生酵素と酵素の違い
前回の酵素の話の続きです。
酵素ドリンクは、種別が清涼飲料水になります。
日本の規定で清涼飲料水は、
ph4.0未満のものは、その中心部の温度を65℃で10分間加熱
ph4.0以上のものは、その中心部の温度を85℃で30分間加熱
しなければならない
となっているので、酵素ドリンクの場合においても、最低でも65℃で10分間は加熱しなければいけません。
これは義務規定ですので、メーカーは全て、加熱殺菌を行なっていると発表しています。
ですので、出荷されているものはすでに加熱された状態のものなので、その多くの酵素は破壊されていると考えられます。
これは清涼飲料水での話ですが、カプセル状のものでも生きているという文字が使われていますが、注意書きで、
「「生きている」とは、酵素の活性があるという意味です。」
と記載され、「何がどう働いて活性している」ではなく、「活性があるかどうかと聞かれたら、あると答える」という表記がされていました。
では、「生酵素」は、どうなのか?
メーカーからは、どういう殺菌方法かを明らかにする事はできませんでした。
ある商品では、「一切加熱せず、3年間発行熟成し、高温を加えない優れたカプセル化技術。届ける時もクール便で」
というものがありました。
製造工程で、加熱処理をしなければ、「生酵素」として表現している傾向にあるようです。
加熱はなかったかもしれませんが、発酵段階での温度はどうだったのでしょうか?
そして、原料は色々含まれていますが、どういう状態のものを発酵させていったのでしょうか?
その事には、全く触れられていません。
現在の食品表示法には、色々問題があります。
全農の取り組みの一文として
「現在、多くの加工食品は、原料原産地が表示されていないうえに、国産原料で製造されていると消費者に誤認させるようなものもあります。
これは、消費者に正確な情報を提供していない点にくわえ、国内の生産者に対してフェアではないといった点で大きな問題があります。」
という表現があります。
外国で作られたものを使っても、国内で加工すれば国産となります。
海外から輸入したアサリを、国内の海で数週間?養殖すれば(浅瀬にまき散らしておけば)、国産として販売できます。
私は、あまり表示の内容を、鵜呑みにしません。常に疑いの想いを抱きながら、それらと接しています。(値段にもよりますが)
健康食品は、値段と品質は比例すると思っていないので、そこから疑念(難癖?)はいくらでも生まれます。
少し話がそれました。
時間の都合上、今回はここまでにします。