人気が急上昇しているらしいライスミルクについての所感
皆さん、こんにちは。
今回は人気が急上昇しているらしいライスミルクでダイエットが効果的に出来るとの記事を見つけたので、その話をしたいと思います。
投稿はちょうど1年前くらいのものです。
「第三のミルク」とも言われるライスミルク。原材料に玄米や白米などが使われとても栄養価が高く、ダイエットでも高い効果効能を期待できます。また、美容効果も素晴らしいと言われており、キレイになりたい女性はぜひ取り入れたい食材でもあります。そこで今回はライスミルクの魅力をご紹介します!
効果としては
・便秘改善
・代謝アップ
・脂肪がつきにくくなる
・代謝アップ
・脂肪がつきにくくなる
という3点をメリットに挙げて、
ライスミルクはとても栄養が豊富でダイエットの味方になってくれることでしょう。今まで見たことが無かった方も、この機会にぜひライスミルクを試してみてください。
極度な食事制限をするダイエット方法よりも、ライスミルクを取り入れて無理なく体の中からキレイを目指しましょう!
こんな感じのテンプレのような文章で推奨している内容です。
こんな感じで管理栄養士が紹介しているのですが、管理栄養士である私は「そんな効果が得られるようなものなんですか?」と思ってしまいます。
そもそも、ライスミルクって何ですかね?
私は馴染みがない言葉・商品なのですが、人気が急上昇しているとの事ですが、どの界隈で人気なのでしょうか?
という感じで作られるようなのですが、「とても栄養が豊富」と言えるほど、そんなに栄養価って高いのなか?というイメージしかないです。
何回も繰り返しますが、このように「栄養豊富」とアピールする割には「何と比べて」「どれくらいの差があるのか?」という部分に触れてない書き方になってます。
一体何を基準に話を進めているのか?という事をぼかしたまま話を進めているので、信憑性・説得力という部分に関しては低いものだと私は思ってしまいます。
流通しているほとんどは外国産のものだったが、2015年くらいから国産のものが販売されつつあるようです。
他のサイトでは
お米から作られる植物性の穀類ミルクです。
玄米を中心に食塩・水などを原料としており欧米では
ベジタリアンやアレルギー体質の方に牛乳の代替品として親しまれています。
という感じで紹介されていますが、アレルギー体質の方向けはともかく「ベジタリアン向け」という時点でちょっと色眼鏡で見てしまう部分が出てしまいます。
商品特徴としても
牛乳や豆乳はタンパク質が豊富であるのに対し、ライスミルクは原料がお米なので
炭水化物が主成分となります。また低カロリー・低脂肪でコレステロールは含みませんので
ヘルシーで胃腸にやさしい飲料となっています。
とのように紹介されています。
コレステロールの話はどうでも良いのですが、低カロリーで低脂肪という事で「ヘルシーで胃腸に優しい」とアピールしてますが、だったら牛乳や豆乳はヘルシーではなく胃腸に負担がかかるという事なのでしょうか??
栄養価の違いとしては下記リンク先にありました。
牛乳と比較して
という感じです。
文中でも
牛乳・豆乳と大きく異なる点は、
◆ 脂質はおおよそ1/2量。低脂肪と言えます。
◆ 食物繊維は玄米を使用しているため、牛乳・豆乳よりも豊富。
◆ カルシウムは原料がお米の為、牛乳・豆乳には匹敵せず。
という感じの評価がされているし、たんぱく質もダブルスコアだしアミノ酸スコアも当然ライスミルクが低いし(牛乳:玄米=100:68)、食物繊維が0.5gしかないのに食物繊維豊富とするのは無理があるし、メリットが3つあるという割には「代謝アップ」と「脂肪がつきにくくなる」はだいたい同じ事をいってるだけだから実質2つしかメリットを挙げれてないです。
もっというと
精白米88 玄米55
私自身はGI値については信憑性に疑問点が多いと考えているので参考程度にしかしないのですが、低GIとするなら、数字としてはいくつだから「低GI」としているのでしょうか?(60が境目?)
上記の事から、栄養が豊富とも言えないし、ダイエットに良いとしてもご飯(精白米)を少し多めに食べているようなものだし、果たしてこれで「ダイエットの味方」となるのでしょうか?ダイエットの効果を実感出来るのでしょうか?
私は無理だと思いますし、2015年によく分からない雑誌でヒット予想ランキング4位となったそうですが、スーパーでも気軽に買えるようなシェアを掴んでないという事であれば、尻すぼみになってしまったのかなと思います。
私が知らないだけかもしれませんが、たいして健康に貢献できるものではないと感じます。
アレルギーで悩んでいる人にとっては、一つの選択肢となるので良いと感じます。
私にとってはあまり魅力を感じない商品だと思いました。
以上です。