糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

免責事項という後ろ盾は大事ではある

皆さん、こんにちは。
前回「考える力を養おう」というテーマで話をしてきましたが、その補足のような内容です。
 
世の中には、様々な情報で溢れているという話をしましたし、根拠の無い(少ない)ぺらっぺらの内容のものもあれば、これまでの慣習に従っているだけのものもありますし、新しい発見のような刺激になり得るような情報もあったりします。
 
基本的には「多くの人に知ってもらいたい」という想いを基に情報を発信しているものがほとんどだと思います。
ですが、中には自身の利益だけを考えて情報やデータを捻じ曲げて発信しているものもあるわけです。
中身としては「うちで取り扱っているものは他と比べ物にならないくらい良いぞ」とか「お得だから、今買わないでどうするの?」というような商品販売に繋がるような事が多いです。
もっと言ってしまえば「健康食品」や「認可の降りていない医薬品」「美容器具」等の割合は大きいです。
美容器具や医薬品は専門外なのでコメントは控えますが、健康食品について言えば、基本的には「体に良いと言われるものを濃縮加工して製品化したもの」である場合がほとんどです。
私は、こういったものでは「プラシーボ効果」は得られると思いますが、果たして効果はいかほどなのでしょうか?
 
プラシーボ効果プラセボ効果)とは、本来は薬としての効果を持たない物質によって、得られる効果のことです。
 
 
その話をしだすと長くなるので別の機会にするとして、今回は「健康に良いぞ」とする「ネット上での情報」についての話をしたいと思います。
 
ネット上で健康情報とかダイエットには〇〇というような情報がものすごい数で存在しています。
実際に試してみて効果を得られる人もいれば、得られない人もいると思います。
で、効果を得られない人というのは「何で期待したような効果が得られないのか?」という疑問や不満が生まれるので、発信元にアプローチが可能であれば行ないます。
ですが、発信元に責任は生まれないです。
情報に生命にかかわるような健康被害を与えなければ、ほぼ責任は生まれないと思います。(試したことが無いので詳細は不明です)
 
理由の一つとして「免責事項」があります。
 

当サイトは、掲載している情報(リンク先のサイトの情報も含む)に対して、正確性、完全性、安全性などいかなる保証も行いません。 万一、当サイトの利用により何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いません。

 

というような感じの文章です。
「こんなに良い情報ですよ」「これだけの結果が出たのでやってみよう!」といろんな方法でアプローチをかけてきます。
で、結果が良ければそれを改善例としてどんどん反響が大きくなっていくというのが情報提供者側の理想だと思います。
ですが、ダメだった時やネガティブな事に対しては「あなたが勝手にやったんでしょ?」という感じで保証も責任も負わないという事です。
例えばですが「玉ねぎは血液をサラサラにしてくれるから食べた方が良いみたいだよ。しらんけど。」という感じの論調に聞こえます。
メリット部分だけを過剰に発信して、やってみたら?という誘いをして、デメリット部分にほとんどアプローチをしないような方法でもあると感じます。
 
とても無責任であると感じますね。
 
「じゃあ、何であなたは情報発信してるの?」
と思える内容です。
 
確かに「免責事項」のような内容は重要だと思います。
そうでないと、健康云々だけに限らず、どんなに正しい内容だったとしても情報や商品に対して「難癖」をつける事は出来るからです。
それによって個人・企業・団体のイメージに傷を負わせる事も可能になってしまうからです。
「悪口」ってどんな人や物に対しても発言する事が出来るんですよね。
 
例えば医薬品です。
医薬品には様々な承認基準があります。
不正確かもしれませんが、服用した人の内、95%以上の人が効果を得る事が出来る事が条件の一つだという話を私は聞いた事があります。
これを基準にして話をしますが、95%以上の人が効果を得られるという事であれば、逆に言えば5%未満の人は効果を得られないという事に繋がります。
その5%未満の人が「この薬効かねーよ!」と騒ぎだしたら、その薬のイメージが低下するのは当然ですし、その薬によって生まれていたかもしれない「プラシーボ効果」も得られにくくなる可能性もあると思います。
薬が効かないというのは体質の差があるからというのが考えられます。
その薬の成分に耐性が付いていて体内での反応が鈍くなっているとか、先天性のものでもともと反応しないとか、様々な要因があるので、「全人類100%に効果がある医薬品」というものは、高い効果を求めれば求める程、当てはまるものは少なくなっていくと思います。
私は「ほぼ無い」と考えます。
 
少し話しが逸れ、長くなりつつもあります。
次回に続けます。