糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

マクロビの宿便の考え方に対する疑問の追記

前々回の時に書き忘れていたことがありますので、ここと前々回に追記
を行います。

 

ミトコンドリアについてです。

 

ミトコンドリアという言葉を聞いた事があるでしょうか?

ミトコンドリアの主要な機能は電子伝達系による酸化的リン酸化による
ATPの産生(ADPのリン酸化)である。細胞のさまざまな活動に必要なエ
ネルギーのほとんどは、直接、あるいは間接的にミトコンドリアからATP
の形で供給される。

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簡単に言うと、エネルギーを生み出す機能を担い、細胞の活動に必要な
エネルギー源となるものという感じです。

ほぼ全ての細胞にこのミトコンドリアは存在しています。

ですが、赤血球にはミトコンドリアは存在しません。

自分でエネルギーを生み出すことができないのです。

だったら何をエネルギーにしているかというと、血液に流れている糖で
す。

それをエネルギーにして、酸素・二酸化炭素を運搬しています。

 

赤血球・脳・網膜など特殊な細胞だけは、日常生活において、主たるエ
ネルギー源としてブドウ糖を利用しています。これは、糖輸送体1
(Glut1)を持っているからです。

Glut1は、常に細胞の表面に存在していて、血流さえあれば即血糖を取り
込めます。

このことが誤解されて「脳はブドウ糖しか利用できない」という迷信が
生まれたのだと思います。

 

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さらにいうと、ミトコンドリアには遺伝子が存在しています。

遺伝子は、染色体分裂の過程でs増加(新生)されます。

そこから細胞が分裂していき、成長したらまた染色体が分裂して・・・

という過程を経ていきます。

 

「不要な細胞が赤血球に逆戻りをする」

 

といった、よくわからない理論を振りかざしているのですが、これを無視して発言する理由が、本当にわからない。

「不要な細胞」→「赤血球」となるというのですが、細胞にあった染色
体はどこに言ったのでしょうか?

細胞自体が染色体を取り除く働きをするということでしょうか?

それって異常な細胞(癌化)しているということなのでしょうか?

細胞自体は、自分自身が変な細胞にならないようにする働きを持ってい
ます。

 

通常の死とは違い、体の一部分を構成する細胞だけが死滅する。感染、
物理的破壊、化学的損傷、血流の減少などが原因となる。血流減少によ
るものを特に梗塞と呼ぶ。細胞の死ではあっても、血球、皮膚、消化管
の粘膜上皮のように正常な細胞、組織が次々に補充され機能的な障害、
組織学的な異常を残さないものは壊死と呼ばない。

壊死した組織は、生体の免疫系によって最終的には取り除かれ、欠損部
分の一部が元の組織が再生したり線維化したりすることで補われる。

 

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アポトーシス(apoptosis) とは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に
方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる
、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義
にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。
ネクローシス(necrosis)の対義語として使われる事が多い。

(中略)

特徴としては、順番に

細胞膜構造変化(細胞が丸くなる)
核が凝縮する(核濃縮)
DNA 断片化(DNAが短い単位(ヌクレオソームに相当)に切断される)
細胞が小型の「アポトーシス小胞」とよぶ構造に分解する
といった変化を見せる。

多細胞生物の生体内では、癌化した細胞(そのほか内部に異常を起こし
た細胞)のほとんどは、アポトーシスによって取り除かれ続けており、
これにより、ほとんどの腫瘍の成長は未然に防がれている。
また、生物の発生過程では、あらかじめ決まった時期に決まった場所で
細胞死が起こり(プログラムされた細胞死)、これが生物の形態変化な
どの原動力として働いているが、この細胞死もアポトーシスの仕組みに
よって起こる。

 

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簡単に言えば細胞の再生プログラムが決まっているというものです。

このような事実があるのですが、いったい「不要な細胞が赤血球に逆戻 りをする」とは、どういうことなのでしょうか?

考えれば考えるほど、とんでも理論に思えて仕方がないのです。

さらに付け加えると、細胞や赤血球には寿命があります。

赤血球は120日程度で形がいびつになり、腎臓で破壊されていきます
が、これを寿命としています。

では体細胞というのはどうかというと、人の体細胞の分裂回数は決まっ
ています。

 

ヒトの様々な臓器から得られた細胞を培養すると由来臓器に固有な分裂回数で増殖を停止すること、年齢の高いヒトからの細胞は分裂可能回数が少ないこと、遺伝的早老症患者から提供された細胞は健常者のそれより分裂可能回数が少ないことなど、多くの発見が生まれた。

(中略)

細胞にヘイフリック限界がおとずれると、細胞周期抑制タンパク質の発現が上昇する。これにより細胞は細胞老化と呼ばれる状態となり、体細胞分裂を行わなくなる。

(中略)

ヒトの分裂限界(PDL:population doubling level)(=ヘイフリック限界)は50で最大寿命は約120年

 

 

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細胞というのは、このように染色体を分裂を繰り返して増えていきます。

それは、組織を維持するためにも必要なものです。

 

必要だから生まれているのですが、「不要な細胞」という前提がよくわからないのです。

そして、不要な細胞から赤血球に逆戻りをしたら、寿命が120日になるのでしょうか?

逆に、赤血球から細胞になるのであれば、ミトコンドリアもないのに120日以上の寿命を得ることができるのでしょうか?

無からミトコンドリアは生まれません。

 

また、細胞から赤血球になるとするのであれば、何の細胞が赤血球に変わるのでしょうか?

不特定多数の細胞なのでしょうか?

不要な細胞を排除・排泄ではなく、リサイクルするという考え方はあってもいいと思うのですが、不要なものなので質が低下しているのではないのでしょうか?

だったら、そんな質の悪い細胞から生まれた赤血球が体の中を流れるというのは、体に悪影響を与えやすくなるというリスク上昇になるのではないでしょうか?

このような考えがよぎります。

 

もしかして、これが「毒」の正体なのでしょうか??

 

と、いう感じで疑問を投げかけて終わりたいと思います。


今回は、ここまで。

次回でまとまるかな?