糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

花粉症対策としての食事療法ってなんでしょうね

前回の続きで、管理栄養士として花粉症対策となるようなレシピ等の紹介がされているのを取り上げましたが、何だか一貫性があるのかないのかよく分からないレシピが「簡潔に」紹介されているのをいじっています。
で、前回の最後の方に
たんぱく質が大事としながら野菜・果物を勧めている」
「脂質は避けよう」
というようなスタンスでの紹介をしていて、その理由となるようなカギは引用サイトの後半にあるのではないか?という所まで話を進めました。
 
この文章の著者は、薬膳からのアプローチを文末に載せています。
国際薬膳調理師という資格をお持ちのようです。
ちょっと横道にそれますが、この資格は民間の資格で、名称が色々似ているものもあるので自分用に整理をします。

国際薬膳師(士)は、中国薬膳研究会が発行する薬膳の理論、実技の水準を鑑定する薬膳における最高の資格です。本草薬膳学院は中国薬膳研究会の日本教育機構として、薬膳の普及、教育と同時に、高水準の薬膳に関わる人材を養成しており、本資格の受験には本草薬膳学院の中医薬膳師の取得が必要です。

 

国際薬膳調理師(上級)の資格は、中国政府「国家中医薬管理局」に所属する「中国中医薬研究促進会」が認定しています。試験は日本実行委員会が代行し、年2回東京で行われます。また、中級、初級資格として、それぞれ薬膳インストラクター(中級)、薬膳アドバイザー(初級)を全日本薬膳食医情報協会主催で「中国中医薬研究促進会が認定する資格認定のための試験」が行われています。上級試験の内容は医学理論が多く、高度な知識が問われます。

 

『国際中医薬膳師』・『国際薬膳調理師』は、中国政府が直轄する中国中医薬研究促進会(中国伝統医学に関する最も権威ある学術研究団体)が、能力認定試験を行い、認定証書の発行をしている資格です。 日本での認定試験は、中国中医薬研究促進会との調印にもとづき、日本中医学院が実施しています。 『国際中医薬膳師』は、我が国で薬膳師として最も最高位の資格となります。 『国際薬膳調理師』は、日本が定めた『調理師』の資格とは異なります。
受験資格
国際中医薬膳師
●「中医薬膳指導員・中医薬膳調理師」資格取得者であること
●日本中医食養学会主催の「国際中医薬膳師受験対策基礎講座(30時間)」を修了していること
●大学主催の「国際中医薬膳師上級コース(30時間)」を修了していること
国際薬膳調理師
●「中医薬膳指導員・中医薬膳調理師」資格取得者であること
●日本中医食養学会主催の「国際中医薬膳師受験対策基礎講座(30時間)」を修了していること
●大学主催の「国際中医薬膳師上級コース(10時間)」を修了していること
●調理師の資格を有すること

 

何となく分かってきたような気がしますが、何かサイトによって主催団体の名称が異なるので、一緒のものなのか違うものなのかが分かりにくく感じてしまいます。
あと、薬膳については下記リンクにあるので、興味のある方はのぞいてみて下さい。

ja.wikipedia.org

私は薬膳については不勉強であり、よく分かりませんが、(マクロビと同じような臭いがするような考え方のように個人的には感じてますが)
 

秋に起こる肌のカサカサやかゆみ、空咳(からぜき)などのトラブルは、大気の乾燥である「燥邪(そうじゃ)」によるものと考えます。とくに呼吸をつかさどっている「肺」は、「燥邪」に侵されやすく、せきやたん、ぜんそくなどの症状を引き起こします。

 

風寒や風熱などの風邪が皮膚・口鼻から肺に侵入→肺気虚・脾気虚腎虚などで弱った胚芽アレルギーを起こし、結膜炎・アレルギー性鼻炎・アレルギー性皮膚炎の症状が出る。

 

花粉症を発症するときは、この衛気の機能低下があり、花粉に対する過敏な反応を起こすが、主な原因として、体内の余分な水、または水の滞りがあると考えられる。体内で処理できない余分な水は水飲となり、衛気の働きが弱っていると、花粉の影響を受けて花粉症の症状である、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを引き起こしやすくなる。

 

症状は大きく2つに分かれます。
①冷えからくる症状
くしゃみが多い、鼻水が水っぽい、手足が冷えるなど
こういった場合はシナモン紅茶、生姜紅茶、しそ茶等体を温める飲み物がよいです。
②熱からくる症状
喉がはれる、粘っこいもしくは黄色い鼻水、熱っぽいなど
こういった場合はミントティーや緑茶に菊花を入れて飲むとよいです。
(中略)
体質改善について。大きく3つに分かれます。いくつか当てはまる人が多いかもしれませんね。
①肺の気が足りないタイプ
風邪をひきやすい、日中に汗が出やすい、咳、皮膚が弱いなど
肺気を補う食材…山芋、もち米、ぎんなん、アスパラガス、あさつき、にんにくの芽など
②脾の気が足りないタイプ
胃腸が弱い、食欲がない、つかれやすい、体がだるい、軟便など
脾気を補う食材…山芋、うるち米、さつまいも、大豆、なつめ、かぼちゃ、鮭、鶏肉など
③腎の気が足りないタイプ
足腰がだるい、耳鳴り、頻尿、物忘れが多いなど
腎気を補う食材…山芋、黒豆、黒ごま、くるみ、ブロッコリー、キャベツ、えび、豚肉など

 

一番最後の引用ですが、これが一番分かりやすいかもしれません。
症状改善・体質改善について、メインで用いられやすいのがハーブであったり野菜類・穀類・種子類・豆類が多いです。
動物性たんぱく質では、鮭・鶏肉・豚肉・エビ程度が後ろの方にちょこんと記載されています。
このリストから見ると「山芋すげぇ」というような印象をうけるのですが、薬膳ではこのような考え方になるのでしょうね。
 
ただ、他の方が記載しているのですが、
花粉症の症状を軽くする漢方薬もありますが、
体質やタイプによっても合う薬が違っていて、選ぶのも実は難しいのです。
毎日の食べ物で少しでも症状が軽くなるとうれしいですよね?
ということで、今回は花粉症対策になる食材をタイプ別にご紹介します。
*薬ではないので劇的に症状が軽くなることはあまり期待できませんが、
 体を内臓から整え、アレルギー反応が起きにくくなるような対策です。
 食べてすぐ良くなるわけではないということをご了承下さい。

 

というように、即効性は無いとしています。
そうなると、本当に薬膳の考え方ってそこまでアピールできるほど有効なんですか?とも思ってしまいます。
実際にそういった生活をして、どのくらいの改善例があるんでしょうか?
主観的なものでもあるので、どうとでもメリットを生み出す事が出来るのかもしれませんが。
 
少し話は変わりますが、不思議な事があります。
薬膳の考え方で「冷え性改善」の話をしている所がありました。
食材には陰陽の考え方があって、陰性のものは身体を冷やし、陽性のものは身体を温めるというものですが、そのため陽性のものとして発酵食品・塩・肉類・魚類他が挙げられるのですが、後半になるにつれて、おススメのものとして
冬に旬を迎えて寒い地域でとれる食材
黒や赤やオレンジ色の食材
地面の下で成長する野菜・果物
という感じで、野菜・果物中心の紹介で、肉類・魚類に関しては、やっぱりおまけ程度に紹介されている話の流れです。
 
 
そんなに野菜って、身体を温めるものなんですかね??
 
どちらかと言うと私は肉が身体を温めると考えています。
その話や私が花粉症対策としての食事を提案するならの話を次回にしたいと思います。