完全食について考えてみる
今回は、完全食について考えてみます。
ウィキペディアでは、
「完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養を豊富に含んだ食品、あるいは食事であるが、これだけを食べて健康を維持できるものではない。」
とあります。
色々調べてみました。
で、今一番人気であろうという商品を取り上げてみたいと思います。
(商品名は伏せておきますが)
この商品は、
ヒトに必要な六大栄養素を理想的に配合しています。
(六大栄養素: 炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維)
炭水化物55%
脂質30%
タンパク質15%
自分に“時間”というプレゼント。
あなたに自由な時間を提供し、
やりたい仕事や趣味の目的達成をサポートします。
という内容・セールスポイントで商品を紹介しています。
だいたいこの製品の200gが一食分に相当(年代で前後します)。
金額は700円前後に相当するようです。
製品化されているものは、PFCバランス(P:プロテイン(タンパク質)F:ファット(脂質)C:カーボン(炭水化物))が、
厚労省推奨の割合です。
(そうでないと、完全食という表示ができないのかもしれませんが。)
これと似たような感じの健康食品も販売されています。
置き換えダイエットで検索すればでてくるような商品群です。
乱暴かもしれませんが、私は同じような存在としてみています。
(余談ですが、調べていく中で「肥満予防健康管理士」という存在に出合いました。
これで「士業」を名乗るのかと、少し疑問を抱きました。後日話す機会があれば、考えを述べていきたいと思います。)
私はどう考えるかというと、あまり手を伸ばしたくないものになります。
健康食品に関しても、同様です。
糖質制限を推奨してますので。
糖質をここまで摂取する必要がありませんから。
別の投稿でも話しましたが、人に必要なものは、優先の高い順に、水・タンパク質・脂質・ミネラル分・糖質です。
タンパク質や脂質には、人間が作りだす事が出来ないが必要なものが含まれています。(必須アミノ酸・必須脂肪酸が該当します。)
でも、糖質は糖新生により作り出す事が出来ますし、身体の構造上、大量の糖質は必要とはしないのです。
また、この商品はあくまでも健康食品に近い「食品」であり医薬品とは異なります。
何がいいたいのかというと、医薬品は、臨床試験を行ない、用法用量を守って服用したら、95%以上の人に効果が現れるというものです。
逆に健康食品は、表示に嘘は明記できませんので、使用した量をしっかりと記載します。
ですが、そこから加工・加熱工程が始まるので、結果としてどれぐらい残っているのかというのは明確でないですし、その表示義務はありません。
医薬品でビタミンCが2000mgとあれば、しっかりとその量を摂取する事ができるが、健康食品で同様に記載されていても、どれぐらいが成分として残っているかは、各製造会社に委ねられているのです。
ですので健康食品で、いくら成分をこれだけ使ったとうたわれても、私は懐疑的に受け止めてしまいます。
また、これを毎日毎食というのは避けたいなと思います。
もし試すのなら、間食として、栄養補給として摂取するならいいのかなと思います。
そういえば、商品紹介の中に「理想的に補える完全食」とありました。
理想という基準をどこに置くかで、結果が変わってくる良い例だと思います。
この内容は続きます。