糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

赤身の肉って身体に悪いの?

これまで色々なサイトや文献を調べてきたりしましたが、よく言われている、頻出のものが
「赤身肉の食べ過ぎは身体に悪い」
というものです。
 
以前マクロビの事を調べていた時は「動物性の肉は身体を陽性(酸性?)に傾けるから野菜とか陰性(アルカリ性?)に傾ける物を食べなさい」という感じで話してたりしました。
マクロビの不思議な所で「人間はそもそもが陽性だ」という訳のわからない話をしているので、私自身は「マクロビは宗教的要素が強すぎるもの」だと考えています。
それはともかく、他の所ではそこまで言わなくても、牛肉よりは魚肉や鶏むね肉(何故か腿ではなく胸としている所が多いです)を食べようとアピールしている所は多いです。
 
2015年10月28日に発表されたようですが、

ハムやソーセージなどの加工肉や、牛や豚などの赤身肉(*)を毎日食べ続けると、発がんリスクが高まると発表しました。たとえば、ベーコンなどの加工肉を一日50グラム食べ続けると、大腸がんや結腸がんを発症する確率が18%高まるとしています。また、赤身肉については、限定的な証拠しか得られていないものの、直腸がんや結腸がんをはじめ、膵臓がん、前立腺がんなどについて発がんリスクが高まりそうだとしています。

 

他にも2012年には

赤身肉をとることで2型糖尿病、冠動脈疾患、脳卒中、がんなどの危険性が高まるという研究はこれまでにも発表されている。今回の研究はそれを裏付けるものになった
(中略)
赤身肉、特に加工された赤身肉を定期的に摂取することで、これらの死亡リスクが高まることが分かった。加工されていない肉の場合、ステーキ一枚(トランプサイズ)を毎日食べることで死亡リスクが13%高まるという。加工肉の場合は、ホットドッグ1本あるいは2枚のベーコンでリスクは20%高まる。

 

という感じの発表がされているので、恐らくこういった発表を基に「赤身肉の食べ過ぎが~」と話をしているのではないかと考えます。
 

今回の研究は2つの疫学研究(Health Professionals Follow-up StudyとNurses' Health Study)の成果にもとづく。研究チームは、ベースラインで心疾患(CVD)やがんを発症していなかった男性3万7,698人と女性8万3,644人を対象に、それぞれ22年と28年追跡して調査した。4年ごとに食事に関するアンケート調査を行った。

 

という感じで大規模な調査を行ったという事なんですが、この2012年のデータを探し出す事はリンク先からは出来なかったんですが、書いてある通り「食事に関するアンケート」を基にしていると思うんですね。
という事は食事以外の要因に関しては関連性が生まれてない、または生まれにくいのではないかと考えます。
調査の仕方としては、ガンや心疾患になった人となってない人と比較して、赤身肉・加工肉を多く摂っているかどうかというような調査をしていると感じます。
 
私自身は、肉は何でも食べてますが、加工肉は積極的には食べていません。
たまに「ベーコンの塊、うめ~」とかじりついたりしてますが、たまにしかしてません。
食べなくなったキッカケがあります。
市販のあらびきウインナー一袋をボイルして食べた時の事です。
2~3本は特に問題無かったのですが、終盤になるにつれ、どんどん口の中に喉奥から込み上げてくるウインナーの香り(臭い)が気持ち悪くなってきたんです。
最初は特に違和感は感じてませんでしたが、食べるたびにその感覚を感じるので、気持ち悪さを避ける為に食べなくなりました。
 
2015年の方のサイトに、

加工肉については、硬化剤として添加される亜硝酸塩が、腸内で発がん物質であるニトロソアミンを作り出す可能性があります。

 

という感じで、私はこの「亜硝酸塩」を避ける生活を実践してますし提唱もしています。
ただ、加工してない肉である牛肉を始めとした赤身肉ではそのような違和感も感じないですし、積極的に食べる物だと考えています。
 
という事で次回はガンや心疾患の発症リスクについて。
今回のシリーズは短めにしたいと思ってるよ。