腹八分目と満腹感と満足感
前回の続きです。
今回は、ここを掘り下げていこうと思います。
腹八分目で食事を終える
いくら粗食といえども、食べ過ぎれば当然カロリーの摂取過多になってしまいます。
胃腸にも負担がかかるので食べ過ぎはNG。
胃を休める時間を作るためにも、そしてカロリーの摂りすぎを防ぐためにも、常に腹八分目を意識しましょう。
私も、腹八分目が健康に良いという話を聞きます。
「腹八分目に医者要らず」「腹八分に病なし腹十二分に医者足らず」という言葉があります。
日本以外でも、「Light suppers make long life.(軽めの夕食は長寿の源)」という言葉があります。
健康のためには、食べ過ぎない方が良いという考え方でもあります。
それ自体は、間違っていないと思いますが、ふわっとした言葉であると感じます。
どこの時点が、「腹八分目」なのか?というのを、数値化するのが難しいからです。
研究と称してよく用いられるのが、「カロリーを80%に抑える」というものです。
それによって、健康寿命がーとか、サーチュイン遺伝子がーとか話をしていますが、それは置いておきます。
そういった研究成果どうこうではなく、
「カロリーが2000㎉を日常にとっていたとしても、満腹感を感じられる時もあれば、感じられないときもあるという事実がある。」
「そのような事実があるにもかかわらず、一律にカロリー20%offにしたとして満腹感を得られるのか?そのような生活を継続し続ける事ができるのか?」
という視点で考える方が正しいと感じます。
現状、一番の基準として設けられているのは、「カロリー」です。
栄養士で働いている人(他にもスポーツ選手等、多くいますが)なら、常に意識する数字だと思います。
厚労省も、この数字を基準に色々な健康に関する対策を行なっています。
弁当屋やスーパーでも、これを意識した献立がたてられていたりします。
このカロリーという概念は、とても広く浸透していると思います。
ですが、同じカロリー計算だとしても、満足感は変わります。
それは「何を食べるかによって、大きく満足感・満腹感は変化するから」です。
ダイエットの基本で、良くない事の一つが、「ストレスを感じる事」です。
満腹感・満足感を満たす事で、ストレスが解消される事は多いと思います。
どんなものであっても、食べたいものが目の前にあるのに、食べられないというのは、とても強いストレスです。
あるサイトでは、
例えば、昼食に、カツ丼を食べるとしましょう。
カロリーは約1000kcalです。
ここで「1000kcalも食べるのはよくない!」とやめてしまうのは、ストレスが溜まるので、よくありません。
カロリーカットの生活を続けていくことも、難しくなってしまいます。
でも、ここで「ちょっとだけ妥協」して、カツ丼を親子丼(約700kcal)にかえると、それだけで約300kcalのカットに成功するのです。
「食べたいものを食べない」のではなく、「食べたいものをちょっとだけ変更する」やり方なら、気楽に続けていくことができるのではないでしょうか。
というような提案をしていました。
無理でしょう。
食べたいものは、かつ丼であって、親子丼では無いのです。
鶏肉を玉子でとじたものではなく、さっくりと揚げたカツの衣に汁を吸わせて玉子でとじたものを食べたいのです。
ご飯の量を減らすという提案なら受け入れられるかもしれませんが、食べたいのはあくまでもかつ丼なのです。
これで我慢をしてかつ丼ではなく親子丼にしろというのは、ストレスが溜まるに決まっているじゃないか!!!
と、私は強く思う訳です。
また、そもそもですが、
カロリーが高い = 太る
というのは、正解ではないと考えています。
「カロリーが高い = 太る場合がある」
というのが正解だと考えています。
でも、「消費カロリー > 摂取カロリー」で体重(体脂肪)は減少するという考え方も正しいとも考えています。
ただ、これは色んな条件があるとも考えています。
長くなりそうなので、この話は続きにしたいと思います。