒い色の話をする予定ですので、よろしくお願いします。

便は腐敗するのか?

前回からの続きです。

人が食べ物を飲食した後、便として排出するまでに24~72時間かかりますが、そのうち大腸を通過するのに10時間ほど要すると言われています。
 
とくに動物性タンパク質や動物性脂肪を多く含む食事は消化に時間がかかり、腸内の滞在時間が長くなる傾向にあります。
 
食べ物が腸内に長くとどまることで酸化や腐敗が進み、濃い色の便になります。

 

という話がよく引用されています。
私が良く分からないのが「腐敗が進む」という状態です。
どのような状態が「腐敗が進んだ状態」なのでしょうか?
後段でも

腸内が善玉菌優勢の弱酸性の状態であれば、健康的な黄色っぽい便になります。
 
反対に、悪玉菌優勢のアルカリ性の状態であれば、黒ずんだ濃い色の便になります。
 
「食べ物が腸内に長くとどまると濃い色の便になる」というところでも触れましたが、腸内で酸化・腐敗した物質が多く溜まると悪玉菌が増え、腸内はアルカリ性に傾くのです。

 

という感じでアルカリ性状態だと黒色の便になるとしています。
 
ここで私が着目するポイントは、
①「長時間滞留しているから濃い色の便になる」のか?
②「酸化するから濃い色の便になる」のか?
③「腐敗するから濃い色の便になる」のか?
④「腸内がアルカリ性に傾くと濃い色の便になる」のか?
という事がひっくるめて書かれているので、紐解いていかないと理解が進まないと思う訳です。
 
①と②の話は前回お話しした通りで、滞留時間が経過すればするほど空気(気体?)に触れる時間が長くなるため、酸化しやすくなると考えます。
この2つの関連性は高いものだと考えます。
 
で、今回は③に関してなのですが・・・。
私は以前にも投稿していたのですが、
「そもそも体内でモノが腐ったら便秘どころの話でなくなるんじゃね?」
と思う訳なんです。
このように主張する方々は「どういう便の状態が腐敗しているのか?」という定義を示しません。
以前はマクロビ関係の記事を書いている時にこのような話をしてきましたし、最近では便に関する「臭い」は硫黄が関連しているという話もしてきました。
 
臭いが尺度であれば、硫黄成分を多く含む動物性たんぱく質であったりニンニク・玉ねぎを多く食べれば臭いは強くなりやすくなっていきます。
以前にも記載しましたが、仮に「腐敗したもの」を食べたとします。
そうすると食中毒となり身体から即時に排出する必要があるため「嘔吐」「下痢」の症状が出ます。
この時に「下痢止め」の医薬品を摂取すると、身体にとって良くないものを体内に留める事に繋がりやすいため、避けないといけない対処法となります。
 
話を戻します。
 
私は腐敗と聞くと「体に有害なもの」というイメージが一番に来るのですが、実際は腐敗という言葉にはいくつか意味があります。
 

腐敗(ふはい)とは、有機物が微生物の作用によって変質(不完全分解)する現象をいう。腐敗には、それにより味の劣化や不快臭、有毒物質が生じる場合(狭義の腐敗)と、有用または無害な場合とがある。また、「精神が堕落し、悪徳がはびこること」を意味することもある。

 

ふはい【腐敗 putrefaction】
食品,生物の遺骸,分泌物,排出物などの有機物が,微生物の作用によって分解して変質し,悪臭などを生成する現象をいう。腐敗が起こると,多くの場合に酸素の供給が不十分な状態で,微生物による代謝が発酵的な型式によって進行するため,種々の不完全分解物が生成する。とくにタンパク質からは各種のアミン,低級脂肪酸,メルカプタン,硫化水素インドールスカトールアンモニアなど,悪臭の原因となる多くの物質が生成するので,一般に腐敗の主要基質とみなされるが,炭水化物,糖からも酪酸,プロピオン酸,アセトイン,ジアセチルなど,脂質からも各種の低級脂肪酸やカルボニル化合物が生成して悪臭の原因となる。

 

こんな感じで定義があります。
 
色々な場面があると思いますが、共通しているのは「不快臭が生じる」という事でしょうか?
ちょっと長くなってきたので次回に。
 
もう少し「腐敗」について掘り下げていきます。

便は酸化するのか?

前回の続きです。
引き続きこちらのサイトをベースに話をしていきたいと思います。
 
前回は普段見慣れない色の便の方に着目しましたが、今回は日常目にする事がほとんどであろうこのサイトでいう「黄土色」「茶褐色」「濃い褐色」に触れていきます。
 
まず、便の色についてです。
 
引用サイトでも図解してたり
 

食べ物が腸内に長くとどまることで酸化や腐敗が進み、濃い色の便になります。

 

とあるように、滞留時間が長くなると水分吸収が進むので便は硬くなっていきます。
それは皆さんも実感出来ている部分だと思いますが、この文には2つの要素が含まれています。
 
①食べ物が腸内に長くとどまると濃い色の便になる
②酸化や腐敗が進むと濃い色の便になる
 
まず①については皆さんも経験があると思いますし、引用サイトでも紹介されています。
私も経験上の話ですが、下痢になったり便秘になったりするのですが、水のような便が出る時は色が薄く(白っぽく)、便秘の時に出した便の色は暗い焦げ茶色のような色をしています。
逆に便秘の時に出した便の色で薄かった事は無いと思います。(下痢便の時は茶色い時も白に近かったりする時もあったと思います)
 
少し細かい部分に触れますが、大腸の通過時間についてです。
図説では非常に速いとして「約10時間」で水様便とあるのですが、水様便は下痢の状態であったり近いものであると考えます。
 
理想的とされるバナナ状の便の水分量は70%~80%ですが、これが80%~90%になると「軟便」、水分量が90%を超えると水様便となり「下痢便」の状態になります。
(中略)
腸の「ぜん動運動」が過剰になった場合、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われません。そのため、液状の糞便となり下痢便や軟便になります。
また、腸から体内への水分吸収が不十分な時や、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり下痢便や軟便になります。

 

色々なサイトを見ても、大腸の長さは約1.5mとしている所が多く、1.5~2.0mの範囲内がほとんどです。
本当に10時間もかかるのかな?と感じてしまいます。
大腸の長さを1.5mとして考えると150cmで、それを10時間かけてという事であれば、1時間あたり15㎝進む事になります。
排便の時に噴き出すように出てくる水便が、時速15㎝しか大腸内を移動しないのでしょうか?
という所が気になります。(これは経験則での所感です)
 
話を戻します。
問題なのが②です。
 
「酸化や腐敗が進むと」と軽く記載しているのですが、本当に酸化・腐敗が進行して黒くなっているのでしょうか?
色んなサイトでも、この「酸化や腐敗」というキーワードが出てきます。
では本当に「酸化や腐敗」が行われているのでしょうか?
 
まず酸化についてです。
 
腸管内も「真空状態」という訳ではないため、空気というか気体は存在していると思います。
前回赤い便の話で消化管内で出血が起きると、肛門に近いほど鮮やかな赤に近い色であり、食道・胃に近いほど黒ずんだ色になるという話をしたのですが、それも酸化したからだと言われていますし、そうだと考えています。
他のサイトでも
 

赤ちゃんの便は、黄色をしていることが多く、この黄色は胆汁色素(ビリルビン)が便中に排出されているためです。この黄色は酸化されると、緑色(ビリベルジン)に変わります。便が腸の中に長くあった場合や腸の中が腸内細菌などによって酸性に傾いている場合、便が空気にさらされた場合など、色素は酸化されやすくなります。

 

便の色・尿の色(べんのいろ・にょうのいろ)では人の便(大便)と尿の色について記述する。健康な人の便・尿は一部の例外を除いて、食物・飲み物の色に関わらず便は黄土色、尿は淡黄色〜黄色の特徴的な色を示す。
健康人の便・尿を特徴的な色に染めている色素は主に古い赤血球が壊されヘモグロビンが代謝されて作られるビリルビンが細菌などの作用によってさらに変化して作られるステルコビリンやウロビリン(ウロクローム)によるものである。また、薬剤や疾患などによって便・尿の色が左右される事もある。

 

前回もほんの少し触れましたが、「ビリルビン」という胆汁色素が本来は黄色をしているという事と、ステルコビリンはヘム鉄を分解したものです。
これらが酸化して緑色であったり黒色(暗褐色?)へと変化したりするので「理想とされている黄土色・茶褐色」に近い色というのは、「酸化が進んでない状態・排便までの時間が比較的短いもの」であると考えられます。
 
「酸化」は行われていると考えます。
 
では「腐敗」はどうでしょうか??
 
長くなってきたので、次回に。

便の色の良し悪しの評価について

皆さん、こんにちは。
今回は「便の色」の話をしたいと思います。
 
以前にも上記リンク先にあるように便秘や排便の話をしていて、結構長いですがよかったら確認いただければと思います。
その中でもうんこの色が食べ物によって変わるという話に触れました。
鉄分が多いと黒くなるし、食物繊維の多い食品を食べると茶色や山吹色になりやすいという事にも触れたのですが、今回は「良い便、悪い便」と評価しているサイトについて、内容に触れていきたいと思います。
 

便の色というのは腸の状態はもちろん、体の健康状態を反映するとても重要なサイン

 

とある様に見た目というのはとても重要であり、同意する部分です。
医者が問診をする時も舌や喉の奥をチェックしたり、瞼を裏返したりというのは皆さんもされる行為だと思います。
そういった所を確認する事で、潜在的な症状の発見に繋がったり関連性がつかめたりもしていくからです。
私も栄養指導の時も必ず定点観測を行ないます。
それが見た目でもあったり数字データでもあったりするのですが、とても重要な行為です。
 
で、便の色が大事という事で、腸内が酸性・アルカリ性という話を取り上げ、黄土色・茶褐色は良いとし、灰色・赤色・黒色・緑色・白色は良くないとしています。
濃い褐色は判定無しです。
灰色は知りませんが、ここでは「胆石や脾臓の病気」のサインであるとしています。
白色は「食道・十二指腸・小腸等からの出血の可能性」としているのですが、出血があるのであれば血液が混じると思うので、赤色・黒色になるのではないかと感じてしまいます。
鮮血のような赤い色が強いほど肛門・大腸と出口に近い所での出血の可能性が考えられやすいです。
そこから遠ざかって小腸や胃であれば、黒い色になりやすくなります。
 

血液は直腸からも排泄されることがあり、黒いタール状の便(黒色便)または鮮紅色の便(血便)として出たり、1日当たりの出血量が小さじ数杯未満であれば正常な便に見えたりします。黒色便は、出血部位が食道、胃、小腸の場合に多くみられます。黒色便の色が黒っぽいのは、出血した血液が数時間、胃酸や酵素、大腸に生息している正常な細菌にさらされたためです。

 

後半書く予定でしたが、胆汁というものがあります。
胆汁は脂質を消化させやすいように乳化させるものですが、胆のうから十二指腸へと送られるのですが、胆汁のビリルビンという成分が細菌で分解されて黄土色へと変わる事になります。
もし、茶色系統への色へ変わらないというのであれば、この胆汁が排便中に含まれない事が考えやすいです。
灰色の時と同じような判断ですが、胆のうが詰まっていたり排出がうまくいかなかったりするのかなと思います。
出血が原因というのは検討はずれのように感じてしまいます。
私は医者ではないので正確な情報ではないかもしれませんけどね。
 
 
 
【追記】2020/02/02
引用サイトを見返していたら、添付画像がコピペミスをしているだけで、文中ではちゃんと内容に沿ったものが解説されてるのに気付きました。
確認不足でした。申し訳ありません。
 
 
 
話を戻していきますが、私が一番気になるのが、この引用元にある黄土色・茶褐色の解説部分です。
 
黄土色・茶褐色
・栄養が多いと濃い色、逆に足りないと色は薄くなります。
とても健康的なうんち・うんこです。
現状を維持して良い快便ライフを過ごしましょう。
 
と、コピペされていました。
 
なぜ、栄養が豊富だと濃い色になるんですかね??
 
ここが一番気になるのですが、その理由は長くなってきたので、次回に続く。

人気が急上昇しているらしいライスミルクについての所感

皆さん、こんにちは。
今回は人気が急上昇しているらしいライスミルクでダイエットが効果的に出来るとの記事を見つけたので、その話をしたいと思います。
投稿はちょうど1年前くらいのものです。


第三のミルク」とも言われるライスミルク。原材料に玄米や白米などが使われとても栄養価が高く、ダイエットでも高い効果効能を期待できます。また、美容効果も素晴らしいと言われており、キレイになりたい女性はぜひ取り入れたい食材でもあります。そこで今回はライスミルクの魅力をご紹介します!

 

効果としては
・便秘改善
代謝アップ
・脂肪がつきにくくなる
という3点をメリットに挙げて、
 

ライスミルクはとても栄養が豊富でダイエットの味方になってくれることでしょう。今まで見たことが無かった方も、この機会にぜひライスミルクを試してみてください。
極度な食事制限をするダイエット方法よりも、ライスミルクを取り入れて無理なく体の中からキレイを目指しましょう!

 

こんな感じのテンプレのような文章で推奨している内容です。
こんな感じで管理栄養士が紹介しているのですが、管理栄養士である私は「そんな効果が得られるようなものなんですか?」と思ってしまいます。
 
そもそも、ライスミルクって何ですかね?
 
私は馴染みがない言葉・商品なのですが、人気が急上昇しているとの事ですが、どの界隈で人気なのでしょうか?
ライスミルク(Rice milk)は、コメから作られる穀物ミルクである。一般には玄米から作られ、玄米ミルクともいう

一般的なライスミルクは米を砕し米粉にしたものを水に浸して濾過をし濾過液に油と塩を加えて製造される。

 

という感じで作られるようなのですが、「とても栄養が豊富」と言えるほど、そんなに栄養価って高いのなか?というイメージしかないです。
 
何回も繰り返しますが、このように「栄養豊富」とアピールする割には「何と比べて」「どれくらいの差があるのか?」という部分に触れてない書き方になってます。
一体何を基準に話を進めているのか?という事をぼかしたまま話を進めているので、信憑性・説得力という部分に関しては低いものだと私は思ってしまいます。
 
流通しているほとんどは外国産のものだったが、2015年くらいから国産のものが販売されつつあるようです。
他のサイトでは
 

お米から作られる植物性の穀類ミルクです。
玄米を中心に食塩・水などを原料としており欧米では
ベジタリアンやアレルギー体質の方に牛乳の代替品として親しまれています。

 

という感じで紹介されていますが、アレルギー体質の方向けはともかく「ベジタリアン向け」という時点でちょっと色眼鏡で見てしまう部分が出てしまいます。
商品特徴としても
 

牛乳や豆乳はタンパク質が豊富であるのに対し、ライスミルクは原料がお米なので
炭水化物が主成分となります。また低カロリー・低脂肪でコレステロールは含みませんので
ヘルシーで胃腸にやさしい飲料となっています。

 

とのように紹介されています。
コレステロールの話はどうでも良いのですが、低カロリーで低脂肪という事で「ヘルシーで胃腸に優しい」とアピールしてますが、だったら牛乳や豆乳はヘルシーではなく胃腸に負担がかかるという事なのでしょうか??
栄養価の違いとしては下記リンク先にありました。
 
牛乳と比較して
 
(牛乳/ライスミルク
カロリー 67/52㎉
たんぱく質 3.3/1.5g
脂質 3.8/0.4g
糖質 4.8/10.1g
カルシウム 110/1㎎
食物繊維 0/0.5g
 
という感じです。
文中でも

牛乳・豆乳と大きく異なる点は、
◆ 脂質はおおよそ1/2量。低脂肪と言えます。
◆ 食物繊維は玄米を使用しているため、牛乳・豆乳よりも豊富。
◆ カルシウムは原料がお米の為、牛乳・豆乳には匹敵せず。

 

という感じの評価がされているし、たんぱく質もダブルスコアだしアミノ酸スコアも当然ライスミルクが低いし(牛乳:玄米=100:68)、食物繊維が0.5gしかないのに食物繊維豊富とするのは無理があるし、メリットが3つあるという割には「代謝アップ」と「脂肪がつきにくくなる」はだいたい同じ事をいってるだけだから実質2つしかメリットを挙げれてないです。
 
もっというと

ライスミルクは低GI値食品でもあります。玄米が原料となるライスミルクは、血糖値の上昇を抑えてくれる効果が期待できると考えられています。

 

という感じで話をしていますが、ウィキペディアの中ではグリセミック指数GI値)は86とかなり高い数字になっています。
精白米88 玄米55 
私自身はGI値については信憑性に疑問点が多いと考えているので参考程度にしかしないのですが、低GIとするなら、数字としてはいくつだから「低GI」としているのでしょうか?(60が境目?)
 
上記の事から、栄養が豊富とも言えないし、ダイエットに良いとしてもご飯(精白米)を少し多めに食べているようなものだし、果たしてこれで「ダイエットの味方」となるのでしょうか?ダイエットの効果を実感出来るのでしょうか?
私は無理だと思いますし、2015年によく分からない雑誌でヒット予想ランキング4位となったそうですが、スーパーでも気軽に買えるようなシェアを掴んでないという事であれば、尻すぼみになってしまったのかなと思います。
 
私が知らないだけかもしれませんが、たいして健康に貢献できるものではないと感じます。
アレルギーで悩んでいる人にとっては、一つの選択肢となるので良いと感じます。
私にとってはあまり魅力を感じない商品だと思いました。
 
以上です。