同じエネルギーなのに、全く触れられない「脂質」
砂糖推進派の人たちの理論として、「即効性のあるエネルギー」だから、空腹(飢餓)状態から健全な状態に速やかに変えてくれるという様な話をしています。
そもそもエネルギーで、即効性の必要な状態とは、どいういう時なのでしょうか?
アスリートは分かります。
ボディメイクのためにというのも、理解はできます。
ですが、運動を特に必要としない日常生活を送るうえで、「即効性」を求めるような時というのは、あるのでしょうか?
少し話は変わりますが、3大栄養素として、脂質・たんぱく質・炭水化物という表記がされます。
それぞれに対し一言が添えられている事もあるのですが、あるサイトでは、
たんぱく質:筋肉などの身体を作る材料、ホルモンや酵素の原料
炭水化物:身体のエネルギー源
脂質:身体のエネルギー源(長時間の運動)
とありました。
別のサイトでは、
たんぱく質:血や肉を作る栄養素
炭水化物:人間が生きていくための主なエネルギー源
脂質:細胞の膜やホルモンの材料になる。非常用のエネルギーでもある
と、サイトによりまちまちな表記が、何故かされています。
で、炭水化物、「糖質」の事ですが、「人間が生きていくため」の身体のエネルギー源という表記がされています。
間違いではないと思います。
これまでの歴史で、米や小麦といった穀物が、人間の寿命を延命する事に貢献してきたのを知っていますから。
ですが・・・。
なぜ、「人間に必要な」という強調をつけるのか?が意味が分からないです。
ただ単に、現状で摂取割合・頻度が多いという事だけであるのに、「人間に必要な」という言葉をつけるのでしょうか?
エネルギーは、エネルギーです。
同様に脂質もエネルギーの役割をします。
むしろ、少量で効率の良いエネルギ-なので、脂質の方が優秀です。
しかも、必須という言葉があるように、脂質・たんぱく質は絶対に必要ですが、糖質にはありません。
にもかかわらず、なぜ、「人間に必要な」「人間がいきていくために」というような、生命の存亡をにおわせるような言葉を使うのでしょうか?
また、脂質に対しても、「非常用」のエネルギーといった言葉を使うのは何故でしょうか?
脂質を摂取すると、効率の良いエネルギーにもなるし、細胞膜・ホルモン・コレステロール・胆汁酸等々、生命を維持するためにも必要なものを供給する事が出来ます。
ですが、糖質は「単に血糖値を上げるだけ」です。
高血糖状態が続けば続くほど、身体に炎症作用をもたらし、精神的にも肉体的にもダメージを与え続けていきます。
そんなものが、「人間が生きていくため」のエネルギーと言えるのでしょうか?
どちらかと言えば、「非常用」なのは、糖質の方だと感じて仕方が無いのですが、どうなのでしょうか?
穀物は年単位で保管も出来るし、安価で大量に作れるし。
必要な脂質を摂取出来ない時に、災害時とかで糖質を摂取する方が、人間としては自然な姿では無いのでしょうか?
デメリットはあるが、エネルギー確保の手段として摂取せざるを得ないという事です。
糖質は、生命維持としては有効であるという感じです。
というような事を考えてしまいますが、皆さんは、どのように感じるでしょうか?
これまでにずっと砂糖(糖質)についての話をしてきましたが、書けば書くほど、どうしても砂糖にメリットを感じる事がほとんど出来なくなってしまいます。
今回は、ここまで。