糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

身体を冷やすという食べ物の組み合わせで、どれくらい身体は冷えるのか?

わらび【蕨】<bracken fern> + たこ【蛸】<octopus>
 
蕨(わらび)の過剰摂取により、蕨中毒性を引き起こす危険性がある。
※ 蕨中毒とは:牛や馬、羊などの家畜はワラビを摂取すると中毒症状を示し、また人間でもアク抜きをせずに食べると中毒を起こす(ワラビ中毒)。
ワラビには発癌物質であるプタキロサイド(ptaquiloside)が約0.05 - 0.06%含まれる。
また、調理したものであっても大量に食べると体じゅうが大量出血症状になり、骨髄がしだいに破壊され死に至る可能性も。
しかし、ワラビ中毒がきのこ中毒のように問題にならないことから判るように、副食として食べている程度ならば害はない。
また、アク抜き処理をすればプタキロサイドはほとんど分解され、ジェノンという物質になる。
ワラビでがんを発病するためには、1度にトラック1杯分のワラビを摂取しなければならないとされるが、日本人の胃癌とワラビとの関係を指摘する研究もある。(ウィキペディア より)
※ 話は大幅に反れますが、「タコ」と「ワラビ」、1字違えば「タコワサビ」で、しっくりきます。

 

タコ、関係ないじゃん。
 
 
さて、この食べ合わせのテーマも、そろそろ一区切りをさせようと思っています。
タイトルにもある通り、「身体を冷やす」食べ合わせについてです。
身体を冷やすという事ですが、アイスやかき氷は当然なので、それは省きます。
そんなもの、単体で食べてもお腹を壊すリスクが高いからです。
で、ここでは「豚肉とそば」を取り上げたいと思います。
 
医学的に避けたい「食べ合わせ
●「豚肉vs冷たいそば」身体を冷やす
ビタミンB1が豊富な豚肉は、体や脳の働きを活発にするが、体を冷やす作用も。
この食べ合わせは胃を冷やし、栄養素や有効成分の吸収を妨げるので要注意。

 

「医学的に」としているが、どの部分が医学的なのかが、よく分からないです。
身体を温める・冷やすというの考え方ですが、それはマクロビが有名です。
以前にも投稿しましたが、陽性・中庸・陰性と3種類に分かれていて、陽性を食べると身体を温める、陰性を食べると身体を冷やすという考え方です。
そういった考え方なのですが、人はもともと陽性なので、中庸・陰性のものを中心に食べましょうと論じたりしています。
この考え方は医学的ではありません。
 

医学(いがく、英:Medicine, Medical science)とは、生体(人体)の構造や機能、疾病について研究し、疾病を診断・治療・予防する方法を開発する学問である。
医学は、病気の予防および治療によって健康を維持、および回復するために発展した様々な医療を包含する。

 

下部に分類が記載されていますが、マクロビは含まれていません。
あ、栄養学も記載がない・・・。
という事です。
さらに、
薬膳では、食材が体内に入ったときの性質を、寒、涼、温、熱の4つに分類できるのだとか。
「4つの性質を『四性』といい、大きく分けて『寒・涼』が体を冷やす物、『温・熱』が温める食材です。
また、どちらでもない性質は『平性』と呼ばれ、これを加えた5つの分類で『五性』ということもあります」

 

www.marukome.co.jp


 
というように分かれているようですが、当然薬膳も「医学的」ではありません。
 
話を進めます。
 
まず、冷たいもの食べたら、身体を冷やすのは当然です。
氷と水とお湯を飲むのであれば、氷が一番身体を冷やします。
ですので、「冷たい蕎麦」単体で身体を冷やす可能性があるため、豚肉は関係ないのではないか?という事になります。
 
豚肉が身体を冷やすという理論を調べると、
 
豚肉は沖縄で良く育てられているのは有名

熱い所で育ったものを食べると身体を冷やすのも有名

豚肉を食べると身体を冷やす
という、よく分からない理論をぶっこんできています。

たとえば豚肉が、どんな地域で食べられてきたものなのかおさらいしてみましょう。
沖縄では、郷土料理に豚肉が使われてきた歴史があります。
豚ブロックを煮た「ラフテー」や、豚を塩漬けにした「スーチキ」、豚の耳をつかった「ミミガー」など、沖縄では豚の各部位がさまざまな調理方法で食べられています。
九州の最南端に位置する鹿児島でも、黒豚が有名。
温かい地域で好まれてきたという背景からも、気温が高く火照った体を冷やす傾向にある豚肉は理にかなった食材なのです。
豚肉に限らず、肉の脂肪部分は、体を冷やす傾向にあるといわれています。
たとえば同じ牛肉でも、赤身部分やレバーなどの脂肪が少ない箇所は、体を温めてくれます。
羊肉は、北海道のジンギスカンが有名ですね。
モンゴルや北欧などでも、羊肉は欠かせない肉のひとつ。
寒い地域でよく食べられているということからも、羊肉が体を温めるはたらきがあることが関係しているからなのかもしれません。
体を温めてくれる肉をおさらいすると、赤身の肉、鶏肉、鶏のレバー、羊の肉(ラム)、鹿の肉などになります。

 

ここまで言って、語尾に「かもしれません」と憶測を使っている時点でお察しです。
 
ちなみに別のサイトでは、馬肉(蕎麦も)は身体を冷やし、牛肉・豚肉は中間、羊肉・鶏肉・鹿肉は身体を温めるとされています。
私は豚肉は身体を温めるものだと考えています。
 
長くなってきたので、次回にします。