糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

糖質制限食実施者は、一生糖質の多い食べ物を食べないのか?

前回の続きです。

ソフトにやっていきたいと心に留めながら、進めていきます。

 

糖質制限食を否定する人の主張として見かけるのですが、

糖質制限が好きな人はいますか?好きな食べ物が食べられないんですよ?糖質制限は焼き芋も食べられない。フレンチのソースも糖質が多いから駄目。スイーツも酒も一生飲めない」

と、某メンタリストさんも話していました。

 

なぜ、このように思うのでしょうか?

 

私は糖質制限を実践しています。

基本的には糖質をほぼ取らないような食事をしています。

それが、「日常」となっています。

ただ、あくまでも「日常」であるのですが、「宗教」ではありません。

特に糖質を摂るのを拒絶している訳でもありません。

私も糖質が多い食事を食べたくなります。

 

日本は、「米を美味しく食べる事に特化した食文化」をつくり上げてきたと考えています。

漬物・ふりかけ・納豆や味噌のような発酵食品等々。

私も、日常は糖質制限のような生活をしていますが、「たまには・・」と、うどん・天ぷら・寿司・ラーメン・ギョーザ・フライドポテト・・も食べます。

「非日常」として、糖質の多い食事を摂ります。

 

理由は「食べたいから」「好きだから」です。

何かおかしいでしょうか?

 

ジャンクフードも食べます。

ポテトが全サイズ150円というキャンペーンがあれば、一番でっかいのを注文して、モリモリ食べます(その時はコーラでなくコーヒーでしたが)。

 

何か不思議でしょうか?

 

あるお笑い芸能人を例に挙げます。

彼は食習慣として牛・豚・鶏肉は全く食べません。(気持ち悪いとも話してます)

その人に質問で、「無人島で肉しかなかったらどうするの?」という事に対して、「食べるやん!!」と、突っ込んでいました。

 

「『そしたらな、お前が無人島おって死にそうやねん。周りに何もないけど、肉だけあんねん。食べる?』食べるやん!!!死にそうなってんのに、あー死ぬ死ぬ死ぬ。肉あるやん。でも嫌いやから食べんとこ。ってならへんやん!!!」


これは、「普段肉を食べない食習慣になっているというだけで、絶対食べないという事はあり得ない」というだけです。

宗教上の理由で、豚・牛を食べないというのは戒律としてあるものもありますが、糖質制限としては、「日常」として糖質の多い生活をしていないだけです。

 

一般的な食事風景としては、白米があるのが「日常」であり、無いのは「非日常」となると思います。

ただ、糖質制限だと、白米(糖質)が無いのが「日常」であり、有るのが「非日常」となるわけです。

 

糖尿病食としての起源があるので、糖尿病患者は血糖コントロールの関係上、糖質の多い食事を避けるのはとても重要です。

ですが、健常者にとっては、あくまでも健康食です。

健康維持や体脂肪を減らしやすいとして有益な部分はあります。

でも、それを一日二日実践しないだけで、不健康になる訳でもありません。

 

私は、「糖質が多い食事が日常にならないように意識した食生活」をしているだけです。

年末年始には、蕎麦も、もちも、お節も、雑煮も食べます。

七草がゆは食べる予定はないですが、日本酒だって飲みます。

正月に食べる食事である「お節」の文化を否定するつもりはありません。

これは、全ての日本人と同様に、「非日常」的なものです。

「週3回は雑煮を食べているよ」というようなペースで食べている人はいませんから。

そういう考えで実践しています。

 

私のような考え方をする人もいるのですが、「一生〇〇が食べられないから」と、挑戦もせずに他の手段を取る人もいますが、それは理由ではなくただの言い訳です。

標準(理想?)の体型を得てから、好きなもので糖質の多い食べ物を「非日常的」に食べてみてはいかがでしょうか?

 

皆さんも、月に1~2回くらいは外食をしている人は多いと思います。

それで、不健康になると考えるでしょうか?

糖質制限者だったら、それ位のペースで「糖質たっぷりのもの」を食べて、それ以外は糖質と縁の遠い食事をする。

そんなペースが、一番続けやすいのではないかなと考えますが、いかがでしょうか?

 

続きます。