糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ツイッターでのダイエット宣言について

皆さん、こんにちは。

 

「ダイエットをしたい」

「ダイエットをする!」

 

という気持ちは、多くの方にあると思います。

身体に違和感や理想と現実との差等、きっかけは色々あると思いますが、理想の姿を追うというのは、健康を保てるのであれば、悪い事ではないです。

変わりたいという想いが募った状態だと感じます。

私は、ダイエットを追求する生活というのは、とても素晴らしいと考えます。

ただ、それがボディメイクの考え方が強くなり過ぎてしまうと、かなり過酷な状態になってしまいやすくなります。

 

ここで、

「ダイエット」と「ボディメイク」の違い

についての言及になっていくのですが、これは長くなるので次回に回します。

 


まずは、ツイッターで見かけた風景です。


ダイエットを始めます。

みんなと一緒に頑張りたいです。

#ダイエット垢さんと繋がりたい
#ダイエット仲間募集

 

という感じの文章があるのですが、自己紹介の所で

(例)
身長160㎝
max 70キロ
now 64キロ 
goal 50キロ

 

と言うような表現があります。

私が気になったのは、「max」の表示です。

自分の過去の最重量記録公開は、必要なのでしょうか?

色んなアカウントを覗いてみましたが、たいがいこの数値が記載されています。


大事なのは、「過去から続く今」という現状分析と、どのようにしたら目標という「未来」に近づいていくかの方法論だと考えています。

その最重量値が、「〇〇年〇月」というような記録もあれば、まだいいです。

そこからどれくらいの期間で現在の体重になっているのか?というのが伝わるからです。

 

その期間と現体重との差で、印象が結構変わります。

「短期間で大きな体重変化をしている」というのであれば、「努力しているなぁ、効果的な方法論を選んでいるんだなぁ」と感じます。

「数年前に体重が最重量値で、体重差が小さい」とあれば、「ずっと気にしなかったか、気になっていたけど意を決したのかな?」と感じます。

ですが、その情報が無く、ただ数字だけが記載されているだけです。
(中には、コメントでそういったものを感じさせるものはありますけどね)

ツイッター上での「慣習」によるものなのか?「自己顕示欲」(?)によるものなのか?は分かりませんが。

 


そして残念な事に、多くのアカウントで起きていると思いますが、「記録していきます」とあるものの、1カ月もすれば放置されているのが多いのも現状です。


これは、「ダイエット失敗」となるのでしょうか?


私は違うと思います。

そもそも、「ダイエットとは何だろうか?」という言葉の定義が必要になると思います。

 

「あなたの行動は、「ダイエット」の実現につながっているのですか?」

という事です。

これにより、行動が大きく変わると考えています。

 

そして「失敗」というのは、やり続ければ「失敗」にならないです。

まぁ、「失敗」についての定義はともかく、ダイエットの話をしていきましょうかね。

 


次回に続きます。

  

あるサイトが紹介していた紙コップダイエットについて

あるサイトが紹介していた紙コップダイエットについて

前回の続きです。

私はダイエット方法として気にも留めていませんでしたが、この世の中には「紙コップダイエット」というのがあるというサイトを見つけました。

情報発信者が、とある「パーソナルトレーニングジム」であり、「3食きっちり食べて無理なく痩せる」をダイエット方針としている所です。

http://247dieter.com/hanada1108/?utm_source=181108&utm_medium=email&utm_campaign=daily

 

紙コップダイエットとは?

3食しっかり食べてキレイに痩せるダイエット方法です。

1食につき、用意するのは紙コップ3個。

その中に「炭水化物」「タンパク質」「野菜」をそれぞれ分けて食べるだけ。

一般的な紙コップの大きさがだいたい205mlくらいですから、要するに、全体の食事量を減らし、食べ過ぎを防いで、バランス良く食べる目的があるわけですね。

でもまぁ韓国のダイエッター達のように、そこまで全体の量を減らしてストイックにならなくても大丈夫です。

糖質コントロールに関しては、炭水化物を紙コップ半分の量にするだけで充分効果があります。


という様な感じの内容で紹介されて、「糖質コントロールには、とても良い方法ですね」という感じで紹介されています。

この方法を公式サイトに載せているという事は、多少アレンジはあるものの、このベースとなる方法を推奨しているという事になります。


このダイエット方法は、基本的に「食べる量を制限する」というダイエット方法になるので、「カロリー制限」の考え方があると感じます。

また、

食べ方のコツは、炭水化物だけ紙コップ半分の量にして、最後に食べる事を意識すれば、いつもの炭水化物の摂取量を半減できます。

とだけに言及しています。

紙コップダイエットのスタンダードなやり方は、

朝:炭水化物1杯+野菜1杯+たんぱく質0.5杯
昼:炭水化物1杯+野菜1杯+たんぱく質0.5杯
夜:炭水化物0.5杯+野菜1杯+タンパク質0.5杯

 

という事のようです。

このサイトでは、「糖質量を半分にすればいい」としか言及してないので、

朝:炭水化物0.5杯+野菜1杯+たんぱく質0.5杯
昼:炭水化物0.5杯+野菜1杯+たんぱく質0.5杯
夜:炭水化物0.5杯+野菜1杯+タンパク質0.5杯


となり、通常の紙コップダイエットよりもさらに総摂取カロリーは減る事になります。

この状態を、

 

「3食きっちり食べて無理なく痩せる」
3食しっかり食べてキレイに痩せるダイエット

 

と言えるのでしょうか?

方針とは違う内容になっているのではないでしょうか?と危惧してしまいます。

誤解を与えやすい表現になっていると感じます。

 

上記の「きっちり」「しっかり」がどこの部分を修飾・強調している言葉になっているのかで、大きく意味が変わってきます。


①「3食全ての食事の量」をきっちり食べるのか
②「3回という食事回数」をきっちり守って食べるのか?


という事です。

私はそうですが、①をイメージしています。

食事回数に特に固執せず、状況に応じて0~8回という感じでアプローチしていきます。

②の3回の食事であれば、必ず正解という訳ではないからです。

食事がおにぎり一個だったとしても、一回の食事となるのでしょうか?

食事回数には、私は間食を含みます。

ですが、上記の内容だと、間食は無さそうです。

食事量をへらしたとしても、3食きっちり食べればキレイに痩せるダイエットだとしています。

 

本当でしょうか?

こういった事を、パーソナルトレーニングを行なうHPで、紹介しても良いのでしょうか?

たんぱく質減らしたら、筋肉やら身体の状態をキープ出来なくなるじゃないか?と思う訳なんですね。(また、脂質についての言及を全くしていないのも不思議ですが)

 

他の記事を見ると、どんなに栄養も量もしっかりと食べるとしても、「朝食を食べないと駄目」というものもあります。

方針に則って話を展開しているからだと思いますが、このダイエット法は、方針に当てはまるものなのでしょうか?

少しでも役に立つダイエット情報を届けたいとありますが、本当に約に立つのでしょうか?

読者が役に立つのでしょうか?

筋肉が衰えて、門戸を叩く人が増えるから会社の約に立つのでしょうか?

こんな邪推をしてしまいます。

私の悪い癖です。

 

もし、私なりに紙コップダイエットを実践するとしたら、

紙コップ3個を用意して、

1個は野菜、残り2個は肉

という感じにするかもしれません。

合わせて脂質も多めにして。

これだったらまだ理解が出来るかなと感じます。

基本は、こんなやり方勧めませんが(笑)。

 

皆さんだったら、

  • 前回・前々回に紹介したダイエット方法
  • パーソナルトレーナーが紹介するダイエット方法
  • 最後の私の提案した方法


どれを選びますか?

 

以上です。

紙コップダイエットは、お手軽に効果を得る事が出来るのか?

前回は、「紙コップダイエット」というものの紹介投稿でした。

さて、皆さんはどのように感じたでしょうか?

 

食事制限はお腹が空いて辛い。
綺麗に痩せようと思うとカロリー計算が…。

これを聞いただけでダイエットってやる気なくしますよね?
でも、そんな嫌なことを解決したダイエット方法があります。

普段の食事を紙コップにポイッと入れるだけ!
たったこれだけで、空腹感やカロリー計算を気にせずにダイエットができるんです。

「そんな馬鹿な話あるわけないじゃん」

そんな声が聞こえてきますが本当にあるんですよ!

SNSでも紙コップダイエットで痩せることに成功したと話している人達が続出しています。

 

fanblogs.jp


あるサイト(紹介してますが(笑))では、このような書き出しで解説が始まっています。

この文章は、実は何にでも当てはめる事が出来る、いわばテンプレです。


「普段の食事を〇〇にするだけ!
たったこれだけで、ダイエットができるんです。」


「ダイエッター」と呼ばれるような、色んなダイエットを実践してきた人は、こんな文章を見てこなかったでしょうか?

基本的には、置き換えダイエット紹介に使われるのですが、最初の一行部分で、このような感じで始まる商品案内や方法論の多い事多い事。

 

納豆・おでん・生姜・きゅうり・はちみつ・もち麦・リンゴ・バナナ・酵素ドリンク・ポップコーン(?)・健康食品の商品名等々。

 

そんなに簡単に出来るのであれば、悩んでいる人などいないし、ダイエット商品としても需要が生まれないと思うのですが、本当に出来るのでしょうか?

そもそもの部分で、「人間がどうやったら太るのか?」「体脂肪が増加していくのか?」という知識を持っていれば、簡単に取捨選択できるのですが、まず学校では習わないですからねぇ。

いや、違うな。

「学校で教わった事が正しいとは限らないから」ですね。

「食育」という授業がありますが‥‥といった話をしだすと、めちゃくちゃ逸脱するので、今回は差し控えます。

 

小さめの紙コップを3つの用意して、それぞれに決まった食材を入れて食べるだけ!

紙コップに食材を入れることによって、食事量は減りますがしっかり食べたという心理状態がうまれ、食べ過ぎを防ぐことができます。

 
意味が分からないです。

「しっかり食べた」という心理状態とは何でしょうか?

 

紙コップに食べ物を入れることによって、食べる量が減るので心配という意見がありますが、はじめてみると、意外とたくさん食べた気分になって続けられるみたいです。

容器に入れるというのが、視覚的にたくさん食べれたという錯覚を起こすのでしょうか。

不思議ですね(笑)

このほかにも、ダイエット効果とは関係ありませんが、紙コップにしたことで洗い物が減り、食後の片付けがラクになったという意見もありましたよ。

一人暮らしや主婦の方には嬉しいですね!

 


不思議ですね。

錯覚は、そう簡単に生まれるのでしょうか?

片付けが楽で、ダイエット効果と関係ないと話していますが、食器を洗う・片付けるという作業が減るのであれば、その分身体を動かす機会を奪われるので、効果が減少するのではないでしょうか?


このダイエットでは3食しっかり(?)食べるようですが、食べ方はあるようです。

その内容はサイトを見てもらうとして、

 

夜に炭水化物の量が減る理由は、
夜は消化効果が低下して太りやすくなってしまうので減らしてあります。

野菜とタンパク質は3食ともに量は変わりません。
野菜は1杯、タンパク質は半分です。

タンパク質(肉・魚類)は太るイメージを持たれがちですが、これは間違った考えです。

タンパク質は筋肉の維持・生成するのに必要な栄養素であり、タンパク質を抜いて筋肉の量が減ると、代謝が落ちてしまうので太りやすくなってしまいます。

 


この解説もだいぶ気になります。

時間栄養学的には、確かに夜にかけて「吸収と代謝の時間」という感じに表現されています。
(私は時間栄養学については「本当なのかどうか、よくわからない」「人間の身体の変化を3分割するのは強引では?」という回答・感想になるのですがこの内容は、またの機会に)

 

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そして、文章の後半でも、たんぱく質代謝を高めるにも必要とあります。

だったら、なぜたんぱく質量の摂取を普段よりも減らしているんでしょうか?

「紙コップの半分程度の肉・魚で足りるのか?」

と、シンプルに思う訳なんですね。

 

続いて、痩せるのに必要な期間についての表記で、

 

早い人では1週間でダイエットの効果がでます。
遅い人でも1ヶ月も続ければ痩せれます。

紙コップダイエットは、食べる量が減るので、普段から食べている人の方が痩せやすいです。

 

とありますが、こういった記事の「ダイエットの効果」というのは、何をもって「ダイエットに効果がある」と表現しているのでしょうか?

100gでも減れば効果ありなのでしょうか?
実践者が色々な目標設定をするのだろうと思いますが、その目標如何に関わらず、「早い人は・・・」「遅い人でも・・・・」と話しているのでしょうか?

どんな状態になるのを「痩せた」というのでしょうか?

 

ほぼ全てのダイエット記事で、こういった部分に明言しているものに出会った事はありません。

体重が減ったというような口コミもあるようですが、どれくらいの期間でそれだけの体重が落ちたのか?

どういった食事内容をして減ったのか?

そもそも、本当に実践したのか?

という所が気になって仕方がありません。

 

また紙コップの色でも、暖色系の色は食欲をそそるというのであれば、料理の献立でも選ばない方が良いという事ではないのでしょう?か


これまで色々と記事についていじってきましたが、次回は、なぜこのダイエットを取り上げたのかについての話をしたいと思います。


今回は、ここまで。

 

 

紙コップダイエットとは?

2015年くらいでしょうか?

「紙コップダイエット」

という名で、韓国発祥のものが話題になっている(いた?)ダイエット法という事のようですが、私は懐疑的です。

というか、続かないと思います。

では、どんな感じで紹介しているのでしょうか?


3食しっかり食べてキレイに痩せるダイエット方法です。
1食につき、用意するのは紙コップ3個。

その中に「炭水化物」「タンパク質」「野菜」をそれぞれ分けて食べるだけ。
一般的な紙コップの大きさがだいたい205mlくらいですから、要するに、全体の食事量を減らし、食べ過ぎを防いで、バランス良く食べる目的があるわけですね。

でもまぁ韓国のダイエッター達のように、そこまで全体の量を減らしてストイックにならなくても大丈夫です。

糖質コントロールに関しては、炭水化物を紙コップ半分の量にするだけで充分効果があります。
食べ方のコツは、炭水化物だけ紙コップ半分の量にして、最後に食べる事を意識すれば、いつもの炭水化物の摂取量を半減できます。

ご飯を紙コップ1杯分ギッチリ入れたとして約150gとなり、糖質量が55.2gになります。
紙コップ半分の量にすれば、約75gとなり、糖質量は27.6gに減らす事ができます。


お茶碗にご飯が残っていると、腹八分目でもついつい無理して食べきろうとしてしまう事ってありますよね…。

最初から分量を少なめにしておけば、「そんなもったいない精神」による食べ過ぎも改善できますよ。

 

 

「紙コップダイエット」。 韓国オルチャンの間では常識なんだとか!?

紙コップダイエットは、韓国で人気のあるダイエット方法です。

その方法はとっても簡単!3つの紙コップにご飯やおかずを分けて入れて、それを食べるだけ♪

このダイエット方法の考案者は20キロの減量に成功したのだとか! 3食食べてダイエットできるので、健康的に瘦せられるとの声も!

紙コップダイエットのコンセプトは「3食きっちり食べて痩せる」というもの。 3食食べることができるので、ストレスフリーなダイエットが可能なんです!

では、どうして3食きっちり食べるのでしょうか?

「ダイエット=食べない」だとエネルギー不足となり、身体がカロリーを欲してしまったり、蓄えてしまったりするので逆に太ってしまうリスクが上がってしまうのです。

その点、紙コップダイエットでは3食きっちり食べるので、エネルギー不足になることなく痩せることができるのだそう!

また、お皿から紙コップに変えることで手軽に食べ過ぎを防止することができます◎


お腹いっぱいになるの?

紙コップだけで、満足できるの?食事制限が辛そう…と心配になるかと思いますが、 視覚効果のおかげで満足感のある食事が可能なんです♪

紙コップに入れることによって、食べる量が明確になり、視覚情報により「この量で満腹になる」という信号が出ます。

そのため、3つの紙コップでも満足感を得ることが出来るのです♡

〈準備するもの〉
200mlの紙コップ×3

1度の食事につき200mlの紙コップを3つ使います。 朝昼晩の食事の際に、このコップに入れて食べるだけ!

1つ目の紙コップ:炭水化物(ご飯・パン・パスタなど)
2つ目の紙コップ:ビタミン(野菜・果物など)
3つ目の紙コップ:たんぱく質(肉・魚・卵など)
3つに分けることによって、バランスの良い食事ができるのも嬉しいポイントですよね♪

ポイントは3つ目のコップは1/2の量にすることです!

スッキリ美ボディに♡
紙コップダイエットはコスパ◎なので、挑戦しやすいですよね!
ぜひ、美味しく食べて、スッキリ美ボディをGETしてみてはいかがでしょうか?

 

 

紙コップダイエットをはじめに考えた韓国の女性は、20kgのダイエットに成功しています。ただし、1〜2ヶ月でそこまで痩せるわけではありません。紙コップダイエットは、緩やかな食事制限ダイエットなので長い目でみてください。

食べる量をきちんと紙コップ3杯分に抑えることができれば、1ヶ月に1kg以上減らすことも可能です。

もう少し痩せる速度を速めたい、けれどガッツリ運動はしたくないって方は、短時間でできる時短ダイエットを取り入れるのもおすすめですよ。

紙コップダイエットは簡単で効果的?【面倒なカロリー計算は不要!】のまとめ
紙コップダイエットは、3つの紙コップにそれぞれ炭水化物、たんぱく質、野菜を入れて、決まった量食べることで痩せることができます。また、健康的に痩せるため、どれか1つを抜いたりするようなことは、絶対にしてはダメなので注意してくださいね。痩せるスピードは早くありませんが、面倒なカロリー計算も必要ないので、誰でも手軽に始めることができますよ。

 

色々と表現に差があったり、矛盾を感じる内容でもあります。

そもそも、最初の韓国人の女性は、体重が何キロの状態から、どれくらいの期間で20キロもやせたんでしょうねぇ。

賢明な私のブログの読者であれば、こんな内容のダイエット法には手を出さないと思いますが。

 

次回は、所感を書きます。

 

私が学生時代に聞いた糖尿病の話

皆さん、こんにちは。

今回は、私が学生時代と言っても栄養士の専門学校時代に聞いた、糖尿病についての話をしたいと思います。

 

授業の一環で、「糖尿病について考えよう」という様な感じで、外部講師を招いての講演会のようなものでした。

その講師は、医師で、アメリカのどっかの大学で学んで、医療に活かしているというような触れ込みでした。

約5年くらい前の話です。

2012年くらいの話ですね。

その頃には、私は糖質制限の書籍を読み漁っていたので、期待をしていました。

米国糖尿病学会は
「炭水化物・タンパク質・脂肪はカロリーを含有し、炭水化物のみが、血糖値に直接影響を及ぼす。」
としています。

炭水化物に関して未精製のもの(茶色)と精製されたもの(白)を区別していません。
<炭水化物=糖質+食物繊維>であり、血糖値を上昇させるのは糖質です。
つまりADAによれば、茶色だろうと白だろうと、血糖値を直接上昇させるのは、炭水化物のみであり、タンパク質と脂肪は血糖値に直接影響を及ぼすことはないのです。
これらは、エビデンス以前の生理学的事実です。

American Diabetes Association
Life With Diabetes:A Siries of Teaching Outlines 
by the Michigan Diabetes Research and Training Center ,
-4th Edition-,2009
57ページ

 


という発表を、米国糖尿病学会は2009年にしているので、どんな話をしてくれるのか、ワクワクしていました。

 

で、当日。

糖尿病はどのように症状が生まれるのか?

という話から始まり、治療方法の話へと続きました。

カロリー制限(コントロール)が一番大事
運動も大事だよね
チームを組んで、地域住民の患者たちと協力しながら、努力をしている

という感じで終わりました。

糖質制限の話は、途中で一言だけ出ました。

糖質制限は、邪道です」

 

私は、衝撃を受けました。

残念ながら、この医師は、従来のやり方に固執して、新しい可能性についての模索をしたがらない人だと感じました。

アメリカに行って、何を学んだのか?

とも思いました。

質問コーナーがあったので、早速手を上げました。

「邪道」というのは、どういう意味なのかを聞いたら、よく分からない返答でした。

よく分からなかったので、覚えていません(笑)。

その後いくつかしましたが、最後に、

「今のやり方で、糖尿病患者を減らす事は出来ますか?」

と聞いたら、「うーん・・・。難しいかもしれませんが、取り組んでいる所ですので、時間はかかると思います。結果に繋がるように取り組んでます。」

という感じの返答でした。

 

なぜ、難しいやり方に取り組んで、簡単にコントロールできる糖質制限を取り組まないのか?

意味が分かりませんでした。

あくまでも邪推ですが、そのように実施した方が、利益に繋がりやすいからなのかな?とか、やってる感があるからなのかな?とか、食事よりも薬を使う事で栄養士のマウントを取りたいのかな?とか、自分の編み出した考えが正しいから否定したくないのかな?とか、色々と膨らんでしまいましたが、恐らく、自分の信念を貫きたいのでしょうね。

 

あれから5年が経っています。

 

当時の講師である医師は、まだ、従来の方法に固執しているのでしょうか?

それとも、手のひら返しで糖質制限を導入しているのでしょうか?

願わくば、後者であってほしいなぁと感じます。

 

以上です。

 

脂質依存症って、どうやったら発症するの?

依存症は、中枢神経に作用する向精神物質によるもの(薬物依存症)と、ギャンブル、セックスなど特定の行動に対するもの(行為依存症)に大別できる。
前者では、摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。
後者でも、特定の行為を行うことで、薬物依存と同様にドパミンを介したメカニズムで報酬系が賦活され快の感覚を感じ、条件づけにより依存が形成される。

薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保てなくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。

 


これを、依存、依存症と呼びます。
基本的には、行動によって悪影響をもたらす事を、依存、依存症と呼ぶのが一般的だと思います。

そして、もっと簡単に言うと依存症は、ドーパミンのような快感を放出する成分が関連します。
逆に言うと、それが無いと依存症のようになりません。


少し前に話したように、脂質・たんぱく質・炭水化物の内で、ドーパミンのような快楽物質を生み出すセロトニンを産みだすのは、たんぱく質と炭水化物(糖質)です。

セロトニンが生み出されるのに必要な減量の一つ目はトリプトファンで、必須アミノ酸の一種です。
二つ目は、トリプトファンからセロトニンを合成するのに必要なエネルギー源『炭水化物』。
三つ目は、トリプトファンからセロトニン合成を促進させる『ビタミンB6』。

脂質は生み出しません。

 

たんぱく質や炭水化物なら「依存症」と言ってもいいかもしれませんが、なぜ、「脂肪依存症」という、訳の分からない言葉を、さも危険な「依存症」という言葉をつけて、危険なイメージをあたえたのでしょうか?

意味が分かりません。

おまけに、これを解決するのに、有効な食べ物として、


「玄米を食べましょう。玄米に含まれるガンマオリザノールが、脂肪依存症を和らげる事が出来るんですよ」

「玄米には、脂肪をいつまでも摂りたいという脳の欲求を、和らげる事が出来るんですよ」

γ-オリザノール(ガンマ-オリザノール、英名:γ-oryzanol)とは、米糠の脂質に含有される、フェルラ酸とステロールとが縮合したエステル類の総称である。

ちなみに、ガンマオリザノールは医薬品としても用いられ、

高脂質血症
心身症更年期障害過敏性腸症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ

 

の働きがあります。

γ(ガンマ)-オリザノールが脳の中枢に作用し、食欲を抑えることを解明した。
玄米を食べると、自然に食事の好みが変化し、食べ過ぎを抑えられるという。
マウスに高脂肪食を与えると、脳の視床下部で小胞体ストレスが起こり、摂食を抑制するホルモンである「レプチン」が効かなくなる状態(レプチン抵抗性)に陥る。
マウスにγ-オリザノールを投与すると、視床下部の小胞体ストレスが抑制させ、通常食を好むようになることを確認した。
γ-オリザノールにより、高脂肪食による血中レプチン値の上昇やレプチン抵抗性が改善する。

γ-オリザノールは、体に吸収されにくい植物性ステロールであり、コレステロールの吸収を阻害する作用がある。
そのため、食物と同時に摂取すると、消化管からの吸収がゆっくりになる。
すると、脂肪細胞から分泌されるホルモンであるレプチンが効きやすくなり、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、満腹感を感じやすくなる。
これらの作用により、γ-オリザノールは食欲を抑制する働きをする。

γ-オリザノールインスリンを分泌するβ細胞の減少を抑え、回復する作用があることも世界ではじめて明らかにした。
γ-オリザノールが小胞体ストレスを抑えβ細胞の細胞死を抑制し、インスリン分泌能を高める作用をするという。


という事のようです。

コシヒカリ玄米100g内の含有量=23.2mg (精米:6.6mg)

米油に含まれるガンマオリザノールの方が、大匙1杯で、20~30mg前後、商品によっては、210mgを摂る事も出来ます。(加工したり、酸化してしまっている所も多いでしょうが)

この成分が、1日に90mg以上をとると、14日で「更年期障害」が改善したというデータはあるそうです。


ですが、例え玄米を食べたところで、糖質量は53.9gと、血糖値を大きく上昇させます。

糖質を摂取し血糖値が大きく上昇すると、快楽物質が一気に吹き出ます。

血糖値が上昇する事で、インスリンが大量に放出され、急降下すると、精神的な不安やイライラ、空腹感が発生します。

それにより、また快楽を得ようと、手軽に炭水化物(糖)を摂取する事で、解決しようとします。

 

このように、依存症というのであれば、血糖値の乱高下により生まれる炭水化物(糖質)摂取依存症の方がはるかに頻度も高く、世の中に依存症と気付かずに広まっている事実には触れず、脂質という、快楽を与えるような依存成分など含まない物に対し、「脂肪依存症」と、訳の分からない造語を作ってイメージを悪くする言葉を「医師」が、訳知り顔で話を進めるのは、いかがなものか?

 

しかも、それに対しての解説が全くなく、「あなたは脂質が好きですね?それは脂肪依存症です。」というような論理展開をするのは、意味が分かりません。

それだったら、何にでも当てはまります。

肉が好きですね?
お金が好きですね?
異性が好きですね?
平和が好きですね?
宇宙が好きですね?
これを収集するのが好きですね?

全てに対して、「あなたは依存症です」という事が出来ます。

極論でしょうか?

「医師」であるのであれば、そしてそのような依存症という言葉を使うのであれば、しっかりとそれに値する診断の基準があると思います。

私はネット上では調べる事が出来ませんでした。

どのような診断基準で、依存症であるのかないのかを判断するのか?

それをぜひ教えて欲しいものです。


そもそもですが、依存症の症状として、「脂肪依存症」というものがあるのでしょうか?

それは、どういった症状なのでしょうか?

どんな悪影響を与えているのでしょうか?

それは、糖質を摂取するよりも、依存性を与えるものなのでしょうか?

私は、依存性を与える影響の大きさは、

「糖質 > たんぱく質 > 脂質」(ドーパミン基準)

だと考えています。

「甘い物がやめられねぇ。」
「米飯を食べなきゃ、気が済まない」
「肉が好き~」

という様な人は多いと思いますが、

「脂サイコー」
「油を食べるの、やめられねぇ」

という人は見た事が無いです。

皆さんは、どう感じるでしょうか?


とりあえず、ここまでにしたいと思います。

脂肪依存症って、何だよ???

依存症には、色々なものがあると思います。

 

ある番組で、コレステロール関する話をしていました。

その中で、HDL、LDLの話や、LH比の話、中性脂肪の話が取り上げられていました。

テーマに沿ってなので、そうなるなと思いながら話を聞いていました。

不摂生な生活をしている人が、食生活をチェックして、医師からこうしなさいという番組構成です。

それもテレビ番組として一般的な流れだと思います。

その中で、こんな言葉が出てきました。

 

「脂質の多い食生活をしていると、中性脂肪が増加する傾向にありますよ」

「悪い油と、糖質が血管を傷つけているんですよ」


まぁ、一般的な解答だと思います。

その後、何の脈絡もなく、

 

「あなたは、脂が止められないようですね」

「脂肪依存症にかかっています」

 

という発言をされていました。


初めて聞きました。

「脂肪依存症」

脂肪には、依存症があったのか?

ネットで調べますが、そのような言葉はヒットしません。

脂質異常症だったら出てきますが、脂肪依存症という言葉は、簡単には見つからないようです。

 

「症」という言葉が付いている以上、病名でもあると思います。

言葉の定義としても、

「病気の性質。病気のようす。?「症状・炎症・重症・急症・既往症・狭心症不妊症・蓄膿(ちくのう)症・恐怖症」」

と出ます。

脂肪を摂り続けるという事により、脂肪摂取を自分の意志では容易にやめる事が出来ず、病気に繋がるといいたいのでしょうか?

おかしなことを言ってます。

 

脂肪は、身体にとって必要な栄養素です。

これは間違いないです。

必須脂肪酸という言葉もあるように、体の中で作れない脂肪酸もあるため、外部から摂取しないといけません。

ですので、必要です。

 

また、効率の良いエネルギー源でもありますし、人間の身体を作り、維持するためにも必要な栄養素です。

そして、依存症というのであれば、快楽の部分という部分と、悪影響の部分の二つの要素が存在するはずです。

 

依存とは、身体的依存を伴うもしくは伴わない、薬物や化学物質の反復的使用である。
行動的依存、身体的依存、心理的依存は物質関連障害の特徴である。

日本語ではアルコール中毒、薬物中毒のように、中毒と呼ばれることも多いが、現在医学用語として使われる物質の毒性に対する急性中毒、慢性中毒(Intoxication)は、依存症とは異なる。

関連の用語として嗜癖(しへき、英: addiction)とは、物質使用を繰り返し、使用量が増加し、使用できない状態となると重篤な症状を呈し、使用に対する押さえがたい衝動が高まり、身体的・精神的悪化に至る状態である。

渇望が生じている状態を「依存が形成された」と言う。依存は、物質への依存(過食症、ニコチン依存症やアルコール依存症といった薬物依存症)、過程・プロセスへの依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症、借金依存症)、人間関係や関係への依存(共依存恋愛依存症、依存性パーソナリティ障害など)があり、重大な精神疾患にいたるケースもある。

 

続きます。

朝食論のまとめ(仮)(後編)

朝食推進派

脳の栄養は糖質
便秘改善にも繋がる
体温を上げるものも必要だが、あくまでも糖質最優先
朝食食べたらブドウ糖により血糖値上昇し、一日の活力となるため重要


ファスティングダイエット

朝食(起床後数時間ごの食事)はしなくてもいいし、酵素ドリンクに置き換えても良い
食事の間を12時間から18時間空ける方がいい
酵素ドリンクを使えば、「安全に」ファスティングを行なえる
事前食や回復食には、基本糖質摂取が好ましく、身体にも優しい


特にファスティングダイエットの方は乱暴にまとめましたが、こんな感じでしょうか?

このように見ると、私の考え方がファスティングダイエット「寄り」である事が、何となくですが、理解出来るかもしれませんね。

 

ですが私は、糖質摂取は「基本的には」必要ないと考えています。

ただ、目的があれば摂取すればいいという考えを持っているだけで、私自身も糖質の多い食事をする事もあります。

 

食事間隔が長いほど、「ケトン体」が身体の中で生まれやすくなり、脂質燃焼・利用効率が上がるため、体脂肪を減らしやすくなります。

食事も、自身の都合に合わせれば良いだけなので、必ずしも3回摂らないといけないという推奨をしていないサイトも見かけます。(普段の食事としては推奨・提案しているものもありますが)

 

この点では賛成です。

ですが、酵素ドリンクには否定的です。

 

糖質を摂取しなければしないでいいほど、「ケトン体」がより作用しますので、「糖質たっぷり」の酵素ドリンクを飲んでしまうと、その働きが失われてしまいます。

回復食でも、「お粥のような消化に良い、身体に優しい、負担をかけない食事をしましょう」といったイメージで話をされても困りますし、この場合でも結局糖質を摂ることになるので、「ケトン体」の働きは、失われてしまいます。

せっかく「ケトン体」が働きやすい体質に変わろうとしているにもかかわらずです。

また、長期の飢餓状態から糖質を摂取すると、「リフィーディング症候群」の影響により、最悪死にも至ってしまうほど、糖質は身体に重大な負荷を与えます。

糖質を食べる事で、胃の動きが数秒止まるという話もよく聞きますね。

にもかかわらず、ファスティング空けの食事を、おかゆのような「糖質過多」の食事を与えるという事は、非常におかしいと感じますし、ファスティング中に「糖質たっぷり酵素ドリンク」を摂取して、ファスティングの効果を大きく出来るのか?というのは、甚だ疑問です。


これまでに、朝食推進派とファスティングの対立が起きていない理由を考えてきたのですが、根本的な部分から調べていくと、一つの共通点が生まれました。


朝食推進派も、ファスティングダイエットも、根本は「糖質摂取」を推奨している部分では、一致している事です。

 

これがあるため、「対糖質制限食」ほどの批判的な攻撃が行われないのではないのか?という事です。

ファスティングダイエットに対して、

「朝食は食べないとしても、数日だけでしょ?それ以外は食べているならまぁ、ええわ。」
ファスティング中でも、糖質摂るんでしょ?回復食でお粥もたべるんでしょ?だったら大丈夫でしょう」
「基本は糖質を食べる食事が大事ですよね」

という様な印象を、朝食推進派に与えているから、あまり叩かれないのでしょうか?

そんな事を考えてしまいました。

 

もし、私の考え方でファスティングをするのだったら・・・・・。

  • 普段から糖質を摂らない生活をして、この状態でさらにファスティングを行なう。
  • ファスティング中も当然糖質を摂らない時間を過ごし、水分やミネラル分をしっかりと補っていく。
  • 回復食でも、柔らかく煮込んだ鶏・豚・牛肉を少しずつ食べ、元の糖質制限食を開始していく。

 
という様にします。

私は食べるのが好きなのでファスティングの実践をしたいとは思わないですが・・・。

これであれば、私は大賛成です。

ぜひ、どなたか実践して、感想をいただきたいものです。(他力本願)

 


これで、長く続きましたが、一つの考え方の締めとしたいと思います。

また何かあれば、補足していきますので、(仮)としておきます。


以上です。


長かった~。

朝食論のまとめ(仮)(中編)

朝食推進派の論調ですが、一つのベースというか根本的な考え方があります。

 

最近忙しさに流されて、朝食を欠食する人が増えています。
「どうしても朝は食欲がない」「食べる時間的余裕がない」という理由が多いようですが、
本来朝食は1日のスタートの活力として、とても大切なものです。
欠食するよりは会社のデスクでも朝食を食べる習慣を持つことは大切です!
今回は特に1日の活力源となる「朝食」の効果的な時間を確認していきましょう。

朝食のおすすめタイミング
朝食の役割は大きく3つあります。
1.脳のエネルギー源(ブドウ糖)の補給
2.体温上昇による代謝の活性化
3.排便の習慣づくり

主食をしっかり摂って効率アップ
午前中の仕事の効率アップには、糖分をきちんと摂ることがオススメですが、 特に、脳のエネルギー源を長く安定して供給するためには、糖分の種類を意識することがポイントとなります。

糖類の中でも、砂糖(ショ糖)は血糖値の増減が激しく、脳へのエネルギー供給が 持続しにくいと言う特徴があります。

一方、ご飯、パン、麺などの主食は、糖分がでんぷんの形で含まれているため、消化吸収がゆっくりとなり、血糖値の上昇も緩やかになります。

特にご飯は粒食ですので、パンやめんに比べてさらにゆっくり消化吸収され、脳へのエネルギー供給が長時間持続するのでオススメです。

 


という感じで挙げられる部分です。

ご飯(米)が粒食だからゆっくり消化吸収され、長時間エネルギー供給が持続するとありますが、この上記の論調自体、私は否定的です。

ゴハンが粒だろうがでんぷんだろうが、食べたら30分後には血糖値が上昇し、下降していきます。

また、食物繊維や油の影響でゆっくり持続するのは事実です。

これにより、血糖値が高い状態を維持している事になります。

 

ここが問題です。

 

私は、血糖値が基本的には上がらない状態が正常だと考えます。

もし上がったのであれば、速やかに正常値に落ち着く方が当然良いです。

それなのに、高血糖状態が続けば続くほど、身体へ悪影響を与えます。

それを良しとする考え方をしている人が、とても多いです。

 

高血糖状態 = 身体にとってベストな状態」

 

とでも考えているのでしょうねぇ。

 


私は、血糖値は平常値こそ、健康的な状態だと考えていますので、そもそもの考え方が異なります。

食べるのであれば血糖値を上昇させない「肉・魚」といったたんぱく源摂取を進めるのですが、それも否定されます。

こういった部分から、私の考え方と「朝食推進派」の考え方は、対抗するものになります。

どちらかというと、「ファスティング」側に寄るのですが、こちらも全面的に賛成も出来ません。

ファスティング」という考え方(?)の範囲が、多岐にわたり過ぎて、定義しづらいからです。

 


私は、別に1日の食事回数が3食でも、2食でも1食でも、逆に6回とかでも問題ないと思います。

生活リズムと、取り巻く環境の中で「良いパフォーマンス」を得る事が出来るのであれば良いと感じます。


「国が推奨しているモデル」が、一日3食、基本的にコメを食べるという前提でしか考えていないため、このような対立や誤解や問題を生じさせている要因だと思います。

・一日3食で、炭水化物を摂らないモデル
・一日2食で、炭水化物を摂る摂らないのモデル
・一日1食で、炭水化物を摂る摂らないのモデル

こういったものを想定しないため、相手の生活環境・リズムを考えないで、「一日3食、米を食べて元気に過ごしましょう!」としか多くの栄養士は言えなくなるのだと考えています。

またファスティングダイエットでも、なぜか、「朝は酵素ドリンクを飲みましょう」と、3食食べる寄りの提案をしてきます。

排泄の時間と推しているにも関わらずです。

液体ならオッケーの考え方もあるようです。

「これで全てがわかる、ファスティングダイエット」というような本でもあれば、比較検討しやすいのですが、実践・推奨者は、いったい何をやっているのでしょうか?

実際にあるかどうかは、調べてないです。

例えあったとしても、ベースは糖質摂取を要するものしかないと思うので、私の疑問は解消できないと考えるからです。

あと、面倒だったので(笑)

 


う~ん、まとまらないなぁ。

次回で最後にしたいです。

朝食論のまとめ(仮)

そろそろまとめようと思います。

 

「朝食を食べよう」という推進派と、食べないという選択をする「ファスティングダイエット」では、衝突がないのか?

という話をしてきたつもりです。

ファスティングダイエットの一部として実施されている「朝食抜き」「朝だけ断食」というものは批判されないかどうか?というものです。

ただ、この考え方も、「一日の食事回数は3回」という視点からみてのファスティングダイエットという事ではあるのですが。


この根拠として用いられる事が多いのが、

 

「時間栄養学の観点からも、朝は「排泄」の時間だから、食べない方がいいじゃない?」

 

という内容です。

ただ、内容・論調を見て思うのですが、得られる効果が「便秘改善」が一番になっているのではないか?というものが多いです。


人間は生理的に午前中は「排泄」の時間となるようにできているからだという。
身体から不要なものをしっかり排泄して、腸をきれいにし、しっかり休ませる。
朝食を抜き胃が空っぽになると、腸の蠕動運動が活発になり、排泄が促進される。
さらに、朝食を抜く半日断食を続けると、ある段階で腸に溜まっている「宿便」がどっさりと排泄されるようになる。
この「宿便」が僕たちの健康に悪影響を与える代表選手で、肥満や肩凝り、アトピー、それどころか原因不明の難病の多くの原因となっている。


私は、「宿便」というのは、「便を排泄できず、数日間腸内にとどまっている糞便の事。便秘が悪化・継続している状態」と考えています。

そのため、「便秘が起きなければいいだけ」と考えます。

上記の「朝食を抜いて胃が空っぽになると腸の蠕動運動が活発になる」とありますが、これには懐疑的な考えを持っています。

「胃」が空っぽだろうがなかろうが、腸の蠕動運動は行われています。(腸が空っぽなら蠕動運動は少ないかもしれませんね(私の仮説))

こう考えるのも、

 

「食べたか?食べてないか?」という論調に着目していて、「何を食べたのか?その結果どうなったのか?」という所に全く触れていない点


04:00~12:00 排泄の時間
12:00~20:00 栄養補給と消化の時間
20:00~04:00 吸収と代謝の時間

という話を取り上げているが、他の「栄養補給と消化」「吸収と代謝」の時間に食べなかったらどうなるのか?という比較検証が全くと言って良いほど取り上げられていない点。

 

最後に、夜勤勤務のような生活リズムを行っている人、日中寝ていて深夜に活動している人は、これに該当するのかしないのか?という点。

 

そもそも、身体の変化が、「8時間きっかり」(きっかりではないと思いますが)に、別々の行程へと都合よく変わっていくものでしょうか?

「ものを食べたら、そこから消化の時間が始まり、栄養が吸収・代謝されながら排泄へと向かう」

このように一連の流れの中で、色々な過程を経ながら行なわれるものでは無いのでしょうか?

そして、もし大きな影響を与えるのであれば、実践するしないで、どれだけの変化が生まれるのか?


こういった部分に触れないで話を進めているので、私自身は「時間栄養学が効果的な考え方だ」という論調を用いる事がなかなかできないのです。

ですが他のサイトでは、盛んに取り上げられているので、そういった人たちへのフォローや情報提供も出来ているんでしょうねぇ。

その部分を、ご教授願いたいものです。


基本的に、私もその部分はありますが、「情報の良いとこどり」です。

自身の主張をより効果的に見せるため、参照にしたり、切り取ったり、捻じ曲げたり(←最悪ですね)して、アピールしてきます。

私は普段から一日2食(だいたい12時間おき)と、お腹が空けば間食という生活をしているので、「広義のファスティングダイエット」を行っている事になると思います。

朝6時に起きて、だいたい朝10時くらいから遅くても13時までには食事をしている感じです。

時には15時が最初の食事の場合も有りますが(笑)。


ですが、私は朝食を基本的に毎日摂っています。

「ブレックファスト」という意味の朝食です。

「ブレックファスト」とは、「朝起きて、最初に食べる食事」の事ですので、一日中何も食べないという事はありませんから。

「ブレックファスト=朝食=朝起きて遅くても朝9時までに食べる食事」という考え方が根強いと、混乱を与えるかもしれませんね。

 


まとまらなかった。

次回で一応完結予定ですが、どうなる事やら。