そばは炭水化物ですが、正確に言うと「炭水化物を含む食べ物」です
前回の記事を書いた後、色々な蕎麦の原材料名をチェックしに店舗にいきました。
そこには様々な種類がありました。
十割蕎麦で、蕎麦粉と食塩のみ
蕎麦粉と小麦粉
蕎麦粉と小麦粉と食塩と山芋粉
組み合わせを言うとかなりの量になるので省略していきますが
蕎麦粉・小麦粉・食塩・小麦タンパク・水あめ・でんぷん・卵白
という所が一般的のようです。
中には「蕎麦粉配合量20%」と記載のある乾麺もありました。
それでは、続きです。
サイト内で、こんな文章が表記されていました。
それをタイトルにもってきました。
そば100gに含まれている炭水化物は27gです。
他の麺類100gと比べてみると、
うどんは57g
ラーメンは68g
パスタは73gとどれもそばの倍以上ですから、そばは圧倒的に炭水化物が少ないんですね。
主食の中でも炭水化物が少ないので、そばはダイエットに向いている食材だと言えます。そばで炭水化物抜きダイエットはできませんが、炭水化物を控えるダイエットはできます。
調べました。
前回の「食物繊維の配合量」で不信感をいだいていたので、当然です。
イメージ的にも、かなり少ないように感じたのも事実です。
そば100gで炭水化物量が27gと表記されているのを見たら、
「そば ゆで」
が、それに該当します。
そばは「そば」と「干しそば」に分別されます。
また、「そば」も、「干しそば」も、「生」と「ゆで」に分別されます。
他のものをみると、
「うどん なま」で56.8g
「うどん ゆで」で21.6g
ラーメンが比較しづらいので、近そうな中華麺でみると
「中華めん なま」で55.7g
「中華めん ゆで」で29.2g
「マカロニ・スパゲッティ 乾」で72.2g
「マカロニ・スパゲッティ ゆで」で28.4g
もう、お気づきですね。
炭水化物の基準が、そばだけ「ゆで」になっていて、それ以外は「なま」とか「乾」にしているのです。
これは、茹でると水分を含むので、その分割合が減るからです。
ちなみに蕎麦の一人前は、200gで換算されます。
ですので、「ゆで」の一人前に含まれる炭水化物量は54gになります。
他のでも「ゆで」で、一人前200gとすると、蕎麦もそんなに変わらない炭水化物量となります。
ズルいです。
基準を変えて、「蕎麦って、いいよね」とアピールしています。
事実の捻じ曲げですし、印象操作です。
そうまでして、「蕎麦ダイエット」のメリットを増やしたいのでしょうか?
この結果を見た時、軽い憤りを覚えました。
しかも、この記事はドクターが監修しています。
減量外来ドクターでもあり、肥満治療評論家でもある人です。
こんな致命的な数値のトリックを使った記事の監修をしているのは、信用度に影響すると思いますが、いかがなものでしょうか?
多分、名前だけを貸しているような感じだとは思いますが。
もしくは、私と「ダイエットに関する基準」が異なるのかもしれません。
思想やアプローチ方法はいくつもあってもいいと思いますが、比較対象として挙げている基準データが異なっているというのは、それも「自分の主張を通すために対象を好都合な方向に持っていく」という結果を導いているのは、かなり悪質です。
こうなってくると、この記事の他の数値データの検証も、怪しくなってきます。
もう少し続けていきます。