糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

IBSの症状の治りやすさについて

 
皆さん、こんにちは。
以前にも同じ内容のものを投稿したかもしれませんが、気にせず話をしていきたいと思います。
 
上記リンクの話を引用して

過敏性腸症候群の治りやすさの順番は便秘型、下痢型、便秘下痢交代型、ガス型といわれています。つまりガス型の治療が一番難しいということになります。」

という部分に触れたいと思います。
 
この治りやすさの順番って、本当にこの順番なのか?というのが気になります。
過敏性腸症候群の対処方法を動画投稿のためにもあちこち調べているのですが、だいたい同じ方法です。
・ストレス解消
・生活習慣
・睡眠しっかり
・食事はゆっくり
・食物繊維適度に
・腸内環境を良くしましょう
こんな感じでしょうか?
このような対処方法(検証)をとり続けた結果、多くのデータ(結果)が生まれます。
その結果が、
過敏性腸症候群の治りやすさの順番は便秘型、下痢型、便秘下痢交代型、ガス型といわれています。つまりガス型の治療が一番難しいということになります。」
という事になったという事ではないのでしょうか?
つまり、現行の対処方法だと便秘型が治りやすくガス型が治りにくいという結果が生まれたというだけの事だと考えます。
もっと言うと、現行の方法ではガス型には対応しにくい方法であるとも言いかえる事が出来ると考えます。
 
という事は、私も動画の中でそれぞれのタイプ別の食事療法を提案しましたが、このように細分化する事が必要であり、「IBSの方はこの方法しかない」というたった一つの方法しかアプローチ方法が無いという事がとても問題であると考えます。
何でもかんでも食物繊維が重要で腸内環境をよくするための食事というのが、必ずしもすべての人に対応する訳がないという考えを持っています。
それぞれのタイプで差が出るなら、このように考えないといけないと思うのですが、残念ながらこのような考えというのはなかなか広まりません。
試行錯誤というのをせず現状・既存のものを提供して、それで改善しなければ患者が悪いという考え方がはびこっているからです。
それだと提供者側が考えなくて済むし病院・医療機関というシステムに守られているので、自身が責任を負う事も無いからです。
 
この関係性で似ているなぁと思うのが「宗教」です。
 
宗教では「神への信仰」というのが大きな部分を占めていると思います。
信仰が強ければ強いほど、その人は幸せになれるという考え方です。
信者は最初は「この神(宗主・教主)は素晴らしい」と感銘を受けて入信する方が多いと思うのですが、悲しいかな、人は感覚に慣れてしまうので同じような感銘を受けにくくなってしまいます。
その時に教団側は「あなたは神への信仰が足りない」と、布教活動のような努力を信者に強います。
で、頑張るんですけど最初に得られたような感銘は感じる事が難しいので、そこからさらに救いを求めて頑張る人もいれば脱走する人もいる訳です。
基本的に教団が伝える事は同じです。
「あなたには信仰(努力)が足りない」
永久とも思えるこの無限ループが待っている訳です。
 
似ていると思いませんか?
 
情報提供を受けたのであれば、盲目的に信じて継続するのではなく、試行錯誤・検証が必要になります。
それをしないでただ言われるままに続けても、期待した効果が得られなければそれ以上の結果は得られません。
改善すれば一番いいのですが、しなければ、別のアプローチをとる方が改善する可能性というのは下がるかもしれませんが、上がるかもしれません。
 
一番良くないのは「効果が得られないままでの現状維持」です。
継続しても効かない薬を服用し続けているのであれば、あなたはその薬に何を求めているのでしょうか?
効果が無いかもしれないと分かっていながら保険対象外の高価な薬にチャレンジし続けるのであれば、他の方法を選んだ方が良いのではないでしょうか?
このブログや投稿した動画が、そのようなきっかけになれれば何よりです。
 
危険なのは「思考を停止すること」です。
 
少しでも改善出来るように、検証し続けていかないといけないです。
行動し続ける事で、少しずつでも変化させる事が出来ます。
ぜひ、チャレンジを忘れないで欲しいと思います。
そのチャレンジのお手伝いをしたいと考えています。
 
自分を変えていきましょう。
 
今回は以上です。