糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

負傷時の回復度合いを検証してみる

前回の続きで、食べ合わせにより傷の治りが遅くなるものについて、そして、実際にやってみたらどうなったかについての話です。

 

たんぱく質・ビタミン・ミネラルを普段よりも多く摂取すると良いという話をしました。

負傷時は、表面が赤くなったり、熱を帯びたり、腫れて痛みが生じたりします。

これを炎症と呼びますが、食べてしまうとその炎症や痛みを促進させてしまう食品もあるわけです。

 

大きく分けて3つです。

①アルコール
ケガの場合(急性期)は受傷部に出血が起きています。
また、様々な炎症を引き起こす化学物質が出ており腫れもあります。
それによって痛みが起こるのですが、お酒を飲むと循環がよくなるため出血が促進され、腫れや炎症が強くなるために痛みも増します。
さらに、飲みすぎると血流は悪くなり炎症物質や発痛物質が滞り痛みは強くなります。

 

②砂糖(糖質)
糖質により、血流がベトベトになり血行が悪くなり血圧も上昇します。
血糖値が高くなると感染症にかかりやすくなる事から、手術をする事も出来にくくなってしまうほどです。

 

③加工食(添加物・化学調味料の含有量が多いもの)
配合されている糖質は、精製加工されているものが多く、血糖値の急上昇をもたらします。
また、使用されている油脂もトランス型のものが多く、酸化や炎症をもたらす事になります。

 

これらのような食品を避けつつ、たんぱく質・ビタミン・ミネラルが豊富な食品を普段以上に摂取出来るようにすると、ケガが治りやすくなるという事に繋がっていくのです。

 余談ですが、のど飴市場もかなり大きく認知されていますが、喉が痛かったり腫れている時に、甘いのど飴を食べてしまうと、上記の理由から逆効果になってしまう可能性がありますので、ご注意を。


さて、ここからは私の実験の話です。

私は以前包丁を研いでいる際、誤って左人差し指の先を切ってしまい、3針縫うけがをしてしまいました。

 

trdschoolmm99.hatenablog.com


詳細は上記リンクよりどうぞ。

 

それで、当時私が考えた事が、

 

「どうやったら平均以上に治癒スピードを上げる事が出来るのか?」

 

という一点でした。

私のけがの状態を確認しますが、

皮膚の損傷
筋肉部分の損傷
失血

この3つを修復しないといけないです。

ですので、

皮膚の再生:ビタミンA・ビタミンB群・亜鉛
筋肉の再生:ビタミンA・C・E
造血   :ビタミンC・鉄分・葉酸

となります。
もっとあると思いますが、当時はこんな感じで考えました。

 

その結果

レバーを買い込んで、毎日のように食べました。
野菜も緑黄色野菜を中心にかなり食べました。

それらにプラスして、豚肉・納豆・卵を食べました。
本当はミネラル豊富な牡蠣も食べたかったのですが、仕事上食べる事が出来ませんでした。

 

当時一番意識したのは、たんぱく質をがっつり取る事でした。

当時から糖質制限を実施していたので、平均以上には摂取していましたが、それ以上に取っていたので、かなりの量になると思います。
食材のグラム数でいうと、500g前後は取っていたと思います。

 

レバーに多く含まれるビタミンAは、脂溶性のビタミンで、体内に蓄積されやすいものです。
ですので、過剰摂取は控えるようにと言われていますが、検証のため無視しました。
今の身体に必要な成分が豊富に含まれている食材なのに、遠慮する事は無いと思いましたし、食べ続けるといっても、数日間で、一日のうちの一食を大量に摂取する程度だと判断したからです。

 

この考え方を後押ししたのには、一つ理由がありました。
戦争中の兵士の治療食として出されていたのが、レバーだという事を知っていたからです。
兵士が負傷すると、療養所に運び込まれます。
軍としては、早く負傷を治してもらって、早く戦線に復帰して欲しいと思います。
そのために食事として出されたものの一つに、そのレバーがあったのです。
豊富な栄養源となる事で、普段よりもはやく肉を盛り上がらせ、血液を造り、傷をふさいでいきました。
それを知っていたので、自分の身体でも試してみたかったのです。

 

そんな生活を、抜糸の日までの約1週間続けました。
続けるにつれ、肉が盛り上がってくるのが目に見えて分かりました。
縫合しているのに、皮膚がめくれてきていました。
傷口を見たいとせがまれたので見せたら、「これはおかしい」口々に評価されてしまいました。

抜糸の日の前日に消毒をしに病院へ行ったら、傷口をみて、看護師が首をかしげていました。

結果、予定よりも一日早く、抜糸をする事になりました。

何かを質問されたわけでもないので、担当看護師がどのように感じたかをうかがい知ることは出来ませんでしたが、首をかしげるような状態で、予定より早く抜糸をしたという事は、私の検証は上手くいったのかなと感じました。

 

ですが、反省点もありました。
もっと積極的に、ビタミンCや亜鉛マグネシウムを始めとしたミネラル分をとれていたら、もっと違う結果になったのではないかという事です。

 

その反省を活かしながら、現在に至っています。

 

先のブログでも書いた、ヒザの痛みへの対処です。

恐らくですが、靭帯部分損傷の可能性が高い(受診してないです。痛くて外出したくないのです。)ので、筋肉・靭帯部分に修復・抗炎症作用のあるものを、積極的にとっています。

 

たんぱく質とビタミンCを積極的にとっています。
筋肉はたんぱく質、靭帯はコラーゲンなので、コラーゲンを生み出すために手羽先・手羽元や卵・魚肉を多めに摂取しています。
あわせて野菜を食べて、ビタミンCを取り、コラーゲンを摂取しやすくしようとしています。
食材のストックが無くなってきたので、そろそろ買い出しに行かないといけないのですが、あまり動きたくないというのが本音です。
野菜も少なくなり、ビタミンCも多くをビタミン剤で代用しているような状態です。

 

どうしたものか?

今の一番の悩みです。