糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

人間は現状維持を好みやすい

どんどん栄養学から話が外れているような気もしなくもないですが、本質部分に触れるという意味では繋がっているので、気にせず話を続けていきます。
 
あるセミナーでも話をしていたのですが、
 
「人間は習慣の動物だ」
という事です。
基本的に大きな変化を受け入れがたく、現状維持を選択しやすい動物だという事です。
皆さんは、いかがでしょうか?
大多数は後者で、日々同じ事を繰り返す事を行っていると思います。
「日常」ですね。
 
そんな生活なので、たまに「非日常」を経験したくなります。
それは色々なキッカケがあります。
多くは刺激を受ける為にという事になると考えますが、例えば「ストレス解消のためにライブで大騒ぎした」とか、「都会に住んでいるが、田舎暮らしにあこがれのんびりしたい」とか、「インドにいって自分探しをしたい」とかが該当すると思います。
ずっとため込んでいるものを吐き出すために、普段とは違う行動を起こす時があります。
 
これは、とても良い事です。
「非日常」とは、これまでとは違う行為・行動であり、「変化」の事です。
この「変化」を行なう事で、人間は本当に変わります。
そして、「変化」の幅が広いほど、大きく変わります。
ちまちまやっていても、せっかくの変化を起こしていても、変化を実感するまでには至りません。
 

前回「不幸」という言葉を使いました。
「変化というものは、自発的に起こす」という事を成功体験として積み重ねていないから行動に起こせないという事です。
 
医療はこれまでの歴史の中で、大きく発達してきました。
そのおかげで多くの生命が救われたという事も知っていますし、その恩恵を受けて、私自身も生きてきました。
ですが、医療も万能ではありません。
検証や研究を繰り返し続けても、治らない病気も当然あります。
身近な所では「風邪」です。
現在、風邪を治す薬はありません。
 

治療 一般に7日から10日で治癒する。快癒させる薬はない

 

風邪薬(総合感冒薬)の効能としてもしっかりと「緩和」と書いています。

効能・効果
かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和

 

風邪はウイルスによってもたらされますが、ウィルスに対抗できる薬というのは無いと思います。
抗ウイルス剤も医薬品として存在していますが、ウイルスを消滅させるというよりも、働かないように「阻害薬」としての役割を持っていると感じます。(詳しくないので、間違っていたら訂正します)
ヘルペスも体の中にウィルスが存在し、抵抗力が落ちると発症するのもその理由です。
塗り薬として販売もされてますが、早く跡が無くなるようにするという対症療法となります。
帯状疱疹やインフルエンザもそうですね。
抗インフルエンザ薬も、体内でのウイルス増殖を抑える事を目的としています。

という事で、薬は、ある程度の部分まではカバーできるのですが、それ以上は対抗できないという部分も当然あるわけです。
 
以前、病気で苦しんでいる人がいました。
その人は認可が下りていない高額な薬を飲み続けていました。
最初は保険適応の薬を飲んでいましたが、効果を得られないため、より効果が高いと言われる薬を求め続けてきた結果でした。
でも、その薬をもってしても、効果は得られていません。
 
これが習慣の例です。
根底に、「薬を飲めば治る」という考え方・習慣が身についている状態であると考えています。
その他に選択肢を知らないという事もあると思います。
その習慣が身についているからこそ、「高額で効果を実感出来ない薬でも、飲み続ける」という行動に至っているという事であると感じています。
 
これが「不幸」であり、「不幸に拍車をかけている状態」であるという事です。
 
やっと繋がったぞ。
この話を前提に次回に続けます。