私が学生時代に聞いた糖尿病の話
皆さん、こんにちは。
今回は、私が学生時代と言っても栄養士の専門学校時代に聞いた、糖尿病についての話をしたいと思います。
授業の一環で、「糖尿病について考えよう」という様な感じで、外部講師を招いての講演会のようなものでした。
その講師は、医師で、アメリカのどっかの大学で学んで、医療に活かしているというような触れ込みでした。
約5年くらい前の話です。
2012年くらいの話ですね。
その頃には、私は糖質制限の書籍を読み漁っていたので、期待をしていました。
米国糖尿病学会は
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有し、炭水化物のみが、血糖値に直接影響を及ぼす。」
としています。炭水化物に関して未精製のもの(茶色)と精製されたもの(白)を区別していません。
<炭水化物=糖質+食物繊維>であり、血糖値を上昇させるのは糖質です。
つまりADAによれば、茶色だろうと白だろうと、血糖値を直接上昇させるのは、炭水化物のみであり、タンパク質と脂肪は血糖値に直接影響を及ぼすことはないのです。
これらは、エビデンス以前の生理学的事実です。American Diabetes Association
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
-4th Edition-,2009
57ページ
という発表を、米国糖尿病学会は2009年にしているので、どんな話をしてくれるのか、ワクワクしていました。
で、当日。
糖尿病はどのように症状が生まれるのか?
という話から始まり、治療方法の話へと続きました。
カロリー制限(コントロール)が一番大事
運動も大事だよね
チームを組んで、地域住民の患者たちと協力しながら、努力をしている
という感じで終わりました。
糖質制限の話は、途中で一言だけ出ました。
「糖質制限は、邪道です」
私は、衝撃を受けました。
残念ながら、この医師は、従来のやり方に固執して、新しい可能性についての模索をしたがらない人だと感じました。
アメリカに行って、何を学んだのか?
とも思いました。
質問コーナーがあったので、早速手を上げました。
「邪道」というのは、どういう意味なのかを聞いたら、よく分からない返答でした。
よく分からなかったので、覚えていません(笑)。
その後いくつかしましたが、最後に、
「今のやり方で、糖尿病患者を減らす事は出来ますか?」
と聞いたら、「うーん・・・。難しいかもしれませんが、取り組んでいる所ですので、時間はかかると思います。結果に繋がるように取り組んでます。」
という感じの返答でした。
なぜ、難しいやり方に取り組んで、簡単にコントロールできる糖質制限を取り組まないのか?
意味が分かりませんでした。
あくまでも邪推ですが、そのように実施した方が、利益に繋がりやすいからなのかな?とか、やってる感があるからなのかな?とか、食事よりも薬を使う事で栄養士のマウントを取りたいのかな?とか、自分の編み出した考えが正しいから否定したくないのかな?とか、色々と膨らんでしまいましたが、恐らく、自分の信念を貫きたいのでしょうね。
あれから5年が経っています。
当時の講師である医師は、まだ、従来の方法に固執しているのでしょうか?
それとも、手のひら返しで糖質制限を導入しているのでしょうか?
願わくば、後者であってほしいなぁと感じます。
以上です。