糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

蕎麦ダイエットを効率良く行うには、どうしたらいいか?

という訳で、今回が「蕎麦ダイエット」についての一応のまとめにしたいと思います。

また、新しい発見が生まれたら追記するかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

 

さて今回、ある「蕎麦ダイエット、サイコー!」と主張するサイトを見てきましたが、一言でいうと、かなりお粗末な部分が多い記事であると感じます。

基本的に、ダイエット方法を勧めているサイトは、イメージ先行の記事が多いので仕方がない部分はあるのですが、かなりいただけない内容でした。

この情報を真に受けて行なっても、望むような身体になるのはかなりの時間と労力が必要だと感じます。

大事な部分に触れていないからです。

結局は、「カロリーを抑えて、運動をしましょう」という事に落ち着いています。

基本的な方法論の一つなので、それ自体に問題は無いのですが、それだったら「蕎麦」でなくてもいいんじゃないの?とも感じ取れるからです。

それでは、「蕎麦ダイエット」の有効性が失われてしまいます。

ですので私なりの「蕎麦ダイエットのよりベターな方法」を紹介していきたいと思います。

ルール

その1 蕎麦は十割蕎麦を食べる事

蕎麦自体は栄養価はそれなりに高いです。
たんぱく質含有量も、gあたりで見ると、穀物の中でみれば、上位に位置するほど含んでいます。
ですが、蕎麦だったら何でもいいという訳ではありません。
蕎麦のJIS規格特性上、少しでも蕎麦要素が入っていれば、蕎麦として提供する事が出来るからです。
そのため、配合量が多ければ多いほど効果が期待しやすくなり、少ないほど期待できなくなります。

ですので、

求めるなら十割蕎麦
健康を気にするのであれば、つなぎよりも蕎麦粉の割合が多いもの
安価であったり、ただ腹を満たすだけが目的であれば、そういった条件にあうもの

という感じで判断していけばいいと思います。

「蕎麦ダイエット」の実践で、しっかりと効果を得たいというのであれば、「十割蕎麦しかない!」となります。


その2 蕎麦のトッピングするなら、カモ肉か海藻

蕎麦の栄養価が高いとはいうものの、結局は糖質を多く含んでいます。

その量、約60g

GI値は信用できないものであり、GL値で言うと、かなり危険な部類に含まれています。
成人男子で体重65キロぐらいの人間だったら、糖質60gで血糖値を180ぐらい数値を上昇させます。

ですので、そもそもこれでダイエットの主役になれるかというと、かなり疑問視です。

その根本部分をいじったら、色んなものが崩れてしまうので、それは置いておきます。

それでは、どうしたらいいかというと、トッピングとしての「カモ肉(カモ南蛮そば)」と、「海藻(わかめそば)」をプラスする事です。
出来れば両方。

まず、カモ肉にはビタミンB1がそれなりに含まれています。
本当は肉そばとも言いたいのですが、甘く煮つけているので、総糖質量が多くなってしまいます。
カモ南蛮も同様なのですが、牛肉よりも多く含まれています。
これがあると、糖質の代謝に繋がるため、より消費をしやすい状態になります。
カロリー的に蕎麦だけを食べるよりは、当然高くなってしまうのですが、他の食事でコントロールできる範囲であると考えます。

それが出来ないというのであれば、海藻です。
食物繊維にどこまでの力があるかは未知数ですが、食べないよりは食べた方がいいですし、低カロリーでお腹が膨れやすくはなります。

という訳で、トッピングをするのであれば、この二つが現実的(一般的にメニューとして存在している)かなと思います。
もちろん、ネギはたっぷり摂っても大丈夫ですし、七味も特に問題はないと感じます。


ルール3 食べたら動け!

身も蓋も無いかもしれませんが、理由はあります。
前述した通り、糖質量がかなり多いです。
糖質は血糖値を上昇させます。
緩やかだろうが急上昇だろうが、上昇させます。
それによりインスリンが血中に放出され、過剰な分を細胞に「体脂肪」として蓄積します。
その時間は約2時間で完了します。(個人差あり)

それでは、体脂肪にさせないためにはどうしたらいいか?

糖質が血中にある間に、エネルギーとして消費すればいいだけです。

なので、「蕎麦を食ったら動け!」「動く事が出来なければ、食うな!!」となってしまいます。

もちろん、効率良くダイエットをするという事が前提となります。

ただ、糖質たっぷりのものを食べて、睡魔に襲われてそのまま眠ってしまったら、以前よりも太りやすくなるんじゃないでしょうか?

という訳で、「昼を置き換える」だけでは、十分ではありません。

食べた後にどうするかによって、大きく変化が生まれてしまう内容です。

お茶を飲んだからと言って、これらの血糖値が減少する訳では無いです。


ルール4 蕎麦以外の食事は、極力糖質摂取をさける

蕎麦自体が糖質が多いものであるので、ダイエットには不向きなのですが(←あ、言っちゃった)、やるのであれば、総糖質摂取量を現象させないといけません。
食べても動ける環境であればいいのですが。
動く予定がないというのであれば、糖質摂取を控える食事をしないといけません。

蕎麦を朝食べても昼食べてもいいのですが、夜は避けた方がベターだと思います。

体を休める方向にシフトしていき、摂取した糖質を消費する事が出来る可能性が低くなるからです。

運動習慣があるなら良いのですが、無かったり出来ない環境であるなら、糖質摂取を抑える方向で食事をすればいいと思います。


以上が、「蕎麦ダイエット」を行なう上でのルールであり、注意点であると考えます。

もう少しルールを増やせるかもしれませんが、いっぱいあり過ぎてもダメだと思いますので。


普段から「蕎麦を食べるのを止められない」「蕎麦が大好きなんじゃい!」という人にはうってつけ?のダイエット法だと思います。

当然ですが、「蕎麦アレルギーの方」は、厳禁なので、よろしくお願いします。

 

最後にですが、蕎麦ダイエットについて参照したサイトです。

dietbook.biz

 


以上です。

次回からは、また別のテーマで取り組みたいと思いますので、よろしくお願いします。