糖質制限食 栄養のあれこれ

糖質制限食や栄養に関する事について、管理栄養士・登録販売者の視点で考えていきます。

ラーメンが身体に悪影響を与えるのか?(脂質・カロリー編)

 
以前に、塩と高血圧に関連した投稿をしていますので、お時間あれば見返してください。
 
さて、続きです。
今回は、脂質・カロリーについての話をします。
 
私自身は、カロリーというのを絶対視していません。
普段の食事からカロリーを200㎉増やしたからといって、必ずしも体重が増えるとは考えていないですし、逆に200㎉を減らしたからといって必ずしも体重が減るとも考えていないです。
カロリーだけを基にしていたら、「効率良く」身体のコンディションを変化させる事は出来ないと考えているので、それを前提に話をしていきます。
 
さて、「ラーメン」ですが、一言でラーメンといっても種類は様々です。
豚骨・味噌・塩・しょうゆ・・・
他にも背脂たっぷりであったり、つけ麺のようなスタイルもあります。
店頭や通販で提供しているものもあれば、市販のスーパーでも袋めん・カップ麺等の分類も出来ます。
カップめんでも、具材がシンプルなものもあれば、かなりこだわった高級志向のものもあります。
それら全てをひっくるめて、「ラーメン」とするのは、かなり強引なくくりであると考えます。
それでは、まずカロリーと、おまけとして記載があれば塩分にも着目していきます。
 

ラーメン二郎 ラーメン:1371kcal
幸楽苑 中華そば:528kcal
天下一品 こってりラーメン(並):799kcal
一蘭 天然とんこつラーメン:525kcal(替え玉370kcal)
一風堂 白玉元味:652kcal(替え玉286kcal)
餃子の王将 チャーシュー麺 524kcal

 

ラーメン1食あたりに含まれる塩分量は6g前後

 

平均すると1食あたり5.5グラム~6.3グラムです。すでに世界基準の塩分摂取目標をオーバーしています。
ちなみに、スープには3.8グラム~4.3グラム、麺には1.7グラム~2.0グラムの塩分が含まれています。

 

不健康の代名詞「インスタントラーメン」の塩分摂取量はいかなるものなのでしょうか?
日清の「カップヌードル」の塩分は意外にも3.8グラムと少なめでした。
スープの塩分が2.0グラムと大半を占めているので、スープを飲まなければさらに減塩できます。
カロリーは353キロカロリーです。
本格ノンフライ麺が大人気のインスタントラーメン「マルちゃん正麺」はどうでしょうか。
カロリーは339キロカロリーカップヌードルとさほど変わりませんが、塩分量は5.8グラムとカップヌードルを大幅に超えました。
こちらもスープの塩分が4.1グラムとなっていて、スープを残すことで減塩できます。

 

引用元で「不健康の代名詞」と突然発言していますが、誰が発した言葉なのでしょうか?
テーマは塩分のようなので、塩分が多かったら不健康となるのでしょうか?
「塩分が多い食事はすべからく不健康」というように持っていきたいのでしょうか?
塩分が何グラム以上の食事であれば、不健康の代名詞となるのでしょうか?
もしそうなのであれば、その基準をぜひ、教えていただきたいものです。
そのようなイメージを率先して植え付けているのでしょうか?

ちなみに、「野菜たっぷり使っているラーメンはヘルシー」というようなサイトもありますが、タンメンも五目そばも、平均で13g以上の塩分を取っていますが、この点は問題無いのでしょうか?
 
ここで、着目したいのは、何のラーメンが〇〇キロカロリーだとか、〇gの食塩が入っていたというものではありません。
これぐらいのカロリーであったり、食塩量であれば、ラーメンであろうとなかろうと、普通の定食であったり、家庭料理でもファストフードであったりすれば、同程度の量を摂っているのではないか?という事です。

とんかつ定食のカロリーは613.6g(1人前)で914kcalのカロリー。 とんかつ定食は100g換算で149kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は53.69g。 (追記:食塩相当量5.65g)

 

照り焼きバーガーセット 1028㎉(サイドメニュー ポテトM410㎉ ドリンクコーラM140㎉ 含む)食塩合計2.9g

 


ラーメンで「塩分が多い多い」と汁を完飲するなと提唱している人がいますが、それで体調不良を防げることにリンクしているのでしょうか?
普通の食事とラーメンの違いは何なのでしょうか?
カロリー(あと塩分)だけで比較しても、これといって大きな差は無いと思います。
でも、身体に悪いというイメージがついて回ります。
先ほど触れたような、「野菜が多く存在するかどうか?」という事になるのでしょうか?
ただ、そういった人達のサイトを引用したいんですけど、導入部分は理解できるが、解決策が効果を得られにくい方法を選択しています。
 
私自身は、食物繊維絶対主義を抱いていませんので、どうしてもズレが生じてしまうんですね。
 
食物繊維は、摂取しないよりは、した方がいいとは思います。
食物繊維については以下のリンクからお願いします。
どうにも決定打が生まれない方法論ばかりが続きます。
 
次回は、いよいよこのブログの主軸となる糖質部分についての話をしていきます。