回復食について
「胃がビックリする」
って、なんでしょうね?
皆さんも良く(?)耳にする言葉かもしれません。
私自身は、この言葉の意味が良く分からないです。
3日間全く食べてなかったんでいきなり固形物入れちゃうと胃がびっくりしちゃうみたいです
ファスティングのように長い時間胃を休ませたときは、胃がびっくりしないように、消化の良いものを少しずつ取り入れることが大切。
食材や調理法を選ぶことも胃の健康には大切ですが、よく噛んで食べることも忘れないでくださいね。
そして午後からは回復食といわれる、軽めの食事を取ります。
いきなり固形物を食べると胃がビックリするので、まずは野菜スープと果物少々。
この断食明けの食事が……死ぬほど美味しいのです。
ファスティング終了後にチョコレート饅頭を食べたのですが、、、
1口たべて「あれ…?これ以上食べれないぞ?」と感じて、結局完食したものの頭がフラフラして気持ち悪くなってしまいました。。。
胃がびっくりした+血糖値がいきなり上がって身体が付いてこなかったのかな…?という印象。
こんな感じで用いられます。
あとは、「高価なものを食べ過ぎて胃がビックリしてお腹を下した」とかでしょうか?
色々調べるのですが、「空腹時に固形物を入れると胃がビックリする」という表現は多く使われていましたが、「なぜ空腹時に固形物を入れると胃がビックリするのか?」という事に言及しているものや、「どんな状態が胃がビックリしている状態なのか?」についてを確認する事が出来ませんでした。
「胃の不快感」を指すのでしょうか?
それとも、上記のように気持ち悪いと感じたら「胃がビックリしている」という状態なのでしょうか?
私は以前に投稿しましたが、「リフィーディング症候群」について所感を述べた事があります。
極度の飢餓状態・低栄養状態における状況の中で、急速に糖質(←これ大事)を補給する事で、体内電解質分布異常を引き起こして最悪の場合死をももたらす状態です。ここで大事なのは、糖質を与える事により引き起こされやすいという事と低リン血症のある症例にリンを補わないで治療をしたら100%発症するという事です。
ちなみにリン含有量の話になりますが、糖質を含んでいるものは少ない傾向にあり、たんぱく質が多いものには多く含まれる傾向にあります。
100gあたりごはん(精白米)で34mg、豚もも肉200mg 鮭260mgです。
ついでに、先ほど引用したものによると、
飢餓に陥ると、エナジーサイクルは、糖を主体としたものから、まずは貯蔵された脂肪や蛋白を利用するものに変わり、全体の代謝率を20~25%低下させる。
しかし飢餓が長期に及ぶと、代謝の主体は脂肪に移る。
つまり主要なエネルギー器質がケトン体になる。
同時に、飢餓が進むと主要なミネラルが枯渇する。リン酸塩は主に細胞内から血清に動員され、また尿排泄が低下することから血清濃度がある程度一定に保たれるが、トータルでは枯渇している。この状況でリフィーディング(再栄養)が行われると、糖の負荷がインスリン分泌を増加させ、インスリンはグルカゴンを抑制しつつグリコーゲンや脂肪、蛋白の代謝を促進する。
ここにおいてリンやマグネシウムなどのミネラルやチアミン(B1)も大量に動員される。
インスリンはカリウムを細胞内に移動させる。マグネシウムやリンも細胞内に移動する。
この結果、リンやマグネシウムやカリウムの血清濃度が低下する。リフィーディング症候群の本態は、これらエネルギー器質の変化とそれに伴う電解質やミネラルの移動である。
私の憶測通りだったのですが、体内での代謝システムが糖質主体のものから脂質タンパク主体(ケトン体)になるため、そのシステムから一気に糖質を与えると負荷が大きくなるという事です。
飢餓が長期に及んでいくと、さらに傾向は強まり、生命活動に重大な影響を与えてしまうというのが本質です。
飢餓が長期に及んでいくと、さらに傾向は強まり、生命活動に重大な影響を与えてしまうというのが本質です。
にも拘らず、なぜ回復食として「糖質中心のもの」を与えるのでしょうか?
そもそも「酵素ドリンク」を摂取する事で、ケトン体質になっていないので影響はないとも考えられます。
ちなみに、さっきの引用の後半部分には、
電解質やミネラルの投与量については十分な研究がなされていない。集中治療期間は15~30mmol/3時間のリン酸を投与してとくに問題なかった、という研究結果がある。一般病棟では腎機能障害のない患者に1日50mmolのリン酸を投与してとくに問題がなかったという報告がある。
という感じで文章は終わっています。
続きます。