糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

だからと言って好き勝手は出来ない

前回の続きです。
 
色々な発言や考え方を表現する事は良い事であるともいます。
人それぞれ主張は違いますし思想も異なるので、それに対して圧力をかけて封じる事がとてもよくないと考えます。
色々な視点や思考や表現がある事で、相乗効果が生まれたり気付きが生まれたり新しい感情が生まれる可能性が高まりやすくなる可能性があがると考えています。
当然、私の主張に賛同してくれる人もいれば、反対する方もいらっしゃると思うし、何も感じないという方もいらっしゃるとも思います。
 
そういった反応が起きるのは必然です。
それまでの経験であったり、現在の身体や精神的な状態というのは個人差があったり積み重ねてきたものがあるからです。
そういう様に捉えているので、意見を出していくという事自体はとても良い事だと思います。
ただ、表現するという事は「発言に責任が生まれる」という事と同義であるとも考えています。
 
私自身も、色々な視点で発言をしています。
それはこれまでに培ってきた知識であったり、経験であったりします。
その内容というのは、幅広い検証が行われているようなものであったりしますし、私が独自に行った検証結果でもあります。
広く検証が行われているものに関しては、内容によっては軽い説明で済ますものもありますし、しないものもあります。
逆に注意が必要であったり私個人だけの検証という感じで臨床データが少ないものに関しては、可能な限り解説や数字データや、どのような前提条件を踏まえてのものなのかを織り込んで情報発信を行っています。
そこまでやっても「免責事項」を存在させる事に関しては重要です。
 
理由は前回お話しした通り、どのような形でも「批判」が出来るからです。
建設的であれば良いのですが、言論を封じるような批判であれば、議論や検証の広がりが無くなってしまうんですね。
そうなると、希望となるような方法論や視点であったとしても、根拠のない批判というプレッシャーでつぶれてしまう事というのは、皆さんの周囲にもあると思います。
それを防ぐためというのが大きな理由の一つとなるのですが、、私も「免責事項」を手放さずに話をしています。
 
発信者は、このようなスタンスでいいと思うのですが、もう一つ大事な事があります。
何かしらの批判やネガティブな意見があったとしても、検証して結果を踏まえて、建設的に前に進めていく事です。
 
一つの事を試したら、何かしらの反応が生まれます。
ある人Aさんにとっては〇〇という結果になったにもかかわらず、別の人Bさんでは〇△という結果になったとします。
だったら、この二人が本当に同じ条件で行ったのかという前提の確認が必要になるのですが、その後、どちらの反応が起きやすいのかという臨床を行っていく事に対してポジティブに行なう必要があります。
そうでないと、持論に対して信用が生まれないんですね。
ある方法を試して、6割7割の人が同じような反応をしたのであれば、望むような結果が出る出ないは関係なく、それが「正」である可能性は高くなります。
そのような検証をして、情報の取捨選択をしないといけないです。
 
良くある話ですが、ダイエットでも健康情報でも美容情報でも、「〇〇をしたら、△△になりました。あなたもやってみて下さい!」というようなものがあります。
△△のような結果が、例えば2カ月でウエストが5㎝小さくなりました~とかいうものであったとします。
その方法論が簡単にできるものであったり、色々な前提条件のような縛りが凄すぎて難易度が高いものもあります。
で、前者の方法論をやったとしても結果が出る人もいたり出ない人もいます。
当然後者の方法論を選んだからと言って、必ず同じ結果になるとも限りません。
だったらどうすればいいかというと、同じような事を実践してどのような結果になるのかという検証を行なうしかないんですよね。
実践者(分母)が増えれば、それだけ臨床データが増えるので、信憑性が増すんです。
ツイッターとかで「〇〇をしたら改善したから、おススメですよ」とアピールしているものもあるのですが、ツイッターでは話せる文字数が少ないので、前提条件が無いものがほとんどです。
その前提条件を確認しないまま実践して、成功例に繋がる場合もあれば失敗例に繋がる場合も有ります。
 
ここで重要なのは「再現性が生まれやすいものなのか?」という部分に視点をあてないといけないのですが、恐らく文章として残されているものの多くは「氷山の一角」しか出てない場合が多いです。
 
ちょっと長くなってきたので、ここまでにしたいと思います。
 
次回は具体例とまとめにしたいと考えていますが、どうなるかは書いてみないとわからんとです。