糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

宿便の解決方法として提示されているもの その2

「梅流し」というものがあるそうです。
 
みうらクリニックの三浦直樹先生によれば、断食後に梅湯を飲む「梅流し」をすると、明らかに通常の便とは違う大量の便が驚くほど出るのだとか。
宿便を出すと、腸の機能を回復させ体調がよくなる人も多いそうです。
食事指導を行っているみうらクリニックでは、「梅干し」をよく利用するそうです。
院長の三浦直樹先生によると、例えば、胃腸や肝臓が弱っている人に「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ※番茶に梅干しとショウガとしょうゆを入れたもの)」をお勧めすることがあるそうです。
さらに宿便を出す「梅流し」で梅干しを活用しています。

梅流しは、臨済宗の僧・野口法蔵氏の下で学んだインド式の断食法です。
最低48時間以上、食事を抜いた後、大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を飲みながら、煮た大根や生野菜を、みそとともに食べるというものです。梅干しのクエン酸が洗剤、大根や生野菜の食物繊維がブラシの働きをして、腸をきれいに掃除するといわれています。
梅湯を何杯飲めば宿便が出るかは、人によります。
私は早いほうで、いつも2〜3杯飲めば出ていました。
中には、4〜5杯以上飲まないと出ない人もいます。
また、散歩をして刺激を加えると、出やすくなります。

 

前々回くらいの投稿でも引用しましたが、この「梅流し」という事を行なうと、西洋医学では存在しないはずの「宿便」が流れでるそうです。
 
で、その方法なのですが、まず最初に48時間以上の断食が必要になります。
いきなりハードルが高いのかもしれません。
その後、
 
大根の煮汁に梅干しを入れてつぶした「梅湯」を飲む
②煮た大根や生野菜をみそと共に食べる
 
という事で改善するそうです。
ちなみに2~3杯と書いていますが、1杯の分量は記載がないです。
コップ一杯(180~200ml)程度でしょうか?

他でも「梅流し」
を紹介している所があるので引用します。
<準備>
1)大根はできたら1本以上用意します(皮も栄養が多いので皮つきで)。
2)約2cmの輪切りにして昆布出汁をひいたたっぷりのお湯で煮ます。
3)大根がやわらかくなったら梅干し(1~2個)をつぶして入れます。
<食べ方>
1)大根の煮汁をどんぶりに1杯飲みます。
2)梅干しを食べて、さらに煮汁を「もう飲めない」くらい飲みます。
*早い方は、その時点でトイレに行くことも。
3)もう飲めない、というくらい飲んだら煮大根を食べます。
4)便意を催すまで食べ続けます(大根の大きさにより4切れ以上)
 食べているうちにいつもの便意とは違うお腹が痛くなるような感覚があれば「来ている」兆候なので心配せずにトイレへのスタンバイを始めましょう。
 私が以前に参加した座禅断食では、この方法で40人の参加者全員が宿便取りに成功していました。宿便は、ポロポロしたウサギのフンのよう、もしくは黒い色であることが多いようです。
このデトックスのポイントは
・梅干し入りのあたたかい煮汁をたくさん飲む
・煮大根をたくさん食べる
ことと、
・胃がからっぽの空腹時に最大限の効果を発揮する
 ということです。胃の中に食べ物がある状態だと、そちらに大根のデトックス作用が働いてしまいます。

 

こちらは「断食をして」という必須項目は記載がないです。
条件としては「胃がからっぽの空腹時に最大限の効果を発揮する」という事のようです。
プチ断食も提唱していますが、プチ断食という言葉は、提唱者にとってとても曖昧です。
16時間とする人もいれば、1~3日ほど行なうのを「平均的なプチ断食」とする人もいます。
 
定義が非常に曖昧です。
 
参加したという座禅断食についても、全く内容に関する数字の単位が出てこないのでよく分かりません。
 
また、気になるのは宿便の内容です。
 
前者は普段とは全く異なる物を宿便とし、後者は兎の糞のようなポロポロしたものや黒い色をしたものと称しています。
 
後者のものは普段の便秘の時に出るようなものでは無いのでしょうか?
黒いのは鉄分が影響するので、そういったものを事前に食べていたり服用していたりしたのではないでしょうか?と勘繰ってしまいます。
 
もう一つ他の方法というか、結果がありました。
梅流し用の煮汁作成
大根を厚さ1cmぐらいの輪切りにする
旬の食材を入れる場合は、食べやすいサイズにカットする
鍋に水を1.5ℓ程度はり昆布とカットした大根、旬の食材を入れて煮る(大根が柔らかくなるまで。1時間位かな・・・)
2日以上断食をする
最低、48時間の断食してください。私のお勧めは、はちみつ断食です。
梅流しの実践方法
1どんぶりに梅干し2粒を入れてつぶす(種の周りの果肉を取るのが面倒な場合は、抜かなくてもよい)
2どんぶりに味噌と煮汁を入れる
3どんぶりをゆっくり時間をかけて飲む
1~3を宿便が出るまで繰り返す
実践してみるとわかるのですが、断食で味覚が鋭敏になっているので、煮汁が格別においしいです。
煮汁を飲み始めて50分位したところで宿便が出始めました。
下痢のような状態で、ドバドバっと便が出ました。
3回目にはお尻から尿が出る位の感じになったので、出しきったと判断して完了しました。
すごい解放感と達成感がありましたw

 

これはおそらく最初に引用したものとほぼ同じやり方をしているのですが、結果としては「下痢状」になって「宿便が排泄された」との事です。
 
どれも結果が違いますね。
 
そもそも、私自身は一般的なファスティングでは48時間以上も続かないでしょうし、梅流しの考え方はマクロビに由来するものではないかとも感じます。
マクロビは私は宗教のようなものと位置付けているので、効果が得られるかどうかは甚だ疑問です。
 
その内容に触れていくと少し長くなるので、今回はここまで。