糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

「ヘルシーな料理」とは何だろう??

少し流れから逸れるかもしれませんが、今回は「ヘルシー」という言葉に触れていきたいと思います。

 

皆さんは、「ヘルシーな料理」と聞いて、何をイメージするでしょうか?

まずは、言葉の定義からです。


ヘルシー【healthy】( 形動 )
健康に気を使うさま。健康的であるさま。 「 -な生活」 「 -な食品」


言葉ではわかります。
ヘルシー=健康という意味で使われると思いますし、皆さんも同じだと思います。


では、健康とは何でしょう?


けん‐こう〔‐カウ〕【健康】[名・形動]
1 異状があるかないかという面からみた、からだの状態。「健康がすぐれない」「健康優良児」
2 からだに悪いところがなく、丈夫なこと。また、そのさま。「健康を保つ」「健康な肉体」
3 精神の働きやものの考え方が正常なこと。また、そのさま。健全。「健康な考え方」「健康な笑い」
[派生]けんこうさ[名]

 


健康
けんこう
health
世界保健機関 WHOの憲章では,「健康とはただ疾病や傷害がないだけでなく,肉体的,精神的ならびに社会的に完全に快適な状態であること」と定義されている。
個人の健康条件としては次のようなことがあげられる。
疾病のないこと,食欲が十分あり便通がよいこと,元気がよく疲れにくいこと,睡眠が十分とれること,抵抗力があり病気にかかりにくいこと,姿勢がよく身体の調和がとれていること,発育が正常であること。
また,集団の健康の指標としては,平均寿命,死亡率,新生児・乳児死亡率,周産期死亡率,妊産婦死亡率,罹病率,有病率などがある。


これらを組み合わせると、ヘルシーな食品というのは

 

疾病を引き起こさず,食欲を増進させ、便通を良くし,疲労回復効果が期待でき,睡眠の質を高め,抵抗力を増強させ病気にかかりにくい体質にし,摂取する事で身体の調和がとることができ,発育を正常にしてくれる食品

 

というものがヘルシーな食品という事になりそうです。

間違いでは無いと感じますね。


では一般的には、ヘルシーな料理として挙げられるのはどのようなものがあるでしょうか?


ヘルシー料理と一言でいっても、ダイエット、体力筋肉維持、疲労(機能)回復、滋養強壮、生活習慣病予防、スタイル維持、美容美肌美白効果などなどいろいろ有ります。
私の場合は、コレステロールを溜め込まないようにというのが基本でして、心身共に綺麗になる食との出逢いが本当の幸せと思っております。
そこで、日頃から心がけているのは、脂肪塩分控えめで、安心安全な旬の食材を毎日多く摂取する事、特に野菜と納豆やキムチなどの発酵メニューを好んで食しております。


どういった生き方をしている「私」かは分かりませんが、あるサイトではこんな感じの文章が掲載されていました。

それで、おススメ料理を紹介していましたが、最後はこのように文章を締めていました。

 

でも、やっぱり、福井県最高のヘルシーフードは「越前おろし蕎麦」ですよね。

 

福井県の悪口を言うつもりは、全くありません。
ただ、「あなたの最高のヘルシーフード」は、おろしそばなのですか・・・。

 

「最高」のヘルシーフードですよ??

 

これで、「コレステロールを溜め込まないようにというのが基本でして、心身共に綺麗になる食との出逢いが本当の幸せと思っております」というあなたの願望が実現できると思っているのでしょうか??

おろしそばを食べれば、その願望がほかの食品よりも「最高に」満たされると、本当に思っているのでしょうか?

 

ただのご当地のおいしいものを食べたい、なおかつヘルシーな「イメージ」のあるものを食べたい!

 

としか思ってないようにしか感じる事が出来ないのですが。

 

それとも、ただ単に「越前おろし蕎麦」の販促ページでしかないのでしょうか??

 


もちろん続きます。

 

書き始めましたが、かなり長くなりそうなテーマに気軽に触れてしまった気配がしますね。

身体に良いものと悪いものの矛盾?

色々とファスティングダイエットについての話をしていますが、否定的な部分ばかりではありません。

内容によっては「この方法は良さそうだ」というものもありますし、「本当にそうなのか?」と眉唾のような印象を受けるものもあります。

その理由としては、一般的には「炭水化物はヘルシー」という事を根底にしているからだと感じています。

ですので、私がそのように思わないため批判的な内容になりやすいというのが現状だと考えています。

今回は、ファスティングダイエットについて論評しているものについての矛盾点(?)についての話です。

 


これまで書いてきた通り、ファスティングダイエットを紹介しているサイトで「断食後の回復食は大事ですよ」という論調をしている所がほとんどです。

 

これは、私も同意します。

「人間の身体は、食べた物で作られる」

が根底にありますから。

ですが、気になる所が色々と出てきてしまいます。

 

薄味が絶対!

ファスティングが終わったからといって
いきなり濃い味付けの料理を食べてはいけません。
空腹が続いていた内臓はファスティング後には非常に敏感な状態です。
そんなときに濃い味付けの料理を食べてしまうと内蔵に強い刺激を与えてしまい健康的にも非常に良くありません。
最初は薄味の回復食から始めて徐々にいつもどおりの味に戻していきましょう。

 


こういった話題が出る時はいつも思うのですが、「濃い味付け」とは何だろうと考えてしまいます。


塩味が強い?ソースが主張し過ぎ?ケチャップたっぷり?

 

これらはネガティブな感じはしますが、逆に薄い味付けという定義も気になります。
僅かな塩分という事でしょうか?

 

基本的な概念として、「塩味が強い = 濃い味付け」でもあるのでしょうか?

「塩味・甘味・酸味・苦味・旨味・辛味・渋味」といった特定の味覚で強い弱いはあると思いますが、濃い味付け、薄い味付けというのは、「何の味付けが濃いのか?薄いのか?」なのでしょうか?

こういった話題で、だいたいそのあとにくるのは、「塩分が多いと、むくみや高血圧が・・・」という話になります。

塩分だけがやり玉に挙げられるのは、少しおかしいですね。

 

それはともかく、「徐々にいつも通りの味に戻していく」という所が一番気になります。

味付けが濃いと、食べ過ぎたり酒が進んだりするのではないでしょうか?

「薄味が絶対!」というのであれば、せっかく薄味になれたのであれば、それを維持すれば良いと思いますが、それではダメなのでしょうか??

 

炭水化物ばかり摂らない

回復食といえば、お粥などが有名ですがなるべく炭水化物に偏らないようにしましょう。
炭水化物は血糖値を上げるため脂肪をためこみやすくしてしまいます。
せっかくファスティングを頑張ったのに炭水化物を食べ過ぎて、リバウンドしてしまったなんて状況は笑えません。
回復食にお肉は内臓にやさしくありませんが野菜などは積極的に食べるべきです。
「消化にやさしいもの」を意識しつつ炭水化物意外をしっかりと食べられるよう注意して回復食を選びましょう。

 


一部には賛成できませんが、まさかファスティングダイエットを提案するサイトでこのような文章に出会うとは思いませんでした。

炭水化物摂取量についての言及をしていないのが残念ですが、そして、具体的に「こんなバランスでたべたらいいよ」という明記もないのですが、この方向性を示したというのは、珍しく感じます。
ただ、具体性がないため、混乱を招きやすい内容ではあるとも感じます。
肉を否定するのは、残念でなりません。

 

回復食は重湯から始め、消化の良いおかゆや具のない味噌汁、柔らかくなるまで煮た野菜など、早く消化できるものを選ぶようにしましょう。
回復期の食べ物として、理想的と言われているのが、食品研究科であり、医学博士でもある吉村裕之氏が提唱する「まごわやさしい」に掲げられた食材です。
「まごわやさしい」という言葉は、バランスの良い食事を摂るために選びたい食品の頭文字を並べたもので、それぞれ以下を表しています。
ま:豆類・豆乳
ご:ごま
わ:わかめなどの海藻類
や:野菜
さ:魚
し:しいたけなどのきのこ類
い:イモ類
ただし、魚などの動物性タンパクについては、回復食として適さないという声もありますので、実質的には「まごわやしい」と覚えておいたほうが良いかもしれません。

 

「まごわやしい」という語呂の悪さはともかく、これは消化に良いのか?というものがたっぷりあります。

「食物繊維は消化に悪い」という前提で話をしていますが、上記で動物性たんぱく質を排除したら、全て食物繊維の含有量が多いものばかりです。

「野菜を軟らかく煮れば・・・」というのであれば、まぁ、それは良しとしましょう。

それ以外の食品。

特にゴマ・海藻・きのこは、とても消化に良いとは言えない食材群です。

 

栄養価は高いと思います。

ですが、「早く消化できるものを」といったそばから、消化に悪い食材の紹介をするのは、しかもそれが「医学博士」という肩書を持つ方が話をするのは、いかがなものでしょうか??

私だったら、この中なら「魚・豆乳(大豆加工品)」くらいしか勧める事ができませんが。

 

断食後の回復食には重湯が推奨されています。
重湯はお粥の上澄み部分で、カロリーを摂ることができお腹に負担をかけません。
回復食の初めは重湯で、そこから少しずつお粥に変えていきましょう。
すりつぶしたカボチャやサツマイモを加えると、変化があって飽きずに食べられますよ。

いくら質の良い回復食を選んでも、満腹まで食べるのはNG。
避けたい食べ物同様、消化器官に負担を与える可能性が高いため、食事は腹八分目までに抑えておきましょう。

 


重湯でカロリーを摂取とありますが、本当に可能でしょうか?

重湯が食品成分表ではどうなっているかというと、

100gあたり、21㎉。糖質量4.7gです。

これでカロリーを摂取出来るというのでしょうか?

しかも腹いっぱい食べるなというのであれば、一食でどれくらいのカロリー摂取を考えているのでしょうか?

重湯の摂取量の目安も無いため論ずることが出来ません。

 

仮に300gの重湯を摂ったとします。

それでも約60㎉で、糖質量は14g程度です。

これで満足感は得られないでしょうし、それなのに血糖値が上昇します。

それにより血行も悪くなり、血圧上昇により身体に負担をかけます。

 

これが、本当に「推奨されるべき回復食」なのでしょうか?

 

こういった理由からも、私は「炭水化物はヘルシー」という考え方には否定的です。

 

今回は、ここまで。

ファスティングダイエット後の回復食についての続き

続きです。

今回は、回復食で「食べていいもの」と「食べてはいけないもの」についての話です。

復習ですが、下記が、食べてはいけないもの、食べていいものの一覧として抜粋しました。

復食で食べてはいけないもの
・肉や魚といった動物性の食べ物
・スナック菓子や油
・お砂糖の入ったお菓子
・お酒やタバコ、コーヒーなどの刺激物
復食では、これらのものは摂取しないようにしましょう。


食べていいもの
農薬不使用の果物
農薬不使用の玄米
発酵食品
発酵飲料

農薬不使用の穀物

 


言いたい事は、何となく分かります。

消化に悪い・栄養価が低い・砂糖や添加物たっぷりはダメ・アルコールなんてもっての外

という事実やイメージに基づいたものが羅列されています。

 

一方、食べていいもののなかには、

農薬不使用の果物・玄米・穀物、腸内環境を整えるのに有効なもの、身体に優しいもの

という、「健康そうなイメージのもの」が羅列されます。

ふと思いましたが、「発酵飲料」とは、何でしょうか??

飲むヨーグルトでしょうか??

よくわからないですが、ここでは、飲むヨーグルトと位置付けておきます。

 


さて、せっかくファスティングダイエットを一日行ったから、その効果(?)を持続するためにも身体に良いものを食べたいという気持ちは分かります。

ですが、この食べてはいけないもの、食べていいもののリスト通り実践するには、とてもハードルも高いですし、そもそも、これらが正しい区別なのか?という疑問も生まれます。

 

私の見解ですが、「そもそも糖質を摂るという事で、身体は健康になるのか?」という所に着目します。

 

食べてはいけないものの中で、「スナック菓子や油」「砂糖の入ったお菓子」とあります。

理由としては、「嗜好品」であり、「栄養価が低い」であり、「砂糖のとり過ぎは良くない」だったり、「油は消化に悪いし、そもそも質が悪い」という事ではないかと考えますが、いかがでしょうか?

その点は同意できます。

安価に大量生産するためには、食材にかかるコストカット(質の低下)は否めないからです。

私も、菓子類は食べないに越したことはないと思います。

 

そしてなにより、これらは「糖質」です。

それを摂取する事で、内脂肪もため込みますし、身体を酸化・糖化させてしまうし、血糖値も上げるしと、良い事は何もありません。

 

さて、それでは、食べていいものはどうでしょう??

「農薬不使用」という言葉を強調していますが、全て糖質です。

しかも、「消化に良いもの」という風に話を進めていますが、大量の食物繊維が含まれています。

特に玄米。

これを消化に良いと言って良いのでしょうか?

中身を見ると、「おかゆは50回噛むんですよ」「玄米は100回噛むんですよ」とか言う所もあるようです。


消化に悪いから噛むんじゃないか??

だったら、肉も噛めば消化に良いものになるじゃないか??

 

という事になります。

「肉には脂が多く含まれるから…」

というのであれば、赤身の肉はOKになるはずです。

そもそも、油が消化に悪いという考えに固執している時点で、イメージに支配されていると考えます。

 

飲むヨーグルトであれば、乳酸菌が・・・と言いたいのでしょうが、それ以上に影響を多く与えるのが糖質含有量です。

某有名飲むヨーグルトでは、100mlあたり、12.5gの糖質を含んでいます。

コップ一杯を飲むとしたら、だいたい150~200ml程度だと思います。

そうしたら、糖質量は18.75~25gとなります。

ちなみに、某エンドウ豆を原料にしたスナック菓子は、一袋(62g)あたり、糖質量18gです。

単純に比較はしませんが、「発酵飲料」の糖質量は多すぎませんか?と言いたいだけです。

「発酵飲料は、飲むヨーグルトだけじゃないよ」

という声があるかもしれません。

範囲を広げて、「酵素飲料」も含むとします。

健康食品として販売されているようなものです。

ハッキリ言うと、「健康食品を信頼していないので、私は飲まない方がいい」です。

ハッキリ言いすぎでしょうか?(笑)

「成分表示に信頼を置けないものが多すぎるため、妄信的に飲むよりは、飲まない方がいい」というのが正解かもしれません。

少しオブラートに包んでみました。

 

あと最大の難関は、「農薬不使用」のものです。

高額になりやすいでしょうし、「本当に不使用なんですか?」という疑問も生まれます。

僅かの量なら、使っていても「表示上は不使用と明記して大丈夫ですよ」という事が法律上許されている世の中です。

それが良い悪いの話はしませんが、本当にそれを信頼できるかどうかという所にもよります。

「私が販売している所は大丈夫ですよ」

という口コミで、販売経路を用意しているファスティングダイエット団体があるかもしれません。

それは、信頼に足るものかどうか分かりませんし、それにより収入源を確保しているのかな?というイメージを生み出しやすくなります。

 

「特別なものを食べないといけない」

 

というような制限をかければかける程、私は違和感を感じてしまうんですね。

それが、イメージを根底としているものであれば、なおさらです。

 

今回は、ここまで。

続きます。

 

 

復食で食べてはいけないとはいうものの

前回の続きです。

1日断食をした後の食事についてです。

復食(回復食)で食べていけないものとして、いくつか挙げられています。


復食で食べてはいけないもの
・肉や魚といった動物性の食べ物
・スナック菓子や油
・お砂糖の入ったお菓子
・お酒やタバコ、コーヒーなどの刺激物
復食では、これらのものは摂取しないようにしましょう。


「食べてはいけないもの」の中に「タバコ」があるのが少し気になるのですが、このようなものは、避けた方がいいという事のようです。

プチ断食本番の翌日は、回復食を食べる日です。

プチ断食をした直後に通常の食事に戻すと、胃がびっくりして、きゅっと締め付けられるような痛みが出ることがありますので注意してください。
断食後の胃腸は赤ちゃんのような状態。

とても敏感なので、突然普通食に戻すと胃腸を壊すだけでなく、断食前より体調が悪くなるなどのリスクもあります。

 

ちなみに、良いものとしては、以下のものが他のサイトで挙げられていました。

農薬不使用の果物
農薬不使用の玄米
発酵食品
発酵飲料

農薬不使用の穀物


という感じです。

 

さて、私の所感です。

これは、1日断食をした(水程度で何も食べなかった)という前提で話をします。

 

結論から言うと、1日断食した程度なら、ここまでこだわらなくても特に問題はないのではないか?と感じます。

 

以上です。

 

 

 

となると、終わってしまうので掘り下げていきます。

1日食べなかったら、(血糖値が正常値より上がらない状態が続けば)身体はケトン体のエネルギーを利用して活動していきます。

 

通常の人(平均的な体格の人)であれば、体内には大量の脂肪を抱えているので、脂肪の燃焼にはもってこいの環境です。

そのため、私の考え方であれば、回復食として摂取するのであれば、肉か魚を食べれば良いと思います。

 

身体の構築にとても重要なたんぱく質と脂質を含んでいます。

何より旨いですし、食物繊維という「難消化性」のものを含んでいません。

 

断食により消化吸収率も上がっているそうなので、それであれば

「未消化のまま腸に残る事も多く、腐敗して血液内のアンモニアを増やします」

とかいう理論を展開している文章も見かけましたが、そんな事は考えにくいです。

 

消化吸収率があがるんでしょ?

なぜ未消化になるのでしょうか??

このように証言する人は、未消化で腐敗した状態の肉が糞便として出てきたのを見た事があるのでしょうか?

未消化のまま出てきた穀類・種子類や食物繊維なら、いくらでも見た事があるのですが。


例として狩猟民族のような人がいると思います。

何日も探すけど、獲物を見つける事が出来ない状態が続き、ようやく見つけて、獲物(肉)を捕らえたとします。

そんな人が、

「私は数日食べてないから、まずは、果物を食べなきゃ。胃がビックリするからね」

というのでしょうか?

腹が減った → 焼いて食べればうまい肉がある → さっさと食う

が正解に思えて仕方が無いです。

そもそも、果物とか食べれる状況なら、そんなに飢えてないと思いますが。

 

過去の記事で、「リフィーディング症候群」についても触れましたが、私は、「飢えが強い人は、重湯から」という考えが、違うのではないかと思えて仕方が無いのです。

臨床試験をやってないですし、医師でもないので確証が持てずにいるのですが、ケトン体質になっている状態で、急激に大量の糖エネルギーを与える事で生命維持が出来ない程のダメージを与えてしまうのは理解できます。

だったら、ケトン体質に向いている脂質・たんぱく質でエネルギーを摂取するようにすれば、人は短期間で元気になるのではないかと感じるの(仮説)ですが、私だけでしょうか??

 

これくらいにしておきます。

 

次回は、回復食で「食べていいもの」と「食べてはいけないもの」についての話です。

 

丸一日以上行なう本格的な「断食」について

前回の続きです。

 

ファスティングダイエットの内容に触れていきます。

 

前回までは、「プチ断食」という事に触れましたが、それは「置き換えダイエット」のようなものでした。

そして「断食」ですが、これは宗教的な意味合いが強く、有名なのはイスラム教の「ラマダン」という教義です。


イスラム教徒にとって修行のひとつであるラマダンには、自身の信仰心を清める目的があります。
さまざまな欲を捨て、絶対の神への献身と奉仕に没頭する期間。
そのため、食欲を絶つほか、そのほかの禁欲も課せられます。


名前だけでも知っている人は多いのではないでしょうか?

飲食禁止

ラマダンとは断食を伴う修行であり、飲食は一切禁じられます。
とはいえ、約1ヶ月の間ずっと飲まず食わずでというわけではなく、期間中の日の出から日没までの時間に限ります。
平均的には、朝5時半前後から夕方の5時前後にあたるそう。

真夏でもラマダンにあたる時間に飲み物を飲むことはできません。
日の出前にしっかり水分をとるか、日没まで脱水症状にならないよう、個別で対策します。

 


という事で、「飲食禁止」とは言うものの、太陽が出ている時間だけ飲食をしないという事で、一日中決して飲まず食わずという訳ではありません。

私が厳しいなぁと感じたのは、サッカーの国際試合の日程とこのラマダンの時期が重なったため、その国の選手は水分補給が出来なかったという事がありました。

教義でもあり、サッカーという注目を浴びるスポーツの中で、もし水分補給をしようものなら「教えに背いた」という事になってしまうのでしょう。

せめてナイトゲームにしてあげれば良かったのにと感じました。


という訳で、ラマダンによる食事間隔というのは、だいたい12時間をあける程度になります。

詳細が書かれてなかったので分かりませんが、恐らく一日2食。

日の出前と日没後に食事を摂ると思います。

 

ふと気づきました。

 

私は基本2食で、だいたい12時間おきに食事をしています。

私は知らないうちに、なんちゃってラマダンを行なっている?!

水分は補給していますから、なんちゃってです。

いや、「プチ」ラマダンですね。


話を先に進めましょう。


まず、サイトの中で主張している大前提ですが、

 

基本的に、心身ともに健康な人以外は、断食ダイエット修行を無理して行うべきではありません。
本来断食とは、心身ともに健康な修行僧が行ってきた修行の1つであり、健康回復や美容目的、ダイエット目的で行われてきたものではないからです。

 

とありました。

言いたい事は分からなくは無いのですが、では、対象となる人はどのような人になるのでしょうか?

「ダイエット」という言葉が付く以上、「健康になるという結果が目的」としている人が行う行為のはずです。

それなのに、「心身ともに健康な人以外は、無理して行うべきではない」というのは、矛盾しているのではないでしょうか?

そもそも、現状で心身ともに健康なら、断食ダイエットをしないでしょうし、そういう人は、どれくらいの割合で存在しているのでしょうか?

不健康な人を門前払いしているような印象を受けますね。

 

1日断食は、休日などを利用してできる、簡単なプチ断食。
1週間のうち、自分で決めた1日を、朝起きてから夜寝るまで、水分以外は一切何も摂らずに過ごす方法です。

1日断食のポイントは、お家でのんびり過ごすことです。週末のお休みなどを活用して、丸1日のんびりできる日をつくりましょう。

1日断食の基本は、水以外は一切何も摂取しないことです。
朝起きてから夜寝るまで、何も食べてはいけませんが、用意しておいた水を体調に合わせて補給してください。もちろん、あたたかい白湯でもOKです。

その日は、ゆったりとした気持ちでのんびり過ごすことがポイントです。

 


私は、この意見には反対です。

のんびりとした時間があったり、ゆったりとした時間があると、食事の欲求が強くなっていきます。

何かに拘束される時間が無いからです。

これまでの生活で、休日には食事やテレビ・娯楽で楽しむという習慣を身につける人が、急にその一つを奪われたら、ストレスが生まれるに決まっています。

何もする事がない時間を過ごす中で、一つの習慣を奪われるというのは、とても重いものになります。

意識しだしたら、それしか考えられなくなり、とんでもないストレスになります。

やるのであれば、「行動が制限されるような環境下」でする方が、やりやすいと考えます。

例えば仕事のある日のように、強制的に時間的な制約が生まれるような環境です。

 

仕事をしていると、その作業時間・業務時間は、食事をする事が出来ません。

昼休みに我慢をすれば良いだけになります。

残業まで生まれるようなら、12時間とか、あっという間に過ぎ去ってしまいます。

途中で当然、強い空腹を感じると思いますが、ピークを過ぎると気にならなくなります。

 

ポイントは、この最初の強い空腹を乗り越える事が出来るかどうか?という部分が大きいと考えます。

その時点で「食事をする事が物理的に出来ない状況」と、「身体的な拘束がなく、自由に選択できる状況」では、圧倒的に後者が欲求を払いのける力は弱いと感じます。

何かしらの作業をしていて、気付いたらいつもの時間に食事を食べていないが、「食べなくてもよくね?」という状況というのは、経験したことがあるのではないでしょうか?

ラマダンの期間の人たちも、昼間は仕事や日常を過ごしています。

何かをしている方が、気がまぎれるのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか?

 

1日断食は「1日だけ固形物を摂らない」という断食ですが、その日に突然思い立って実践するというのでは効果が出にくくなります。

プチ断食前の準備は、前日のお昼ごろから始めるのが理想的です。前日のお昼から、ジャンクフード、油っこいものを避けるようにしましょう。
また、食事の量も少なくしなくても構いませんが、「これからしばらく食べられないから」と食いだめはしないようにしましょう。

 

準備というのがよく分かりませんが、

前日の昼食からジャンクフード・油っこいものは食べてはダメという事のようです。

 

ですが、食いだめをしないというのは分からなくも無いのですが、なぜ、「ジャンクフード・油っこいものがダメ」なのでしょうか?

「健康そうなイメージ」を追求している結果なのでしょうか?

他のサイトでは、前日の朝食と昼食は普通の食事で、夕食は「普段の半分の量の食事」という方法論がありました。


明確な根拠がないため、判断のしようがありませんね。


続きます。

  

ファスティングダイエットのついての考察

これまで、朝食推進派の話をしてきましたが、ある程度までは書きたい事は書いたため、次にファスティングダイエットについての話をしたいと思います。

そもそも、この話をしだしたのは7月25日の事です。

時の流れは速いものです。

今年も、あと4カ月で終わりですよ。


それはともかく。

 

皆さんは(私も)忘れている部分があるかもしれませんが、「ファスティングダイエット」についてのおさらいです。

 


・半日だけ、一食・二食を栄養補助ドリンクに置き換えるプチ断食
・丸一日以上行なう本格的な「断食」
・一日一食だけを食べるのを継続する「断食」
・「5:2ダイエット」
等々

 

ファスティングダイエットでのルールに関して、
「12時間以上食事と食事の間隔を空ける」
というのは、多くの方法論で紹介されています。
これが14時間、18時間であったり、空ければ空けるほど良いとするところもありますが、一応、これを基準にしたいと思います。

 

 

朝は排泄の時間帯であるにもかかわらず、朝食をとるから、便秘になりやすいし、排泄が不十分になって宿便がたまり、血液は濁ってしまい、体調を崩したり病気になったりするのです。
午前中はまず断食をして、前日の老廃物を体外へ完全に排泄するように取りはからいます。
それから、昼と夜とに栄養物をとり入れるのが、天地の法則にかなった物事の順序というものです。

「おなかが空いて集中力が切れてしまうと困る」と思っていたのだが、集中力に関しても特に問題はない。
むしろ、おなかが空の状態のときのほうが、豊かなクリエイティビティが発揮されるような気がする。
半日断食を実際にやってみて一番驚くのは、いつも午前中は頭がぼーっとしていたのが、頭がスッキリするのが実感できたことです。
日頃疲れを感じている方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
効果を感じると思います。
朝食を抜くと脳が使うブドウ糖が不足するから脳が働かない、力が出ない、など言いますが、これは机上の空論です。
確かに通常、脳はブドウ糖をエネルギー源としますが、断食すると、脳は脂肪を使い始めます。抜いても問題ないばかりか、逆に体に効果的なのです。
ごはんを食べた後、頭が働くでしょうか?ボーっとしてよく働かないのではないでしょうか?パワーが出るのは空腹の時です。
少食の方が、スタミナはつくのです。

 


以前の投稿をコピペしましたが、ある程度思い出していただけたでしょうか?

ここら辺に触れていきたいと思います。

 

まず、「ファスティングダイエット」の方法論です。

「断食」という表現には、色々あるようです。

・半日だけ、一食・二食を栄養補助ドリンクに置き換えるプチ断食
・丸一日以上行なう本格的な「断食」
・一日一食だけを食べるのを継続する「断食」
・「5:2ダイエット」

等々あるようですが、色々ツッコミたくなります。

 

まず、「栄養補助ドリンクに置き換えるプチ断食」とありますが、これはただ単に置き換えダイエットではないでしょうか?

 

そもそもですが、断食とは

 

断食とは、一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為である。
一定の食物を(期間を定めず)恒常的に禁忌することは除かれる。
断食は世界の諸宗教に広く見られる。
断食では食事は断つものの水だけは飲む場合もあり、そもそも食料を摂らないことを絶食または不食(ふしょく)という表現で済ませることがある。

 

というものです。

「プチ」というあいまいな表現をする事で、断食気分でも味わっているのでしょうか?

ただ単に、食事内容を置き換えて、摂取カロリーを少なくしたダイエット手法でしかないと感じます。

 

次に、丸一日以上行なう本格的な「断食」についてです。

方法論と注意点が多く、ある程度の部分を抜粋しました。

 

基本的に、心身ともに健康な人以外は、断食ダイエット修行を無理して行うべきではありません。
本来断食とは、心身ともに健康な修行僧が行ってきた修行の1つであり、健康回復や美容目的、ダイエット目的で行われてきたものではないからです。

 

1日断食は、休日などを利用してできる、簡単なプチ断食。
1週間のうち、自分で決めた1日を、朝起きてから夜寝るまで、水分以外は一切何も摂らずに過ごす方法です。

 

1日断食は「1日だけ固形物を摂らない」という断食ですが、その日に突然思い立って実践するというのでは効果が出にくくなります。

プチ断食前の準備は、前日のお昼ごろから始めるのが理想的です。前日のお昼から、ジャンクフード、油っこいものを避けるようにしましょう。
また、食事の量も少なくしなくても構いませんが、「これからしばらく食べられないから」と食いだめはしないようにしましょう。

 

1日断食のポイントは、お家でのんびり過ごすことです。週末のお休みなどを活用して、丸1日のんびりできる日をつくりましょう。

 

1日断食の基本は、水以外は一切何も摂取しないことです。
朝起きてから夜寝るまで、何も食べてはいけませんが、用意しておいた水を体調に合わせて補給してください。もちろん、あたたかい白湯でもOKです。

その日は、ゆったりとした気持ちでのんびり過ごすことがポイントです。

 

プチ断食本番の翌日は、回復食を食べる日です。プチ断食をした直後に通常の食事に戻すと、胃がびっくりして、きゅっと締め付けられるような痛みが出ることがありますので注意してください。

断食後の胃腸は赤ちゃんのような状態。とても敏感なので、突然普通食に戻すと胃腸を壊すだけでなく、断食前より体調が悪くなるなどのリスクもあります。

 

復食で食べてはいけないもの

・肉や魚といった動物性の食べ物
・スナック菓子や油
・お砂糖の入ったお菓子
・お酒やタバコ、コーヒーなどの刺激物
復食では、これらのものは摂取しないようにしましょう。

 

内臓を休ませると、ダイエット効果があるだけでなく、胃腸の動きが活発になり、宿便の排出につながります。

腸がきれいになるため体質改善も期待でき、花粉症などのアレルギーが出にくくなるといった効果が実感できる人もいるようです。

 

こんな感じのようです。

色々なやり方があるそうなので、細かい所まで追求すると、ダラダラと長くなるので、これらで話をしていきたいと思います。

 

次回に続きます。

栄養学的にみる夏バテ対策

前回の続きです。

夏バテになりやすい人・なっている人は、自律神経の乱れで起きやすいという話をしました。

空調効きすぎで、体温調整がうまくいかなかったり、冷たいものをがぶ飲みしたり、睡眠の質が悪かったりが原因という話をしていますが、私は要因の大きな部分として、「食事内容の偏り」が原因として挙げられると考えています。

 

夏の暑い時の食事として、よく食べるものは何でしょう?

そうめん・冷や麦
ざるそば・ざるうどん
冷製パスタ

甘い物として、
かき氷
アイス・シャーベット
アイスコーヒー

といったものを普段より多く摂取する機会が多いのではないでしょうか?

 

暑気を払うためにも有効なものではあるのですが、これらに偏り過ぎると、夏バテになってしまいます。

 

市販されている医薬品にも含まれているのですが、疲労回復の手段として、ビタミンB群が配合されているものがほとんどです。

それをベースに、タウリンであったり、高麗人参エキスのような生薬成分が入っていたりします。

体内のビタミンB群を供給する事により、疲労回復をさせようという狙いがあります。

これは理にかなっているので、そういった症状を早く改善したい人は手に取れば良いと思いますが、これは、食事によってもコントロールできます。

 

夏バテを防止する・解消するために勧められる栄養素としては

ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンC
クエン酸
マグネシウム
硫化アリル

他にもありますが、代表的なものを挙げておきます。

 

その中でも、ビタミンB群です。

 

ビタミンB1

糖質を分解してエネルギーに変える働きがあり、疲労感や倦怠感を取り除くので、「疲労回復のビタミン」とも呼ばれている。
神経や筋肉の働きをよくする。不足すると疲労感や倦怠感、食欲不振、むくみなどの症状が現れる。
水溶性のビタミンなので、サプリメントなどで多量に取っても排出されてしまうので注意。

 

 

ビタミンB2

脂肪を燃やして体内の過酸化脂質をできにくくする働きがあり、「発育のビタミン」とも呼ばれている。
不足すると成長に必要なたんぱく質やエネルギーを十分に利用できなくなる。

 

 

ビタミンB6

たんぱく質や脂質の代謝に欠かせない。
とくにたんぱく質を多く取る食生活には必要。

 


簡単に言うとこんな感じですが、上記のような夏に良く食べる「そうめん・・・」等で挙げたものは、糖質中心の献立です。

他に肉やら魚やらのたんぱく源・脂質の摂取があれば良いのですが、糖質だけではこういったビタミンB群の摂取をする事が出来ません。

そうなると、体内の特にビタミンB1の消費が激しくなって枯渇し、糖質を代謝できなくなるし、疲労回復につなげる事も出来なくなります。

それが蓄積する事と外的な要因が重なる事で、「夏バテ」が生まれる事になります。

食事内容が、「糖質」に偏れば偏る程、夏バテになる可能性が高まっていくという事ですね。


治すのは簡単です。

 

食事内容から、「糖質」を減少させ、ビタミンB群を多く含むものばかり摂取すれば良いという事です。

つまり、たんぱく源をいつも以上に食べるという事です。

米飯や麺類を献立から排除し、肉・魚・卵といったものを、香辛料や酢を使って食欲を増進させるような調理を選んで食べていけば、さっさと改善していきます。

 

私は、「暑いときには、激辛料理だよな」と、麻婆豆腐(激辛)を作ったり、スパイスカレーをソースとして肉を食べたりしています(当然糖質は無いです)が、冷房の効く部屋に閉じこもっていても、特に夏バテにかからず元気に過ごす事が出来ています。

 

少し時期がずれていますが、夏バテで辛い思いをしている人は、試してみてはいかがでしょうか?

 

夏バテになってませんか?

少し時期がずれてしまいますが、今回は、夏バテの話をしたいと思います。

 

まず夏バテとは、なんでしょう?


夏バテ(なつバテ)とは夏の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状。
暑気中り(しょきあたり)、暑さ負け、夏負けと呼ばれることもある。

人体は、高温・多湿な状態では体温を一定に保とうとしてエネルギーを消費し、かなりの負担がかかる。
通常は負担に耐えることができるが、特に負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことができなくなる。
この状態が続いてさまざまな症状が現れるのが、夏バテである。
原因として挙げられるものには、自律神経のバランスの乱れがある。
前述の通り、暑くなると体は体温を保とうとするが、汗をかいたり血管を広げたりして体温を逃がそうとするのは、自律神経の働きによる。

冷房の無かった時代は猛暑による体力低下・食欲不振など、いわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状が主であったが、空調設備が普及した現代では気温と湿度の急激な変化により自律神経のバランスが崩れ、起こることが多い。
ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども原因となる。
「夏バテ」という名称から夏のみの病気であると思われがちだが、気候の変化が激しい梅雨や初夏にも起こりやすい。

主な症状は、全身の倦怠感・思考力低下・食欲不振・下痢・便秘など。時に頭痛・発熱・めまいなどを伴うこともある。

 


他のサイトでは、原因として

 

自律神経のアンバランスによる胃腸機能の低下や、食生活の乱れからの栄養不足、盛夏のうちの熱中症Ⅰ度の経験からくるカラダの回復不足、そして残暑の脱水傾向(かくれ脱水)などが考えられます。

他には、熱帯夜による睡眠不足も影響するという事のようです。

 


予防法としては、

栄養価の高い食品を食べる

室内での過ごし方を工夫する

ぐっすり眠ってその日の疲れを取る

脱水対策


こんな感じでしょうか?

ここでは、栄養に関する事を話す場なので、それについて多くを割きたいと思います。


栄養価の高い食べ物として、真っ先に思いつくのが「うなぎ」だと思います。


確かにうなぎは疲労回復に欠かせないビタミンB1、B2、B6、体の免疫力を高めるビタミンAが非常に豊富です。
ビタミンAは、なんと約4分の3串で1日の必要量がとれるほど栄養価が高いのです。
ちなみにうなぎを食べるといいとされている「土用の丑の日」の始まりは江戸時代。
起源には諸説ありますが、平賀源内が発案したという説が有力です。
江戸時代は夏場はうなぎが売れず、売り上げ不振に困ったうなぎ屋に相談された平賀源内(1728~1780)が「本日土用丑の日」と看板を店先に出してから、夏にうなぎを食べるという習慣ができたそうです。


ですが、考えて欲しいのですが、そもそも「なぜ夏にウナギが売れなかったのか?」という事に注目をしてほしいのです。

栄養価の算定というのは、平均値です。

食品成分表の中では、栄養含有量が比較的高値になっているのを確認できます。

ですが、平均値なので、「旬の時期」と「状態が悪い時期」を含めた数値もあるわけです。

当然ですが、旬の時期が栄養価が一番高いし、状態が悪い時期は栄養価も風味も落ちます。

ウナギの旬の時期というのは産卵前です。

子孫を残すためにも、身体に栄養を蓄えて産卵に備えます。

「脂がのっている」という言い方をする場合も有ると思います。

その産卵が終わると、力を使い果たし、中には力尽きて死んでしまう場合もあります。

それが「状態が悪い時期」です。


うなぎの旬は、天然ものの場合ですが、10月~12月くらいです。

江戸時代には売れない(理由は様々あったと思いますが)時期だったものを売れるようにイベント化したのは上記のような説があります。

 

ですので、食べるのであれば冬場かな?と思いますし、そもそも天然物が少なくなってきた時代でもあり、養殖物で溢れていると思います。

養殖物には旬が無いそうなので、何とも言えませんが。

 

あと、土用の丑の日には、「う」の付く食べものが、精の付くものとして良いものだというアピールをしたのも要因の一つのようです。

 

大田蜀山人(1749~1823)が鰻屋のために「土用の丑の日にうなぎを食べると無病息災」と書いて張り出してあげたらこれが広まったという説もあるようです。

 

旬の時期ではないウナギを、年中売る事が出来るようにというアピールの一つが、「土用の丑の日にウナギを食べる」という食文化になったという事です。

 

当時の食生活の中では、うなぎは栄養価が高い方だと思います。

ですが、あくまでも「当時の食生活の中で」という範囲なので、文化・伝統というものを考えなければ、それにこだわる必要もありません。

 

もっと栄養価の高いもので、かつ安価なものは、いくらでもありますから。


続きます。

「朝食」という言葉の持つ意味について

前回の続きです。

 

最後の方のピーナッツパンと焼きそばパンでは、ピーナッツパンの方が良いのでは?という所で終わりましたが、その根拠です。

ピーナッツには、色々な効果があると言われています。

 

血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果のある不飽和脂肪酸であるオレイン酸リノール酸が豊富に含まれています。

ピーナッツには、ビタミン・ミネラルもバランス良く含まれています。
なかでもビタミンEは細胞を丈夫にし、老化、がん、心筋梗塞脳卒中予防に効果が期待できます。
さらにピーナッツに多く含まれているアミノ酸のアルギニンは血行を良くし、冷え性や血行不良による肩こりを改善します。

食物繊維や、アルコールの代謝促進に効果的な働きをするナイアシンなども豊富。

 


市販のピーナッツバターにどれだけの成分が含まれているかは分かりません。
中には砂糖や油をたっぷりと添加しているものもありますから。

では、焼きそばパンはどうかという事です。

焼きそばとしてイメージする具材は、麺・豚肉・キャベツ・ニンジン・青のり・紅ショウガ・削り節といった感じでしょうか?

それは「焼きそばだから」という事です。

焼きそばパンに入っている焼きそばの具材には、どんなものがあるでしょうか?

コストをかければもちろんたっぷりの具材となるのですが、安価になればなるほど、麺とソースのみで味付けし、紅ショウガと青のりをちょっとまぶしたものが売られているというのも見かけるのではないでしょうか?

 

焼きそばパンであれば、パンと麺と調味液なので、ほとんど糖質の塊です。

ピーナッツパンも基本は糖質ですが、ピーナッツの持つ脂質・たんぱく質が含まれます。

同程度の安価な原価で作るのであれば、ピーナッツパンの方がより多くの栄養素を得る事が出来るのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

いずれにしても、大量の糖質摂取は免れないのですが。


私は、下記の厚労省が定める定義がいまいちよくわからないのです。

 

「欠食」とは「食事をしなかった場合」はもちろんのこと、「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合」、そして「錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合」も含まれる

 

食事とは口にモノをいれるという事を指すのではないのは分かりますが、フルーツヨーグルトと自家製の野菜ジュースを食べても、はちみつたっぷりのパンケーキを食べても、食事ではないという事でしょうか?

 

ちなみに、農水省のサイトでは、「ブドウ糖推し」になっています。

 

夜中も脳が動いているのは、晩ご飯で摂取したブドウ糖を使っているから。つまり、朝の脳はエネルギー不足状態なのです。朝、脳のためのエネルギーをしっかり摂らないと、集中力が高まらずイライラが続いてしまいます。ブドウ糖という唯一の燃料(※絶食が続いた場合など、特別な状況を除きます。)をしっかり補給して集中力を高めましょう。

朝ごはんを抜いて空腹のまま会社にいくと、脳だけでなく体を動かすエネルギーを取り入れていないために、体が重く、だるさや疲労感が残って元気が出ません。
必要なエネルギーを生み出す栄養が補給されていないと、体はグリコーゲンという形で貯蔵しておいたものを分解してブドウ糖を利用するため、長時間元気に活動できないのです。
脳と体のためのエネルギーになる朝ごはんは、きちんと食べましょう。

脳が活発に働くのは午前中。朝ごはんをきちんと食べて、お昼までに必要なブドウ糖をしっかり摂っておかないと、授業中におしゃべりをしたり注意散漫になってしまいます。
また、空腹でおなかがグーッと鳴ってしまうのを気にしていては、授業にも集中できません。

 


メイン(米飯)をしっかりとって、おまけで玉子や納豆・豚肉・ハムを食べましょう見たいな感じで「おススメ」してますね。

でも、それだったら、菓子パンを食べようが、調理パンを食べようが、塩おにぎりを食べようが、果物やヨーグルトを食べても、血糖値上昇・ブドウ糖摂取に繋がります。

これは食事であり朝食となり得るのではないでしょうか?

 

あと、深夜帯で労働に従事する人にとっては、朝食はどうなるのでしょうか?

朝食の定義を「朝起きて、6時から9時までにとる(最初の)食事」とするのであれば、その時間帯で勤務する人は、「朝食を食べる事が出来ない」という事に当てはまる可能性が大きくなります。

夜12時に出勤して、朝10時くらいに退勤するリズムの人がいるとしたら、この人は仕事の都合上、「朝食」を食べる事が出来ません。

こういった人には、どのような栄養指導をしているのでしょうか?

「仕事の合間をぬって、朝9時までに食べましょう」とでも言っているのでしょうか?

「出勤前に食べて、3食食べてますか?」と聞くのが現実的ではあると思いますが。

まぁ、これについてはモデルケースが一つしかない(他に見当たらない)という事により、生じる内容になると思います。

 

ですが、これほどまでに多様な生活リズムになっている現状なのに、モデルケースを一つしか用意していないというのは、ただの怠慢だと考えますが、いかがでしょうか?

 

今回は、ここまで。 

朝食を食べているのか?食べてないのか?

 健康診断を受ける際に、事前に聞き取りが行われます。

その中の一つに、「朝食は週3回以上食べますか?」というものがありました。

 

どう回答しようかなぁ・・と考えてしまいます(笑)

 

朝食という意味が「起床後朝九時までに食べるもの」というものであれば、「食べてない」となります。

ですが、「最初の食事」というものであれば、「当然食べていますが、何か?」となります。


ちなみに、あるサイトにありましたので抜粋です。

 

「欠食」とは「食事をしなかった場合」はもちろんのこと、「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合」、そして「錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合」も含まれるそうです

 

この欠食の定義は、「国民健康・栄養調査」における欠食の定義です。


通常の定義は、以下のように使われます。


食事をとらないこと。また、貧困のために、満足な食事がとれないこと。「朝食を欠食する」「欠食児童」

 


朝食の種類の定義も曖昧ではないかと思います。

「何を食べる事が朝食になるのか?」

という事です。

ちなみに、「食事」の定義です。

食事(しょくじ、meal)とは、栄養をとるために毎日習慣的に何かを食べることである。
また転じて、その時食べるものを指すこともある。

食事とは、基本的には栄養、すなわち人間が生命を維持し活動し成長をするために必要な栄養素を摂る行為である。
通常は何らかの食材を調理してできた料理、あるいは食品を食べる形が一般的である。
ただし、栄養をとるためとは言うものの実際には人間は、栄養素の摂取のためだけでなく、家族や仲間と一緒に「満たされた時間」を和やかにすごすため、《分かち合い》を実感するため、味を楽しむため、料理を作ってくれた人(家族や親類など)の愛を実感するため、等、様々な目的や意味を込めつつ食事をしている。

 


これにあてはめると、「栄養たっぷり」(?)と言われる果物・野菜でつくったスムージーだけを飲んでも、「欠食」扱いになるようです。

また、「色んなフルーツを食べました」でも、「チーズ・ヨーグルト・牛乳」だけでも欠食になるようです。

 

ちなみに、嗜好飲料とは以下の通りです。

 

嗜好飲料とは、個人の嗜好を満足させるために用いられる飲料を指し、「茶類」「コーヒー」「清涼飲料」「ジュース・果汁入り飲料」「スポーツドリンク」などが挙げられます。
糖類を含む嗜好飲料の多飲はエネルギーの過剰摂取となり、肥満をきたすおそれがあります。

 

あと、菓子パンもダメなようです。ですが場合によっては総菜・調理パンはOKだそうです。

菓子パン(かしパン)とは、表面に甘い味を付けたり甘味のある具を入れたりして、菓子としての要素を強化した種類のパンである。

代表的な菓子パン
メロンパン
チョココロネ
あんパン
ジャムパン
クリームパン
チョコレートパン
ピーナッツパン
揚げパン
黒糖パン(コッペパンの変種)
マーガリントースト

 

調理パン(ちょうりパン)とは、通常のパン製造工程とは別に調理した具材を、乗せたり挟み込んで作られるパン。
または、パン製造過程における加熱を、乗せた具材の調理に用いたパン。
通常のパンに比べ、消費期限が短い。狭義の場合サンドイッチそのものを調理パンと呼ぶ場合もある。

「菓子パン」と「調理パン」はそれぞれJICFS分類基準の111303と111305で定義されているが[1]、「惣菜パン」は定義されておらず、食品表示は各製造者が独自判断で行っている。

代表的な調理パン
サンドイッチ
ホットドッグ
ハンバーガ
ピロシキ
ミートパイ
焼きそばパン
コロッケパン
カレーパン
玉子パン
ロールパン

 


私から見たら、ピーナッツパンも焼きそばパンも変わらないようにしか見えないのですが。

でも、調理パンだったら、「朝食を摂ったぜ!!」と主張する事ができるようです。

どちらかというと、ピーナッツパンの方が栄養価が高そうなイメージがあるのですが、私だけでしょうか?

 

少し、続けましょうかね。