糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

IBSで悩む人と話をしての気付き

先日、IBSで悩んでいる人達と話をする機会を得る事が出来ました。
 
多くは思春期くらいからその症状を抱え始め、出来るだけ症状がひどくならないような生活を送っているようでした。
医者にかかったり、かからなかったりはそれぞれでしたが、薬を処方してもらってそれを服用しながら生活をしているそうです。
また、後ろに立たれるのに恐怖心を抱くまでになっている人や、常にトイレの場所を確認しておかないと落ち着かない人もいました。
中にはIBS改善のために有名な病院に1カ月程度入院していた人もいましたが、治らず自宅療法を選択していました。
ほとんどの人は、ストレスや緊張感が生まれる事で下痢・ガスの発生を引き起こし、処方された薬を飲んでいるそうです。
その薬も、効いている人もいれば、効かない人もいます。
効いているというのが、現状維持レベルなのか?改善に向かっているのかは確認してませんでした(失敗)。

ちなみにですが、私自身もお腹が痛くなったり、おなら(ガス)が意図しないタイミングで出たりとかの状態はありました。
ただ、それは私が姿勢が悪くて腹部を圧迫していたとか、アルコールを摂取したからとか、便秘でうまく解消できなかったからと、特に意識はしてなかったですし、「IBS」という言葉も知りませんでした。
「痙攣性便秘」という言葉は知っていましたが、それは市販薬では対処できないので、医師に相談するようアプローチをする程度だったので、深く知識を深める事もしませんでした。
その程度だったので、特に日常生活に支障をきたすほどではなかったので、意識はしていませんでした。
 
ですが、色々と健康相談を受ける中で、「胃腸に関する悩み」が多い事に気付き、色々な対応をしてきました。
相談をしてくる人も、症状が酷かったら病院に足を運ぶので受ける事はありませんでしたが、悩みの優先順が低い人に関しての軽い相談が多かったのですが、私のダイエットプログラムを受けた人は、全て解決方法を体験する事が出来、悩みを取り除く事が出来ました。
 
対処療法が分からないから悩んだり、放置したり置いておく事をするのですが、その方法を知る事が出来たら、あとは自身でそれを実践するかどうかです。
症状が気になりだしたら、改善しやすい食事内容にするよう意識すればいいだけですから。
それが私が言う「引き出し」という事です。
これがあればあるほど、対応をしやすくなります。
私自身も実践し、基本的に気にならなくなっています。
この方法に関しては、リリースをしたいですけど、実績がないため出来ていない状態が続いています。

そういった話もし、よければモニターになって欲しいという話を持ちかけましたが、今の所は賛同していただけない状態が続いています。
とても残念です。
 
でも、どういった事に気を付けているとか、どのような感じで症状が発症するという実際の声を聞く事が出来たのは、とても良い事であり、勉強になりました。
 
さて、再度念を押しておきますが、発症の原因として、
 

IBSになる原因はわかっていません。しかし、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった場合、回復後にIBSになりやすいことが知られています。
感染によって腸に炎症が起き、腸の粘膜が弱くなるだけではなく、私たちの腸にいる腸内細菌の変化も加わり、運動と知覚機能が敏感になるためです。
近年はIBSでみられる腸や脳の機能異常を起こす物質を見つける研究、遺伝子の研究や機能的MRI検査などを用いた脳機能画像の研究が盛んです。原因が明らかにされる日が楽しみです。


と、あるサイトでは掲載されているのですが、「原因不明の病気」とし、原因が明らかにされる日が楽しみと「待ちのスタンス」でいる時点で、責任や努力を放棄している事に繋がります。
その間も、IBSで苦しんでいる人もいる訳です。
何を楽観的に受け身の姿勢でいるのでしょうか?
 
また他の情報源として、ある医師がIBSに関しての説明動画を投稿していましたが、その中身は絶望的でした。
 
内容としては、
IBSは精神的なもの
・学生時代に発症する事が多い
・学校を卒業したら治る場合が多い
・私もそうだった
という、あくまでも自己の経験談での話をもっともらしく話して、結局は「学校を卒業したら治るから、それまで我慢してね」という内容です。
 
これを「努力・責任の放棄」とせず、何とするのでしょうか?
 
動画の説明欄には、
 
30年近く現場に立ち続ける臨床医のプロフェッショナル。
診察をする中で、既存の治療法だけでは不十分であると感じるようになる。
海外の文献や様々な分野から必要性に応じた情報を収集。それらを臨機応変に組み合わせ、独創的ともいえる治療法を考案、現在の治療に用いている。
難治性の病気をいとも簡単に治した症例がいくつも存在。同業の医者からも「奇跡的」と驚愕される事がある。
治療や患者さんへの真摯な姿勢は、長年変わっておらず、既存の治療法を軸にしつつも既成概念にとらわれ過ぎないスタイルを貫く。
効果的、かつ斬新とも思える治療法のアイデアを尋ねれば、「診察で患者さんが教えてくれる」「私の先生は患者さん」と答える。

 

とありますが、その姿勢を持っている動画内容とは到底思えないものでした。
コメントがどのように書かれているかな?とみてみても、前もって動画にコメントできないようにしています。
IBSで悩む人の声を聞く事も出来ない(コメント不可)状態でもあるので、病院に診療に来いというだけの、何の希望も生まれない内容を垂れ流しているだけです。
 
患者に「我慢」を強いるやり方です。
それも年単位です。
 
それがあなたの医療に対するスタンスですか?
「あなたの方法では治せないんじゃないか?」と感じて仕方ないです。
 
もう少し続けます。