糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

蕎麦ダイエットを行なう時に意識する事

前回の続きです。

 

蕎麦ダイエットを行なう上でのメリットとして、いくつかの事が挙げられます。

 

カロリーが低い
栄養価が高い

 

まず、栄養価についてです。

 

ルチンが豊富に含まれている
良質なたんぱく質が含まれている
ビタミンB1・B2が含まれている
食物繊維が豊富(ヘミセルロース:ゴボウにも多く含まれる食物繊維)
蕎麦湯もおすすめ(ルチンは水溶性のビタミン(?))

 

ビタミン(?)としたのは、下記の理由です。
正式にはビタミンでは無いという事になっているようです。


1930年代に発見され、ビタミン様の働きがあることから単体でビタミンPと呼ばれていた。
後にビタミンPを構成するクェルセチンやヘスペリジン、エリオシトリンなどいくつかの物質が発見され、ルチンが単体でビタミンPと呼ばれることはなくなった。
日本ビタミン学会ではビタミンPをビタミン様物質として規定している。
つまり、ビタミンPはビタミンではない。

 


それはさておき、栄養価について一番に挙げられる、ルチンについての話からしたいと思います。

ルチンはファイトケミカルの部類に入るようです。

抗酸化力が強く、またビタミンCの吸収・働きを助ける性質を持つ「水溶性」の成分です。

他にも効果として、

血管・血流の改善
悪玉コレステロールの分解
糖尿病の改善・予防
関節痛の軽減
アルツハイマーの改善・予防
痔の改善
美肌効果
癌・生活習慣病の予防

が挙げられています。

ここを掘り下げるとガッツリ長くなってしまうので、省略します。

 

では、ルチンを一日あたり、どれくらい摂れば良いとされているのか?

約30mgとの事です。

これは、一食分の蕎麦で十分に摂取可能であるようです。


ちなみに他のサイトで調べてみました。

 

食品のルチン含有量(100g中)

以下の表は食品100g中に含まれるルチンの含有量です。
各食品の正確な含有量は調理方法や製品によってことなるので、おおよその参考量として考えてください。
そば粉 20mg
そば 12mg
そば茶(清涼飲料水) 10mg

 

前述しましたが、蕎麦に含まれるルチンは「水溶性」です。

蕎麦はゆで上げるものなので、当然その過程で減少します。

茹で時間や種類にもよって大きく変わるため、あくまでも上記の数値は目安ですが、蕎麦一食分で摂れる量は30gとは言え無さそうです。

ちなみに、ビタミンB群も水溶性ビタミンです。

そのため私も好きですが、「蕎麦湯」を飲む事は、十分に栄養補給をするためにも有効な方法であると思います。

下手したら、蕎麦自体よりも多く含まれているのかもしれません。

それは言い過ぎかもしれませんが、数値データとしては取れないんですよね。

食品成分表にも載ってないですし、定義が難しいから載せられないでしょうし。

 

私は昔うどん屋でバイトをしていましたが、閉店まで基本的に水を少しずつつぎ足しながら、お湯は沸かしっぱなしです。

そうなると、蕎麦を茹で続けると、それだけお湯に含まれる濃度は、比例して多くなると考えられます。

開店時の蕎麦湯と、閉店間際の蕎麦湯だったら、後者の方が多く栄養分が含まれると思うんですね。

という事で、ここでは

「蕎麦湯を飲むなら、夕食のピークが終わったくらいに準備されたもの」

という事がベストに近い答えとしていきます。

「24時間営業では?」

という問いがあるかもしれませんが、そこは分かりません。

掃除のタイミングの前が一番濃度が高いということになると思います。

 


以上から、蕎麦からルチンをより効率良くとるためには、

「自分で蕎麦を茹でて、ゆで汁も摂取する」
「蕎麦湯は積極的に飲む」

そして、

「すでに茹でられている麺からのルチン摂取は、あまり期待できない」

という事になります。


そして、もう一つ着目すべき部分があります。

ルチンだけでなく、この蕎麦ダイエットのテーマに影響するないようです。

蕎麦を作る工程では、いくつかの種類があります。

皆さんも聞いた事があると思います。

十割蕎麦
更科蕎麦
二八蕎麦

蕎麦と一言で言っても、蕎麦粉の配合量や使用している部分については、全く言及されていません。

それにより、栄養価も大きく変化するにもかかわらずです。

 

ただ、単純に

「昼に蕎麦を食べましょう」

としか表現されていません。

 

蕎麦だったら何でもいいのでしょうか?

いや、良くない。

 

という事で、次回は蕎麦の種類についての話をしていきます。

 

栄養士らしい話をしている感じになって少し得意げになっていますが、今回は、ここまで。

 

そばダイエットについての考察(導入編)

先日、東京に久しぶりに足を運んだ時、24時間営業のそばチェーン店で朝食を食べました。

そこには、目立たない所にありましたが、「蕎麦湯」が用意してありました。

少し肌寒い気温だったため、注文した品が届くまでの間、身体を温めてくれました。

そのままだと当然美味しくないので、卓上の醤油を適量たらして飲みましたが、これがおいしく、3杯くらいおかわりしました。


そんな話はさておき。

私はソバが好きです。

糖質制限は普段から行っていますが、たまには食べたくなります。

特に「天ざる」が好きなので、糖質制限の観点から見たら、アウトの食品です。

でも、おいしいじゃないですか?

天ぷらも好きです。

 


また、話がズレてしまいました。

それでは「そばダイエット」の話をしていきたいと思います。


先述した通り、糖質制限からの観点から見たら、アウトです。

乾麺状態100gで、糖質量63.0gです。
茹でたソバ170g(1玉分)では、糖質量40.8gだそうです。

ちなみに、炊きあがったご飯150gで、糖質量55.2gです。


アウトですので、本来であればこれで終わりなのですが、ソバを食べる事でダイエットに繋がるという方法論についての考察をしていきたいと思います。

本当に、「そばダイエット」という事が有効なのか?ダイエットとして成り立つのか?という事についてです。


方法としては、

そばダイエットの方法は簡単で、1日に1~2食をそばに置き換えるだけです。
そばダイエットでは、昼食をそばに置き換える方が多いようで、朝食と夕食は少し軽めか、今まで通りに食べます。
ただ昼食をそばに置き換えたとしても、朝食や夕食を食べすぎてしまうと、カロリーオーバーになってしまうので、ダイエットになりません。
ダイエットのためには、1日のトータルカロリーを考えて食事を摂るようにしましょう。

という事のようです。

そばには生そばと干しそばがあり、そばに限らず麺類は茹でると水を吸収するため、重さが変わります。
生そば120g(1人前)を茹でると約230gでカロリーは301kcal
干しそば100g(1人前)を茹でると約260gでカロリーは296kcal
となります。
ちなみにうどん1玉あたりのカロリーは、約230gで242kcal、ご飯一膳のカロリーは、約160gで269kcalです。
こうして比べてみると、そばが特別低カロリーとは言えないことがおわかり頂けるかと思います。

ではそばの何がダイエットに向いているというのでしょうか?

 

そばは低GI食品
パンや白米のように血糖値があがりやすい食品は、インスリンが分泌され、ブドウ糖を必要な箇所に吸収させる他に脂肪を蓄えるように働いてしまいます。
つまり太りやすい食品と言えるので、その逆の血糖値の上昇が少ない食品であるそばが、ダイエットに向いていると言われているのです。

 

食物繊維が豊富
実はそばには食物繊維が豊富に含まれています。
これは便秘の改善や予防に役立ち、腸内環境を整える効果をもっているため、ダイエットに嬉しい効果をもたらしてくれます。
なんとそば1杯で約4~5gの食物繊維が摂れるので、
食物繊維が不足しがちな方には特におすすめのダイエット法と言えるでしょう。

 

で、注意点としては、カロリー計算なので、高カロリーな天ぷら等は選ばず、基本は「ざるそば」「かけそば」で。
トッピングが欲しいなら、ワカメや山菜を選ぶという事のようです。

 

最後にダイエットの効果をさらに高める方法として


栄養バランスを考えて食事を摂る

例えば3食ざるそばやかけそばにすると、確かに一時的には体重が落ちるかもしれませんが、それでは栄養に偏りが出ることで、健康面、美容面共に悪影響を与えますし、基礎代謝が落ちてしまい、太りやすい体質をつくることになります。
こういったことを防ぐためには、そばだけでなく肉や魚などのタンパク質、野菜や果物なども合わせて摂るとが大切です。
1日1~2食をそばに置き換え、それ以外の食事は栄養バランスを考えて摂るようにしましょう。

 

有酸素運動をとり入れる

そばダイエットは、それだけでも効果がありますが、早く目に見える結果を出したいという方は有酸素運動をとり入れることをおすすめします。
ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動は、運動中に脂肪が燃焼されやすいため、ダイエットにピッタリと言えます。
また有酸素運動は交感神経の働きを鎮め、身体をリラックスさせる副交感神経を働かせるので、ダイエット中に起きやすいイライラを抑える効果も期待できますよ。


そばダイエットは、1日1~2食をそばに置き換えるだけというとても簡単なダイエット法です。

ただ天ぷらそばなどカロリーの高いものを選んでしまうと、ダイエット効果が期待できないので要注意。

年末が近づいてきて、店頭に様々なそばが並びます。
いつもより少し多めにそばを買って、新年からそばダイエットをスタートさせるなんて良いかもしれません(^_^)
栄養バランスを考えた食事を摂るようにして、無理のない範囲で行うことをおすすめします(^○^)


このように、「おすすめします(^○^)」と主張していますが、効果としてはいかほどのものかと感じてしまいます。

結局ソバはトリガーであり、運動と栄養バランスなのかと感じてしまいますし、どれくらいの効果が生まれているという数字も、このサイトでは示されていませんでした。

 

で、他のサイトを見に行きました。

 

そばダイエット「以外のダイエットも」して、2週間で7キロやせたそうです。(元の体重は不明)

詳細については次回以降に書いていきます。

そして、ソバについてのメリットと、数値データについても話をしていきたいと思います。


今回は、ここまで。

 

粗食について書こうとしたきっかけについて

前回の続きです。

 

今回こそ最後です。

 

私自身は、何度も書きますが、季節を感じるような食事は好きですし、その文化も今後も続いて育まれていけばいいと思います。

ですが、私が否定するのは、「粗食が一番だ」「粗食こそ、日本の理想であり、美学だ」というような主張をするための手段として用いたり、不思議な思想を掲げる人です。

文化としてはとても良いものであり、好ましくも感じます。

ですが、これが理想なのか?といわれると、「勝手に決めつけなよ」「お前は日本代表か?」と思ってしまいます。

残念ながら、こういった考え方を著名人が行っているから、とても厄介だと思っています。


粗食を訴えるのは自由ですが、時代は大きく変わっています。

当時としては選択肢がそれしかなかったかもしれませんが、今は多様性に富んでいます。

それぞれの良い所を学び、状況に応じて良い所を選択すればいいと考えています。

私は、色々な方法論があるので、それぞれのメリットデメリットを明確にし、状況に応じて選択できるような引き出しを増やす事が、栄養士として必要な事であると考えています。

共存共栄というような考え方になるでしょうか?

ですが、私が否定するのは、一つの方法論を「宗教化」していると感じるように扱う事です。

 

宗教となれば、その信仰の対象となるものを否定しなくなります。

「本当に正しいのかな?」というような疑問を、一切感じません。

「私は、あなたの考えを受け入れます。」までならまだ良いのですが、「あなたの考え以外を受け入れません」とか、「あなたは絶対的なので、他のは排除します」となりやすいのも宗教です。

宗教戦争は、昔から続いていて、今も小競り合いは起きています。

意見のぶつかり合いにしかならないからです。

こういった歴史があるにもかかわらず、「粗食サイコー。他のは受け入れねー。」という唯一無二、理想であるとするスタンスでは、時代遅れですし、話しになりません。

 

私は色々な書籍を参考にすべく、目を通していますが、ある書籍の一文が、とても引っかかりました。

この一文があったからこそ、私が粗食について文章を書きだしたといっても過言では無いです。

 


「一汁一菜とは、ただの「粗食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。」

 


たまげました。

私が理解できるのは、「システム」までです。
「思想」で、ギリギリです。
「美学」はグレーゾーンですね。
「生き方」までいったら、余計なお世話です。
なぜ、生き方まで押し付けられないといけないのか?
私には理解できません。

 

先にも書きましたが、生活スタイルは、昔と大きく変わっています。

一日に必要なエネルギー量は、かなり減少しました。

平均身長も、江戸時代は155㎝くらいだったのが、今では170㎝くらいに上昇しています。

平均寿命も、江戸時代では45歳くらいなのが、今では80歳以上になっています。
(医療の発達や戦争による影響はあるのは当然ですが)

粗食しかなかった生活から、多様化した生活になる事で、このような恩恵を多く得られている現状があります。

この変化は、私自身は好ましいものとして捉えているので、「恩恵」という書き方をしました。

粗食が良いという人は、こういった変化に触れようとしません。

ただただ、回顧・原点回帰のような理想論を展開し、「粗食が日本人としての生き方である」とするのは、暴論だと感じてしまいます。

粗食を行なう事で、平均身長が低下するような可能性が高くなるのですが、それが理想なのでしょうか?
消費エネルギー量が少ないにもかかわらず、大量の糖質を摂取し、生活習慣病・糖尿病リスクを高める事が、生き方なのでしょうか?

 


「料理研究家として、日本の伝統的な食の知恵に驚き、知れば知る程、日本人の感性の豊かさに驚き、現代社会に家庭料理の変化を感じ、未来の事を考えるうちに一汁一菜でよいという考えに至りました。」
「一汁一菜でよいという提案」こそが、日本の家庭料理の最善の道と考えるようになったのです。


いったい、この著者に何があったのでしょうか?


現状を嘆いたのかもしれません。

私も見ていて、「こんな感じで食事を済ませてるの?」と感じるような内容には触れた事があります。

だからと言って、理想論を掲げるつもりはありません。

ましてやその方法論を美化させたり、思想化させる事もありません。

その食事内容のメリットデメリットを伝えて、デメリットを小さくしようとするだけです。

その人の生活スタイルがあるわけですから。

 

「暮らしにおいて大切な事は、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムを作る事だと思います。
その柱となるのが食事です。
一日、一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくることです。

それには一汁一菜です。

一汁一菜とは、ご飯を中心とした知ると菜(おかず)、その原点を「ご飯、みそ汁、漬物」とする食事の型です。」

 

さも、これが答えだと言わんばかりに「一汁一菜」を取り上げていますが、どうなのでしょうか?

前半部分は分かりますが、「それには一汁一菜です」と主張されても、同意しかねます。


私自身は、この理論展開を支持する事が出来ません。

理由は、

「 一汁一菜 = 健康食 」

だと思えないからです。

「 一汁一菜 = 文化食 」

ならば、同意できます。

理想論・精神論ばかりを前面に押し出し、その結果どうなるかについてが全く語られないのは、理論として成り立っていません。

この文章がブログや趣味で書いてあればここまで反発・追求はしないのですが、著名人が主張しているので、質が悪いです。

根拠もよくわからない思想が、多くに広まってしまう可能性が非常に高いからです。


理研究家だから、勝手に研究するのは構いません。

ただ、主張するのであれば、料理を取り巻く周囲の環境の変化にも触れないといけないのではないでしょうか?

その時代にあった料理と主張するのであれば、時代背景についても調べるのは必須だと感じます。

もっと言うと、「理想」は、手の届かない所にあるから「理想」です。

それを強引に引き寄せようとしても、思わぬデメリットやバランスの乱れが生まれる可能性が高いのは、歴史も証明しています。

政治の話はしたくないですが、「社会主義」がそれにあたると、私自身は考えています。


これまで、粗食について語ってきましたが、そのきっかけとなったのは、前述のとおり

 

「一汁一菜とは、ただの「粗食献立のすすめ」ではありません。一汁一菜という「システム」であり、「思想」であり、「美学」であり、日本人としての「生き方」だと思います。」

 

の一文です。

そこから

「粗食ってなんだ?」となり、

「粗食はどのように推奨されているんだ?」となり、

「粗食ってルール化されてなくね?」となり、

「粗食って、理論もめちゃくちゃじゃね?」と感じるようになってしまいました。

 

 

今回は、あくまでも「私が調べた範囲内」で受けた粗食のイメージについて話をしていきました。

ですので、粗食推進側にも存在するであろう「メリット部分」がもっとあったと思いますが、私自身は見つける事が出来なかったため、これまでのような書き方をしてきました。

これから色々なものに触れ、そのメリット部分を知る事が出来たら、また語っていきたいと思います。

 

まだ続くと思いますが、今回はこれで幕としたいと思います。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。

次は、何について書こうか?

粗食についての所感のまとめ

前回の続きです。

 

粗食ダイエットという考え方について、否定はしませんが、ルールとしてはとても成り立っているとは感じにくいものでした。

少なくとも、私がみたサイトの中ではですが・・・。

 

粗食というのは、日本が生み出してきた食文化の一つであると感じます。

ですので、例えば朝食にそれを取り入れたり、例えば、七草がゆ節句の料理のように、季節ごとに取り入れて旬を楽しむというのであれば、とても良い考え方であると感じます。

 

ですが、ダイエットとして、しかも長期的に用いるという事であれば、話しは別です。

内容を見る限りでは、残念ながらダイエットに繋がると感じにくい内容としか思えませんでした。

文中では、さかんに「健康的」「体にやさしい」とか、「ゆっくりと確実にダイエット」という話をしていますが、その定義がとてもあいまいです。

 

「健康的」
健康そうに見えるさま。心身の健康に役立つさま。

 

「体にやさしい」
負担が少ないという意味でしょうか?
必須であるたんぱく質や脂質を積極的にとらないで、たまに好きなものを食べる暴食をする事が、負担が少ないのでしょうか?

 

「ゆっくりと確実に」
どれくらいのペースでやせていくのかという表記が無い。

基本無期限。

 


ちなみに、私の考える健康の定義としては、

「日々の生活において、何かの活動を行う際に、高いパフォーマンスを発揮できる状態」

と位置付けています。

 


あと、文章の最後には、

 

「粗食ダイエットは食生活の見直しが基本。カロリーを減らすというよりは、健康的な食事をするというのが主な目的となるため、成果はすぐには出にくいかもしれません。
しかし、長いスパンで行っていくことで健康的に体重を減らすことができるのが大きなメリットです。
ただ痩せたいのではなく、食生活や体調も改善したいなら、ぜひこのダイエットにチャレンジしてみてください!」

 

とあります。

 

食生活の見直し
健康的な食事を続ける
健康的に体重を減らせる

 

そういった事が見込めるため、

 

痩せたい
同時に食生活や体調も改善したい

 

という人は、このダイエットにチャレンジ!

 

 

という事でしょうか?
一つ気になる事があります。

 

「 健康的な食事 = 粗食 」

という方程式が成り立っているのかどうか?

 

についてです。


そもそも、「健康的な食事」とは、何だろう??という事について、全く語られていないです。

 


「玄米はその固さのため咀嚼回数が増えて満腹感につながるのも利点ですが、栄養価が優れているのもポイントです。
このダイエットにおいては玄米をベースにすると効果が高まります。」

 


そのように表現していますが、このダイエット方法については、恐らく玄米は必須に近いと感じます。

タンパク源摂取機会が少ないため、ビタミン摂取の大きな部分を占める事になるからです。

 

昔、江戸では白米が主流となりました。

他の地域は玄米でした。

全国で一汁一菜のような生活をしていましたが、当時、江戸だけで「脚気」が流行しました。


脚気
ビタミン欠乏症の一つであり、ビタミンB1チアミン)の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患である。
心不全によって足のむくみ、神経障害によって足のしびれが起きることから脚気と呼ばれる。

 

白米は、チアミンの含有量が玄米よりも少なくなります。
脚気患者が、治療のために江戸を離れると治った事から、「江戸患い」とも言われていました。

 


「江戸を訪れた地方の侍や大名を中心に、江戸に行くと体調が悪くなる、足元がおぼつかなくなる、怒りっぽくなる、場合によっては寝込んでしまう者が続出。
侍たちが故郷へ帰るとケロリと治ったことから「江戸煩い」と呼ばれる病が流行りました。」

 


また大日本帝国時代、海軍と陸軍で別の食料を採用されていました。
海軍では麦飯を、陸軍では白米を支給しました。
結果、海軍は1883年の23.1%の発症率を2年で1%未満に激減したが、陸軍では『明治二十七八年役陸軍衛生事蹟』によれば、死者総計の約2割、約4000人が脚気が原因であり、その後も脚気の惨害に見舞われた。

 


こういった事からもわかる様に、この「粗食」という考え方だけで食事を行なうというのであれば、白米ではビタミンが十分に補う事が出来ないという事が、歴史上からも証明されている訳です。

 

「玄米をベースにすると効果が高まります」

では、ありません。

 

「玄米をベースにしないと、健康被害を被る可能性が高まります」

と表現しないといけないと感じるのは、私だけでしょうか?

 

当時は、多くの人が脚気により命を奪われています。

このやり方が、「健康的」なのでしょうか?

私の目から見たら、「粗食ダイエット」という方法は、非常に危険な手法の一つだと感じます。

 

まぁ、ルールが細かく設定されていないため、言及は出来ませんが、非常に無責任であるとは感じます。

これだけの危険性に全く触れず、「健康的な食事であるかのようなイメージだけで」話をしていますから。

 

 

今回で終わるつもりでしたが、もう少しだけ話したい事があるので、次に回します。

次こそ、本当に最後です。

 

粗食ダイエットの注意点

追記です。

 

前回、トリプトファンが牛肉や動物性たんぱく質に多いという話をしました。

では、玄米には含まれてないか?という話にもなりますが、含まれています。

100gあたり、94mgです。

ちなみに、摂取目安量として、

「成人:体重1kg当たり2mg程度 = 体重が50kgの場合100mg程度」

のようです。

ですが、

牛サーロイン210mg
豚ロース230mg
鶏もも肉190mg

です。

とても効率良く摂取出来るのが、動物性たんぱく質です。

それを差し置いて、「玄米を食べると自然と笑顔になる」という書き方をするのは、いかがなものか?と感じます。

ちなみに、白米は、82mgです。

玄米でも白米でも、そんなに変わりません。

 


それでは、続けていきたいと思います。

粗食ダイエットには、注意点があるようです。

 


意外にリバウンドしやすい

このダイエットの基本は食生活にあります。そのため粗食を急にやめてしまうと、ダイエット前と同じ食事をしていても大きくリバウンドしてしまう場合があります。
せっかくゆるやかに痩せることができていたとしても、体重が元に戻るのにそれほど時間はかかりません。
やめる場合は急にやめるのではなく、様子を見ながら少しずつ食生活を変えていくことをおすすめします。

 

粗食は「粗末な食事」ではない

粗食は「粗末な食事」ではありません。昼にカップラーメン1個、夜は納豆ごはん1杯だけ、という食事は粗食ではありませんので注意!
食べないことが粗食ではありません。
大切なのは、栄養バランスのとれた食事を適度にとることです。

 

長期間取り組むダイエット

これは即効性のあるダイエット方法ではありません。
自分の体格や体調を軸に、どのような栄養が体に不足・過多しているのかを知り、それに合った食材と必要な量を考えて、日々のメニューを組み立て、食生活を改善していくのが基本。

体重が減った、ウエストが締まった、などの体型変化よりは、日々のお通じがよくなった、胃腸の調子がいいなど、体調変化を先に感じる人が多いようです。
例えば1ヶ月で5kg痩せたい! といった目的にはそぐわないダイエットだと考えましょう。

 


という注意点が挙げられています。

 

「以外にリバウンドしやすい」

とありますが、何と比較して「以外に」「しやすい」のでしょうか?

 


「粗食を急にやめてしまうと、ダイエット前と同じ食事をしていても、大きくリバウンドしてしまう場合がある」

このダイエット法には、続ける秘訣として、「息抜きの日には、おいしい和食を」という事で、高カロリーでも断続的に食べるのであれば、それほど問題にはならないとしています。

それにより、大きくリバウンドするのではないでしょうか?

 

またこの文章では、「ダイエット前と同じ食事」の部分に触れていません。

ダイエット前がどのような食生活であったか?というのは、とても大きな意味を持ちます。

なぜなら、その食生活は、「体重が増えやすい食事」という事の場合が多いからです。

同じような食生活をしていて、結果的に体重が増えてきたから、ダイエットに取り組む場合がほとんどだと感じます。

きっかけが病気であったり、健康診断であったり、服のサイズが大きくなったりという現実を目の当たりにした時というのが多いと思います。

ダイエットに繋がりやすいという粗食の食事から、もとの太りやすい食事をしたら、当然太ります。

当然のことだと感じますが、元の食事方法に言及せず、「粗食を止めたら、リバウンドしますよ」と不安感をあおるのは、少しずれています。

 

そして、これは「長期間取り組むダイエット法」のようです。

 

そもそも、「長期間」とは、どれくらいの期間を指すのでしょう?

1カ月でしょうか?
半年でしょうか?
1年以上でしょうか?
それとも、結果が出るまでずっとでしょうか?

これによって、意味合いやモチベーションが大きく変わります。

 

即効性という言葉の使い方も気になります。
どれくらいの期間を即効性としているのか?

即効性という表現も微妙ですが、長くなるので置いておきます。

 

「体重が減った、ウエストが締まった、などの体型変化よりは、日々のお通じがよくなった、胃腸の調子がいいなど、体調変化を先に感じる人が多いようです。」

 

先の文章で、「身体が引き締まりやすい」とされていましたが、少し矛盾を感じる表現です。

日々の状態で、胃腸に違和感を感じず、お通じも特に問題ない人で、一番の悩みが肥満という人は、「粗食ダイエット」を行なっても体調変化を感じる事が出来ないということでしょうか?

そもそも、これでお通じが良くなるとも考えにくいのですが。

周囲の他のダイエット法で、2キロやせた・5キロやせたと言われる中で、粗食ダイエットを行なう自分は、一番の焦点である体重変化変化を感じられないというのであれば、なかなかモチベーションは維持できないと感じますが、どうなのでしょうか?

 


次に、粗食は「粗末な食事」ではないと主張していますが、「粗食」という言葉には、定義があります。


「粗末な食物しかとらないこと。そういう食事。」


にもかかわらず、なぜ、「粗食」という言葉を用いているのでしょうか?

粗食でないのに粗食という表現をするのは、受け手に誤解を与えるのは当然だと思います。

粗食というのであれば、「ラーメンや納豆ご飯というのは、粗食ではない」と言ってますが、言葉の持つ意味としては矛盾しています。

食べない事が粗食では無いとしていますが、食べる事が前提では無かったのではないでしょうか?

食べない事は、粗食ではなく、無茶な断食であったり、自己流のファスティングを指すという事では無いでしょうか?

 


最後に、

「栄養バランスのとれた食事を適度に摂る」

という言葉に触れます。

 


当然のようにこの言葉が使われていますが、この文章の著者が言う、「栄養バランスのとれた」とは、いったいどういう食事なのでしょうか?

 

ここまでに使われた表現として、

腹八分目
たんぱく質を意識して摂る
旬の野菜をたっぷり
肉は基本的にとらない
低カロリーで健康的な食生活になる

 

 

著者が言う栄養バランスとは、いったい何でしょうか?

数字での表現が、全くありません。
腹八分目が、摂取カロリーの20%オフということなのかな?という「憶測」は出来ます。

ですが、それ以外の表現が、全くありません。

一日の総摂取カロリーの目安すらありません。
PFCバランスもありません。
憶測で言うなら、PFC比は「7:2:1」か「7:1:2」くらいでしょうか?
下手したら、「8:1:1」かもしれません。
基本的に糖質過多になると感じます。
玄米・野菜(根菜含む)・間食(糖質の多い野菜中心)となりますから

 

この食事内容では、栄養バランスはとれないと思います。

 

 

ここまでの表記で感じるのは、

 

「ずーーーーーーーーっと、イメージで話してますよね?」

 

という事のみです。

理論に裏打ちするような数字データも無く、「~という人が多いです」という書き方にも終始しています。

この内容で、「粗食ダイエットがおススメ!」と言われても、何の説得力も無いです。


「なかなか痩せられない、痩せるなら無理のない健康的なダイエットがしたい。」


この記事の冒頭で、このような表現をしていますが、このダイエットは、「なかなか痩せられない」ダイエットだと、記事の中でも紹介されています。

なぜ、そんな人におススメなのでしょうか?

「無理のない」ダイエットと表現していますが、では、逆に「無理なダイエット」とは、どういうものなのでしょうか?

 

例え不健康なイメージが付きまとうダイエット内容でも、目的と理論によっては、期間限定のような「管理下」の元では、有りだと思います。

私は管理栄養士ですから。

内容についての、メリット・デメリットを伝えた上で、それでもメリットが大きいと感じるのであれば、拒絶はしません。

実践するなら、もちろん指導下には置きますが。

(中にはアウトだと感じるものも、当然ありますが。)

 

私自身は、この粗食ダイエットの方が「無理な」ダイエット方法の部類に入りやすいと感じてしまいます。

 


理由は、「明確な数字で表現されたルールが無い」からです。

 


皆さんは、どのように感じるでしょうか?


次回が粗食についての最後になりそうです。

突然ですが、CMです

今回は、本当にCMのみです。

試しに広告を載せてみようと思って、掲載してみました。

しばらくこれをトップページに置いておきます。

 

正直に話すと、「広告収入とは何ぞや?」という事から始まって、「やってみたい」と思ってしまいました。

 

で、何をのせようかな?と思って色々見ていました。

 

このブログは、

糖質制限

「栄養」

「健康」

をテーマに掲げています。

で、試しに健康食品の所を覗いてみたら、「これがいい!」と言えるものが無いんです(笑)

えぇ、本当に。

私は基本的にサプリや健康食品は必要無いと考えています。

食で改善できる部分が多々あるからです。

私がツッコミたくなるような商品が、ズラリと並んでいました。

いっその事、広告をのっけて、

「これはいかに良くない商品か?」

というのを、ガッツリ書いてみるのもおもしろいかなと思いましたが、生産性が無いので、却下しました。

それでは、何をのっけようと思って、食についてのカテゴリーを検索しました。

 

そこで目についたのは、この2つです。

 

一つは、野菜の通販です。

 

私は九州の福岡県に住んでいます。

地元の産業が盛り上がるような事に貢献したいと感じました。

そこで、福岡の糸島という自然豊かな土地で育てた野菜の詰め合わせです。

健康は食から生まれます。

普段食べる食材が良いものでなければ、健康を高める事など到底できません。

これだったら、それが手に入れやすくなるのかなと感じた事と、この企業が大きくなって、もっと多くの人への健康に貢献出来るようになればと思い、広告を載せようと思いました。

 

もう一つは、馬刺しです。

 

私は肉が好きです。

地元が近いという事もあり、馬刺しは身近な存在でした。

皆が集まったような時に馬刺しを購入するのは、普通の事でした。

その美味しさを知ってもらいたいというのが理由の一つですが、もっと大きな理由があります。

 

2016年(平成28年)4月14日、震度7を記録する大地震熊本地震)が発生しました。

 

家屋の倒壊などで亡くなった直接死は50人。避難生活による環境の変化などが原因の災害関連死は140人を超えた。熊本県で約4万棟の住宅が全半壊し、最大18万人が避難した。

 

というものです。

当時、私の職場ではガスの安全装置が作動し、ガスが止まる程度の被害でしたが、熊本では甚大でした。

熊本県全域、そして大分の別府市由布市をはじめ、多くの所で被害はありましたが、私の大好きな場所である阿蘇神社の倒壊、そして熊本城は全体の修復に20年がかかる程の被害が出てしまいました。

商品の紹介で色々なタグが付いているのですが、この商品には「熊本復興」という文字が付いていて、そこに目を奪われました。

九州を盛り上げたいのは勿論ですが、その中で災害に遭い、復興のために懸命の努力を行なっている人達が未だにいます。

その手伝いが出来ればいいなと思い、この会社の広告を掲載しようと思いました。

 

 

という事で、この2件を中心に掲載を継続していこうと思います。

 

ひょっとしたら、自動的に他の広告も入るかもしれません。

設定が良く分かってないもので。

これから、このブログが少し見づらくなったり、邪魔に感じてしまう方もいるかもしれませんが、よかったら覗いてみて下さい。

このブログから、少しでも多くの人に貢献出来る事が出来ればと思いながら、投稿を続けていますので、どうぞよろしくお願いします。

 

今回は、以上です。

玄米を食べると、自然と笑いがでる??

では、前回の続きです。

粗食をすると、精神的にも安定に繋がっていくという事について触れていきます。

 

「また個人差はもちろんありますが、食事を粗食にすると精神的に落ち着きやすいという傾向があるともいわれています。」

 

という一文があります。

もちろん存在すると言われる「個人差」ですが、どのような個人差なのでしょうか?

「個人差」があり、なおかつ、落ち着きやすい「傾向がある」というのであれば、どれくらいの割合がその効果を実感しているのでしょうか?

当然にというか、非常に残念ですが、数値データはありません。

どういう所から、このようなデータや傾向を掴んだのでしょうか?

憶測でしか語る事が出来ません。

他を調べてみると、タイトルのような言葉も出てきました。

 

 

何かちょっと本当かな?と思いがちなんですが、玄米などの粗食をしていると、なぜか笑いを引き出してくれる、という思わぬ効果があるそうなんです。


体調がよくなり、イライラしなくなり、自然と笑顔になって冗談を言うような状態になるんだそう。
でもこれも、最近の「キレる子供達」「キレる老人」などが、食品添加物や砂糖、肉のとりすぎなどの食生活に原因があるのでは、と言われて久しいですが、要するにその反対と思えばよいということですね。

 

 

という事のようです。

 

私の視点から話をすると、

「体調がよくなりイライラしなくなったら、冗談を言う状態になる」

というのは、とても強引な展開です。

 

笑う事によって、免疫力が上がるというのは知っています。

古くからも、「笑う門には福来る」という言葉もある様に、精神的にも良い傾向であると思います。

ですが、そのきっかけは色々あると思いますが、

「粗食 → 笑う → 健康」

の流れは、少し違うと感じます。

 

前回も話したように、粗食では満腹感を得られにくいです。

それにより満足感を得られないため、ストレスが生まれやすいと思います。

また、基本的には糖質中心となるため、血糖値乱高下と大量のインスリン放出により、精神は非常に不安定になります。

低血糖になると、アドレナリンが分泌されるため、感情は高ぶりやすくなります。

軽い攻撃性を持つ興奮状態です。

そんな状態で、「自然と笑いが出やすくなる」というのはおかしいです。

 

長期にわたる過剰な糖質摂取により、

心の病気(切れやすい、イライラする、うつ病パニック障害統合失調症発達障害ADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症学習障害認知症など)など)

が生まれやすくなります。

それぐらい、精神的に良くない影響を与えるのが糖質です。

 


上記の後半部分に触れます。

食品添加物や砂糖、肉のとりすぎなどの食生活に原因があるのでは、と言われて久しい」

とあります。

 

私は肉のとり過ぎで、精神的に悪い影響を与えたという話を聞いた事がありません。

牛肉には、人に幸せの感情を与える事につながる「トリプトファン」が多く含まれています。

トリプトファン」は、脳内の興奮物質を鎮める機能「セロトニン」を増やす栄養素です。

 


セロトニンは「幸せホルモン」とも言われており、脳神経や自律神経に働きかけ「明るくて幸せな気持ち」にしてくれます。
落ち込んでもすぐに気持ちを切り替えて前向きになれたり、不安を失くし強い精神力を作り出します。
また、寝つきをよくして朝スッキリと目覚める効果もあるのです。

 


という話はよく耳にしますし、何よりもビタミン群・鉄分・たんぱく質供給源として、積極的に摂取すべきと考えます。

値段は高いのが難点ですが。

 


少し話は変わって、砂糖の話をします。

粗食でも、砂糖の摂取、特に「上白糖」の摂取を避けるようにと主張しています。

それは良い事だと思います。

ですが、かわりに黒糖のようなものでミネラルも取りましょうとか、はちみつを使いましょうとかに話は続きます。

それだったら、上白糖を使ったお菓子はだめでも、黒糖を使ったお菓子ならOKという事なのでしょうか?

また、調味料にも触れますが、普通に「みりん・酒・麺つゆ・ポン酢」が使われます。

この中に、大量の砂糖・添加物(上白糖や異性化糖のような添加物)が使われていますが、それは良いのでしょうか?

安価なものなら、なおさらです。

 

「薄味で」と、小量しか使わないから大丈夫なのでしょうか?

でも、玄米だろうが、雑穀米だろうが、黒糖だろうが、主成分は糖質です。

100gあたりの計算ですが、糖質量は

白米36.8g
玄米34.2g

です。

そんなに変わりません。

 

「食物繊維が血糖値の上昇を緩やかにするから良い」

 

確かにするようです。

でも、その分、血糖値が低下させるのに時間がかかってますからね。

白米は一気に急上昇するのは間違いないですが、その分早く低下してます。

玄米は、比較的には低い所まで上昇していますが、急上昇する事にはかわりないです。

また、その分長時間血糖値が高い状態になります。

 

結局、糖質を摂ると、血糖値が上昇するというのは間違いないです。

これこそ個人差があるので、数値化しにくいものですが、一つ言えるのは、健常者(体重65キロ男性)で、糖質1gで、血糖値が3mg上昇します。

 

ご飯はだいたい150gくらいが茶わん一杯と言われます。

すると血糖値を165も上昇させます。

さらに糖質を多く含む、砂糖・みりん等の調味料、イモ・ゴボウ・ニンジンのような根菜類をセットで食べるなら、どれだけ上昇するでしょうか?

玄米や野菜に含まれる食物繊維で、血糖値上昇をどれだけカバーできるのでしょうか?

上白糖を直接摂取するのを避けて置き換えたところで、基本的には大量の糖質摂取に繋がっています。

さらに、たんぱく源の摂取は大豆中心であり、トリプトファンが大量に含まれる牛肉類は控える。

 

これで、どうして、「精神的に安定につながる」のでしょうか?

 


根拠が全くわかりません。

「個人差がある」とは、どのような個人差なのでしょうか?

「傾向がある」とは、どういったり根拠に基づく傾向なのでしょうか?

 


こういった情報を提出せずに、「良い」と主張するのはいかがなものか?

答えを出してくれてないので、疑惑は深まるばかりです。

 

粗食を行なう事で、精神が安定するのか?

前回の続きです。

粗食を実践する事で、精神的に安定が得られるようですが、その中身に触れたいと思います。

 

 

精神面の安定

 

粗食ダイエットは基本的に体に良いものを食べている、という意識が強くあるので、食べた後に「今日も健康的な食事をしたぞ」という達成感を得ることができます。
そして、その達成感から、前向きにダイエットを継続させることができます。
また個人差はもちろんありますが、食事を粗食にすると精神的に落ち着きやすいという傾向があるともいわれています。

 


「「今日も健康的な食事をしたぞ」という達成感」とは何でしょうか?

いまいちピンとこないです。

 

まず、達成感を感じる(得る)ためには、どういう方法があるかを考えます。

 

誰にでもできる簡単なこと、いわゆる作業のようなことをやりきっても、達成感は感じられにくい。
難易度が高くなると結果に繋がりにくいため、進捗が実感できないとモチベーションは低下する。
達成感は自分が決めるため、中間目標を定める事が大事。
その中間目標は、短期的(一日での仕事のゴール設定等)な方が得られやすい。

 

達成感を感じるための方法論のまとめとして
・少しだけ難易度の高い事に挑戦する
・計画を立てる
・中間目標設定
・毎日何らかの完了・中間目標達成が得られるようなスケジューリング
・目標達成をゲーム感覚で楽しむ

 

 

といった事が言われています。


達成感を感じる指標の一つとして、数値データがあります。

例えば、「この食事を続けて翌日〇キロやせた」というような、目に見えての変化です。

この変化が生まれたり、それが好ましいように変わっていたりすると、達成感やモチベーションは強くなっていきます。

この粗食を実践する事によるダイエットは、この記事でも話していますが、

 

「すぐに効果が出るわけではありませんが、健康的に体重を落としていくことができます。ゆっくり確実に、体に優しいダイエットをしたい」

 

という人向けだそうなので、結果は目に見えにくいです。

となると、数値変化による達成感は、感じられにくいと思います。

 

 

料理方法自体はシンプルで、作るのに手間がかからないとしているようなので、そこの部分の難易度は低いようです。

料理内容は、普段の腹八分目(摂取カロリー20%オフ)であり、玄米・みそ汁・野菜一品が基本のようなので、満足感は得られにくいです。

食べても3時間後くらいには空腹感が生まれるのではないでしょうか?

その時に間食という方法論があるかもしれませんが、それで進められるのが「自然の甘さを感じられるもの」のため、基本的には甘いものであり、「糖度の高い野菜や果物」が奨励されているダイエット法だと思います。

添加物・加工品を摂取しない事から「健康的な食事をした」という事に繋がっているのかもしれません。

「基本的に身体にいいものを食べている、という意識が強くある」のかもしれません。

 

それでは、「身体にいいもの」「健康的な食事」というキーワードに触れていきます。

これは、立ち位置によって大きく意味が変わる言葉です。

もっと言うと、

 

「どんなダイエット方法でも、この言葉をあてはめる事は可能」

 

です。

ダイエット法と主張するのは、どれもこの部分が根幹となりますから。

 

このダイエット方法でのポイントは、

総摂取カロリー20%オフ
玄米・雑穀米の摂取必須
野菜中心
タンパク源は大豆製品中心で、摂取量比は「 大豆 > 魚 > 肉 」
脂は適度に摂るというが、摂取カロリーからみても増やす事は難しい
間食は自然の甘さのあるものを

 

ザックリ言うと、こんな感じです。

摂取カロリーの大半を、米飯が占めています。
基本的に糖質が多い食事内容です。

身体の構築・維持するために必要な、たんぱく源・脂質はかなり制限されてしまいます。


この方法を長期的に行う事で、身体のラインは細くなるかもしれませんが、色々な好ましくない変化も引き起こすと思います。

便秘・体のひえ・倦怠感・髪質の低下・皮膚の保湿効果低下。

年配の方であれば、骨粗鬆症や骨折(骨のもろさ)や認知症

 

「長期的に行う事」が前提であるため、期間でいえば、医学的に言えば1カ月以上となるのですが、どれくらいを考えているのでしょうか?

想定しているのは、半年とか、年単位ではないかと思います。

身体に優しいダイエットとは、どういう意味なのかと感じます。

 


最後に、

「また個人差はもちろんありますが、食事を粗食にすると精神的に落ち着きやすいという傾向があるともいわれています。」

とありますが、ここは理由が分かりません。

 

多分長くなるので、次回にします。

効果は得られやすいのか?

健康にもうれしい効果がたくさんある粗食

粗食を続けることはダイエットだけではなく、様々な効果が期待できます。
生活習慣病の予防といった健康面をはじめ、食そのものを楽しめるようになるなど、心身ともにメリットを感じられることが増えます。

 

生活習慣病の予防に役立つ
粗食ダイエットでは高カロリー、高コレステロールの食品を食べることが減ります。
過剰な脂質やコレステロールの摂取は生活習慣病につながりやすいですが、日々その摂取量が自然と制限されていくので、無理なく生活習慣病を予防することにつながります。

 

・食事が楽しくなる
和食は味付けを薄くしてダシや調理法を工夫することによって、素材本来の味を引き出すのがポイントであり、醍醐味です。
このダイエットによって、素材そのものが持つおいしさを味わうことができるようになると、食べることが楽しくなります。
外食やお弁当などで味の濃いものを食べる機会の多い人は、最初は物足りなく感じますが、粗食に慣れることで食材のおいしさを感じやすくなります。

 

・精神面の安定
粗食ダイエットは基本的に体に良いものを食べている、という意識が強くあるので、食べた後に「今日も健康的な食事をしたぞ」という達成感を得ることができます。
そして、その達成感から、前向きにダイエットを継続させることができます。
また個人差はもちろんありますが、食事を粗食にすると精神的に落ち着きやすいという傾向があるともいわれています。

 


という事のようです。

生活習慣病の原因として、何を持ってくるかによって、話しの舵取りは大きく変わっていきます。
私は、原因は過剰な糖質摂取他ならないと考えますが、この文中では、

「高カロリー(高脂質)」

「高コレステロール

にあるという事のようです。
この2点が全てでは無いかもしれませんが、かなり大きい割合を占めていると考えやすいです。

 

前回でも話をしましたが、コレステロール摂取による上限値は撤廃されました。
それが発表されてからも、スーパーに行くと、「コレステロールカット」というような商品や油が販売されています。
私自身は、「まだやってんの?」と思ってしまいますが、需要があるんでしょうね。

 

生活習慣病で悩んでいる人は、基本的に食事コントロールで改善出来ます。

そのコントロールの手段として粗食を挙げる事に否定はしませんが、タンパク源摂取の減少による栄養失調が気になります。

人間の身体は、6割以上の水分と、残りは脂質・たんぱく質がほとんど。
ミネラル分に続いて、最後に糖質という割合で出来ています。

代謝を行なうためにも、その原料となる脂質・たんぱく質を補わないといけないにもかかわらず、その摂取をガンガン削られます。

必須である脂肪酸アミノ酸は、どのように摂取すればいいのでしょうか?

予防には繋がると思いますが、その効果のほどは、どうなのでしょうか?

そこの部分には触れていないため、なんとも言えないです。

 


次に行きます。


素材本来の味により美味しさを味わう事が出来るから、食事が楽しくなる

 

と言いますが、そうなのでしょうか?

ちなみに、「食事の楽しさ」で検索すると、食事での会話やマナーばかりが出てきます。

会話や皆で食べる事でと楽しさが大きくなるというのは共感出来ます。

が、素材の味が楽しめると楽しくなるというのは、少し強引さを感じてしまいます。

ただ、素材がおいしいと、テンションが上がるのは分かります。

脂ののった魚を寿司や刺身で食べたり、高級和牛を天然わさびで食べたりとかすると、そら美味しいです。

農産物生産地で収穫直後のアスパラを食べたりすると、味も濃いので、とてもおいしくいただく事は出来ます。

 

でも、スーパーで手に入るものは、そこまでの鮮度はありません。

 

一度市場に集められてから配送されるので、どうしても収穫後、数日から1週間程度の時間がかかります。

道の駅や、直売所ではまた話は変わってきますが。

 

鮮度が落ちると、素材そのものの風味も低下していきます。

その食材をつかっての調理法も「薄味」「ダシや調味料を工夫して」という事なので、かなりの制限が生まれます。

塩・胡椒・酒・みりん・めんつゆ。

白砂糖はさけるため、黒糖で味付けるようです。

簡単に「工夫して」と、まとめていますが、工夫するためのレパートリーが少ないのではないでしょうか?

これで「長期間にわたって継続する必要がある」とするのに、「食事の楽しさ」というのが生まれてくるでしょうか?

どんなに大家族でワイワイ言いながら食べたとしても、ずっと同じメニューが出たら、楽しい食事はできないと思います。

私の母も、「子供の頃は、魚ばっかりだった」という話を聞いた事があります。

食事で、常に野菜・大豆製品ばかりであるなら、テンションは上がりにくくなるのではないでしょうか?

これが、「食事の楽しさ」ではなく、「食材の本来の美味しさを感じる事が出来る」というような書き方なら、特に違和感を感じないのですが。


最後に、精神論についてです。

「精神面の安定」

に繋がるそうです。


長くなってきたので、次回に回します。

かなり無茶を感じる内容です。

 

粗食ダイエットのメリットという主張について考える

話を続けていきます。

今回は、粗食ダイエットを行なう「メリット」として挙げられる内容について触れていきます。

 

繰り返しますが、「粗食ダイエットが悪い」とは言わないです。

ただ、ルールや基準が明確になっていないため、「ここはどうなっているんだ?」という検証部分が無いため、解説が必要ではないかと考えます。
粗食ダイエットを選択するときのメリット・デメリットがハッキリすれば、ダイエット実践者も選択しやすいと思うのではないかという部分を大事に、色々所感を記していきたいと思っているだけです。

 

「粗食をすればすべての問題が解決する」ような論調をしている事に危惧を抱いている」ため、そしてその解説内容がかなり曖昧であるため、語気が荒くなっているかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。

 

 

・メニューを考えるのが簡単!

粗食のベースは一汁一菜。玄米か雑穀米、味噌汁、おかず、の3つで構成されます。
冷蔵庫にある野菜をたっぷり入れた味噌汁を作ってしまえば、あとはごはんを炊いておかずを作るだけ。
さらに常備菜を利用すれば、その少ないメニューのうちいくつかを作り置きすることができます。
また粗食のベースとなる和食はレシピが複雑なものが少なく、調理時間も煮物などを除けば平均的にかなり短めです。
メニューを考える手間も、作る手間も実は少ないのです。


・消化しやすいメニューになる

基本的に野菜を中心に適切な量を食べていく粗食ダイエット。
味噌汁では火の通った野菜をたっぷり食べ、おかずも食べやすく調理しています。
そのため消化器官にかかる負担が自然に減ります。
消化にエネルギーを使わないため、各種内臓の負担も減り、臓器が活発化し、あわせて血液の循環もよくなっていきます。
そして血液の良好な循環は代謝機能の向上にもつながります。
代謝が上がるということは、痩せやすい体になる、ということ。
消化しやすい粗食ダイエットのメニューは、自然と痩せやすい体を作るのにぴったりだということになります。


・体が引き締まりやすい

粗食ダイエットは必要なものを必要なだけ食べる、というスタイルです。
余分な脂肪や糖は摂取しないため、体が徐々に引き締まっていきます。
すぐに効果が出るわけではありませんが、健康的に体重を落としていくことができます。
ゆっくり確実に、体に優しいダイエットをしたいという方にはぴったりの方法だといえます。

 


この3つが挙げられています。

 

まずメニューについてです。

確かに一汁一菜であれば、考える種類は少なくなります。
基本的におかずとみそ汁の具を選べばいいだけとなりますから。
調理時間で平均的にかなり短めとありますが、なぜ「煮物などを除けば」としたのか?
和食で煮物が占める割合は小さくないと思います。
あと、「煮物「など」」という表現もしていますが、煮物以外では何を指しているのでしょうか?

 

和食では、調理法として基本としては

「煮る・焼く・炒める・揚げる・蒸す」

があります。
あとは和え物とか酢の物もあります。

 

どれが該当するのでしょうか?
「平均的にかなり短めという時間」は何分くらいなのでしょうか?
どの範囲の中での平均なのでしょうか?

 

また、「常備菜を利用すれば」ともありますが、その常備菜を作るための時間も生じます。
常備菜を用意する事で「出すだけ」なので食事を提供するための準備時間は減ると思います。
ただ、常備菜の種類というのはそこまで多いのでしょうか?

私自身は、レパートリーは少ないですが(涙)。

同じような食材を使えるのであれば良いですが、好き嫌いが多かったり、献立に偏りがあると、かなり難しくなるのではないでしょうか?
常備菜の調理例のようなものは無いのでしょうか?


次に、「消化しやすいメニューになる」に触れます。

 

野菜中心という印象は受けます。
肉・魚を食べるのが第一優先ではないようですから。
火の通った野菜・食べやすく調理したおかずで、消化器官にかかる負担が減るという事なのですが、抜けている情報があります。

 

「食べやすく調理した」おかずというのは、何にでも当てはまるんじゃないかというツッコミは置いておきます。

 

野菜も「食物繊維」が多いため、消化に時間がかかるんじゃないか?というツッコミも置いておきます。

 

玄米です。

 

このダイエットでは、玄米・雑穀米がメインとなります。

白米よりも当然消化に時間を必要とします。

 

以前投稿しましたが、コメが胃に滞留する時間は、かなりのものです。

白米よりも消化に時間のかかる玄米を主食としていて、

「消化器官にかかる負担が減り、各種内臓の負担も減り、臓器が活発化し、あわせて血液の循環もよくなっていきます」

という話の持って行き方は、無茶です。

 

また、順番もおかしいです。

内臓負担が減り、臓器が活発化してから血流も良くなるのではないです。

「血流が良くなる事で必要な酸素や栄養が送られ、臓器が活発化するから、内臓の負担が減っていく」

はずです。

ガソリンを入れる前にエンジンがかかるわけがありません。

 

消化に時間がかかったら、当然内臓に負荷が大きくなります。

また、糖質中心の食事をしているため、血糖値は上昇します。

血糖値が上昇すると血流が悪くなるため、必要な酸素・栄養素は送られにくくなります。

その結果、臓器のポテンシャルは低下し、内臓の負担は増えていきますし、代謝も悪くなっていきます。

代謝が上がりにくいため、痩せにくい身体になっているのではないでしょうか?

 

あと、身体が引き締まりやすくなると主張していますが、それに関するデータも文中には無いですね。


「必要なものを必要なだけ食べる」というのであれば、積極的に肉・魚からタンパク源や栄養素を摂取する方が効率が良いです。
動物性たんぱくからでないと摂取出来ないものもありますから。

余分な脂肪や糖を摂取しないとありますが、余分な脂肪や糖という基準はどうなっているのでしょうか?

「目安として〇gまでならOK」という表記ではなく、個人差の大きい、各々が考えるイメージによる基準しかありません。

 

私だったら、たまには食べたくなりますが、糖質摂取自体が余分と感じます。

脂質は摂取カロリーの半分を占めてもいいとも思っているため、100g近く摂取しても特に余分とも思いません。

必要だと考えています。

また、必要なものを必要なだけしか食べないのに、息抜きの日で好きなものを食べたら、逆効果になるのでは無いのでしょうか?


身体が徐々に引き締まるそうですが、どの状態を「引き締まる」と指すのでしょうか?

BMIでいうならどうでしょうか?

体脂肪率でいうなら何%以下が引き締まる状態なんでしょうか?

すぐに効果は出ないが、ゆっくり確実にダイエットをするというのであれば、どれくらいの期間でこれだけの体重減少が見込めるという症例は無いのでしょうか?

健康的に体重を落とすという事は、月に2キロ程度という事でしょうか?

体に優しいダイエットとは、何を根拠にしているのでしょうか?


メリットがあると主張するのは良いですが、その根拠部分がとても曖昧なため、よく伝わってきません。


数字や実践例・検証結果も無いため、イメージによる印象操作としか受け取る事が出来ないのです。

本当にメリットがあるのかとさえ感じてしまう記事の内容なのが、残念です。


今回は、ここまで。

 

次回は、これ以外にも健康に良いという効果があるようなので、そこに触れたいと思います。