糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

復食で食べてはいけないとはいうものの

前回の続きです。

1日断食をした後の食事についてです。

復食(回復食)で食べていけないものとして、いくつか挙げられています。


復食で食べてはいけないもの
・肉や魚といった動物性の食べ物
・スナック菓子や油
・お砂糖の入ったお菓子
・お酒やタバコ、コーヒーなどの刺激物
復食では、これらのものは摂取しないようにしましょう。


「食べてはいけないもの」の中に「タバコ」があるのが少し気になるのですが、このようなものは、避けた方がいいという事のようです。

プチ断食本番の翌日は、回復食を食べる日です。

プチ断食をした直後に通常の食事に戻すと、胃がびっくりして、きゅっと締め付けられるような痛みが出ることがありますので注意してください。
断食後の胃腸は赤ちゃんのような状態。

とても敏感なので、突然普通食に戻すと胃腸を壊すだけでなく、断食前より体調が悪くなるなどのリスクもあります。

 

ちなみに、良いものとしては、以下のものが他のサイトで挙げられていました。

農薬不使用の果物
農薬不使用の玄米
発酵食品
発酵飲料

農薬不使用の穀物


という感じです。

 

さて、私の所感です。

これは、1日断食をした(水程度で何も食べなかった)という前提で話をします。

 

結論から言うと、1日断食した程度なら、ここまでこだわらなくても特に問題はないのではないか?と感じます。

 

以上です。

 

 

 

となると、終わってしまうので掘り下げていきます。

1日食べなかったら、(血糖値が正常値より上がらない状態が続けば)身体はケトン体のエネルギーを利用して活動していきます。

 

通常の人(平均的な体格の人)であれば、体内には大量の脂肪を抱えているので、脂肪の燃焼にはもってこいの環境です。

そのため、私の考え方であれば、回復食として摂取するのであれば、肉か魚を食べれば良いと思います。

 

身体の構築にとても重要なたんぱく質と脂質を含んでいます。

何より旨いですし、食物繊維という「難消化性」のものを含んでいません。

 

断食により消化吸収率も上がっているそうなので、それであれば

「未消化のまま腸に残る事も多く、腐敗して血液内のアンモニアを増やします」

とかいう理論を展開している文章も見かけましたが、そんな事は考えにくいです。

 

消化吸収率があがるんでしょ?

なぜ未消化になるのでしょうか??

このように証言する人は、未消化で腐敗した状態の肉が糞便として出てきたのを見た事があるのでしょうか?

未消化のまま出てきた穀類・種子類や食物繊維なら、いくらでも見た事があるのですが。


例として狩猟民族のような人がいると思います。

何日も探すけど、獲物を見つける事が出来ない状態が続き、ようやく見つけて、獲物(肉)を捕らえたとします。

そんな人が、

「私は数日食べてないから、まずは、果物を食べなきゃ。胃がビックリするからね」

というのでしょうか?

腹が減った → 焼いて食べればうまい肉がある → さっさと食う

が正解に思えて仕方が無いです。

そもそも、果物とか食べれる状況なら、そんなに飢えてないと思いますが。

 

過去の記事で、「リフィーディング症候群」についても触れましたが、私は、「飢えが強い人は、重湯から」という考えが、違うのではないかと思えて仕方が無いのです。

臨床試験をやってないですし、医師でもないので確証が持てずにいるのですが、ケトン体質になっている状態で、急激に大量の糖エネルギーを与える事で生命維持が出来ない程のダメージを与えてしまうのは理解できます。

だったら、ケトン体質に向いている脂質・たんぱく質でエネルギーを摂取するようにすれば、人は短期間で元気になるのではないかと感じるの(仮説)ですが、私だけでしょうか??

 

これくらいにしておきます。

 

次回は、回復食で「食べていいもの」と「食べてはいけないもの」についての話です。