粗食について、もっと考えてみる
この話の続きです。
粗食は、日本文化に基づいた食事だという話をしました。
その通りだと思います。
身近にある新鮮な食材を使い、昔から伝わる加工方法を用い、彩りも豊かな食事です。
日本には四季があり、それぞれの季節から得られる自然の恵みをいただく事が出来るのは、素晴らしいと思います。
ですが、粗食という言葉にも、色々な意味を付与して紹介している人もいます。
それについては、肯定する部分もありますし、否定する部分もあります。
ちなみに、私が否定するのは、「粗食が一番だ」「粗食こそ、日本の理想であり、美学だ」というような主張をするためだったり、不思議な思想を掲げる人です。
そういった話は別にするとして、今回は粗食の良い所の話をしたいと思います。
私はルールに則った糖質制限を推奨していますが、昔ながらの米飯中心の生活を否定している訳ではありません。
私も日本人で、日本を愛する者の一人です。
これまでの歴史で生まれた食品、例えば発酵食品を代表する味噌・納豆をはじめ、醤油・みりん(結構大豆が多いですね)といった調味料もそうです。
私もこういった食材・調味料等は大好きですし、海外でも評価が高く、それらに対し誇りに思っています。
原点回帰という言葉もあります。
社会には、普段の食生活が乱れまくってしまっている人もいます。
多くは、糖質過多に偏っている場合が多いのですが、社会の縮図とも言われる(?)コンビニで店内を見回すと、7割以上(8割以上?)は糖質が主成分の商品で構成されています。
スナック・チョコをはじめとした菓子類。
チルドコーナーには、スイーツが並んでいます。
弁当でも、一番多くを占めるのは、おにぎり・丼もの・パスタ・麺類です。
パンコーナーも、菓子パンが多く、総菜パンもありますが、糖質の割合は多いです。
インスタント食品も同様です。
レジの所では、季節によっては肉まんも並びます。
プラスワンで、一口羊羹が並んでいる事もありますね。
こういった糖質を多く含む商品は、大量生産が出来るため(いろんなものを入れたりやったりする事も出来るので)安価に作る事が出来ます。
そればかりの生活になってしまうと精神は不安定になりやすく、免疫力の低下にも繋がるので、体調も崩しやすくなります。
そういった食生活を改善するきっかけの一つが、粗食になると思います。
「スローフード」と呼ばれるその季節の旬の野菜や果物、その土地で摂れたものを選ぶ事で、鮮度も良い状態で身体に取り入れる事が出来るので、身体に良い影響を与えると思います。
生の状態で食べたり、シンプルな調理で食べる事により、素材そのものを感じながら、味わって食べる事が出来るのは素晴らしいと思います。
糖質を多く含む加工品ばかりを食べていると、味覚もおかしくなるので、食事も楽しめなくなる可能性も高くなります。
良い事はありません。
海外、特にアメリカですが、超肥満大国です。
特に貧困層に多いのですが、彼らの身近にあるスーパーでは、長期保存が可能なものが、安価で大容量で、大量に陳列・販売されています。
糖質がメインで作られているものばかりしか買えない環境に置かれているため、それしか手に取る事が出来ないのです。
富裕層のスーパーでは、もちろん新鮮な野菜や肉・魚が並んでいます。
ですが、内容よりもその日に食べられる事の方が重要なため、そういったものばかりを食べざるを得ないのです。
その結果(?)、超肥満大国と称されるまでになってしまったのです。
言い過ぎかもしれませんが、そんな感じの話を聞いた事があります。
経済力に関しては、外部から強く言えない部分もあるので、非常に難しいです。
一時的ならまだいいのですが、それが常態化してしまうと、なかなか抜け出す事は難しいですね。
話が逸れてきました。
粗食のまとめとして、こんな文章を抜粋したいと思います。
粗食のおはなしいかがでしたか?粗食は質素な食事というわけではなく、身体に必要ないものは摂らないシンプルな食事ということです。
必要なものだけで身体が作られるので、無駄のない引き締まった身体ができてきますし、良いものを食べることは精神にも大きく影響を与えます。
キレること怒ることが無くなり落ち着いた心になるのです。
粗食は素材を生かした、見た目も味も抜群に美味しいお料理です。
少しずつからでも始めてみませんか?
と、綺麗にまとめていました。
それでは、次回以降は「これは、やり過ぎではないか?」という表現をするものについて話をしていきたいと思います。