表記の妙
今回は、私のふとした気づきを2点紹介する回です。
皆さんは「三大栄養素」というのはご存知ですか?
タンパク質・脂質・炭水化物の3つです。
では「五大栄養素」とは?
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの5つです。
では「六大栄養素」とは?
タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維の6つです。
食物繊維ではなく水という考え方もあるようですが、水は違うなと感じます。
最近では、「七大栄養素」まで進んでいるようです。
最後の七つめは、「フィトケミカル」が加えられているそうです。
植物性食品の色素や香り・アクなどの成分から発見された化学物質で、ビタミン、ミネラル、食物繊維以外にも、体の整理機能を活性化させる機能性成分で、ワインに含まれるポリフェノールを代表とされるような「非栄養素系食品因子」という分野になるようです。
ここで不思議な事が一つあります。
「炭水化物と食物繊維が重複している事」です。
炭水化物の内訳は、「糖質+食物繊維」です。
なぜ二重表記するのでしょうか?
併記するのなら、タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル・食物繊維となるのではないでしょうか?
また三大栄養素の一つとして炭水化物の語を用いる時は、主に糖質を指します。
炭水化物という語を使っているが、最初から糖質表記にしないのは何故でしょうか?
私は栄養学会外部視点の一つのある思いを抱いてますが、皆さんはどう思われますか?
次に、PFCバランスの話です。
表示は、基本的に成分量が多いものから記載されます。
使用量としてもいいでしょうし、必要量としてもいいと思います。
食品の表示でも、一番初めに砂糖とあれば、それが多い傾向にあるのだなという判断基準になります。
レシピでも、豚こま肉60gと最初にあれば、豚肉メインの料理なのだなという事がそれだけで理解できます。
何かを構成したり、作り上げたり、加工したりするなら、表記はまず主成分・主要材料が一番最初に来るはずです。
そこで、このPFCバランスです。
重要度が高いものから並べているのではないか?という事です。
PFCバランスのPFCとは、
たんぱく質(Protein)
脂質(Fat)
炭水化物(Carbohydrate)
の頭文字から取られています。
なぜ「PFC」の順番になっているのでしょうか?
日本では、理想的なPFCバランスを、
P:15、F:25、C:60
この値前後としています。
食品の栄養成分の記載順序も、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5項目で表示する順番が決まっています。
もちろん、人間の身体の構成も大きく占める方から、水・タンパク質・脂質・ミネラル・糖質の順番です。
でも話をしましたが、私は身体を占めるものの割合が多いものから優先して食事として摂取する事が大事なのではないかという考えを持っています。
表記の順番に関しては、このPFCの順番に記載されつつある傾向になってきました。
しかし、摂取量のバランスは、Cの方が多いです。
だったら、なぜ最初からCFPの順番ではなかったのでしょうか?
アルファベット順でもあるので、こっちのほうがしっくりくるのではないのでしょうか?
もの凄く細かい事だというのはわかっています。
でも、何かしらの理由があるように思えて仕方がないのですね。
これについても、先ほど記載した、栄養学会外部視点からみた一つのある思いを抱いています。
ここには記載しませんが。
皆さんは、どう思われますか?