スマートミールについての所感
皆さんは、「スマートミール」というものをご存知でしょうか?
制度の正式名称は、「健康な食事・食環境」認証制度。
日本栄養改善学会、日本高血圧学会など10学協会でつくるコンソーシアムが審査・認証を行います。スマートミールと名付けられた健康な食事の基本は、「主食+主菜+副菜」か「主食+副食(主菜、副菜)」であること。
ご飯、麺類、パンといった主食抜きでは成り立ちません。
制度の正式名称は、「健康な食事・食環境」認証制度。日本栄養改善学会、日本高血圧学会など10学協会でつくるコンソーシアムが審査・認証を行います。
という感じで、健康な食事を提供する事で、皆さんの健康に貢献していこう!というもののようです。
いやいや、素敵な活動だと思います。
スマートミールと名付ける為の基準として、図を確認して欲しいのですが、基本的には現行の「理想のPFCバランス」に準じたものです。
スマートミールと名付けられた健康な食事の基本は、「主食+主菜+副菜」か「主食+副食(主菜、副菜)」であること。
ご飯、麺類、パンといった主食抜きでは成り立ちません。
制度の正式名称は、「健康な食事・食環境」認証制度。日本栄養改善学会、日本高血圧学会など10学協会でつくるコンソーシアムが審査・認証を行います。
ちなみに、審査・認証を行なう10学協会ですが、
と、早々たるメンツですね。(今年2月に一つ増えたそうですが、割愛します)
基本的によくわからない事をしている協会であったり学会であったりしますが、果たして、現状の基準で、生活習慣病患者数は増加し続ける現状ですが、こういった学会が集まって私たちの健康に貢献してくれる結果となるのでしょうか?
多分、対立や利権争奪が生まれて、全くうまく機能しないし広まらないと感じます。
広まったとしても形骸化するだけだと感じますね。
栄養改善学会と称するのであれば約40年も続く一つしかない基準である「理想のPFCバランス」にさっさとメスを入れてみてはいかがでしょうか?
生活環境もガッツリ変わっているのに、40年前の食生活がベストだとするのは、何も考えてないだけで利権をむさぼっているだけにしか見えません。
何を改善するための学会なのでしょうか?
Q1. この事業で認証する「スマートミール」とはどんな食事ですか?
「スマートミール」とは、健康に資する要素を含む栄養バランスのとれた食事(主食・主菜・副菜のそろった食事)を指します。Q2. 「スマートミール」を食べれば健康になるのですか?
「スマートミール」だけで、健康になったり、生活習慣病を予防できるわけではありません。健康づくりには、スマートミールのような栄養バランスのとれた食事を継続的に食べ、積極的に身体を動かし、禁煙、節酒を心がけるなど、生活習慣全体を管理するが重要です。
Q2で答えは出ていますが、「スマートミール」の食事だけでは健康を手にする事は出来ないそうです。
私が嫌いな「打消し表現」を使って、スマートミールの継続と運動と禁煙と節酒をベースに、生活習慣全体を管理するのが「重要」だそうです。
だったら、これだけでは健康になれないと言っているのと同じです。
おかしいです。
そうそうたる素晴らしいメンツですから、「運動・喫煙・飲酒・生活習慣」が多少乱れたところでも大丈夫な食生活を提供するくらいの気概は無いのでしょうか?
もし、
「そんな事出来る訳ないじゃないですか」
と反論するなら、そんな協会はさっさと解体すればいいです。
存在する意味がありませんから。
これだけの名だたる協会・学会が寄せ集まって、現行の「理想のPFCバランス」に則って、
「あなたのメニューはスマートミールと認定します」
というだけしかしないのであれば、実にくだらない企画です。
これに似た例で、トクホもありますが、
トクホと付けば売れる → お墨付きが欲しい → きな臭い会合が行われる
というような構造を作りやすくしたいのでしょうか?(全てでは無いですよ?)
ファミマも認定されたようですが、この弁当は予約制で3日前の注文が必要なので、ほとんど売れてないのではないでしょうか?
「常時並んでいる訳でもないが認定をしている」とは、何かがあったのではないかと勘繰りたくもなりますね。
日本栄養改善学会理事長の武見ゆかり・女子栄養大教授は「大手の企業と併せ、個人でがんばっている店が認証をとっていることもありがたい」と話します。
管理栄養士・栄養士が携わることが必須項目となっているため、応募しようとした店を、地元自治体の専門職がサポートした事例もあったそうです。
認証を広げていくための今後の課題の一つとして、こうした専門家による個別店へのサポート態勢の整備を挙げていました。
管理栄養士・栄養士の受け皿を作ろうとしているのでしょうか?
それ自体は悪い事では無いのかもしれませんが、こういった国や学会が動いて作られた組織で、素晴らしい効果を生み出している所を、特に食品業界では見たことが無いので、同じようになるのではないかと感じます。
この企画は2017年に実施されたようですが、はたして、どこまで認知度を高める事が出来るのでしょうか?
もっと違う所に力を入れて欲しいと思うのは、私だけでしょうか?
今回は、ここまで。