糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ストレスは病気を引き起こす原因にもなり、キッカケにもなり得る

前回の続きです。
 
少し分かりにくいタイトルかもしれないので、補足していきます。
 
原因とするのは、
体は元気な状態からストレスの強い状態に長期間晒されてしまい、しだいに抵抗力も落ちてしまい、症状を引き起こす状態です。
心筋にも影響を与え、仕事中に倒れたり、過労死という最悪の結果を生み出したりします。
 
キッカケとするのは、
問題なく生活をしているが、ある種の影響を受けた時に身体が過敏に反応し、症状が出るという状態です。
アレルギーが良い例です。花粉症もそうですし、〇〇アレルギーという食品での影響を受けたりします。
それが、ストレスという場合も有ります。
 
私が言いたいのは、後半部分です。
 
前者の人に対しては、メンタルコントロールという部分が必要になるかもしれませんが、基本的には過度のストレスや休養不足が影響だと区分します。
 
後者の人に対しては、体に不調を与える内容を避けるようにするという事で、問題無く生活をする事が可能であると区分します。
 
少し分かりにくいですね。
 
根本的な原因解消の方法・根治治療方法が、
①「ストレスが大部分を占めるのか?」
②「ストレスが占める割合が小さいのか?」
という事で区分されるのではないかと考える訳です。
 
伝わったでしょうか?
 
大なり小なりストレスの影響が考えられる症状を持つ人に対して、どんな場合でも、①のような気持ちで「ストレスを感じないようにして下さいね」と言ってないですか?
という事を言いたい訳です。
 
色々な症状には、原因が必ずあると思いますし、そう信じています。
ストレスの影響は、あくまでも副産物であるにもかかわらず、原因を全て「ストレス」だとして、考える事を止めていませんか?という事です。
 
「ストレス諸悪の根源説」ですね。
 
そこから「ストレスフリーな生き方をしよう!」と、よく分からない団体が活躍したりしていますが、それは置いておきます。
 
ストレスを全ての原因で悪者だとすれば、情報提供者は深く考えなくて済むようになります。
システム的に「ストレス緩和に役立つ」と、専用の薬を処方したり、「食事を愉しもう」と話したり、「リラックスして生活しましょう」とか、「運動でストレス解消しよう」とかいう感じに話を持っていけば良いだけです。
 
でも、それで改善する人もいれば、出来ない人もいます。
 
では、出来ない人はというと、「ストレスを感じないようにしましょう」とか「もっと楽に生きましょう」とかよくわからない洗脳をされたり、より強い副作用を伴う薬を処方されたりします。
 
恐らくですが、原因不明であったり、最初のアドバイス・薬で改善出来なかったら、与えられる内容は全て対処療法であるので、その方法論では治らないという状態ではないか?と考える訳です。
 
上記で挙げた②の人に対しては、いくらストレスに有効だという薬の効果を強くしても、対処療法でしかありません。
それで根治療法に繋がるわけが無いのです。
あくまでも、原因の一因にすぎませんから。
より深刻な副作用の影響で、鬱になったりその人のQOLQuality of Lifeのことで、「生活の質」)の低下を引き起こすのではないでしょうか?
 
そもそも、薬の力・薬効「だけ」で、全ての病気を「完治」する事は出来ないのです。
風邪薬がいい例ですね。
そのためにはどうしたらいいかというと、私は栄養士なのでこの考え方になるのですが、
 
「食事内容を見直して、今の身体にとって有効な食事をしていこう」
 
という事を主張したい訳です。
医師や薬剤師は、一般的には病気を「薬」で抑え込もうとしたり、改善した状態にしようとします。
「薬は万能」と考えているかもしれませんし、私の偏見かもしれません。
現状の薬で対処できない症例が出たら、新薬がでないとお手上げです。(これも私の偏見かもしれません)
保険適用外・認可外の高額な薬を勧める事もあるかもしれません。
それで治る人もいれば治らない人もいると思います。
 
ですが、栄養士は基本的に「食事内容の見直し」「食事療法」をベースに考えます。
この内容だったら、①の人でも②の人でも全ての症状に対応が出来ますし、そう信じています。
 
人間の身体は、食べた物で作られています。
それぐらい食事というのは、人に大きな影響を与える訳です。
 
そういった事を改めて感じたのは、「IBS」で悩んでいる人と触れる機会があったからです。
 
続きます。