糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

医者が言う「消化に良い食べ物」とは?

突然ですが、先日、急性腸炎にかかってしまいました。

 

凄くお腹が痛いですね。

お腹だけでなく、頭や背中も痛くなり、全身がだるいです。

車で移動していましたが、シートを倒しても、道路の段差の揺れだけでも胃が揺れたような強い衝撃に感じ、とても苦しい感じがしました。

 

どうにも我慢が出来ず、病院に行きました。

担当してくれた医者は、50代くらいの男性でした。

後に若い男性がいたので、研修医のような人なのかな?と思いました。(特に紹介は無かったのですが、一言患者に許可を得ても良いのかなと感じました。)

話によると、「炎症の成分が体の中を駆け巡っているから、頭痛とか節々とかが痛くなる」という事のようです。

 

原因としては、生ものとか鶏肉とか食べませんでしたか?という事だったので、思い返してみたら

一日前の刺身とコンビニのチキン

二日前の寿司とコンビニの唐揚げ

三日前の鳥のささ身

と、思い当たるものが、どんどん出てきました。

 

「今の時期だから、食べ物の管理が悪かったり、火が通ってないと、食中毒になっちゃいますからねぇ。」

と、耳の痛い事を言われてしまいました。

 


今後について

「しばらく安静にして、消化の良いものを食べて下さいね。おかゆちゃんとか、うどんとか」

と、言われました。


おかゆ「ちゃん」・・・?


突っ込みたい所は、「今回は」そこではありません。

 

おかゆ・うどんが消化が良いという認識を持っている所」

です。

 

このブログを始めた頃にも書きましたが、私は「炭水化物は、腹持ちが良く消化に悪い」という考えを持っています。

普段、ダイエットとして「食物繊維は、満腹感を手に入れる事が出来、消化が良くないので腹持ちが良い」と、声高らかに用いられていますが、こういう時は適用外のようです。

そういったダイエットの考え方にも端を発しているのですが。

 

それはともかく、おかゆ・うどんが「なぜ消化にいいのか?」と考えられている所から話をしたいと思います。

 

消化に良い食べ物には「胃に長く留まらない物」という条件があります。言い換えれば「胃を休ませる」ことが大切なのです。かと言って胃を空っぽにしておく時間が長すぎても、胃が荒れる原因となり、こまめな栄養補給は必要不可欠。胃腸の調子が悪い時は「栄養があり消化が早い食べ物」を選ぶことが重要です。

胃の中に食べ物が滞在する時間は、1回の食事で摂取する一般的な量で考えると「水やジュース・果物」が30分程度と最も短く、続いて「野菜」が30分~2時間程度、「炭水化物」が2時間~4時間程度だそうです。そして「タンパク質(肉や魚)」の滞在時間は4~6時間と長く「脂肪」は種類によって8時間以上滞在することもあります。


のどごしが良くて食べやすいうどんは、炭水化物を多く含む小麦粉と塩で作られているため、素うどんに近い状態で食べると胃に負担をかけずに食べることができます。


つるつるとしたのどごしが魅力のうどんは、食欲がないときにでも食べやすい食べ物のひとつです。消化の良い食べ物の定番中の定番とも言えるでしょう。

胃腸にできるだけ負担をかけずに食べるためには、胃で溶ける時間が短いということが大切です。食べ物に含まれるさまざまな栄養素の中でも炭水化物は胃に留まっている時間が短い栄養素です。

ただし、同じ炭水化物でもラーメンがありますが、ラーメンは消化が良くありません。ラーメンは食べる際の味付けとして脂分など胃に負担のかかる味付けをして食べることがほとんどです。そのため、胃の調子が悪いときには避けた方がよい食べ物となります。

また、そばはうどんによく似た食べ物ですが、うどんの方が消化は良くなります。一般的にうどんは小麦粉と塩で作られており、そばはそば粉以外にもつなぎとして長芋や卵、布海苔なども使用されているからです。炭水化物以外の成分が入っている分、消化の際に胃に負担がかかりやすくなってしまいます。


胃腸の調子が悪いときに水分が多く含まれていてさっぱりとして食べやすいのがリンゴです。

「一日一個の林檎は医者知らず」ということわざがあるほど、リンゴに含まれている栄養素はカラダに良いとされています。

リンゴは食物繊維が多く、水溶性食物繊維も不溶性食物繊維も存在している食べ物です。不溶性食物繊維は水溶性食物繊維と比べると消化の際に胃に負担がかかりやすくなりますが、リンゴの不溶性食物繊維には熟成とともに性質が変化するという特性があります。

熟成とともに不溶性食物繊維が水溶性食物繊維へと変わっていくため、熟成が進むと水溶性食物繊維の割合が多くなっていきます。このため、胃の調子が悪いときには熟したリンゴを食べるようにすると良いでしょう。

また、リンゴの食物繊維にはペクチンが含まれています。ペクチンは胃の粘膜を保護する働きがあります。このため、リンゴを食べることで弱った胃を守ることが可能となるのです。胃に優しいリンゴですが、すりおろしてから食べると、さらに消化の良い状態になります。

 


以上が、検索したら出てきたサイトから見つけた、一般的な大枠だと思います。

皆さんも、同様の考え方ではないでしょうか?


体調を大きく崩している時に、目の前のドクターから当然のように「消化がいい、おかゆ・うどんを食べたらいいですよ(キッパリ)」と言われると、それを守ろうとするよなと感じました。

私自身も、「その根拠はなんですか?」と聞こうとしましたが、そんな議論をふっかけるにしてもしんどかったし、面倒臭いと思われるのは間違いないのでしませんが。


ちなみに、診察後に食べたのは、「豚しゃぶ」です。

それと、魚フライと、鮭弁当でした(笑)

おいしかったです。

 

次回に続きます。